JPS6249992A - 弗素及び重金属を含む排水の処理方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は弗素伎び重金属を含有する排水の処理方法に関
するものであり、工場排水やごみ焼却炉排水等の処理に
使用されるものである。

（従来の技術） 近年、工場や家庭等に於ける弗素含有製品の実用は増Ｕ
口の一途を辿っており、これに伴なって、都市ごみや産
業廃棄物の焼却炉排水、窯業排水、金属洗浄排水、電子
関連工業排水等に於いては、重金属の池に弗素の含有環
が漸増する傾向にある。

ところで、弗素は重金属と同様に健東阻害物貫の一種で
あって班状歯や骨硬化症等の疾病を引き起すため、排水
中の弗素濃度の規制が重要な問題となっている。その結
果、前記ごみ焼却炉排水や電子関連工業排水等に於いて
も、重金属と共に弗素を処理する必要に迫られている。

一方、現在排水中の弗素及び重金属の除去には、先ず消
石灰等のカルシウム塩を排水中に添加し、弗素を弗化カ
ルシウム（ＣａＦ２）として先ず除去し、その後高アル
カリ凝沈を行なって重金属を除去する二段凝集沈殿法が
、一般に広く利用されている。

又、前記二段凝集沈殿法に代るものとして、硫酸ばん土
と重金Ｒ固定剤を排水中に添加し、弗素と重金属を同時
に除去する方式が開発されている。

然し乍ら、前記二段凝集沈殿法は弗素と重金属を個別的
に除去するため、処理工程が攬雑になって維持管理が増
加すると共に、処理能率が比絞的低いという問題がある
。

また、後者の重金属固定剤を実用する方法に於いても、
重金属固定剤が極めて高価なために排水処理費が大幅に
高騰し、経済性の点に多くの開運が残されている。

（発明が解決しようとする問題点） 本発明は、弗素と重金属類を含有する排水の処理に於け
る上述の如き問題、即ち■二段凝集沈殿法では、処理工
程が復雑で手数がかかるうえ、処理効率が悪いこと、０
重金属固定剤を実用する方法では、薬品費が高騰し、経
済性に劣ること等の問題を屏決せんとするものであり、
排水中の弗素と重金属とを一段凝集沈殿により同時且つ
安価に、しかも高能率で除去し得るようにした排水処理
法を提供するものである。

（間ｍ４を解決するための手段） 本発明は、弗素及び重金属を含む排水に硫黄化合物を加
えた後、鉄塩を加えて硫黄の過剰分を除去し、更にこれ
にアルミニウム化合物を加えて重金属及び弗素化合物の
フロックを生成させ、その後これに凝集助剤を加えて攪
拌混合したあと、沈殿等の固液分離により、排水中の弗
素及び重金属を汚泥として分離することを発明の基本溝
成とするものである。

（作用） 弗素及び重金属を含む排水に硫黄化合物を加えることに
より、重金属と硫黄の化合物が形成される。また、前記
硫黄化合物を加えた排水中に鉄塩を添加することにより
、硫黄の過剰分が鉄と化合し、硫化鉄が形成される。

更に、前記排水中へアルミニウム化合物を添加すること
により、前記重金属や弗素化合物のフロックが生成され
ると共に、凝集助剤の添加及び攪拌により、前記フロッ
ク等が凝集し、沈殿分離されることになる。

（実施例） 以下、本発明の実施例について説明する。

図面は本実施例による排水処理の処理説明図であり、図
に於いて１は被処理排水、２は混合攪拌工程、３は固液
分離工程である。

被処理排水ｌはごみ焼却場のガス洗浄排水（湿式洗煙排
水）であり、弗素３０〜５０ｍｆ／／（１，鉛やカドミ
ウム等の重金Ｒ６〜１５ｍｙ／ＩＩが含有されている。

当該排水１の処理に際しては、先ず被処理排水ｌに硫化
ソーダ（Ｎａ２Ｓ）や水硫化ソーダ（ＮａＨ５）等の硫
黄化合物４を加え、これを攪拌する。尚、前記硫黄化合
物４の添加量は、被処理排水ｌ内の重金Ｒｍに対してそ
の２〜３倍当量とするのが望ましい。

前記硫黄化合物４の添加により、Ｍ２＋＋Ｎａ２Ｓ　−
ＭＳ↓＋２Ｎａ（Ｍは重金属）なる反応式で示される如
く、被処理排水１内の重金ｎＭと硫黄Ｓとの化合物ＭＳ
が形成される。

