JPS6250691A - 原子炉の炉心構造 - Google Patents

原子炉の炉心構造

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JPS6250691A
JPS6250691A JP60189635A JP18963585A JPS6250691A JP S6250691 A JPS6250691 A JP S6250691A JP 60189635 A JP60189635 A JP 60189635A JP 18963585 A JP18963585 A JP 18963585A JP S6250691 A JPS6250691 A JP S6250691A
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core
fuel
assembly
steam
power
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JP60189635A
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良之 片岡
道雄 村瀬
久道 井上
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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  • Structure Of Emergency Protection For Nuclear Reactors (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は複数の燃料集合体を装荷した原子炉に係り、特
に原子炉事故時の炉心冷却に好適な原子炉に関する。
〔発明の背景〕
従来の原子炉の炉心構造は1例えば1%開昭57−24
889号公報に記載のように、制−棒を挿入した燃料集
合体と制−棒を挿入しない燃料集合体に分類し、制御棒
を挿入した燃料集合体の入口オリフィス径を制御棒を挿
入しない燃料集合体の入口オリフィス径より小さくして
いた。この従来技術では1通常運転時における炉心冷却
性能の向上を目的としておシ、原子炉の事故時における
炉心冷却については考慮されていなかった。
〔発明の目的〕
本発明の目的は、原子炉の事故時における炉心冷却性能
を向上する原子炉の炉心構造を提供することにある。
〔発明の概要〕
本発明による原子炉の炉心構造においては、上記した目
的を達成するために、炉心を構成する燃料集合体を出力
が低い炉心最外周部の低出力集合体と出力が中間の平均
出力集合体と出力が高い高出力集合体に分類し、高出力
集合体においては原子炉の事故時に炉心の下部で発生し
た蒸気の流入に対する流動抵抗を低出力集合体及び平均
出力集合体よシ小さくするととKよシ蒸気の流入を促進
し、蒸気及び蒸気の流れで飛散された冷却水によシ事故
時の炉心冷却性能を向上する。燃料集合体の下部にリー
ク孔を設けると事故時には燃料集合体の外部から内部に
冷却水が流入するが、高出力集合体においてはこの逆流
時におけるリーク孔の流動抵抗を低出力集合体及び平均
出力集合体よシ大きくすることによシリーク孔から流入
する冷却水量を制限し、蒸気の流入に対する流動抵抗を
小さくする。これは、蒸気と冷却水とが混合して流れる
二相流においては、冷却水量を減少すると流動抵抗が大
幅に低下することによる。一方、各燃料集合体の出力は
主として核分裂反応に寄与する中性子束と燃料の燃焼度
に依存し、中性子束が高い炉心中央部で出力が高く、ま
た、燃料集合体の装荷から交換までの前半にある低燃焼
度のものが出力が高い。したがって、炉心中央部にある
燃料集合体もしくは低燃焼度の燃料集合体を高出力集合
体に分類する。
〔発明の実施例〕
以下1本発明の一実施例を第1図によシ説明する。本発
明の特徴は原子炉の炉心構造にある。第1図に示した実
施例は本発明の一実施例を従来技術による沸騰水型原子
炉に適用したものであシ、その適用対象は沸騰水型原子
炉に限定されない。
原子炉の通常運転時には、・再循環系8によシ下部プレ
