JPS6253393A - 石炭乾留製品の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、設定した所定の収率でコークス、ガス、タ
ール等の乾留製品を製造する方法に関する。

従来の技術 石炭を乾留してコークス、ガス、タール等の乾留製品を
製造するに際しては、品質雪皿、生産管理、販売管理、
予算管理等のために、予めそれらの品質、生産量を予測
決定し、その品質や生産量が得られるよう原料石炭の配
合を行なっている。

乾留製品の生産量の決定は、従来原料石炭の揮発分に基
づいて収率を推定し、それに基づいて生産泣を算出する
方式が行なわれていた。

しかし、原料石炭の組成が変われば、例え揮発分が同じ
であっても乾留製品の収率が異なる。したがって、揮発
分のみによる推定では正確な収率が予測できない。

そこで、所定の収率で乾留製品を得るため、石炭の揮発
分と元素分析項を含ませた回帰式を作成し、その式に基
づいて原料を選択しコークス炉に装入して乾留する方法
（特開昭５８　１６４６８６　）や、所定の収率で乾留
製品を得るため、石炭の揮発分と含酸素項を含ませた回
帰式を作成し、その式に基づいて原料石炭を選択しコー
クス炉に装入して乾留する方法（特開昭５９−１４５２
８３　）等が提案されている。

発　　明　　の　　目　　的 上記のごとく石炭の乾留製品収率の推定法として種々の
方法があるが、この発明は、コークス品位の推定法と同
じ手法により推定も、それに基づいて原料石炭を配合し
乾留するものである。

すなわち、コークス品位の推定法としては、石炭反射率
、マセラル含有率（ＪＩＳ　Ｍ　８８１６　）から求め
る強度指数（ＳＩ）と組織平衡指数（ＣＢりが広く使用
されているが、この分析手法でコークス品質と乾留製品
収率を同時に評価できれば筒便上なる。

そこで、この発明は、石炭のマセラル含有率とマセラル
反射率から回帰分析法により乾留製品の収率を推定して
原料石炭を配合するものである。

発　　明　　の　　構　　成 この発明は、原料石炭を乾留して所定の収率を有する乾
留製品を得るに際し、各原料石炭のマセラル含有率とマ
セラル反射率を用いた推定式によるコークス、ガス、タ
ール、ガス液の計算収率に基づいて原料石炭の配合割合
を決定し、該配合割合により各原料炭を配合し、コーク
ス炉に装入して乾留することを特徴とする石炭乾留製品
の製造方法である。

本発明者等の研究によれば、マセラルの種類にヨリ、コ
ークス、ガス、タール、ガス液への分配率が異なり、同
じマセラルでも石炭化度（反射率）の高低で各乾留製品
への分配率が変化する。そのため、この発明においては
、乾留製品の収率推定に乾留製品分配率と炭化度寄与率
を加えた下記推定式（１）によりガス、タール、ガス液
の収率を、推定式（２）によりコークスの収率を算出す
るのである。

Ｙｊ　＝Σ｛Ｍｉ　・（ａｉｌ　＋　ｂＩｌ−Ｒｉ　）
　）　−−−（１）ただし、ＹＪ：乾留製品収率（％）
純炭基準Ｍｉ：マセラル含有率（ｍｍｆ％） ａＩｊ：乾留製品の分配率（−） ｂ＋ｊ：炭化度寄与率（−） Ｒ１：マセラルのランダム平均度 対重 上記推定式において、 Ｙｊは、例えば、ｊ＝ｘ→Ｙｌ＝ガス収率ｊ＝２→Ｙ２
＝タール収率 ｊ＝３→Ｙｓ＝ガス液収率 Ｍｉは、例えば、ｉ＝１→Ｍ１＝エクジニット含有率 ｉ　＝２→Ｍ２＝ビトリニット含 有事 ｉ＝３→Ｍ、　＝セミフジニット 含有率 ｉ＝４→Ｍ４＝イナート （フジニット＋ミクリニット） ａ目は、例えば、ｉ＝ｌ、ｊ＝１→ａｌ、Ｉ　＝エクジ
ニットのガス分配率 ｉ＝ｌ、Ｊ＝２→ａ、、２＝ｘ／ｙジ ニツトのタール分配率 ｉ＝３、ｊ　＝　３−＋　ａｍ、ａ　＝セミフジニット
のガス液分配率 Ｊｌは、例えば、ｌ＝ｌ、ｊ＝１→ｂｌ、ｌ　＝エクジ
ニットのガス収率の炭化度寄与率 ｉ＝ｌ、ｊ＝２→ｂ＋、ｇ　＝エクジ ニットのタール収率の炭化度 寄与率 ｉ＝ｌ、ｊ＝３→ｂｌ、Ｉ　＝エクジ ニットのガス液収率の炭化度 寄与率 Ｙｃ　＝　１００−ΣＹｊ　　・・・・・・・・・・・
・・・・・・団・・・・・・川・・・・・・・（２）た
だし、Ｙｃ：　コークス収率 上記ａ１７　、　　ｂｉｊは実験結果から求めた値であ
る。

