JPS6251319B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS6251319B2
JPS6251319B2 JP54138457A JP13845779A JPS6251319B2 JP S6251319 B2 JPS6251319 B2 JP S6251319B2 JP 54138457 A JP54138457 A JP 54138457A JP 13845779 A JP13845779 A JP 13845779A JP S6251319 B2 JPS6251319 B2 JP S6251319B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
parts
weight
ethylene
resin
veova
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP54138457A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5661488A (en
Inventor
Hiroshi Kondo
Kiichi Maruhashi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Synthetic Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Nippon Synthetic Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Synthetic Chemical Industry Co Ltd filed Critical Nippon Synthetic Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP13845779A priority Critical patent/JPS5661488A/ja
Publication of JPS5661488A publication Critical patent/JPS5661488A/ja
Publication of JPS6251319B2 publication Critical patent/JPS6251319B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Liquid Carbonaceous Fuels (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は油の流動点降下を顕著ならしめる樹脂
を含有した炭化水素油組成物に関する。 軽質ナフサ、重質ナフサ、灯油、軽油などの留
出油及び重油さらにこれらの出発原料である原油
は、産地が寒冷地であるとか、該産地で精製が行
われるような場合、またパイプラインで輸送を行
なう場合などには、油類の温度低下に伴ない粘度
が上昇し輸送能力が低下するとか、油類に含有さ
れているパラフインが析出しパイプの閉塞、バル
ブの閉塞、過系統の閉塞などの問題をもたらす
ものである。 これらの問題を解決する方法のひとつとして流
動点を降下するための添加用樹脂が種々開発さ
れ、その使用が提案されている。 しかして該添加用樹脂として、エチレンと分子
当り3〜5個の炭素原子を持つビニルエステル単
量体との共重合体が、特公昭39−20069号公報に
記載されており、さらに酢酸ビニルとエチレンと
長鎖α−オレフインとの共重合体が、特公昭48−
23165号に記載されている。 本発明者らはエチレンとビニルエステルとの共
重合体の有用性に着目し種々検討を重ねていたと
ころ、(a)C2〜C5のオレフイン、(b)C1〜C3のモノ
カルボン酸のビニルエステル、(c)CH2=CH−
OCOR(RはC8又はC9の分岐アルキル基)で表
わされるモノカルボン酸のビニルエステルからな
る共重合体であつて、且つ(a)、(b)、(c)三成分の割
合が第1図における点A,B,Cを結んだ三角形
の範囲内である共重合体が、流動点降下剤として
顕著な効果を奏することを見い出すにいたり、本
発明を完成した。 本発明における共重合体の(a)C2〜C5のオレフ
インは第1図の三角形ABCの範囲内であつて好
ましくは20〜55重量%の範囲内であり、(b)C1
C3のモノカルボン酸のビニルエステルは第1図
の三角形ABCの範囲内にあり且つ40重量%以下
の範囲が好ましく、そして(c)成分の前述のモノカ
ルボン酸のビニルエステルは第1図の三角形