ナム3を通って炉心4に供給された一次冷却材7は炉心
4の発熱で沸騰し上部プレナム2を通って気水分離器1
0で気水分離される。気水分離された蒸気は主蒸気管1
1を通ってタービン(図示せず)に流入し発電に供せら
れた後復水されて給水管12を通って原子炉容器1に流
入する。一方、気水分離された冷却水は給水管12から
の流入した冷却水と混合した後再循環系8により炉心4
に再循環される。原子炉の事故時の安全性を確保するた
めに原子炉容器1に連結された配管の破断(例えば再循
環系8の配管破断)による冷却材喪失事故を想定するこ
とになっている。このような事故時に炉心4を冷却する
ために、例えば従来技術による沸騰水型原子炉では炉心
スプレィ系14及び注水系15から成る非常用炉心冷却
装置が設置されている。配管破断による冷却材喪失事故
時には、破断口9からの一次冷却材7の流出により原子
炉容器1内の水位及び圧力が低下し、下部プレナム3内
では残存した一次冷却材7が減圧沸騰し1発生した蒸気
が炉心4を吹き上げる。一方。
水位の低下を検出し原子炉を停止するとともに非常用炉
心冷却装置が駆動され、炉心スプレィ系14によシ上部
プレナム2内にプール13の冷却水が注入されるととも
に注水系15によシ炉心40周辺部(炉心バイパス5)
Kプール13の冷却水が注入される。原子炉停止後の崩
壊熱を除去するのが非常用炉心冷却装置の目的であシ、
事故時における各燃料集合体6の発熱すなわち崩壊熱は
通常運転時の出力に比例する。炉心スプレィ系14で上
部プレナム2に注入された冷却水は各燃料集合体6の上
端から流入するとともに炉心バイパス5に落下し、注水
系15で炉心バイパス5に注入された冷却水は各燃料集
合体6の下部に設けられたリーク孔22を通って流入す
る。以上は原子炉の事故時における一般的な説明である
。本発明においては、従来技術による炉心最外局部にあ
る低出力集合体5−aに加えて、出力が中間の平均出力
集合体6−bと出力が高い高出力集合体5−cに分類す
る。低出力集合体6−aでは、従来技術と同様に入口オ
リフィス21の直径を小さくする。
低出力集合体では、内部での蒸気発生量が少なく上端か
ら炉心スプレィ系14による冷却水が流入しやすく、か
つ、入口オリフィス21の直径が小さく冷却水が落下し
にくいため、内部に冷却水が蓄積されやすく下部プレナ
ム3内で発生した蒸気の吹き上げに対する流動抵抗が大
きいため蒸気の吹き上げがなく水下降流になる。一方、
平均出力集合体6−b及び高出力集合体6−cでは、内
部での蒸気発生量が相対的に多く吹き上げ蒸気によシ冷
却水の落下が抑制されるため炉心スプレィ系14による
冷却水が流入しにくくなシ(一般にこの現象をCCFL
と称す)、また、入口オリフィス21の直径が相対的に
大きいため吹き上げ蒸気に対する流動抵抗が小す<、シ
たがって、下部プレナム3で発生した蒸気が吹き上げや
すくなる。この時、高出力集合体6−cにおいて吹き上
げ蒸気に対する流動抵抗を平均出力集合体6−bよシ小
さくしておけば、高出力集合体6−cによシ多くの蒸気
が吹き上げる。この蒸気吹き上げでり−−り孔22から
流入した冷却水が飛散され蒸気と冷却水が混合した気液
上昇流となシ燃料棒の冷却が促進される。平均出力集合
体6−bでは相対的に吹き上げ蒸気量が減少し入口オリ
フィス22から冷却水が落下するが、吹き上げ蒸気によ
り冷却水の落下が抑制され(CCFL)その落下水量は
少なくなシ、蒸気が上昇し冷却水が落下する気液対向流
になる。水下降流となる低出力集合体6−a及び気液対
向流となる平均出力集合体6−bでは下部プレナム3か
らの吹き上げ蒸気量が零かもしくは少ないため内部に気
液混合水位が形成され、気液混合水位の上方では燃料棒
が蒸気中に露出するため温度が上昇するが、相対的に出
力が低いため高い温度になることはない。一方、気液上
昇流となる高出力集合体6−cでは、内部が気液混合相
で満たされ燃料棒が蒸気中に露出しないため燃料棒の温
度が低ぐたもたれる。平均出力集合体6−bと高出力集
合体6−cに分類する必要があるのは。
後で述べるように冷却効果のよい気液上昇流となる燃料
集合体の数が全燃料集合体数の50%以下に制限される
