JPS6251016A - ドラム心出し治具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、ＶＴＲ等の磁気記録再生装置における回転ド
ラム駆動用の回転軸と磁気テープを規制案内する固定ド
ラム（あるいは回転ドラム）との同軸度調整を高精度に
行うためのドラム心出し治具に関するものである。

従来の技術 従来よりＶＴＲ等の磁気記録再生装置は記録する周波数
が数ＭＨｚ〜数十ＭＨｚと広帯域であるため磁気テープ
と磁気ヘッドの相対速度を確保する方式として回転ヘッ
ド方式がとられている。

第４図は、家庭用ＶＴＲ（例えばＶＨ８方式ＶＴＲ）な
どに使用されている回転ヘッド方式の構造を示す半断面
図である。

１はベルト駆動あるいはダイレクトドライブ駆動方式（
図示せず）により回転駆動される回転軸で、この回転軸
１はベアリング等の軸受部２にハメ合い嵌合され軸受部
２はハウジング部３の内部４にハメ合い嵌合されている
。

回転軸１の一方には磁気ヘッド６をペース６に固定しネ
ジ７にて内蔵した回転ドラム８の積載用ディスク９が嵌
合固定されている。

１ｏは回転ドラム８と積載用ディスク９を一体的に固定
する固定ネジ、１１は回転側ロータＩＪ　−トランスで
対向した位置に固定側ロータリートランス１１′が設け
てあり磁気ヘッド６と記録再生回路（図示せず）側との
信号法蓮を行うものである。

１２は、軸受部２にスラスト方向に附勢力を与え軸受部
２のガタつきをなくすためのスラスト部材である。

ハウジング部３には回転ドラム８とほぼ同径よりなる固
定ドラム部１３が一体に形成されており回転ドラム８及
び固定ドラム部１３の外周面を磁気テープ１４が摺動走
行するような構成となっている。

発明が解決しようとする問題点 しかし、このような構造のものでは、回転軸１と軸受部
２とのハメ合い、軸受部２とハウジング部３とのハメ合
い、ハウジング部３の軸受部２挿入孔と固定ドラム部１
３の同軸度等によシ回転軸１の回転中心と固定ドラム部
１３の中心との同軸度精度が決定される。

すなわち、ハメ合い精度、加工精度を考慮すると、各々
数μｍの誤差は必然的に生じることとなる。

そのため回転軸１の回転中心と固定ドラム部１３の中心
とは上記各々の誤差が累積されることになり本来数μｍ
オーダーの同軸度を必要とするところが一桁近くも悪い
同軸度精度となる。

特に同軸度精度は、磁気ヘッド５と磁気テープ１４を安
定に当接させるには不可欠であり、例えば第６図に示す
ように固定ドラム部１３の中心０１と回転軸１の回転中
心０２がずれた場合を考えると、固定ドラム部１３に対
し磁気ヘッド５先端の回転軌跡は本図のように円周上で
不均一となってしまい、この結果、ガイドポスト１６に
て案内される磁気テープ１４と磁気ヘッド５との当接圧
力がＰ２＞Ｐｌとなり磁気ヘッド６が矢印入方向に回転
する場合には、再生出力波形が第６図に示すようにＶｌ
＜７２となり安定した出力が得られなくなってしまう。

特に、最近は垂直記録方式などによる記録波長の短波長
化が進んでおり前記の同軸度精度の問題は、磁気ヘッド
と磁気テープとのスペーシングに伴う出力低下などを生
じる一要因でもあり高密度記録を推進する上で重要な問
題となるものである。

第７図は、上記問題点を解決するためにハウジング部１
６と固定ドラム１７を別部品とし、組立て時において、
両者の同軸度を調整可能にしたドラム装置の断面図であ
る。

ハウジング部１６と固定ドラム１７とは固定ネジ１８の
バネ座金１９にて附勢力を与えて仮固定されている。

次に、固定ドラム１７の外周に数ケ所（例えば１２Ｃ３
分割で３ケ所）ネジ孔２ｏを設けておいてそこにネジ２
１を螺合しておく。

そして、回転軸１の両端をセンター支持台（図示せず）
等で挟持し固定しておき、固定ドラム１７の外周面に変
位量を計測する検出器２２を当接するＯ 前記回転軸１は、センター支持台（図示せず）などによ
り固定されているが、ハウジング部１６及び固定ドラム
１７は軸受部２を介しているため自由に回転させること
ができる。

