JPS6248377A - キリ属植物の組織培養方法 - Google Patents
キリ属植物の組織培養方法Info
- Publication number
- JPS6248377A JPS6248377A JP60186350A JP18635085A JPS6248377A JP S6248377 A JPS6248377 A JP S6248377A JP 60186350 A JP60186350 A JP 60186350A JP 18635085 A JP18635085 A JP 18635085A JP S6248377 A JPS6248377 A JP S6248377A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- plant
- culture medium
- auxin
- genus
- cytokinin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Breeding Of Plants And Reproduction By Means Of Culturing (AREA)
- Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(技術分野〕
この発明は、キリ属植物の組織培養方法に関する。
ゴマノハグサ科キリ属植物は、落葉中高水の広葉樹で、
東亜の暖帯に数種ある。そのうち、キリ(Paulow
nia tomentosa)は、朝鮮または中国から
渡来したものといわれ、現在、日本に広く栽植している
。材は吸湿性に乏しく、耐火性に富み、音響の伝導がよ
く、また、材質が均等で狂いが少ないので加工に便利で
ある。そのため、はきもの。
東亜の暖帯に数種ある。そのうち、キリ(Paulow
nia tomentosa)は、朝鮮または中国から
渡来したものといわれ、現在、日本に広く栽植している
。材は吸湿性に乏しく、耐火性に富み、音響の伝導がよ
く、また、材質が均等で狂いが少ないので加工に便利で
ある。そのため、はきもの。
建築、建具、家具、さしもの、楽器、経木、寄木細工等
、広範囲に使用されている。
、広範囲に使用されている。
現在までに、イネ、ニンジン等のU織培養技術は多数報
告されているが、木本類は成功の例が少なく、キリ属植
物よりカルスを誘導したり、カルス組織を継代培養した
先行技術、培地組成については未だに報告されていない
。
告されているが、木本類は成功の例が少なく、キリ属植
物よりカルスを誘導したり、カルス組織を継代培養した
先行技術、培地組成については未だに報告されていない
。
この発明は、従来、カルス誘導、継代培養されなかった
キリ属植物の組織培養方法を提供することを目的とする
。
キリ属植物の組織培養方法を提供することを目的とする
。
上記の目的を達成するために、この発明は、キリ属植物
の組織を固体培地上で培養する方法であって、前記固体
培地には、オーキシンおよびサイトカイニンのうち少な
くともオーキシンが含有されており、オーキシンの濃度
が10−3〜10−6m。
の組織を固体培地上で培養する方法であって、前記固体
培地には、オーキシンおよびサイトカイニンのうち少な
くともオーキシンが含有されており、オーキシンの濃度
が10−3〜10−6m。
1/1の範囲、サイトカイニンの濃度が10−5〜10
−’mol/ 1の範囲であることを特徴とするキリ属
植物の組織培養方法をその要旨とする。
−’mol/ 1の範囲であることを特徴とするキリ属
植物の組織培養方法をその要旨とする。
以下に、これを詳しく述べる。
培養は、キリ属植物の外植片を用いて行うが、成長点に
冨む部位を植物体より切り取って使用する。固体培地組
成としては、オーキシンおよびサイトカイニンのうち少
なくともオーキシンを含むものが用いられる。たとえば
、リンスマイヤー・スクーグ(Linsmaier
−5koog)培地の合成培地に、ショtJ!3wt%
、寒天0.8〜1.0wt%と、生長ホルモンであるオ
ーキシンおよびサイトカイニンのうち少なくともオーキ
シンが所定濃度含まれるものが使用される。
冨む部位を植物体より切り取って使用する。固体培地組
成としては、オーキシンおよびサイトカイニンのうち少