ABCの範囲内であつて、好ましくは60重量%以
下の範囲であり、かかる(a),(b),(c)の夫々の範囲
を満足する組成割合の共重合体である。 該共重合体は原油、重油、軽油、灯油、軽重質
ナフサ等の炭化水素油に溶解し、且つ適度の分子
量を有するものでなければならない。分子量の大
きさの表示を極限粘度で示すと、極限粘度〔η〕
は0.05〜2.0(dl/g、30℃、トルエン)、好まし
くは0.1〜1.0さらに好ましくは0.1〜0.4の範囲で
ある。 軽質ナフサ、重質ナフサ、灯油、軽油、重油、
原油等の炭化水素油に対する該共重合体の配合割
合は50〜3000ppm、好ましくは100〜2000ppmの範囲
内であり、特に軽油に対して100〜1000ppmの範囲
内で優れた流動点降下効果を示す。 本発明における共重合体の成分(a)C2〜C5のオ
レフインは、エチレン、プロピレン、ブデン、ペ
ンテンであり、これらは単独又は2種以上併用し
うるものであるが共重合体の製造時における未反
応分の再使用を考慮すれば、単独使用が望まし
く、特にエチレン単独が好ましい。 (b)C1〜C3のモノカルボン酸のビニルエステル
は、ギ酸ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニ
ルであり、単独又は2種以上併用しうるが、酢酸
ビニル単独が好ましい。 (c)CH2=CH−OCOR(RはC8又はC9の分岐ア
ルキル基)は側鎖を有する高級脂肪酸のビニルエ
ステルであつて、市販品としてはシエル化学の商
品名Veova−10(分子式C12H22O2で示される高級
脂肪酸ビニルエステルの混合物)、Veova−9
(分子式C11H20O2で示される高級脂肪酸ビニルエ
ステルの混合物)があげられるが、特にVeova−
10が好ましい。 本発明の共重合体を得る方法としては、溶剤重
合、乳化重合、懸濁重合などの方法が採用される
が、溶剤重合によつて得たものは反応生成物その
まゝで、添加用樹脂に用いうるので好ましい方法
である。 溶剤重合の場合は、攪拌機の付いたステンレス
製のオートクレーブに、溶剤及び各成分を全量仕
込んで、例えばエチレンを用いる場合は所定圧に
エチレンにて加圧する。またエチレンが反応に消
費され、所定圧以下となつたらエチレンにて再加
圧してもよい。又(a),(b),(c)成分のうち1〜3成
分を10〜100%位まで初期に仕込み、反応を開始
しながら残余の成分を均一の割合で連続的に仕込
む。反応の終了は揮発性成分を除去したのちの未
反応成分が1重量%以下を目標とするが、反応物
中の未反応成分が数重量%以下であれば、反応物
をそのまゝで添加用樹脂として用いてもその効果
は阻害されない。 重合触媒または促進剤としては、ベンゾイルパ
ーオキシド、アセチルパーオキシド、ラウロイル
パーオキシド、ジクミルパーオキシドなどの有機
過酸化物、アゾビスイソブチロニトリルなどがあ
げられる。 また溶剤としては前述の各成分に対して不活性
で且つ該樹脂を溶解せしめる有機溶剤、例えばペ
ンタン、ヘキサン、オクタ等の直鎖又は分岐パラ
フイン系炭化水素、シクロペンタン、シクロヘキ
サン等のナフテン系炭化水素、ベンゼン、トルオ
エン、キシレン等の芳香族炭化水素、メタノー
ル、エタノール、プロパノール、ブタノール等の
アルコール類及びそのエステル類、アセトン、メ
チルエチルケトン等のケトン類等があげられ、前
記成分と任意の割合にて使用できるが好ましくは
得られる共重合体を基準として0.5〜6倍の割合
で用いる。 さらに分子量の調節のために必要に応じて連鎖
移動剤として、アルデヒド類、メルカプタン類、
ハロゲン化合物等を適宜使用してもよい。 本発明の組成物には一般に使用する公知の他の
添加剤、酸化防止剤、他の流動点降下剤、粘度指
数向上剤などを目的用途に応じて添加し用いるこ
とができる。 次に実施例によつて本発明を具体的に説明す
る。尚、例中「部」、「%」とあるのは重量基準で
ある。 樹脂の製造例 樹脂 A 酢酸ビニル40部、Veova−10(シエル化学製)
80部、酢酸エチル180部、及びアゾビスイソブチ
ロニトリル(AIBN)1.2部を1容オートクレー
ブに仕込み、気相部をエチレンガスで置換したの
ち、70℃に昇温しつつ、エチレンを70℃にて80
Kg/cm2Gになるように充填する。70℃にて10時間
維持後冷却し、残存エチレンを放出してから内容
物をとり出し、次いでポリマーをメタノールにて
析出洗浄後、50℃にて真空乾燥した。ポリマー収
量は103部、組成はエチレン44.2%、酢酸ビニル
15.6%、Veova−10 が40.2%であつた。また極