また、固定ドラム１７とハウジング部１６との嵌合は同
軸度調整可能なようにｄｌ）ｄ２のスキマバメとなって
いる。

本構成による同軸度調整は次のように行われる。

すなわち、固定ドラム１７をゆっくシ回転させながら外
周の振れを検出器２２にて検出し表示部２３にて読み取
る。

次に、径方向で最も小さい値であった位置に近いネジ２
１を締付けながら表示部２３で変位量を監視しハウジン
グ部１６に対する固定ドラムを調整し最終的には、固定
ネジ１８を締付けることにより固定される。

調整時において、調整すべき位置がネジ２１と一致する
場合には同軸度調整は比較的容易に行えるが、はとんど
がネジ２１とはずれた位置となる。

すると１例えば１２６分割でネジ２１が設けられている
場合には少くとも２つ以上のネジ２１を調整しなければ
同軸度の調整は不可能であり、一度締め過ぎた場合には
その逆の調整を行うこととなり、締めたネジ２１を一度
緩め、それとは反対方向に位置するネジ２１を締めるこ
とが必要となる。

上記したように本構成においては、２つ以上のネジ２１
を各々微調し２つのネジ２１移動量の合成にて同軸度を
調整することが必要であり作業性が悪く、作業そのもの
にも熟練度を要し組立てコストが高くなる。

また、ネジ孔２０を数ケ所必要とするため加工コストも
上がり、部品全体のコスト高に影響するなどの問題があ
る。

問題点を解決するだめの手段 上記問題点を解決する本発明の技術的手段は、磁気ヘッ
ドを内蔵した回転ドラムの積載用ディスクに嵌合、固定
されると共に、固定ドラムに形成された内径部に対しわ
ずかに小径で対向する外径部を有する調整ドラムの前記
外径部に少くとも一対のスＩＪ　７　）を形成し、一対
のスリットに挟まれた外径部を半径方向に変位可能とし
、その変位にて固定ドラム中心と積載用ディスクと一体
的である回転軸の回転中心との心出し調整を行うもので
ある。

作用 この技術的手段による作用は次のようになる。

すなわち、回転ドラムの積載用ディスクを有する回転軸
の回転中心と固定ドラム中心との同軸度調整において、
積載用ディスクに嵌合固定される調整ドラムの外径部に
設けたスリット間に位置する外径部を調整ドラムに螺合
した調整ネジで半径方向に変位可能としておくと共に、
調整ドラムを積載用ディスクと一体的に取付けることに
より、調整ドラムのスリット間にある変位可能な外径部
を固定ドラムに対し任意の位置に設定し調整が行えるよ
うにしだものである。

このため従来のような複数のネジによる調整は不要にな
り、簡単に同軸度調整が行えるようになるのである。

実施例 以下、本発明の一実施例を添付図面にもとづいて説明す
る。

第１図ａは、調整ドラム２４の斜視図、同図すはａのｘ
−ｏ−ｘ’の断面図である。

同図において、２５は調整ドラム２４の外径部、外径部
２５の一部には一対のスリット２６が形成されている。

外径部２６の一部には薄肉部２７及び斜面部２Ｂが形成
されている。

また、調整ドラム２４の軸線方向に平行なネジ孔２９が
前記スリット２６に挟まれた外径部３０に形成されると
共に調整ネジ３１が螺合されている０ 大径孔３２は、回転ドラムの積載用ディスク（図示せず
）と嵌合するもので、小径孔３３は、積載用ディスク（
図示せず）への回転ドラム取付孔と同ピツチで設けられ
た固定ネジ用の孔である。

第２図は、調整ドラム２４を同軸度調整を行うべく積載
用ディヌク９に取付けた状態を示す半断面図である。

本図において、積載用ディスク９に固定ネジ３４にて調
整ドラム２４が固定されている。

ハウジング部１６には固定ネジ１８に挿入されたバネ座
金１９の圧力が若干加えられた状態で固定ドラム３６が
仮止メされている。

調整ドラム２４の外径部２５は、固定ドラム３６の内径
部３６に対しわずかに小さい径で対向している。

３７は振れ測定用の検出器であり固定ドラム３５の外周
面３８の調整ドラム２４の一対のスリットに挟まれた外
径部３０とほぼ同位置に当接されている。

本構成で明らかなように、固定ドラム３６、ハウジング
部１６は、軸受部２により自由に回転させることができ
る。

次に、回転軸１の回転中心と固定ドラム３６の中心の同
軸度調整について説明する。

検出器３７を当接した状態で固定ドラム３５を回転させ
外周面の振れを測定する。

その結果、最も小さい値であった位置を外径部３０の位
置にもってくる。

第３図は、調整状態を示す部分拡大図である。

上記の状態より調整ネジ３１にドライバー３９を差込み
、検出器３７にて調整量δを監視しながら締付けていく
。

調整ネジ３１が斜面部２８に当接した後、なおも締付け
ると外径部３０は、薄肉部２７近辺より歪み、鎖線状態
３σのようになる。この時、固定ドラム３６の内径部３
６が押され結果として固定ドラム３Ｓは３５′の位置に
所定量δで変位させられる。

