JPS625148Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、尿失禁処理物品に関する。

従来、失禁を処理するための物品としては、お
むつが実用に供されているが、尿失禁用として特
定構造を有するものは、いまだ提案されておら
ず、実用に供されているものも存在しない。おむ
つは腹部と尻部とを充分に被う大きさに形成さ
れ、そのため大便をも受けることができることは
いうまでもないが、嵩張るので、これを通常の身
なりで着用するとその着用部位が隆起して体裁が
悪く、他人に失禁者であることを察知されるおそ
れがあり、日常生活ができるような尿失禁だけの
者が着用するには不適である。

本考案の主たる目的は、尿失禁に対して有効で
あつて尿の漏れを防止し、しかも着用性、保型性
に優れ、着用状態で外出しても他人に失禁者であ
ることを察知されることなく通常の社会生活がで
きるなどの利点を有する尿失禁処理物品を提供す
るにある。

さらに本考案を図面に示す実施態様にもとづい
て説明すると、以下のとおりである。

第１図〜第３図に示すように、本考案は縦長に
形成された積層体１を有している。積層体１は、
可撓性プラスチツクフイルムなどからなる不透水
性裏面袋２と、該裏面袋の上面に積層された粉砕
パルプ、吸水紙、親水性繊維ウエブなどからなる
吸収層３と、該吸収層の上面に積層されるととも
に周辺裏面へ折り返された不織布などからなる透
水性表面シート４とを含んでいる。裏面袋２の内
部には、従来一般に生理用ナプキン、使い捨てお
むつに用いられているような吸水性ポリマー、粉
砕パルプの単独または混合からなる吸水材５が収
納されている。積層体１の適宜部位には表面シー
ト４から裏面袋２の上面に貫通する適宜大の導入
口部６が設けられている。導入口部６を形成する
裏面袋２の周辺部２ａは折り返されており、この
折り返しは表面シート４の上面であつてもよい。

叙上のように構成された本考案物品は、導入口
部６を着用者の尿排出部に当接した状態で、適宜
のサポター、おむつカバーなどで身体に密着保持
して着用するものである。この着用状態において
は、尿が裏面袋２の内部に確実に排泄され、吸水
材５に吸収保持されるから、物品全体を比較的小
型薄層に形成することができる。また、尿が積層
体１の上面にこぼれることがある場合には、裏面
袋２の上面には吸収層３が介在しているから、こ
れに確実に吸収され、着用した下着などを汚損す
ることがない。このように本考案物品によれば、
尿失禁処理用として、幾多の利点があり、実用に
供しきわめて有益である。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案物品の一部を切欠した斜視
図、第２図は、第１図Ｘ−Ｘ線断面図、第３図
は、第１図Ｙ−Ｙ線断面図である。 １……積層体、２……裏面袋、３……吸収層、
４……表面シート、５……吸水材、６……導入口
部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 吸水材が収納され縦長に形成された不透水性
   裏面袋と、該袋の上面に積層された吸収層と、
   該吸収層の上面に積層された透水性表面シート
   とからなる積層体を有し、該積層体の適宜部位
   には前記表面シートから前記裏面袋の上面を貫
   通する導入口部が設けられていることを特徴と
   する尿失禁処理物品。 (2) 前記吸水材がポリマー、粉砕パルプの単独ま
   たは混合からなる実用新案登録請求の範囲第１
   項記載の尿失禁処理物品。 (3) 前記吸収層が粉砕パルプ、吸水紙、親水性繊
   維ウエブの少なくとも一種からなる実用新案登
   録請求の範囲第１項記載の尿失禁処理物品。