また、ビトＩＪニッｌ−（Ｖ）の平均反射率と池のマセ
ラルとしてエクジニット（Ｅｘ）、セミフジニット（Ｓ
Ｆ）、イナート（フジニット＋ミクリニット）（Ｉｎ）
の平均Ｘ対重とは、はぼ同じ傾向にある。

従って、他のマセラル反射率をビトリニットの反射率で
代表させて収率推定を行なうこともできる。

ざらｌこ、石炭組織における各マセラルの反射率分布は
、マセラルによってその分布範囲が異なり、また炭種に
よっても異なる。従って、このようなズ対重分布ＷＬ囲
も考１ばした収率推定を行なうこ七もできる。

実施例 実施例１ 第１表に示す単味炭１４種を、第１図に示す小型副産品
回収装行を用い、第２表に示す乾留条件で乾留したのち
、乾留生成物を回収した。

（以下余白） 第　　　　１　　　　表 ただし、上段数［：マセラル含有率（ｍｍｆ％）下段数
値：マンダム平均戻射率 第２表 上記の石炭乾留に際し、この宅間による上記乾留製品収
率推定式を使って、乾留製品の収率を推定すると共に、
得られた各乾留製品の収率を実測したう その結果を第２図〜第５図に示す。

第２図〜第５図に示すとおり、各乾留製品の収率推定値
と実測値との間には良好な関係があり、極めて高い精度
で各乾留製品の収率を推定できることが分かる。

実施例２ 実操業のコークス炉におけるコークス、ガスおよびター
ルの実測収率とこの発明の推定式を用いて推定した推定
収率を月平均で比較した。その暗果を第６図〜第８図に
示す。

なお、推定収率は、各単味炭の配合比率に基づいて推定
した。

第２図〜第５図Ｉこ示すさおり、実操業Ｊこおいても、
推定値と実測液は良く一致している。

この発明においては、コークス品位の推定法出向じ各原
料石炭のマセラル含有率とマセラル反射率を用いた推定
式によりコークス、ガス、ター／ｌｚ。

ガス液それぞれの収率を算出し、所望の収率が得られる
配合割合を決定するから、各単味原料石炭を実際に配合
して配合炭となし、これを乾留すれば所１の収率で各乾
留製品が得られることが理解できる。

発　　明　　の　　効　　果 この発明は、上記のとおり石炭のマセラル含有率七マセ
ラル反射率から回帰分析法により石炭の乾留製品の収率
を推定し、所望の収率で各乾留製品が得られるよう配合
割合を決定して配合し、乾留するから、所定量の各乾留
製品を得ることができる。しかも、コークス品位と乾留
製品の収率を同じ分析手法で評価できるから、極めて簡
便である。

【図面の簡単な説明】

第１図は石炭乾留の小型副産品回収装置の説明図、第２
図は実施例１における乾留製品のコークスの推定値と実
測値との関係を示すグラフ、第３図は同じくガスの推定
値と実測値との関係を示すグラフ、第４図は同じくター
ルの推定値と実測値との関係を示すグラフ、第５図は同
じくガス液の推定値と実測１ｉ１１との関係を示すグラ
フ、第６図は実施例２における製品コークスの推定収率
と実測収率との関係を示すグラフ、第７図は同じくガス
の推定収率と実測収率との関係を示すグラフ、第８図は
同じくタールの推定収率と実測収率との関係を示すグラ
フである。 ３％２図 計算値←０ 第３図 計算値Ｃ％） ＮＩ４図 計算値００ 第５図 計算値←０

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １　原料石炭を乾留して所定の収率を有する乾留製品を
   得るに際し、各原料炭のマセラル含有率とマセラル反射
   率を用いた推定式によるコークス、ガス、タール、ガス
   液の計算収率に基づいて原料石炭の配合割合を決定し、
   該配合割合により各原料炭を配合し、コークス炉に装入
   して乾留することを特徴とする石炭乾留製品の製造方法
   。 ２　下記式（１）によりガス、タール、ガス液の収率を
   、式（２）によりコークスの収率を推定することを特徴
   とする特許請求の範囲第１項に記載の石炭乾留製品の製
   造方法。 Ｙｊ＝Σ｛Ｍｉ・（ａ＿ｉ＿ｊ＋ｂ＿ｉ＿ｊ・Ｒｉ）｝
   …………（１）ただし、Ｙｊ：乾留製品の収率（％）純
   炭ベースＭｉ：マセラル含有率（ｍｍｆ％） ａ＿ｉ＿ｊ：乾留製品の分配率（−） ｂ＿ｉ＿ｊ：炭化度寄与率（−） Ｒｉ：マセラルのランダム平均反射率 Ｙｃ＝１００−ΣＹｊ………………………………（２）
   ただし、Ｙｃ：コークス収率 ３　ビトリニットを除く他のマセラル反射率をビトリニ
   ットの反射率で代表させることを特徴とする特許請求の
   範囲第１項に記載の石炭乾留製品の製造方法。