JP2699180B2 - コークスの製造法 - Google Patents
コークスの製造法Info
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はコークスの製造方法、特に複数種類の石炭を
配合して用途に見合う熱間反応後強度(以下CSRと略
す)を有するコークスを製造する方法に関するものであ
る。
配合して用途に見合う熱間反応後強度(以下CSRと略
す)を有するコークスを製造する方法に関するものであ
る。
〔従来の技術〕 複数種類の銘柄より構成された配合炭からコークスを
製造するに際し、配合炭の諸性状と製出コークスのCSR
との関係を検討してCSRの推定することは配合設計上重
な意義を有しており、その推定式を求めることは種々試
みられているが、主としてギーセラー流動度及び平均反
射率による方法である。
製造するに際し、配合炭の諸性状と製出コークスのCSR
との関係を検討してCSRの推定することは配合設計上重
な意義を有しており、その推定式を求めることは種々試
みられているが、主としてギーセラー流動度及び平均反
射率による方法である。
なおコークス灰分の塩基度指数(灰組成分の塩基性成
分と酸性成分との比として定義)を考慮したものもある
が、塩基性成分中の各成分別の触媒効果を定量的に取扱
ったものはなく、かつ平均反射率についてもそのばらつ
きを導入し、しかも触媒効果指標を同時に使用してCSR
の推定を行なうことは全く知られていない。
分と酸性成分との比として定義)を考慮したものもある
が、塩基性成分中の各成分別の触媒効果を定量的に取扱
ったものはなく、かつ平均反射率についてもそのばらつ
きを導入し、しかも触媒効果指標を同時に使用してCSR
の推定を行なうことは全く知られていない。
従来の方法ではコークス灰分中の各組成の触媒効果に
ついては、単に灰分の塩基度指数として考慮しているだ
けであって、各塩基性成分の触媒効果は同等としている
こともあり、マクロ的にすぎるため、更に石炭の最も基
本的性状である平均反射率について、配合時のばらつき
の概念が入っていないので、ギーセラー流動性の正当な
評価ができないということもあって、CSRの推定精度が
悪い欠点があった。したがって従来の推定方式をそのま
ま利用する場合、配合炭性状の管理或はコークス品質の
予測について充分な配合効果が期待し得ない。
ついては、単に灰分の塩基度指数として考慮しているだ
けであって、各塩基性成分の触媒効果は同等としている
こともあり、マクロ的にすぎるため、更に石炭の最も基
本的性状である平均反射率について、配合時のばらつき
の概念が入っていないので、ギーセラー流動性の正当な
評価ができないということもあって、CSRの推定精度が
悪い欠点があった。したがって従来の推定方式をそのま
ま利用する場合、配合炭性状の管理或はコークス品質の
予測について充分な配合効果が期待し得ない。
本発明の目的は、精度高く製出コークスのCSRを推定
し、これに基いて必要とするCSRに見合うように配合す
ることにより、各種銘柄の原料炭を効率的に使用し、必
要なCSRを有する配合炭コークスを工業的に有利に製造
する方法を提供するにある。
し、これに基いて必要とするCSRに見合うように配合す
ることにより、各種銘柄の原料炭を効率的に使用し、必
要なCSRを有する配合炭コークスを工業的に有利に製造
する方法を提供するにある。
本発明者らは、CSRの推定に当って、平均反射率、平
均反射率のばらつき、ギーセラー流動度、及び灰分中鉄
分又は塩基性成分(好ましくは鉄分)の触媒効果指標を
用いることによって精度高くCSRを推定できることを見
出し本発明に到達した。
均反射率のばらつき、ギーセラー流動度、及び灰分中鉄
分又は塩基性成分(好ましくは鉄分)の触媒効果指標を
用いることによって精度高くCSRを推定できることを見
出し本発明に到達した。
すなわち本発明は複数種類の石炭を配合してコークス
を製造するに当り配合炭の性状として平均反射率、平均
反射率のばらつき、ギーセラー流動度、及び灰分中の鉄
成分又は塩基性成分の触媒効果指標、を用いて製出する
コークスの熱反応後強度を推定し、必要とする熱反応後
強度に見合うように配合してコークス化を行なうことを
特徴とするコークスの製造法である。
