JPS6250368A - 防食塗料組成物 - Google Patents

防食塗料組成物

Info

Publication number
JPS6250368A
JPS6250368A JP19022785A JP19022785A JPS6250368A JP S6250368 A JPS6250368 A JP S6250368A JP 19022785 A JP19022785 A JP 19022785A JP 19022785 A JP19022785 A JP 19022785A JP S6250368 A JPS6250368 A JP S6250368A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
parts
weight
filler
resin
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP19022785A
Other languages
English (en)
Inventor
Kanji Nomura
野村 侃慈
Hiroshi Amako
尼子 宏
Mitsuo Yamada
光夫 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Paint Co Ltd
Original Assignee
Nippon Paint Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Paint Co Ltd filed Critical Nippon Paint Co Ltd
Priority to JP19022785A priority Critical patent/JPS6250368A/ja
Publication of JPS6250368A publication Critical patent/JPS6250368A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は鋼材の防食塗料組成物に係り、さらに詳しくは
酸素、水および硫化水素が存在し、且つ高温高圧の腐食
環境下にあっても有効な鋼材の腐食抑制効果を示す防食
塗料組成物に関するものである。
従来技術 硫化水素は非常に反応性に富み、各種金属と接すると容
易に硫化物を生成することは周知の通りである。鋼材が
硫化水素を含む基体又は液体と接触すると酸素、水の共
存下、まず鋼材表面に硫化物が形成され、水素吸収の促
進により水素脆性を生じる。かかる水素脆性の抑制目的
で、鋼材中に合金・を添加したり熱処理を行なう方法が
提案されたきたが、Il材の物理強度との兼ね合い等の
点から実用化にはいたっていない。こういった鋼材自身
の改質の他、有機物を被覆し硫化水素の鋼材表面への透
過拡散を遮断し、鋼材の水素脆性を防止しようとの試み
も各種提言されている。この場合ジンクリッチペイント
の様な一般の防食塗料では全く効果がなく、塗膜の脆化
、軟化を生ぜしめぬ様な適切な材料の選択が必要で、単
なる鋼材表面の防錆性とは異質の防食性能を有する塗料
でなければならぬことが知られていて、これまでに高温
焼付型のフェノールエポキシ樹脂、エポキシ系粉体塗料
及び特開昭54−11938号の様な塗膜組成中に硫化
水素と化学的に反応又は付加する金属粉あるいは金属酸
化物粉を含有させた熱硬化塗料などが提案されてきた。
しかしながら鋼材に有機物被覆を施し硫化水素の透過を
完全に防止することは不可能で硫化水素の透過を幾分遅
延せしめ得るとしても結局は鋼材表面へと到達す乏。従
って、被覆材は硫化水素遮断目的というよりはむしろ、
透過した硫化水素による鋼材表面での硫化物生成を制御
する能力をもつことが必要で、鋼材表面での硫化物生成
の制御を考えずして鋼材の水素脆性を論することはでき
ない。
この様な防食性能は硫化水素濃度が低く、直ちに硫化水
素脆性に至らぬ様な腐食環境における被覆材にあっても
同様に必要である。即ち硫化水素が水および酸素と共に
被覆を透過して鋼材表面で硫化物を生成すると、被膜が
鋼材と接着していた結合を切断することとなり、結果的
には被覆材が鋼材表面から剥離し、防食機能が失われて
しまうからである。
このような硫化水素、水、酸素などの透過した腐食因子
による鋼材表面腐食を制御する目的で研究を進めた結果
、さきに本発明者らは、エポキシ樹脂のレゾール型フェ
ノール樹脂予備縮金物を主成分とするA液と、有機ポリ
アミン類を主成分とするB液の二液性常温硬化型塗料組
成物(特開昭55−165967号);あるいは (i)一分子当り1〜2コのオキシラン環をもつビスフ
ェノールAと、エピハロヒドリンとの付加反応によって
得られるエポキシ当量が180〜2500のエポキシ樹
脂と、 (5i)脂肪族ジアミンとダイマー酸からなるポリアミ
ドアミンとからなり、 (i)と(it)の割合が反応当量で0.8/1〜1.