次いて、過剰な硫黄分を除去するために鉄塩（塩化鉄Ｆ
ｅＣ（Ｉｓ等）５を被処理排水１内へ添加する。これに
より、反応式２ＦｅＣＪａ＋３Ｎａｚ　５−Ｆｅ２５３
↓＋６ＮａＣ７？で示す如く、硫化＃（Ｆｅ２Ｓｘ）が
形成される。尚、前記反応はＰＨ７〜１０の範囲で行な
うのが望ましい。

次に、前記被処理排水ｌ内へ硫酸ばん土（Ａ７？ｚ（Ｓ
Ｏ，）３）やＰＡＣ等のアルミニウム化合物６を添加す
ると共に、中和剤７を添加してＰＨ直を６−・８に調整
しながら、これを撹拌する。尚、前記アルミニウム化合
物６の注入電は、弗素に対してアルミニウムを２〜５倍
当量、好ましくは３〜４倍当量とする。又、前記アルミ
ニウム化合物６の添加・攪拌により、重金属及び弗素化
合物を主体とするフロックが被処理排水中に生成される
。

前記フロックの生成が完了すれば、被処理排水１内へ凝
集助剤８を添ｂｏし、一定時間これを攪拌する。その後
、これを静置し、沈殿等によって固液分離を打ない、重
金属及び弗素を汚泥９として被処理排水ｌ内より分離す
ると共に、処理排水１０を外部へ排出する。

次に、本発明による被処理排水の処理結果について説明
する。

第１表は、被処理排水１の処理前と処理後の含有成分等
を示すものであり、当該被処理排水１は、前述の通り都
市ごみ焼却炉に於ける湿式洗煙排水である。

また、前記第１表に於ける処理条件は次の通りである。

被処理排水１に水硫化ソーダ（ＮａＨ５）を７ｏｒｒｖ
ｔ／Ｉ！、塩化鉄ｔｏｏｍｙ／７！を加え、更に硫酸ば
ん土（Ａ／２（５０４）３　）　５００　ｍＹ／　ｌを
加えた後、ＰＨｆ直を７に調整し、１５分間攪拌した。

次いで、高分子凝集助剤３ｍｆｌ／ｌを加え、緩速攪拌
を２０分間行なった後、３０分間静置し、上澄液を濾過
して処理水中に残留する弗素及び重金属等の慣度を測定
した。

濃度測定の結果は前記第１表の通りであり、弗素濃度は
３５ｍｙ／ｌから６．５　ｍａｔ／　ｌに低下し、放流
基準（１５〜／ｌ）の半埴以下となる。また他の重金属
類も夫々基準端以下に除去される。

（発明の効果） 本発明は前述の通り、被処理排水中の弗素と重金属を１
回の分離処理によって同時に除去する構成としているた
め、従前の二段の分雅処理によって弗素と重金属を夫々
個別釣に除去する処理法に比較して、処理に要する手数
が少なく且つ処理能力が大幅に向上すると共に、処理装
置の設置に要する面積も少なくてよく、建設費の削減が
可能となる。

また、処理用薬品は、従前の重金属固定剤に比較してそ
の価格が約１／１゜であるため、排水処理コストの大幅
な引下げが可能となる。

更に、前記第１表に示した如く、被処理排水中の弗素及
び重金属の濃度を所望の濃度にまで簡単且つ確実に低減
させることが可能となる。

本発明は上述の通り、優れた実用的効用を有するもので
ある。

【図面の簡単な説明】

図面は、本発明の一実泡例に係る処理説明図である。 １　被処理排水 ２　混合・攪拌工程 ３　固液分離工程 ４　硫黄化合物 ５　鉄塩 ６　アルミニウム化合物 ７　中和剤 ８　高分子凝集助剤 ９　汚泥 １０　　処理済排水 特許出願人　　　　　株式会社　タクマ代表者　　福田
頓吉

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）弗素及び重金属を含む排水に硫黄化合物を加えた
   後、鉄塩を加え、次いでアルミニウム化合物を添加して
   重金属及び弗素化合物のフロックを生成させ、更に凝集
   助剤を添加して攪拌混合した後、固液分離を行なつて弗
   素及び重金属を同時に除去することを特徴とする弗素及
   び重金属を含む排水の処理方法。
2. （２）硫黄化合物を硫化ソーダか水硫化ソーダに、アル
   ミニウム化合物を硫酸ばん土かポリ塩化アルミニウムに
   、凝集助剤を高分子凝集助剤に夫々した特許請求の範囲
   第１項に記載の弗素及び重金属を含む排水の処理方法。
3. （３）アルミニウム化合物を添加した被処理排水のＰＨ
   値を６〜８に調整するようにした特許請求の範囲第１項
   に記載の弗素及び重金属を含む排水の処理方法。