を製造するに当り配合炭の性状として平均反射率、平均
反射率のばらつき、ギーセラー流動度、及び灰分中の鉄
成分又は塩基性成分の触媒効果指標、を用いて製出する
コークスの熱反応後強度を推定し、必要とする熱反応後
強度に見合うように配合してコークス化を行なうことを
特徴とするコークスの製造法である。
本発明におけるCSRの推定について以下更に詳しく説
明する。即ち、配合炭性状として平均反射率(o),
ギーセラー流動性(Fi),平均反射率のばらつき(V
o)及びコークス灰分中の鉄成分の触媒効果(CFe)を
とりあげ、実績値としてのCSRに関して重回帰分析によ
り、回帰式を求めこれをCSR推定式とするものであり下
記式で示される。
明する。即ち、配合炭性状として平均反射率(o),
ギーセラー流動性(Fi),平均反射率のばらつき(V
o)及びコークス灰分中の鉄成分の触媒効果(CFe)を
とりあげ、実績値としてのCSRに関して重回帰分析によ
り、回帰式を求めこれをCSR推定式とするものであり下
記式で示される。
上記式において、 [CSR]calcd:コークスのCSRの推定値(%) 配合炭の平均反射率で配合炭を構成している各単味炭の
反射率とその配合率とから加重平均して求めた値(%) a,b,c,d,e:回帰係数を示す。i :配合炭のギーセラー流動性で配合炭を構成している
各単味炭のギーセラー最高流動度の対数値とその配合率
とから加重平均して求めた値(log ddpm)。
反射率とその配合率とから加重平均して求めた値(%) a,b,c,d,e:回帰係数を示す。i :配合炭のギーセラー流動性で配合炭を構成している
各単味炭のギーセラー最高流動度の対数値とその配合率
とから加重平均して求めた値(log ddpm)。
Vo:配合炭のoのばらつきで次式で計算される値 oi:配合炭中のi番目の石炭の平均反射率(%) Xi : 〃 〃 の配合率(%) CFe :配合炭コース灰分中の鉄成分による触媒効果を示
す指数で次式で計算される値 コークス灰分=配合炭灰分/コークス歩留 Fe2O3,SiO2,Al2O3は灰中の各成分の組成(%) Bi:配合炭コークス灰分中の塩基性成分による触媒効果
を示す指数で次式で計算される値 〔実施例〕 通常の水平室炉式コークス炉にて、乾留温度1190℃,
置時間2.45時間の条件下で第1表に示す18ケースの配合
炭について、コークス化試験を実施したデータを対象と
して、CSRを目的変数、配合炭性状(o,Fi,Bi,Vo,CF
e)を説明変数として重回帰分析した。試験結果は第2
表にまとめて示した通り、比較例−1及び−3ではo
の回帰係数が負になるなど論理的でない回帰式となって
いるのに対してoのバラツキVoとコークスとCO2
ガスとの反応時の触媒効果CFe又はBiを同時に説明変数
とした実施例−1及び−2の場合、相関係数が高く、推
定精度も良好となっている。
す指数で次式で計算される値 コークス灰分=配合炭灰分/コークス歩留 Fe2O3,SiO2,Al2O3は灰中の各成分の組成(%) Bi:配合炭コークス灰分中の塩基性成分による触媒効果
を示す指数で次式で計算される値 〔実施例〕 通常の水平室炉式コークス炉にて、乾留温度1190℃,
置時間2.45時間の条件下で第1表に示す18ケースの配合
炭について、コークス化試験を実施したデータを対象と
して、CSRを目的変数、配合炭性状(o,Fi,Bi,Vo,CF
e)を説明変数として重回帰分析した。試験結果は第2
表にまとめて示した通り、比較例−1及び−3ではo
の回帰係数が負になるなど論理的でない回帰式となって
いるのに対してoのバラツキVoとコークスとCO2
ガスとの反応時の触媒効果CFe又はBiを同時に説明変数
とした実施例−1及び−2の場合、相関係数が高く、推
定精度も良好となっている。
第1表の変数の説明 CSR:コークスの熱間反応後強度実測値 測定は20±1m/mに粉砕整粒した供試コークス200gを反
応管に充填し反応温度1100℃で、CO2ガス流量5Nl/minで
2時間反応後N2流通下で冷却し、サンプルコークスを取
り出し、秤量し、重量減少率をもって反応率とする。そ
の後当該サンプルコークスをI型ドラムに入れ20rpmで3
0分間回転後の+10m/mの歩留をもって反応後強度とす
る。
