JPS6251652A - 光学活性なN−アシル−またはN−アルコキシカルボニル−α−アミノ酸エステルのラセミ化方法 - Google Patents

光学活性なN−アシル−またはN−アルコキシカルボニル−α−アミノ酸エステルのラセミ化方法

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JPS6251652A
JPS6251652A JP19244185A JP19244185A JPS6251652A JP S6251652 A JPS6251652 A JP S6251652A JP 19244185 A JP19244185 A JP 19244185A JP 19244185 A JP19244185 A JP 19244185A JP S6251652 A JPS6251652 A JP S6251652A
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acyl
alkoxycarbonyl
acid ester
strongly basic
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JP19244185A
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Takanori Kitamura
隆範 北村
Yoichi Matsumoto
洋一 松本
Noriaki Yoshimura
吉村 典昭
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Kuraray Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は光学活性なN−アシル−またはN−アルコキシ
カルボニル−α−アミノ酸エステルのラセミ化方法に関
する。
本発明の方法により製造されるN−アシル−またはN−
アルコキシカルボニル−α−アミノ酸エステルのラセミ
体はセリンプロテイナーゼ、エステラーゼなどの酵素の
作用により不斉加水分解されてN−アシル−またけN−
アルコキシカルボニル−α−アミノ酸の一方の鏡像体に
誘導される〔例えば、特公昭57−35956号公報お
よびンンセシス(5ynthesis ) 1983年
、第1041〜1043頁など参照〕。このようにして
不斉加水分解を行ったのちには、生成したN−アシル−
またはN−アルコキシカルボニル−α−アミノ酸の鏡像
体トハ逆の立体配置を有する鏡像体のエステルが等量副
生ずる。副生じた鏡像体のエステルを回収して本発明の
方法によりラセミ化し、得られるN−アシル−またはN
−アルコキシカルボニル−α−アミノ酸エステルのラセ
ミ体を前記の不斉加水分解に供することにより同様にN
−アシル−またはN−アルコキシカルボニル−α−アミ
ノ酸の一方の鏡像体が得られる。従って、本発明のラセ
ミ化方法と前記の不斉加水分解方法とを組合わせること
により、化学的に合成されたN−アシル−またはN−ア
ルコ、キシカルボニル−α−アミノ酸エステルのラセき
体からN−アシル−またはN−アルコキシカルボニル−
α−アミノ酸の一方の鏡像体を効率的に製造することが
できる。かかる鏡像体としてN−アシル−またはN−ア
ルコキシカルボニル−L−α−アミノ酸が挙げられるが
、この化合物は栄養源、医薬または抗生物質、農薬など
の製造原料などとして利用されるL−α−アミノ酸の合
成原料として有用である。
〔従来の技術〕
従来、N−ベンジルオキシカルボニル−8−ベンジル−
L〜シスチンのフェニルエステル、ペンタフルオロフェ
ニルエステル、2.4−ジニトロフェニルエステルなど
をトリエチルアミンで処理することによってラセミ化す
る方法が知られている〔コバクス(Kovacs)ら、
ンヤーナル・オプ・ザ・ケミカル・ソザエテイー・ケミ
カル・コミュニケーションズ(Journal of 
the Chemical 5ociety。
Chemical Cornmunications 