4/1のビヒクル100重量部、硫化水素に対し不活性
な充填剤50〜200重量部、および水溶分が0.3%
以下で溶解水のpHが6.0〜7.0の防錆顔料3〜4
0重量部からなる防食塗料組成物(特願昭60−003
206号)が極めて有用であることを見出し、特許出願
した。かがる塗料組成物は事実、それぞれの腐食環境で
の腐食防止に効力を発揮してきたが、いづれも常圧での
硫化水素を含む環境下における効果の実証でしかなかっ
た。
しかしながら、硫化水素、酸素、水などが存在する腐食
環境に圧力が加わった場合には事態が全く異なってくる
。このような圧力下にあっては、酸素の様な永久気体の
被膜への透過係数は変らないが、被膜成分への吸着力が
強く、且つ反応する傾向のある硫化水素、水は圧力の増
加と共に透過係数が増大してくる。すなわち硫化水素、
水はそれぞれの分圧に比例して被膜透過速度が犬となる
かかる状況のもとでは従って、硫化水素と水は非常に速
く被膜を透過し、鋼材表面で硫化物を形成し、被膜の密
着力の低下、ブリスタ、被膜剥離から遂には、鋼材の水
素脆性を生じる結果となる。
事実、上記の如き常圧下で優れた効果を示す塗料組成物
を用いた場合でも、硫化水素を含む加圧下での腐食環境
においては、わずか100時間程度で被膜ブリスタを発
生し、密着力低下を示すことが確認された。これは加圧
条件下において、硫化水素や水の透過速度が大となり、
透過量も加速的に増加し、被膜下での鋼材面の腐食が加
速的に促進される事実を示している。
発明が解決しようとする問題点 そこで硫化水素を含むガスあるいは液体のタンク、配送
パイプラインなど実際の適用例にみられる如く、硫化水
素、酸素、水などを含み、且つ加圧下の腐食環境にあっ
ても尚、有効な腐食防止被膜を与えることのできる塗料
組成物を提供することが本発明目的である。
問題点を解決するための手段 本発明に従えば、上記、目的はビスフェノールA型エポ
キシ樹脂100重量部(固形分換算)と式 %式% (式中RはC1〜C工。アルキル基、mは実数)で表わ
されメチロール基量が11.5〜14.5%、M n 
700〜950のレゾール型フェノール樹脂10〜80
重量部(固形分換算)との縮合生成物(A)およびアミ
ン系硬化剤(B)からなる樹脂ビヒクル100重量部中
に、硫化水素に対し不活性な充填剤100〜250重量
部が均一に分散されてなり、該充填剤が金属フレーク 
17〜150重量部と水可溶分が0.3%以下で溶解水
のpllが6.0〜7.0の防錆顔料3〜40重量部を
必須成分として含む硫化水素に対し不活性な充填剤であ
ることを特徴とする防食塗料組成物により達成せられる
本発明で使用せられる樹脂ビヒクルの成分(A)は、ビ
スフェノールA型エポキシ樹脂100重量部(固形分換
算)と 式 %式% (式中Rは01〜C工。アルキル基、mは実数)で表わ
されメチロール基量が11.5〜14.5%、M n 
700〜950のレゾール型フェノール樹脂10〜80
重量部(固形分換算)との予備縮合物である。
かかる縮合物をより詳しくモデル構造式で示せば下記の
通りとなる。
q=1又は2 p=Q〜8 m=4.5〜5.5 R=C□〜C12のアルキル基又はH この樹脂の構造的な特徴は、二次元的なそしてあたかも
織物の如き、縦横規則正しく格子を形成する樹脂である
一般に、架橋樹脂の架橋密度を上げればそのガラス転移
温度は上昇し、耐熱性は向上するが、内部応力が大きく
なり、鋼板への密着力が低下してしまう。本発明の利用
分野である腐食環境下では腐食因子が酸素、水、硫化水
素であり、圧力も数100気圧程度かかる化学ブランド