ためである。なお、平均出力集合体6−bと高出力集合
体5−cにおける流動抵抗が異なるようにする方法とし
ては燃料集合体6内部の流動抵抗を変更するか入口オリ
フィス21の直径を変更すればよいが、いずれの場合に
おいても。
通常運転に悪影響を及ぼすだけでなく後で述べるように
その効果が小さい。したがって1本発明では、高出力集
合体5−cにおいては冷却水がリーク孔22を通して炉
心バイパス5から燃料集合体6内に流入する際の流動抵
抗(すなわち逆流抵抗)を大きくシ、リーク孔22から
流入する冷却水量を制限することによシ吹き上げ蒸気に
対する流動抵抗を小さくする。これは、蒸気と冷却水が
混合して流れる二相流においては、冷却水量を減少する
と流動抵抗が大幅に減少することによる。以上述べたご
とく1本実施例によれば、原子炉の炉心を構成する燃料
集合体を最外周部の低出方集合体と出力が中間の平均出
力集合体と出力が高い高出力集合体に分類し、高出力集
合体においてはリーク孔の逆流抵抗を大きくし下部ブレ
ナム内発生蒸気の吹き上げに対する燃料集合体内の流動
抵抗を減少することKより蒸気の流入を促進し気液上昇
流とし、通常運転・\の影響なしに事故時の炉心冷却性
能を向上できる効果がある。
以下、本発明の原理、平均出力集合体と高出力集合体の
分類方法及びリーク孔の構造について具体的に説明する
第2図は燃料集合体1体における吹き上げ蒸気量Wgに
対する圧力損失ΔPを示す。全圧力損失ΔP?は入口オ
リフィスでの圧力損失ΔPo  と燃料集合体内の二相
流摩擦損失ΔPy 及び冷却水の静水頭ΔPHの和であ
る。
ΔP?=ΔPa+ΔPy+Δpm−(i)吹き上げ蒸気
fkWgが小ざい領域では、入口オリフィスでのCCF
Lが緩和され冷却水の落下量が増加するため集合体内に
冷却水がたまらず全圧力損失ΔP?が低くなる。
各燃料集合体で圧力損失特性が等しいと仮定すると、炉
心内の状態は第3図に示すようになる。
各燃料集合体は第1図に示したように上部プレナム2と
下部プレナム3で連結されているため各燃料集合体の全
圧力損失ΔPTは炉心差圧ΔP coRxに等しくなけ
ればならない。したがって、一定の炉心差圧ΔP co
Rxに対してA、B及びHの状態を取シうるが、状態B
では全圧力損失ΔPtの勾配が負で不安定なため発生し
ない。状態Aは冷却水が落下し蒸気が吹き上げる気液対
向流であり、状態Hは冷却水、蒸気ともに上昇流となる
気液上昇流である。下部プレナム内蒸気発生量の増加で
吹き上げ蒸気量Wgが増加する七炉心差圧ΔPCORI
が増加し、状態A及びHはそれぞれ状態A“及びH“に
なシ、逆に炉心差圧ΔPcoRvが低下すると状態人及
びHは状態A′及びH′になる。この時、状態H′〜H
−H“ では燃料集合体内が気液二相で満たされており
、状態A′〜A−A“では燃料集合体内に気液混合水位
が形成でれ気液混合水位の上方では燃料棒が蒸気中に露
出している。したがつて、状態H′〜H−H“ となる
ようにすれば燃料棒が蒸気中に露出せず事故時の炉心冷
却が促進される。しかし、各燃料集合体への吹き上げ蒸
気量の総和は下部プレナム内蒸気発生量Wg、tに等し
くなければならず、全燃料集合体を状態Hにすることは
できない。状態A及びHの燃料集合体数をNA及びNH
とし、吹上げ蒸気量をWA及びWF[とすると、次の質
量保存式が成立する。
Wg、 L = WA Nム+Wll NR・・・(2
)Nt=Nム+NH・・・(3) 上式においてNTは全燃料集合体数である。式(2)及
び(3)からNmは次のようになる。
NR= (Wg、 t  WAN? )/ (Wa  
WA )  ・・・(4)第3図と式(4)から明らか
なように、Ntの最大値Nn、max  は状態A′及
びH′で与えられ次のようになる。
Nu、max= (Wg+L  WAN?)/(Wn’
−WA)・・・(5) (NtI、 max/Nt) = (CWg、t/ N
t) −WA)/ (WH’−%)・・・(6) 事故時における下部プレナム内蒸気発生量Wg、tから
式(6)を用いて”+ rnaxを計算すると、(NH
I max/N↑)=0.5となる。すなわち、冷却効
果の良好な状態H(気液上昇流)にできるのは全燃料集