) 1970年、第53〜54頁参照〕0また、N−ア
セチル−D−フェニルアラニンメチルエステルをメチル
アルコール甲、加熱還流下にナトリウムメチラートで処
理することによってラセミ化する方法も知られている〔
ローバー(Roper )ら、シンセシ、< (5yn
thesis ) 1983年、第1041−1043
頁参照〕。
〔発明が解決しようとする問題点〕
コバクスらは上記の文献においてN−ベンジルオキシカ
ルボニル−8−ベンジル−L−シスチンのエチルエステ
ルをトリエチルアミンで処理した場合にはラセミ化が全
く起らなかつ九ことを報告している。このようにトリエ
チルアミンを使用するラセミ化方法は、その適用範囲が
制限される。
またローパーらが報告している方法では原料となるN−
アセテルー〇−フェニルアラニンエステルに応じて使用
しうるアルカリ金属のアルコラードおよび反応溶媒の種
類が限定されること、またアルカリ金属のアルコラード
は吸湿性が極めて高いため、水がラセミ化反応系中に混
入し易く、これによってN−アセチル−D−7二二ルア
ラニンエステルの加水分解が生起し易いことなどの欠点
がある。
しかして、本発明の目的は、光学活性なN−アシル−ま
たはN−アルコキシカルボニル−α−アミノ酸エステル
を高いラセミ化率でラセミ化する方法を提供することに
ある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明によれば、上記の目的は、光学活性なN−アシル
−またはN−アルコキシカルボニル−α−アミノ酸エス
テルを強塩基性アミンで処理することを特徴とするラセ
ミ化方法を提供することによって達成される。
本発明の方法におけるN−アシル−またはN−アルコキ
シカルボニル−α−アミノ酸エステルは、常法によシα
−位に不斉炭素原子を有するα−アミノ酸をアルコール
と反応させてエステル化したのちN−アシル化もしくは
N−アルコキシカルボニル化するか、またはα−アミノ
酸をN−アシル化もしくdN−アルコキシカルボニル化
したのちアルコールと反応させてエステル化することに
よ)容易に得られるQここで、α−アミノ酸としてハ)
アラニン1ツクリン、ロイシン、インロイシン、セリン
、スレオニン、シスチン、システィク1メチオニン、フ
ェニルアラニン、フロリン、ヒドロキシプロリン、トリ
プトファン、チロシ/、ドーパ、アスパラギンなどの中
性アミノ酸;リジン、δ−ヒドロキシリジン、アルギニ
ン、ヒスチジンなどの塩基性アミノ酸;またはアスパラ
ギン酸。
グルタミン酸などの酸性アミノ酸のよりなα−炭素に水
素原子が結合している炭素数3〜15のα−アミノ酸を
使用するのが好ましい。かかるα−アミノ酸は、水酸基
、アミン基、チオール基、アミド基、カルボキシル基な
どの官能基を有していてもよい。遊離のカルボキシル基
を有するα−アミノ酸を使用する場合にはラセミ化反応
系において該遊離のカルボキシル基が強塩基性アミンと
塩を形成するため、該α−アミノ酸から誘導される光学
活性なN−アシル−またはN−アルコキシカルボニル−
α−アミノ酸エステルをラセミ化反応に付する際には予
め該遊離のカルボキシル基をエステル化するなどの方法
で保護しておくか、またはラセミ化反応において光学活
性なN−アシル−ま念はN−アルコキシカルボニル−α
−アミノ酸エステルに対して強塩基性アミンを過剰に用
いることが望ましい。またアルコールとしては例えば、
メチルアルコール、エチルアルコール、アリルアルコー
ル、フロビルアルコール、メチルアルコール、クロチル
アルコール、アミルアルコール、ヘキシルアルコール、
ヘプチルアルコール、オクチルアルコールなどの脂肪族
アルコール;シクロペンタノール、シクロヘキサノール
などの脂環式アルコール;ベンジルアルコール、シンナ
ミルアル:I−ルfz トの芳香族アルコール;フルフ
リルアルコールなどの複素環式アルコールなどが使用さ
れる。光学活性なN−アシル−またはN−アルコキシカ
ルボニル−α−アミノ酸エステルにおけるアシル基とし
ては例えばホルミル基、アセチル基、プロピオニル基、
ブチリル基、ベンゾイル基、ベンジルカルボニル基など