、タンク、ガスあるいは石油の輸送パイプラインなどが
具体的に挙げられるが、このような場所では温度的には
通常−40℃〜100℃の広い使用条件となっている。
この使用温度の100℃まで被IIの耐久性をもたせる
ためには、有機物であるバインダーのガラス転移温度を
少なくとも100℃以上にする必要がある。架橋密度を
上げ、ガラス転移温度を高くするために、メラミン樹脂
あるいはフェノール樹脂などと反応させることが一般に
行われているがこれらはその内部応力が大きくなり、実
質的な鋼材との密着力が低下し、結果的に腐食の防止効
果がマイナスの方向になり実用化されてぃなかった。本
発明は硬化被膜のガラス転移温度を高くし、且つ内部応
力を小さく密着力を十分に保持させる構造の樹脂を用い
たことにある。その為に、レゾール型フェノール樹脂の
メチロール基とビスフェノールA型エポキシ樹脂中の2
級水酸基との脱水縮合反応を起こさせ二次元の格子状樹
脂を形成させたことが特徴である。
尚、レゾール型フェノール樹脂の繰り返し単位数m(実
数)は樹脂の数平均分子量Mnが700〜950の範囲
内になるよう適宜選択せられる。
Mnがこの範囲外であると貯蔵安定性が失われるし、M
 n 950をこえると密着力の低下、耐硫化水素性、
耐薬品性が悪くなる。又、Mnが700より小さいと硬
くなりすぎ、可どう性に劣る傾向になる。さらにメチロ
ール基は11.5〜14.5%の範囲内にあることが必
要である。というのは、メチロール基量が11.5%未
満では耐薬品性、耐メタノール性、耐硫化水素性が悪く
なるだけでなく、縮合樹脂の貯蔵安定性が極端に悪くな
り、また14.5%を越えても可撓性の劣化と共に貯蔵
安定性が悪くなるからである。予備縮合多官能エポキシ
樹脂のもう1つの原料である一般のビスフェノールA型
エポキシ樹脂は、モデル構造からもわかる様に(p+q
)が1〜4が最適である。
計算上は(p+q)は(8+2=10)もありうるが反
応性の面で実用的でない。この様な重合度のビスフェノ
ールA型エポキシ樹脂100重量部(固形分換算)と、
レゾール型フェノール樹脂10〜80重量部を反応させ
て得られるエポキシ当量400〜250oの多官能エポ
キシ樹脂をアミン系硬化剤と組み合わせることにより本
発明の樹脂ビヒクルが構成せられる。硬化ビヒクルは、
引っ張ると伸びる格子状のエポキシ樹脂部分と硬い架橋
したアミン系硬化剤部分とがらなり、強靭で、ガラス転
移温度が高く、そしてガラス転移温度に比べ内部応力が
小さい特徴を持つ。
アミン系硬化剤としては、ジエチレン1−リアミン、ト
リエチレントリアミン、キシリレンジアミンなどの1級
アミン類あるいは2級アミン類及びこれらのアミン類と
エポキシ樹脂との反応生成物であるアミンアダクト及び
これらアミン類とアジピン酸、セバシン酸、ラウリル酸
、フタール酸などの有機酸との反応生成物であるポリア
ミド樹脂などが挙げられる。
本発明においては上記樹脂ビヒクルに対し、特定量の硫
化水素に対し不活性な充填剤が配合せられる。すなわち
上記ビヒクル100重量部に対して、硫化水素に対し不
活性な充填剤を100〜250重量部を分散した防食塗
料でこの充填剤中に金属フレークを17〜150重量部
と水可溶分が0.3%以下で溶解水のpllが6.0〜
7.0の防錆顔料で3〜40重量部を必ず含むことを特
徴とするものである。
本発明では充填剤として例えば、カーボンブラック、酸
化チタン、アルミニウム粉、酸化ケイ素、酸化アルミニ
ウム、酸化マグネシウムなどの硫化水素に対して不活性
な充填剤の1種類あるいは2種類以上が選択使用せられ
る。また、充填剤の内に防錆顔料として水可溶分が0.