限粘度〔η〕は0.36(dl/g)であつた。 樹脂 B 酢酸ビニル100部、プロピオン酸ビニル10部、
Veova−10 80部、酢酸エチル190部、AIBN 0.95
部を用いエチレン圧が25Kg/cm2Gであるほかは、
樹脂−Aの場合と同様に行ないポリマー165部を
得た。樹脂組成はエチレン、酢酸ビニル、プロピ
オン酸ビニル、Veova−10それぞれが15.2%、
39.6%、10.2%、35.0%であり、〔η〕は0.46
(dl/g)であつた。 樹脂 C 酢酸ビニル9部、Veova−10 21部、酢酸エチ
ル100部、AIBN 1.0部をオートクレーブに仕込
み、70℃、エチレン圧30Kg/cm2Gにて反応を開始
し、エチレン圧30Kg/cm2を維持するようにエチレ
ンを追加しながら酢酸ビニル21部、Veova−10
49部の混合液を6時間にわたつて追加した。さら
に1.5時間70℃にて反応した後冷却しポリマー96
部を得た。樹脂組成はエチレン、酢酸ビニル、
Veova−10 それぞれが20.3%、19.9%、59.8%
であり、〔η〕は0.23(dl/g)であつた。 樹脂−D 酢酸ビニル110部、Veova−10 10部、酢酸エチ
ル180部、AIBN 1.2部を用い、エチレン圧が70℃
で70Kg/cm2Gであるほかは、樹脂−Aの場合と同
様にしてポリマーを132部得た。樹脂組成はエチ
レン、酢酸ビニル、Veova−10 それぞれが40.8
%、54.5%、4.7%であり、〔η〕は0.38(dl/
g)であつた 樹脂 E 酢酸ビニル22.5部、Veova−10 7.5部、酢酸エ
チル100部、AIBN 1部をオートクレーブに仕込
み、70℃、エチレン圧30Kg/cm2Gで反応を開始
し、エチレン圧を維持しながら、酢酸ビニル52.5
部、Veova−10 17.5部の混合液を6時間にわた
つて追加した。さらに70℃にて1.5時間反応した
後冷却してポリマー94部を得た。樹脂組成はエチ
レン、酢酸ビニル、Veova−10 それぞれが23
%、55.7%、21.2%であり、〔η〕は0.26(dl/
g)であつた 樹脂 F 酢酸ビニル60部、Veova−10 40部、酢酸エチ
ル150部、AIBN 1部をオートクレーブに仕込
み、70℃、エチレン圧80Kg/cm2Gにて反応した後
冷却してポリマー79部を得た。樹脂組成はエチレ
ン、酢酸ビニル、Veova−10 それぞれが44.6
%、30.3%、25.1%であり、〔η〕は0.36(dl/
g)であつた。 実施例 1〜3 樹脂の製造例で得られた樹脂−A〜樹脂−C
を、ワツクス分の多い原油より採取した中間留出
油(沸点232〜392℃)に対して、樹脂分で150
ppm、500ppm、1000ppmの割合で添加し、それぞれの
燃料油組成物を得た。この組成物につき、JIS
K2269 に準じて流動点を測定した。結果を第1
表に記載した。 対照例 1〜4 前記実施例における樹脂に替えて、樹脂−D〜
樹脂−Fを用いたほかは実施例と同様にして、組
成物を得て該組成物の流動点を測定した。また対
照例4は前記中間留出油の流動点を測定した結果
である。結果を第1表に記載した。
【表】
【表】 【図面の簡単な説明】
第1図の三角形ABCは本発明における共重合
体のa,b,c三成分の範囲を示すものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 (a)C2〜C5のオレフイン、(b)C1〜C3のモノカ
    ルボン酸のビニルエステル、(c)CH2=CH−
    OCOR(RはC8又はC9の分岐アルキル基)で表
    わされるモノカルボン酸のビニルエステルからな
    る共重合体であつて、且つ(a)、(b)、(c)三成分の割
    合がA点(a=62重量%、b=5重量%、c=33
    重量%)、B点(a=6重量%、b=64重量%、
    c=30重量%)、C点(a=4重量%、b=12重
    量%、c=84重量%)の三点を結んだ三角形
    ABCの範囲内である共重合体を50〜3000ppmの割
    合で含有する炭化水素油組成物。
JP13845779A 1979-10-25 1979-10-25 Hydrocarbon oil composition Granted JPS5661488A (en)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13845779A JPS5661488A (en) 1979-10-25 1979-10-25 Hydrocarbon oil composition