合体の50チ以下である。したがって。
出力が高い高出力集合体で冷却効果の良好な状態H(気
液上昇流)にすれば炉心全体としての冷却効果が向上し
、事故時の燃料棒最高温度を低くすることが可能となる
。したがって1本発明では高出力集合体に分類する燃料
集合体数Nmを全燃料集合体数N〒050チ以下とする
Nm/Nテ ≦ 0.5              
    ・・・(7)一方、高出力集合体において気液
上昇流にするには、吹き上げ蒸気量WgK対する流動抵
抗を小す<シ蒸気を吹き上げやすくすればよい。すなわ
ち1式(1)もしくは第1図において入力オリアイスの
圧力損失ΔPo もしくは二相流摩擦損失ΔPFを小さ
くすればよい。このためには、入口オリフィスの直径を
大きくしてΔPoを小きくするかもしくは燃料集合体内
の流路面積を広くしてΔPFを小はくすればよいが、前
者は通常運転時の流れを不安定化するとともに、後述す
るように、その効果は相対的に小さい。また、後者は燃
料棒の設計によシ限定される。したがって1本発明では
リーク孔の逆流抵抗を相対的に大きくシ、リーク孔から
の冷却水の流入量を制限することによシニ相流摩擦損失
ΔPyを減少する。リーク孔の逆流抵抗を増加するには
、第4図に示すようにすればよい。第4(a)図におい
て、燃料集合体6の下部には燃料棒を支持するための下
部タイプレート19が設けられておシ、この下部タイブ
レー) 19にリーク孔22を設ける。通常運転時には
、冷却水は燃料集合体6内から炉心バイパス5忙流出す
る。
燃料集合体6は炉心支持板17に支持された燃料サポー
ト18に設置される。16は制御棒案内管であシ、制匈
棒案内管16と炉心バイパス5は貫通している。一方、
炉心バイパス5と下部プレナム3は炉心支持板17で分
離されている。入口オリフィス21は燃料サポート18
に設けられている。原子炉の事故時において炉心バイパ
ス5から燃料集合体6内へ流入する冷却水量wf、tは
IJ−り孔22内外の差圧ΔPtと逆流抵抗KA  に
よって次のように決まる。
Wt、tゾ■訂−[ησ       ・・・(8)上
式においてAtけリーク孔22の流路面積、ρは冷却水
の密度である。式(8)から明らかなように。
高出力集合体において流路面積Atを小ざくすればリー
ク水量Wf、tを小さくできるが、この場合通常運転時
にもリーク水量が小きくなる。したがって、低出力集合
体及び平均出力集合体では第46)図の(2)のように
外部をベルマウス状とし、高出力集合体では第4(b)
図のα)もしくは第4(b)図の(3)のようにすれば
、リーク水量Wt、tの比は次のようになる。
(Wf 、 t )?tf3/(W’s L )平均=
V丁C7■【Vn厄召g=0.84〜0.66   ・
・・(9)ここで入口オリフィス径を大きくする場合と
、リーク孔の逆流抵抗を相対的に大きくした場合を考え
ると第2図に示したように入口オリフィスの圧力損失Δ
Po が全圧力損失ΔP↑に占める割合は小さいため入
口オリフィスの直径を大きくしてもΔP〒はあまシ減少
せず、吹上げ蒸気を増やし気液上昇流とする効果は小さ
い。一方、摩擦損失ΔT?の影響は大きいためリーク水
量Wt、t  を小さくすると第5図に示すように全圧
力損失が大幅に低下し、気液上昇流になシ易くなシ1本
発明の目的を効果的に達成する。
以下に燃料集合体の分類方法について述べる。
燃料集合体の出力は燃料の核分裂に寄与する中性子束が
高い炉心中央部で高く低燃焼度のものが高い。
第6図は本発明の一実施例による燃料集合体の分類方法
を示す。炉心の最外周部の燃料集合体は従来技術と同様
に入口オリフィス径の小さい低出力集合体6−aとし、
冷却効果の良好な気液上昇流となる燃料集合体数は式(
7)に示したように50チ以下であるから炉心中央部で
全燃料集合体数の50%以下の領域を高出力集合体6−
cに、残シの領域を平均出力集合体6−bに分類する。
平均出力集合体6−bには第4図の(2)に示したリー
ク孔の形状を用い、高出力集合体5−cには第4図の(
1)もしくは(3)に示したリーク孔の形状を用いる。
各燃料集合体6の出力比は第7図に示すように炉心中心
で高く周辺で低い分布となっておシ、最高出力比は1.