3%以下、溶解水のpHが6.0−7.0であるBa、
Zu、Cr、Mo及びA1の1種あるいは2種以上の酸
化物を主体とする化合物を必須成分として含有する。こ
れら充填剤及び防錆顔料ともに水可溶分が小さくて0.
3以下であり、かつ本来の目的であるH2Sに対して、
比較的安定であることが共通の性質である。ここで水可
溶分及び溶解水のρ■の測定は水溶分がJIS−に−5
10122、pHがJIS−に−51,OL  24で
行なった。充填剤は着色と被膜強度補強効果が目的であ
るが、一般の水及び酸素による腐食、あるいはこれにH
,Sが存在する環境での腐食に対し、これを添加するこ
とにより少なくとも悪化をさせるものであってはならな
いし、防食性能を向上させるものでなくてはならない。
FunksはJ、O,C,C,A、 50巻942頁(
1967)において腐食因子として水をとりあげ、被膜
を透過するメカニズムを説明しているが、いずれの場合
もバインダーと充填剤顔料の界面に水が攻撃することに
より透過が起っている。本発明もバインダーとこれら充
填剤あるいは防錆顔料の界面におけるインターラクショ
ンが強固であり、かつこの界面に水、酸素あるいはH2
Sが攻撃し難く更にこの界面に貯り難いものを選択した
ものである。
特に水に対しては水可溶分が小さいこと、H2Sに対し
てはH,Sとなるべく反応を起こさないことがこの界面
のインターラクションを弱くしない必須条件であると考
えた。水可溶分が少ないこと及びH2Sとの反応性が小
さいことが界面インターラクションを弱くしないことの
実証は行なっていないが、少なくともこのような条件を
もつ、充填剤あるいは防錆顔料を使用した被膜は、通常
の防錆性テスト、即ちツルトスプレー性、耐水性、耐塩
水性などにすぐれた性能を示すと共に、更にH,S飽和
水浸漬においても非常にすぐれた性能を示すことが確認
できた。水又はH,Sが顔料表面を攻撃し水により顔料
を溶かしたり、H,Sと反応を起こしたりすれば、バイ
ンダーとの界面へ水又はH,Sが貯まりやすくなる。こ
のことは、鋼材面へ到達する腐食因子である水又はH2
Sの供給を助長することになり、防食性能を著しく悪く
することにつながる。即ち水溶分が少なく、且つ硫化水
素との反応性が小さい顔料を用いた塗膜は防食性能を維
持することができる。
また、防錆顔料は水に溶解し難いことの他に。
溶解水のPI(6,0〜7.0の微酸性であるのが好ま
しい。H2Sは水に溶解すると微酸性を示す。
一方、被膜中の防錆顔料類が水に溶解し、ρ11がアル
カリ性を示すと微酸性であるH2S水をより多く引き寄
せる役割を果たすことになり、防食性に対し不利である
。逆にpHが6未満となると鋼材の腐食は酸性領域にて
起こるわけであり、pHが低くなることは、それ自身で
もって腐食を促進するわけで好ましくない。このような
条件を満足する好ましい防錆顔料としては1例えばクロ
ム酸バリウム(BaCrO4)、ジンククロメートZT
O型(ZnCrO,・4Zn(OH)z) −リンモリ
ブデン酸アルミニウム(MoO3・P2O5−Al□0
3)、などを挙げることができる。
尚、防錆顔料は硫化水素を含まない環境、即ち酸素と水
により支配される腐食環境、換言すれば本発明塗料で被
覆された鋼材が現場へ搬送されるまでの間の防食効果に
必要な成分である。
次に本発明においては充填剤中の必須成分として硫化水
素に対し不活性な金属フレークを存在せしめることを特
徴とする。このような金属フレークは酸性領域で硫化水
素と接触し、その硫化物を生成しない金属材料で、且つ
薄いへん平伏の形状を有するものである。硫化水素は非
常に活性な化合物であり、殆どの金属と容易に硫化物を
生成し、特異な色の沈殿を作ることから金属の分析に利
用されている程である。この様な硫化物を生成し易い金
属群の中で不活性な金属は非常に少ない。その例として
アルミニウム、ニッケルそして合金であるステンレスが
挙げられる。これらの金属のフレーク形状物が有効であ
るが、これら金属類のフレーク製造面で工業的技術面あ
るいは採算面で困難である。即ち、これら金属のフレー
クとしては特に大きさ、薄さには制限はないが、被膜を
形成する時に雲母片の如く鋼材面に対し平行に重なり合
う様、即ち塗膜断面を顕微鏡で見ると被膜のバインダー
の間に金属フレークの厚み面が、細長い線状として水平
に幾重にも存在する様になる必要があるからである。こ
の様な配列をする金属フレークとしてはその金属の比重
にもよるが平均、大きさは5μ〜50μ、薄さが5μ以
下の形状が適当である。この様な具体例としては、アル
ミニウム、ニッケル、ステンレスのフレークが現在工業