が挙げられ、またアルコキシカルボニル基としては例え
ばベンジルオキシカルボニル基、tert−ブトキシカ
ルボニル基などが挙げられる。本発明におけるラセミ化
反応に付する光学活性なN−アシル−またはN−アルコ
キシカルボニル−α−アミノ酸エステルは、N−アシル
−4*UN−アルコキシカルボニル−α−アミノ酸エス
テルの一方の鏡像体であってもよいし、またN−アシル
−またはN−アルコキシカルボニル−α−アミノ酸エス
テルの一方の鏡像体とラセミ体との混合物であってもよ
い。なお、光学活性なN−アシル−1&HN−アルコキ
シカルボニル−α−アミノ酸エステルの使用量は、ラセ
ミ化反応系において該光学活性なN−アシル−またはN
−フルコキシ力ルボニルーα−アミノ酸エステルの濃度
が通常約5971以上、好ましくは約10〜500f/
Jとなるような量が好適である。
本発明の方法において用いる強塩基性アミンとしては0
.1モル/13(D濃度の水溶液において25℃の温度
で12.0以上の所属を示すアミンが好ましく、なかで
も12.5以上の所属を示すアミンが好ましい。このよ
うな強塩基性アミンとしては、例えば1.8−ジアザビ
シフo(5,4,0)ウンデセン−7(以下、I)BU
と称する)(所属+12.l、1.5−ジアザビシクロ
[4,3,0:]]ノネンー5以下、DBNと称する)
(所属:12.7)、1.1.3゜3−テトラメチルグ
アニジン(以下、TMGと称する)(所属:12.7)
などが挙げられ、特にDBUが好ましい。強塩基性アミ
ンの使用量は、その種類および使用するN−アシル−ま
たはN−アルコキシカルボニル−α−アミノ酸エステル
の種類などによっても異なるが、N−アシル−またはN
−アルコキシカルボニル−α−アミノ酸エステルの1モ
ルに対して通常約0.00〕〜2モル、好ましくは約0
.005〜0.7モルである。なお、トリエチルアミン
(所属:11.8)などの塩基性の強さが不充分なアミ
ンを使用した場合には、本発明におけるラセミ化反応を
充分な速度で行うことが困難である。
本発明の方法に従うラセミ化反応は均一系で行うのが好
ましく、必要に応じて反応溶媒を反応系に存在させるこ
とができる。反応溶媒はラセミ化条件下においてN−ア
シル−またはN−アルコキシカルボニル−α−アミノ酸
エステルおよび強塩基性アミンに対して不活性であれば
特に制限されることなく使用される。かかる反応溶媒と
しては、例2えはジプロピルエーテル、ジブチルエーテ
ル、アニソール、フエネトール、ジフェニルエーテル−
1ど(Dエーテル;キシレン、トルエン、ベンゼン、ヘ
キサン、シクロヘキサンなどの炭化水素;リン酸トリエ
チル、リン酸トリブチルなどのり/酸エステル;プロピ
オニトリル、ベンゾニトリルなどのニトリル;メチルア
ルコール、エチルアルコール、プロピルアルコール、ブ
チルアルコールなどのアルコール:酢酸メチル、酢酸エ
チル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、酢酸ペンチル、プロ
ピオン酸メチル、プロピオン酸エチル、プロピオン酸ブ
チル、酪酸メチル、酪酸エチル、吉草酸メチル、吉草酸
エテル、ヘキサン酸メチル、ヘキサン酸エチル、アジピ
ン酸ジメチル、フタル酸ジエチルなどのカルボン酸エス
テル;トリエチルアミン、ジメチルアニリンなどのアミ
ンなどが単独または混合物で使用される。なお、アルコ
ールまたはΦ―・カルボン酸エステルを反応溶媒として
使用する場合には、これらの反応溶媒とN−アシル−ま
たはN−アルコキシカルボニル−α−アミノ酸エステル
とのエステル交換反応を防止するため、該N−7シルー
t タfd N−アルコキシカルボニル−α−アミノ酸
エステルを構成するアルコール部分に相当するアルコー
ルまたは該アルコールの00・カルボン酸エステルを選
択して用いることが好ましい。
本発明の・方法に従うラセミ化反応は水を含まない系に
おいて行うことが好適な結果を与える。原料として用い
る光学活性なN−アシル−またはN−アルコキシカルボ
ニル−α−アミノ酸エステル、強塩基性アミンまたは反