4である。同一炉心位置で出力が異なるのは燃焼度によ
る。炉心中央部の高出力集合体5−cでは冷却効果の良
好な気液上昇流となるため事故時の燃料棒最高温度は平
均出力集合体6−bで発生し、この時の最高出力比は1
.2となる。
すなわち気液上昇流になる領域を特定することによシ燃
料棒最高温度が発生する燃料集合体の出力比を1.4か
ら1.2に低減できる効果がある。また、高出力集合体
5−cの入口オリフィス径を平均出力集合体6−bよシ
若干大きくすれば、特開昭57−24889  に述べ
られているように通常運転時において高出力集合体5−
 cの冷却水流量を増加し炉心の冷却効率を向上できる
効果がある。
第8図は本発明の他の実施例による燃料集合体の分類方
法を示す6燃料集合体6は4体で1つの集合体セルを構
成しておシ、その中央に制御棒20が設置されている。
第8図の(1)K示すように燃焼度の低い燃料集合体6
から順番に■〜■の番号付けをし、燃焼度の低い■及び
■を高出力集合体6−cに、燃焼度の高い■及び■を平
均出力集合体6−bに分類する。低出力集合体6−aは
第6図に示す実施例と同じである。燃料集合体6の交換
時には、燃焼度が最も高い■を取り出し、■を取シ出し
た後に燃焼度■から■に移行する燃料集合体を移動し、
移動した後に新燃料集合体を装荷する。この燃料集合体
交換時の操作により第8図(1)の状態から第8図(2
)の状態になる。次の燃料集合体交換時にも同様に、■
を取シ出し、取シ出した後に燃焼度■から■に移行する
燃料集合体を移動し、移動した後に新燃料集合体を装荷
すると、第8図(2)の状態から第8図(3)の状態に
な)、第8図(1)の状態と等しくなる。原子炉の運転
験過にしたがって前述した方法で燃料集合体の交換を行
なうと、第8図(1)〜(3)で明らかなように、低燃
焼度(■及び■)の高出力集合体5− cの位置、高燃
焼度(■及び■)の平均出力集合体6−bの位置は常に
不変である。また、燃料集合体交換時に交換されるのは
下部タイプレート19よシ上部であシ、燃料ナボート1
8は移動しない。したがって、燃料サポート18にリー
ク孔22を設け、高出力集合体6−cの位置には第4図
の(1)もしくは(3)に示したリーク孔22の形状を
用い平均出力集合体6−bの位置には第4図の(田に示
したリーク孔22の形状全相いれば、低燃焼度の高出力
集合体6−Cでは常に平均出力集合体6−bよりリーク
孔22の逆流抵抗Kzが大きくなシ第5図に示したよう
に全圧力損失ΔPtが低くなシ、気液上昇流となる。ま
た1本実施例においては、第6図に示した実施例のよう
に高出力集合体6−cが集中配置されておらず1分散さ
れているため、リーク孔22−cの流路面積をリーク孔
22−bよシ小ざくすることによシ逆流抵抗を大きくし
てもよい。この場合5通常運転時において燃料集合体5
−c内から炉心バイパス5に流出する冷却水量が減少し
下部タイプレート19側に流入する冷却水量が増加し高
出力集合体5−cの冷却効率が向上でき、しかも入口オ
リフィス21の直径が不変であシ流れの安定性を悪くす
ることもない。燃料集合体の出力比は燃焼度によって第
9図に示すように変化し、装荷時には1.2.■の末期
に最高出力比1.4となシ、以後減少、する。したがっ
て、第8図に示したように、燃焼度前半の■及び■では
高出力集合体6−CK後半の■及び■では平均出力集合
体6−bに分類すれば、高出力集合体6−cでは冷却効
果の良好な気液上昇流となるため事故時の燃料棒最高温
度は平均出力集合体6−bで発生し、この時の燃料棒最
高温度が発生する集合体の最高出力比は1.1となる。
すなわち気液上昇流となる燃料集合体を燃焼度前半で出
力比が高いものに特定することによシ燃料棒最高温度が
発生する燃料集合体の出力比を1.4から1.1に低減
できる効果がある。′1な、高出力集合体6−cの入口
オリフィス21−Cの直径を平均出力集合体6−bの入
口オリフィス21−bの直径よシ若干大きくすれば、特
開昭57−24889  に述べられているように通常
運転時において高出力集合体5−cの冷却水流量を増加
し炉心の冷却効率を向上できる効果がある。なお、第6
図に示した低出力集合体5−aを除く燃料集合体につい
て燃焼度前半と後半に分離して前半を高出力集合体6−
C1後半を平均出力集合体6−bとしておシ、高出力集
合体数6−cの数は全燃料集合体数の50チ以下である
ことは明白であ91式(7)の条件を満足している。
第10図は本発明のさらに他の炉心構成を示す横断面図
である。本実施例は、第6図及び第8図に示した実施例
の組み合せでアシ、入口オリフィス径が小さい炉心最外