的規模で製造供給されている。この内ステンレスは、硫
化水素に対し完全に不活性で1本願に有効である。アル
ミニウム、ニッケルは、アルカリ側で侵食され硫化物を
形成し易いが酸性側では比較的安定で本願には有効であ
る。
本発明で金属フレークを必須とする理由は、加圧下にお
ける水あるいは硫化水素の被膜への吸着あるいは反応、
透過を極端に遅らせる効果を持つからである。即ち、金
属フレークであるが故に耐熱性を向上させるし、物理的
強度を上げることから加圧下における被膜の内部変化、
即ち加圧によりバインダーと充填剤間のインターラクシ
ョンを破壊し、その界面へ水あるいは硫化水素が侵食す
ることを防止する効果を発揮する。この様な外圧に耐え
うる効果を最も発揮するには、被膜中の金属は単なる粒
子では十分でなくフレーク状で幾重にも重なった状態に
なる必要がある。そのためには平均の大きさは5μ〜5
0μ平均の薄さが5μ以下である必要がある。
材料的にはステンレス、アルミニウム、ニッケルが最適
である。
金属に限らずフレーク状充填剤は被膜中で幾重にも重な
り水、酸素などの腐食因子の透過経路を長くし透過速度
を遅らせることがら防食塗料に使用されている。しかし
ながら透過速度が遅くなっても結果的には透過をし鋼材
の腐食が始まるわけであるし、その遅延効果も数百時間
であり被膜の。
防食期待寿命からすると遥かに短い時間である。
更に加圧下では一般に使用されているガラスフレークで
は遅延効果が認められず、加圧圧力に耐えうる強度の金
属フレークのみが有効なことも認められている。
さて、本発明に於ては既に述べた如く、前述の樹脂ビヒ
クル100重量部に対し充填剤としては重量基準で合計
量として100〜250重量部が用いられる。充填剤量
が100重量部未満では塗膜強度的に実用的でなく、衝
撃、曲げ性などが悪くなる。また250重量部を越える
バインダーの量が充填剤の量より少なくなり、バインダ
ーが不足して均一な被膜が形成されず、ピンホールなど
の欠陥を生じたり、物性的にも不充分となるので好まし
くない。
また本発明に於ては、この充填剤中に前述の防錆顔料を
3〜40重量部と金属フレークを17〜100重量部を
含むことを必須とする。防錆顔料が3部以下であると防
食効果が発揮できなく、また40部を越えると水可溶分
を0.3%以下におさえたとしても、顔料の絶対量が多
くなりかえって防食性が悪くなるので好ましくない、金
属フレークの量が17部を下まわると、外圧に耐えうる
十分な効果が出なく防食性能面で不満足な結果となる。
また、100重量部を越えると金属フレークの硬さでか
えってもろくなり、各種の物理性能が悪くなる。従って
、本発明組成物に於ては樹脂ビヒクルと充填剤の割合、
充填剤中の金属フレークならびに防錆顔料の割合も重要
な意義を有する。
本発明に従った防食塗料組成物は前記した必須構成成分
の他に、適当なハジキ防止剤、ダレ止め剤、流展剤など
の添加剤を含有することができる。
また、被膜化するための作業性を改良するために溶剤類
は必要に応じ、その種類、量が決まるもので被膜化した
後は、これら溶剤類は残らないため防食性能に関与しな
いことから限定されるものではない。
以下実施例により本発明を説明する。特にことわりなき
限り1部および%は重量による。
製造例1 攪拌機、冷却管及び温度計を備えた反応容器にレゾール
型フェノール樹脂としてヒタノール2181(メチロー
ル基量13.8%、数平均分子量Mn=850、日立化
成(株)製)182.sgと、ビスフェノールA型エポ
キシ樹脂としてエピコート1001 (エポキシ当量E
paq=48Q、油化シェルエポキシ(株)Itり81
7.2gを、トルエン666.7g、メチルイソブチル
ケトン200g。
セロソルブアセテート133.3gに溶解させ、窒素雰
囲気下で還流温度118℃で約6時間反応させ、ガード
ナー粘度5(25℃)に達した時点で反応を停止した。
得られたレゾール型フェノール樹脂変性エポキシ樹脂溶
液の特数は不揮発分52.7%、ガードナー粘度5−T
(25℃)、色数3であった。以下、この樹脂液をAと
称す。
製造例2 実施例1と同様方法を、但しレゾール型フェノール樹脂
としてヒタノール2181を212.0g、ビスフェノ
ールA型エポキシ樹脂としてエポミックR364(エポ
キシ当量790、三井石油エポキシ(株)!1)788
.0gを用い繰り返し実施し、ガードナー粘度T(25
℃)で反応を停止させた。
tmられた樹脂液Bの特数は不揮発分53.2%、ガー
ドナー粘度U(25℃)、色数3であった。
製造例3 実施例1と同様方法を、但しレゾール型フェノール樹脂