応溶媒が水を含有している場合には、これらを蒸留、乾
燥などの操作に付することによって水を充分に除去し九
のちラセミ化反応に供することが好ましい。ラセミ化反
応系に水が混在する場合には、加水分解によるN−アシ
ル−’! タiJ: N−アルコキシカルボニル−α−
アミノ酸エステルの損失を避けることができない。
ラセミ化反応は、通常約40〜200℃の温度、好まし
くは約60〜180℃の温度、特に好ましくは約80〜
160’Cの温度で行なわれる。温度力;低すぎる場合
には反応に要する時間が長くなシ、また高すぎる場合に
は好ましくない副反応が生起し易い。
反応終了後、反応混合液中に存在する強塩基性アミンは
必要に応じて反応混合液から分離される0強塩基性アミ
ンがイオン交換樹脂などの固体の不溶性アミンである場
合には、該アミンを濾過によって分離することができる
。強塩基性アミンがDBU%DBN1TMGなどの反応
混合液中に混合している液体のアミンである場合には、
反応混合液を蒸留または水を用いた抽出操作に付するこ
とによって該アミンを分離することができ、また該アミ
ンを炭酸塩に変換することにより反応混合液よシ晶出分
離することもできる。強塩基性アミンを炭酸塩として析
出させる方法は、強塩基性アミンの炭酸塩を該炭酸塩に
対して貧溶媒の存在下で反応混合液に水および炭酸ガス
を作用させることによって実施される。強塩基性ア<y
の炭酸塩に対する貧溶媒はN−アシル−またはN−アル
コキシカルボニル−α−アミノ酸エステル、強塩基性ア
ミン、水および炭酸ガスに対して不活性である必要があ
るが、かかる貧溶媒としては例えばジプロピルエーテル
、シフチルエーテル、アニソール、フエネトール、ジフ
ェニルエーテルなどのエーテル;キシレン、トルエン、
ベンゼン、ヘキサン、シクロヘキサンなどの炭化水素;
リン酸トリエチル、リン酸トリブチルなどの炭素数6以
上のリン酸エステル;ベンゾニトリルなどの炭素数4以
上のニトリル;ブチルアルコール、べブチルアルコール
、ヘキシルアルコールなどの炭素数4以上のアルコール
;酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル
、酢酸ペンチル、プロピオン酸メチル、プロピオン酸エ
チル、プロピオン酸ブチル、酪酸メチル、酪酸エチル、
吉草酸メチル、吉草酸エチル、ヘキサン酸メチル、ヘキ
サン酸エチル、アジピン酸ジメチル、フタル酸ジエチル
などのカルボン酸エステルなどが使用される。かかる貧
溶媒は前述の反応溶媒であってもよく、またラセミ化反
応によって得られた反応混合液に加えて使用してもよい
。水の使用量は反応混合液中の強塩基性アミンが炭酸塩
を形成するために必要とされる量以上であればよいが、
水の使用量が多すぎる場合には強塩基性アミンの炭酸塩
が水に溶解しその析出量が減少するため、強塩基性アミ
ンに対して通常約1〜10当量の範囲、好ましくは約1
〜3当量の範囲である。ま九炭酸ガスの使用量は反応混
合液中の強塩基性アミンが炭酸塩を形成するためて必要
とされる量以上であれば特に限定されない。析出した強
塩基性アミンの炭酸塩は濾過などの操作により容易に分
離される。分離された強塩基性アミンの炭酸塩は加熱下
に強塩基性アミン、水および炭酸ガスに分解されること
から該炭酸塩から強塩基性アミンを極めて容易に再生す
ることができる。強塩基性アミンの炭酸塩を加熱下に分
解する操作は生成する炭酸ガスおよび水を系外に除去し
ながら行うことが好ましく、炭酸ガスの除去を促進する
方法としては、例えば強塩基性アミンの炭酸塩の加熱分
解操作を窒素などの不活性なガスの気流下または減圧下
で行う方法などが挙げられ、また水の除去を促進する方
法としては、例えば強塩基性アミンの炭酸塩の加熱分解
を生成する水を溶媒との共沸混合物として留去しながら
行う方法などが挙げられる。なお、アミン基などの塩基
性の置換基を有するN−アシル−またはN−フルコキシ
カルボニルーα−アミノ酸エステルを原料として用いる
場合には、前述の反応混合液に水および炭酸ガスを作用
させる際に、強塩基性アミンのみならずラセミ化された