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13845779A JPS5661488A (en) 1979-10-25 1979-10-25 Hydrocarbon oil composition

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5661488A JPS5661488A (en) 1981-05-26
JPS6251319B2 true JPS6251319B2 (ja) 1987-10-29

Family

ID=15222457

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13845779A Granted JPS5661488A (en) 1979-10-25 1979-10-25 Hydrocarbon oil composition

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5661488A (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19729055C2 (de) * 1997-07-08 2000-07-27 Clariant Gmbh Brennstofföle auf Basis von Mitteldestillaten und Copolymeren aus Ethylen und ungesättigten Carbonsäureestern
DE10356595A1 (de) 2003-12-04 2005-06-30 Basf Ag Brennstoffölzusammensetzungen mit verbesserten Kaltfließeigenschaften

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51123203A (en) * 1975-04-07 1976-10-27 Exxon Research Engineering Co Polymers used for improving normal temperature flow in distilled hydrocarbon oil

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51123203A (en) * 1975-04-07 1976-10-27 Exxon Research Engineering Co Polymers used for improving normal temperature flow in distilled hydrocarbon oil

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5661488A (en) 1981-05-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5254652A (en) Terpolymers of ethylene, their preparation, and their use as additives for mineral oil distillates
JP2925078B2 (ja) エチレンのターポリマー、その製法および鉱油留分の添加物としてのそれの用途
US5200484A (en) Terpolymers of ethylene, their preparation and their use as additives for mineral oil distillates
US3093623A (en) Process for the manufacture of improved pour depressants for middle distillates
US7713316B2 (en) Fuel oils having improved cold flow properties
WO1983003615A1 (en) Agent for improving low temperature fluidity of fuel oil
KR102357888B1 (ko) 작용화된 이중블록 공중합체를 포함하는 연료 및 오일용 첨가제
KR102120345B1 (ko) 작용화된 이중블록 공중합체를 포함하는 연료 및 오일용 첨가제
NO310827B1 (no) Terpolymerisater, deres fremstilling, blandinger av nevnte terpolymerisater, samt mineraloljer elller mineraloljedestillatersom inneholder de samme
KR20090089352A (ko) 냉간 유동성 개선제
US3792983A (en) Ethylene and acrylate esters, their preparation and their use as wax crystal modifiers
AU2013361815A1 (en) Polymer formulations in solvents with a high flash point, method for the production thereof and use thereof as pour-point depressants for crude oils, mineral oils or mineral oil products
JPH03755A (ja) 不飽和酸のエステルとエチレン―ビニルエステル共重合体から成るグラフト共重合体の濃縮混合物
US4419106A (en) Hydrocarbon oils with improved pour points
US6599335B1 (en) Copolymers based on ethylene and unsaturated carboxylic esters and their use as mineral oil additives
US4547202A (en) Hydrocarbon oils with improved pour points
JPS6251319B2 (ja)
JPS623200B2 (ja)
US3773478A (en) Middle distillate fuel containing additive combination to increase low temperature flowability
KR100910318B1 (ko) 올레핀과 알케닐 알킬레이트에 기초한 중합체와 연료 및가연물에서 다관능기 첨가제로서의 이들 중합체의 사용
JP4754664B2 (ja) 中間留分およびエチレンと不飽和カルボン酸エステルとのコポリマーを基材とする燃料油
US5205839A (en) Terpolymers of ethylene, their preparation and their use as additives for mineral oil distillates
US4726811A (en) Hydrocarbon oils with improved pour points
US4015063A (en) Crude oils and residual fuel oils containing a terpolymer of ethylene, vinyl ester, and dialkylvinyl carbinol
EP0654526A2 (en) Cloud point depressant composition