応管に充填し反応温度1100℃で、CO2ガス流量5Nl/minで
2時間反応後N2流通下で冷却し、サンプルコークスを取
り出し、秤量し、重量減少率をもって反応率とする。そ
の後当該サンプルコークスをI型ドラムに入れ20rpmで3
0分間回転後の+10m/mの歩留をもって反応後強度とす
る。
i,Vo,CFe,Biは前述のとおりである。
(発明の効果) 本発明によれば、多種類の石炭からなる配合炭より製
出されるコークスのCSRを精度よく推定ができるように
なり、コークス品質の管理が容易となると同時に原料炭
の有効活用が可能となり、配合設計上のメリットも大き
くコークス製造上極めて有益である。
出されるコークスのCSRを精度よく推定ができるように
なり、コークス品質の管理が容易となると同時に原料炭
の有効活用が可能となり、配合設計上のメリットも大き
くコークス製造上極めて有益である。
Claims (1)
- 【請求項1】複数種類の石炭を配合してコークスを製造
するに当り配合炭の性状として、平均反射率、平均反射
率のばらつき、ギーセラー流動度、及び灰分中の鉄成分
又は塩基性成分の触媒効果指標、を用いて製出するコー
クスの熱反応後強度を推定し、必要とする熱反応後強度
に見合うように配合してコークス化を行なうことを特徴
とするコークスの製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63249920A JP2699180B2 (ja) | 1988-10-05 | 1988-10-05 | コークスの製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63249920A JP2699180B2 (ja) | 1988-10-05 | 1988-10-05 | コークスの製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0297410A JPH0297410A (ja) | 1990-04-10 |
JP2699180B2 true JP2699180B2 (ja) | 1998-01-19 |
Family
ID=17200153
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63249920A Expired - Fee Related JP2699180B2 (ja) | 1988-10-05 | 1988-10-05 | コークスの製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2699180B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102618311B (zh) * | 2012-04-18 | 2014-01-22 | 武汉钢铁(集团)公司 | 一种肥煤参与的炼焦配煤方法 |
JP6822621B1 (ja) | 2019-03-28 | 2021-01-27 | Jfeスチール株式会社 | 石炭混合物の製造方法およびコークスの製造方法 |
CN110484288B (zh) * | 2019-08-23 | 2020-07-03 | 山西沁新能源集团股份有限公司 | 一种炼焦配煤的方法 |
CN114921259B (zh) * | 2022-05-18 | 2023-03-14 | 山西太钢不锈钢股份有限公司 | 一种提高焦炭抗碎强度的方法 |
CN115044386B (zh) * | 2022-07-18 | 2023-05-12 | 河北中煤旭阳能源有限公司 | 一种全部配进口煤的顶装焦配煤炼焦方法、其产品及炼焦用配合煤 |
-
1988
- 1988-10-05 JP JP63249920A patent/JP2699180B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0297410A (ja) | 1990-04-10 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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