N−アシル−またはN−アルコキシカルボニル−α−ア
ミノ酸エステルもそれが有する塩基性の置換基の炭酸塩
を形成して析出することがちる。このよう1(強塩基性
アミンとN−アシル−またはN−アルコキシカルボニル
−α−アミノ酸エステルとが炭酸塩を形成する場合には
、例えば両者の炭酸塩の熱分解温変の差を利用して一方
の炭酸塩のみを分解することによシ両者を分離すること
ができる。
本発明の方法によって得られる反応混合液を前述の強塩
基性アミンの分離操作に付することによってラセミ化さ
れたN−アシル−またはN−アルコキシカルボニル−α
−アミノ酸エステルの溶液が取得される。ラセミ化され
たN−アシル−またはN−アルコキシカルボニル−α−
アミノ酸エステルは該溶液を再結晶、蒸留などの分離操
作に付することによって単離される。
〔実施例〕
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発
明はこれらの実施例によシ限定されるものではない。
実施例I N−アセチルフェニルアラニンメチルエステルのD体を
過剰に含むD体とL体との混合物〔比旋光度〔α〕背=
 −13,7°(C=1、メチルアルコール)〕1.0
9 (4,52ミリモル)およびDBU69■(0,4
5ミリモル)をリン酸トリーn−ブチルに溶解して1Q
yt/の溶液とし、130℃で4時間反応させた。反応
終了後、反応混合液を液体クロマトグラフィーによシ分
析した結果、N−アセチルフェニルアラニンメチルエス
テルは反応混合液中に0.98?存在していることが判
明した(N−アセチルフェニルアラニンメチルエステル
の残存率;98%)。反応混合液からリン酸ト!j −
11−ブチルの大部分を減圧下に留去したのち残渣にヘ
キサン100−を加え、混合物を約5°Cで一晩静)t
した。析出した沈殿物を戸別し、ヘキサンで洗浄したの
ち乾燥させることによってN−アセチルフェニルアラニ
ンメチルエステルの白色結晶を得た。
得うしたN−アセチルフェニルアラ二ンメf # 、Z
ステルの比旋光度は〔α)V := −(y 7°(C
=1、メチルアルコール)であった。従って、N−アセ
チルフェニルアラニンメチルエステルのラセミ化率10
0(%)〕は95%である。
実施例2〜10 実施例1において第1表に示す光学活性なN−アシル−
1& ハN−アルコキシカルボニルーα−アミノ酸エス
テル、強塩基性アミンおよび反応溶媒を用いて10ff
I10溶液とし第1表に示す反応温度および反応時間で
反応を行う以外は実施例1と同様にして反応および反応
混合液の処理を行った。
得られた結果を第1表に示す。
実施例11 実施例6において光学活性なN−アセチルフェニルアラ
ニンメチルエステル〔比旋光度〔α)D−13,70(
C−1、メチルアルコール’))2,00 ? (9,
05ミリモル)およびDBUo、699 (4,56ミ
リモル)をリン酸トリーn−ブチルに溶解して20dの
溶液とする以外は実施例6と同様にして反応を行った。
得られた反応混合液を室温まで冷却し、攪拌下に炭酸ガ
スを吹込みながら水0.082F (4,56ミリモル
)を加えた。炭酸ガスの吹込みおよび攪拌をさらに10
分間続け、生成した沈殿物を戸別したのちへキサンで洗
浄し乾燥した。乾燥物にトルエン10+m/を加え、混
合物を窒素ガスが通気している雰囲気下で20分間加熱
還流させた。この際、生成する水を共沸脱水装置を用い
て系外に除去した。得られた反応混合液からトルエンを
減圧下に留去し、残渣を1規定の塩酸で滴定した結果、
残渣は4.47ミリモルのDBUを含有していることが
判明した(DBUの回収率98%)。また前述の沈殿物
を戸別した際に得られた涙液と沈殿物を洗浄した際に得
られた洗液とを合わせ、これらの混合液からヘキサンお
よびリン酸トリーn−ブチルの大部分を減圧下に留去し
た。得られた残渣にヘキサン200Wlを加え、混合物
を約5°Cで一晩静置した。析出した沈殿物を炉別し、
ヘキサンで洗浄したのち乾燥させることによってN−ア
セチルフェニルアラニンメチルエステルの白色結晶1.