としてヒタノール2330 N (メチロール基量12
.0%、数平均分子量M n = 920、日立化成(
株)製)109.0gと、レゾール型エポキシ樹脂とし
てエポミックR365(エポキシ当量940、三井石油
エポキシ(株)製)891.0gを用い繰り返し実施し
、ガードナー粘度U(25℃)で反応を停止させた。得
られた樹脂液Cの特数は不揮発分53.1%、ガードナ
ー粘度UV(25℃)1色数2〜3であった。
製造例4 実施例1と同様方法を、但しヒタノール2181を97
.2gとエポミックR364を902.sg用いて繰り
返し実施し、ガードナー粘度o(25℃)で反応を停止
させた。得られた樹脂液りの特数は不揮発分52.5%
、ガードナー粘度o<p(25℃)、色数2であった。
製造例5 実施例1と同様方法を、但しヒタノール2181を11
8.5gとエボミックR364を881.5g用いて繰
り返し実施し、ガードナー粘度P(25℃)で反応を停
止させた。得られた樹脂液Eの特数は不揮発分53.4
%、ガードナー粘度P−Q(25℃)、色数2〜3であ
った。
実施例1 多官能エポキシ樹脂ワニスA161g(樹脂成分として
100g)中にステンレスフレークSsファインリーフ
ィング(厚み0.88μ、43μ篩透過率77.8%、
アメリカ、Novameむ社製)130g、ジンククロ
メートZTO(水筒溶分0.3%以下、PH6,8、菊
池色素工業(株)製)25g、タルク75g、流展剤と
してミキレベリングMKコンク(共栄社油脂工業(株)
m)Igを、混合分散を行ない、トルエン66部、イソ
ブタノール25部、メチルイソブチルケトン9部の混合
溶剤90gを混入し塗料液を調整した。硬化剤としてア
ミンアダクトE A−4000ワニス(日本ペイント社
製)を用いた。混合は塗料液482gに対し硬化剤を3
3gの割合で行なった。この塗料の組成は多官能エポキ
シ樹脂とアミンアダクトから成るビヒクル100部に対
しステンレスフレーク111部、ジンククロメートZT
O21部、タルク64部で硫化水素に不活性な充填剤1
96部であった。この配合表を第1表に記す。
この様に調整した塗料を通常の方法のエアレス塗装で3
.2X70X150mo+のグリッドブラスト鋼板に膜
厚150〜200μに塗装し、150℃×30分の乾燥
を行なった。
こうして得られた塗膜の一般物理性能及び塩水噴霧テス
ト、そして80℃、10気圧、H2S飽和水浸漬テスト
を行なった。その結果を第2表に記す。
実施例2〜5および比較例1〜4 実施例1と同様方法を、但し第1表記載のフォーミュレ
ーションに従い実施し、各々防食塗料組成物を調製し、
これら塗料組成物を実施例1と同様グリッドブラスト鋼
板に塗装し、塗膜性能をテストし、その結果を第2表に
示した。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ビスフェノールA型エポキシ樹脂100重量部(
    固形分換算)と 式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中RはC_1〜C_1_0アルキル基、mは実数)
    で表わされメチロール基量が11.5〜14.5%、M
    n700〜950のレゾール型フェノール樹脂10〜8
    0重量部(固形分換算)との縮合生成物(A)およびア
    ミン系硬化剤(B)からなる樹脂ビヒクル100重量部
    中に、硫化水素に対し不活性な充填剤100〜250重
    量部が均一に分散されてなり、該充填剤が金属フレーク
    17〜150重量部と水可溶分が0.3%以下で溶解水
    のpHが6.0〜7.0の防錆顔料3〜40重量部を必
    須成分として含む硫化水素に対し不活性な充填剤である
    ことを特徴とする防食塗料組成物。
  2. (2)金属フレークがステンレス−、ニッケル−、アル
    ミニウム−フレークあるいはそれらの混合物である特許
    請求の範囲第1項記載の組成物。
  3. (3)水可溶分が0.3%以下で溶解水のpHが6.0
    〜7.0である防錆顔料がクロム酸バナジウム、ジンク
    クロメートZTO型、リンモリブデン酸アルミニウムあ
    るいはそれらの混合物である特許請求の範囲第1項記載
    の組成物。