周部の燃料集合体を低出力集合体6−aとし、低出力集
合体45−aの近傍では燃焼度に係わりなく平均出力集
合体6−bとし。
炉心中心部では燃焼度に係わシなく高出力集合体6−c
とし、その他の領域では第8図に示した実施例と同様に
燃焼度前半で高出力集合体6−cに、燃焼度後半で平均
出力集合体6−bK仕分類る。
本実施例を用いれば、事故時の炉心冷却に最適な炉心構
造の実現が可能であり、燃料棒最高温度が発生する燃料
集合体の出力比を1.4から1.05に低減できる効果
がある。
以上述べたように1本発明によれば燃料棒最高温度が発
生する燃料集合体の出力比を1.4からそれぞれ1.2
.1.1もしくは1.05に低減できる。
したがって、第11図に示すように、事故時における燃
料棒被覆管の温度上昇率が低下し、非常用炉心冷却装置
による冷却水の注入で炉心が再冠水する時点での被覆管
最高温度はそれぞれ90c。
160C及び180C低下する。一方、従来技術と同じ
被覆管最高温度を許容すれば、炉心再冠水時間を遅らせ
ることができ、したがって、非常用炉心冷却装置による
注水流量をそれぞれ22俤。
36チ及び40チ削減できる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、炉心最外周の低出力集合体を除く領域
を平均出力集合体と高出力集合体とに分離し、高出力集
合体ではリーク孔の逆流抵抗を大きくすることにより原
子炉事故時のリーク水量を減少して流動抵抗を小す<シ
冷却効果の良好な気液上昇流とすることができ、したが
って、燃料棒の最高温度が発生する燃料集合体の出力比
を従来技術による1、4からそれぞれ1.2(第6図の
実施例)、1.1(第8図[有]実施例)もしくは1,
05(第10図の実施例)に低減でき、燃料棒の被覆管
最高温度をそれぞれ90C,160C,もしくは180
r低減できる効果がある。または、従来技術と同じ被覆
管最高温度を許容すれば、非常用炉心冷却装置による注
水流量をそれぞれ22%。
36係もしくは40チ削減できる効果がある。また、高
出力集合体の入口オリフィス径を平均出力集合体よシ若
干大きくすれば1通常運転時において高出力集合体への
冷却水流量を増加し炉心の冷却効率を向上できる効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す縦断面図、第2図及び
第3図は本発明の原理を示す説明図、第4図は燃料集合
体の下部及びリーク孔の詳細を示す縦断面図、第5図は
全圧力損失特注を示す説明図、第6図は炉心構成を示す
横断面図、第7図は燃料集合体の出力比を示す説明図、
第8図は燃料集合体下部の詳細及び燃料集合体の交換方
法を示す縦断面図及び説明図、第9図は出力比の燃焼度
依存性を示す説明図、第10図は炉心構成の変形例を示
す横断面図、第11図は本発明の効果を示す説明図であ
る。 1・・・原子炉容器、2・・・上部プレナム、3・・・
下部プレナム、4・・・炉心、5・・・炉心バイパス、
6・・・燃料集合体、7・・・−次冷却材、14・・・
炉心スプレィ系。 15・・・注水系、16・・・制匈棒案内管、17・・
・炉心支持板、18・・・燃料サポート、19・・・下
部タイプレート、20・・・制匈棒、21・・・入口オ
リフィス。 22・・・リーク孔。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、複数の燃料集合体から成る原子炉の炉心構造におい
    て、出力が低い炉心最外周部の低出力集合体と出力が中
    間の平均出力集合体と出力が高い高出力集合体とに分類
    し、前記高出力集合体においては原子炉の事故時に炉心
    の下部で発生した蒸気の流入に対する流動抵抗を前記低
    出力集合体及び平均出力集合体より小さくしたことを特
    徴とする原子炉の炉心構造。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010066281A (ja) * 2009-12-28 2010-03-25 Hitachi-Ge Nuclear Energy Ltd 原子炉炉心
US8064565B2 (en) 2007-08-09 2011-11-22 Hitachi-Ge Nuclear Energy, Ltd. Reactor core
JP2012208130A (ja) * 2012-07-30 2012-10-25 Hitachi-Ge Nuclear Energy Ltd 原子炉炉心

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