調整が完了した時点で調整ネジ３１をドライバー３９で
緩めれば外径部３０は薄肉部２７０弾性力で元の状態ま
で戻るため、固定ドラム３５の内径部３６より離れる。

再び、固定ドラム３５を回転させ検出器３７にて振れ測
定を行う。

上記操作を繰返し行った後、許容値以下になった時点で
固定ネジ１８を完全に締付ければ完了となり、その後固
定ネジ３４をはずすことによって積載用ディスク９より
調整ドラム２４がはずされる０ 以上の説明でわかるように、固定ドラム３５を変位させ
るための外径部３０が固定ドラム３５の任意の位置に設
定で′きるため本来、調整されるべき箇所に押圧力を加
えることができ従来のように複数のネジによる調整のや
り難さは解消される。

また、固定ドラム３５には同軸度調整のだめの部品や加
工は全く必要なくなり部品コスト、加工コストの低減が
図れる。

なお、本実・施例においては、回転軸１と固定ドラム３
５の同軸度調整に関して説明したが、回転軸１と磁気ヘ
ッド５を内蔵した回転ドラム８との同軸度調整にも有効
なのは明らかである。

また、調整ドラム２４は一部品として構成しだが、積載
用ディスク９あるいは回転ドラム８と一体構造としても
良い。

また、調整ドラム２４の形状、薄肉部２７の形成方法、
また変位手段は本実施例に限定されるものではなく、本
発明の機能をそこなわない範囲で変更可能である。

発明の効果 このように、本発明によれば、固定ドラムに同軸度調整
のだめの変位力を任意な位置で加えることができ、従来
の複数のネジによる調整と比較し作業が簡単にしかも正
確に行える。

また、同軸度調整のための部品あるいは加工は全く不要
であり加工あるいは組立てコストが低減できるなど実用
的効果は大なるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図ａは本発明のドラム心出し治具における調整ドラ
ムの斜視図、第１図すは同図ａのＸ−０Ｘ／の断面図、
第２図は、本発明のドラム心出し治具を積載用ディスク
に取付けた状態を示す半断面図、第３図は、調整ドラム
による固定ドラムの変位を示す部分拡大図、第４図は、
従来の回転ヘッド方式の構造を示す半断面図、第５図は
、同軸度誤差発生に伴う磁気ヘッド走査軌跡と固定ドラ
ムとの位置関係を示す平面図、第６図は第６図の状態に
おける再生出力波形図、第７図は、従来の同軸度調整構
造を有するドラム装置の断面図である。 １・・・・・・回転軸、２・・・・・・軸受部、９・・
・・・・積載用ディスク、１６・・・・・・ハウジング
部、１７，３１５・・・・・・固定ドラム、２４・・・
・・・調整ドラム、２５．３０・・・・・・外径部、２
６・・・・・・スリット。 代理人の氏名　弁理士　中　尾　敏　男　ほか１名ｚ４
−ｍ−調１ドフＡ ２夕、３０−−一外枚ｇｐ （（２，ン （しン ／−Ｌｌ瓢斡 ｑ−−４東伐川デイスク 第　２　図　　　　　　　　　　　　　１６−　　ハウ
ヅンク゛部ガーーーｆＪ更ドフム Ｊ６−−−内径ＩＦ ／−−一　回摩ｔ、車白 ２−　　釉欠舒 、３−−−へウゾンデ舒 δ−−−Ｍ！へヘッド ９−−一　羽（すし用ディスク １４−−一慮気テーデ 第５図 ５′

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 磁気ヘッドを内蔵した回転ドラムの積載用ディスクを一
   部に嵌合し一体的に取付けられた回転軸と、前記回転軸
   を支える軸受部とを有するハウジング部に、前記回転ド
   ラムと同軸上で取付けられる固定ドラムを備えた磁気記
   録再生装置に用いるドラム心出し治具であって、前記積
   載用ディスクに嵌合、固定されると共に、前記固定ドラ
   ムに形成された内径部に対しわずかに小径で対向する外
   径部を有する調整ドラムの前記外径部に少くとも一対の
   スリットを形成し前記一対のスリットに挟まれた外径部
   を前記調整ドラムに螺合させた調整ネジにて半径方向に
   変位可能とし、前記外径部の変位にて前記回転軸の回転
   中心と固定ドラム中心の心出し調整を行うことを特徴と
   するドラム心出し治具。