JP19022785A 1985-08-28 1985-08-28 防食塗料組成物 Pending JPS6250368A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19022785A JPS6250368A (ja) 1985-08-28 1985-08-28 防食塗料組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19022785A JPS6250368A (ja) 1985-08-28 1985-08-28 防食塗料組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS6250368A true JPS6250368A (ja) 1987-03-05

Family

ID=16254599

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19022785A Pending JPS6250368A (ja) 1985-08-28 1985-08-28 防食塗料組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6250368A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04354572A (ja) * 1991-06-03 1992-12-08 Yamamoto Mfg Co Ltd 選花機
JP2010013539A (ja) * 2008-07-03 2010-01-21 Nittetsu Corrosion Prevention Co Ltd 腐食性燃料ガスの配管内面被覆用防食材料およびこれを用いた防食工法
WO2013091685A1 (en) 2011-12-21 2013-06-27 Leibniz-Institut Für Neue Materialien Gemeinnützige Gmbh Highly structured composite material and process for the manufacture of protective coatings for corroding substrates
WO2013091686A1 (en) 2011-12-21 2013-06-27 Tenaris Connections Limited Corrosion resistant equipment for oil and/or gas applications
CN104312368A (zh) * 2014-11-05 2015-01-28 徐强 一种水溶性酚醛防锈漆及其制备方法
CN104327678A (zh) * 2014-11-30 2015-02-04 徐妍玲 一种环氧防腐涂料
CN106833282A (zh) * 2017-03-01 2017-06-13 孙子阳 一种用于钢轨表面防锈的涂漆及其喷涂工艺
US10246662B2 (en) 2011-12-21 2019-04-02 Leibniz-Institut Fuer Neue Materialien Gemeinnuetzige Gmbh Pigmented, Fine-Structured, Tribological Composite Material

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55165967A (en) * 1979-06-11 1980-12-24 Nippon Paint Co Ltd Anticorrosive paint composition

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55165967A (en) * 1979-06-11 1980-12-24 Nippon Paint Co Ltd Anticorrosive paint composition

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04354572A (ja) * 1991-06-03 1992-12-08 Yamamoto Mfg Co Ltd 選花機
JP2010013539A (ja) * 2008-07-03 2010-01-21 Nittetsu Corrosion Prevention Co Ltd 腐食性燃料ガスの配管内面被覆用防食材料およびこれを用いた防食工法
WO2013091685A1 (en) 2011-12-21 2013-06-27 Leibniz-Institut Für Neue Materialien Gemeinnützige Gmbh Highly structured composite material and process for the manufacture of protective coatings for corroding substrates