54pHた(N−アセチルフェニルアラニンメチルエス
テルの回収率92チ)。得られたN−アセチルフェニル
アラニンメチルエステルの比旋光度は−〕甘=±0.0
’(e=1、メチルアルコール)であった(N−アセチ
ルフェニルアラニンメチルエステルのラセミ化率1oo
%)。
比較例1〜3 実施例6においてDBUO代シに第2表に示すアミンを
2.3ミリモル使用する以外は実施例6と同様にして反
応および反応混合液の処理を行った。
得られた結果を第2表に示す。
第   2   表 〔発明の効果〕 本発明によれば上記の実施例から明らかiとおシ光学活
性なN−アシル−またはN−アルコキシカルボニル−α
−アミノ酸エステルを加水分解などの副反応を伴うこと
なく高いラセミ化率でラセミ化することができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、光学活性なN−アシル−またはN−アルコキシカル
    ボニル−α−アミノ酸エステルを強塩基性アミンで処理
    することを特徴とする光学活性なN−アシル−またはN
    −アルコキシカルボニル−α−アミノ酸エステルのラセ
    ミ化方法。 2、強塩基性アミンが0.1モル/lの濃度の水溶液に
    おいて25℃で12.0以上のPH値を示すアミンであ
    る特許請求の範囲第1項記載のラセミ化方法。 3、強塩基性アミンが0.1モル/lの濃度の水溶液に
    おいて25℃で12.5以上のPH値を示すアミンであ
    る特許請求の範囲第2項記載のラセミ化方法。 4、強塩基性アミンが1,8−ジアザビシクロ〔5. 4.0〕ウンデセン−7、1,5−ジアザビシクロ〔4
    .3.0〕ノネン−5または1,1,3,3−テトラメ
    チルグアニジンである特許請求の範囲第3項記載のラセ
    ミ化方法。5、N−アシル−またはN−アルコキシカル
    ボニル−α−アミノ酸エステルが脂肪族アルコールまた
    は芳香族アルコールのN−アシル−またはN−アルコキ
    シカルボニル−α−アミノ酸エステルである特許請求の
    範囲第1項記載のラセミ化方法。 6、N−アシル−α−アミノ酸エステルがN−アセチル
    −α−アミノ酸エステルまたはN−ベンゾイル−α−ア
    ミノ酸エステルである特許請求の範囲第1項記載のラセ
    ミ化方法。7、N−アルコキシカルボニル−α−アミノ
    酸エステルがN−ベンジルオキシカルボニル−α−アミ
    ノ酸エステルである特許請求の範囲第1項記載のラセミ
    化方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2368874A1 (en) * 2010-03-26 2011-09-28 Sandoz AG Racemisation of (R)-N-Boc-3-hydroxyadamant-1-yl glycine
WO2013094498A1 (ja) * 2011-12-19 2013-06-27 住友化学株式会社 α-置換-β-アミノ酸エステルのラセミ化方法
DE112016003848T5 (de) 2015-08-24 2018-05-09 Yamaha Corporation Reaktionskraftgenerator und Tastaturvorrichtung eines elektronischen Musikinstruments

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