WO2013092841A1 (en) 2011-12-21 2013-06-27 Leibniz-Institut Für Neue Materialien Gemeinnützige Gmbh Highly structured composite material and process for the manufacture of protective coatings for corroding substrates
WO2013091686A1 (en) 2011-12-21 2013-06-27 Tenaris Connections Limited Corrosion resistant equipment for oil and/or gas applications
US10246662B2 (en) 2011-12-21 2019-04-02 Leibniz-Institut Fuer Neue Materialien Gemeinnuetzige Gmbh Pigmented, Fine-Structured, Tribological Composite Material
US11427716B2 (en) 2011-12-21 2022-08-30 Leibniz-Institut Für Neue Materialien Gemeinnützige Gmbh Highly structured composite material and process for the manufacture of protective coatings for corroding substrates
CN104312368A (zh) * 2014-11-05 2015-01-28 徐强 一种水溶性酚醛防锈漆及其制备方法
CN104327678A (zh) * 2014-11-30 2015-02-04 徐妍玲 一种环氧防腐涂料
CN106833282A (zh) * 2017-03-01 2017-06-13 孙子阳 一种用于钢轨表面防锈的涂漆及其喷涂工艺

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5005675B2 (ja) ハイソリッドタイプの防食塗料組成物
CN101747825B (zh) 一种环保无溶剂带水带锈防腐涂料
CN101747820B (zh) 无溶剂环氧防锈涂料
KR100910983B1 (ko) 철재 및 강구조물의 친환경 방식도장 공법
CN101643615B (zh) 聚苯胺改性玻璃鳞片环氧重防腐涂料及其制备方法
WO2007023934A1 (ja) 亜鉛めっき処理が施された鋼構造物の防食塗装方法
CN114539887A (zh) 富锌环氧涂料
JPS6250368A (ja) 防食塗料組成物
WO2022028411A1 (en) Chromium-free anticorrosive coating composition and article made therefrom
JPH036191B2 (ja)
CN112500764B (zh) 一种无溶剂环氧富锌防腐涂料及其制备方法
CN112760016A (zh) 水性环氧富锌涂料及其制备方法
JP2005041987A (ja) 水性金属防錆塗料
JPH0348229B2 (ja)
WO2019146163A1 (ja) 防錆処理された金属部材およびコート塗料
CN111500152B (zh) 环氧防腐底漆及其制备方法和具有底漆层的制品
CN115746659A (zh) 一种高固体耐磨型环氧玻璃鳞片涂料及其制备方法
US20200248007A1 (en) Erosion and Corrosion Resistant Overlay Coating Systems for Protection of Metal Components
CN101643322B (zh) 聚苯胺改性玻璃鳞片乙烯基酯重防腐涂料及其制备方法
CN113045950B (zh) 一种提高金属构件耐腐蚀性能的方法
CN114181588A (zh) 一种水性环氧富锌底漆及其制备方法
CN112852260A (zh) 耐久型环氧树脂防腐涂料及其制备方法和应用
JP6916350B1 (ja) 塗料組成物及び塗膜
JP3847540B2 (ja) 無公害防錆被覆組成物
JP3030482B2 (ja) 防食塗料組成物