なくともオーキシンを含むものが用いられる。たとえば
、リンスマイヤー・スクーグ(Linsmaier
−5koog)培地の合成培地に、ショtJ!3wt%
、寒天0.8〜1.0wt%と、生長ホルモンであるオ
ーキシンおよびサイトカイニンのうち少なくともオーキ
シンが所定濃度含まれるものが使用される。
オーキシンとしては、2.4ジクロロフエノキシ酢酸(
2,4−D)、 α−ナフタレン酢酸(α−NAA)
が挙げられ、前者は10−’〜10−6m。
2,4−D)、 α−ナフタレン酢酸(α−NAA)
が挙げられ、前者は10−’〜10−6m。
1/1の範囲の濃度で、後者は10−’〜10−5m。
1/j2の範囲の濃度で培地中に含まれるようにする。
サイトカイニンとしては、カイネチン、ベンジルアデニ
ン(BA)が挙げられ、両者とも10−5〜10−’m
ol / 1の範囲の濃度で培地中に含まれるようにす
る。
ン(BA)が挙げられ、両者とも10−5〜10−’m
ol / 1の範囲の濃度で培地中に含まれるようにす
る。
この発明は、キリ属植物を上記のような合成の固体培地
上でカルスを誘導したり、継代培養するようにしている
ので、自然条件に左右されずに、組織培養することがで
きる。
上でカルスを誘導したり、継代培養するようにしている
ので、自然条件に左右されずに、組織培養することがで
きる。
以下に、実施例をあげて、この発明をより詳しく説明す
る。
る。
(実施例1〜3.比較例1〜3)
100ml容のエレンマイヤーフラスコに、リンスマイ
ヤー・スクーグ培地(ショll13wt%、寒天1wt
%含有)を作製し、その上に、下記第1表記載の量のオ
ーキシンおよびサイトカイニンを添加して、6種類の培
地を調整した。
ヤー・スクーグ培地(ショll13wt%、寒天1wt
%含有)を作製し、その上に、下記第1表記載の量のオ
ーキシンおよびサイトカイニンを添加して、6種類の培
地を調整した。
5〜6月に採取した、キリの新芽の葉柄部を常法に従っ
て滅菌処理した後、上記6種の培地上に置床し、それぞ
れについて28℃で、明条件(約60001x12hr
s、十暗12hrs、)と暗条件で、2週間カルス誘導
を実施した。カルスの誘導率(n−10)を第1表に示
す。
て滅菌処理した後、上記6種の培地上に置床し、それぞ
れについて28℃で、明条件(約60001x12hr
s、十暗12hrs、)と暗条件で、2週間カルス誘導
を実施した。カルスの誘導率(n−10)を第1表に示
す。
表にみるように、明条件、暗条件にかかわらず、オーキ
シン、サイトカイニンを所定量含有させた培地上では、
カルス誘導が良好になされた。しかし、オーキシンやサ
イトカイニンを含まない培地、あるいは含んでいても濃
度が所定の範囲外であるものは、カルス誘導率がきわめ
て低かった。
シン、サイトカイニンを所定量含有させた培地上では、
カルス誘導が良好になされた。しかし、オーキシンやサ
イトカイニンを含まない培地、あるいは含んでいても濃
度が所定の範囲外であるものは、カルス誘導率がきわめ
て低かった。
(実施例4〜9.比較例4〜6)
良好に誘導されたカルス組織を、前記実施例同様、ショ
糖3wt%。寒天1wt%含有のリンスマイヤー・スク
ーグ培地の上に、第2表記載の量のオーキシンおよびサ
イトカイニンを添加した9種類のものの上に置床し、そ
れぞれについて、28℃、暗条件で28日毎の継代培養
を実施した。増殖の育無を第2表に示す。
糖3wt%。寒天1wt%含有のリンスマイヤー・スク
ーグ培地の上に、第2表記載の量のオーキシンおよびサ
イトカイニンを添加した9種類のものの上に置床し、そ
れぞれについて、28℃、暗条件で28日毎の継代培養
を実施した。増殖の育無を第2表に示す。
表にみるように、実施例ではいずれも継代培養がなされ
たが、オーキシンやサイトカイニンの濃度が、所定の範
囲を外れる培地上で継代培養されたものは、途中で褐変
し、増殖がみられなかった。
たが、オーキシンやサイトカイニンの濃度が、所定の範
囲を外れる培地上で継代培養されたものは、途中で褐変
し、増殖がみられなかった。
この発明は、以上のごとく、培地中にオーキシンやサイ
トカイニンを所定濃度含有させることで、キリ属植物か
らカルスを誘導したり、カルスを継代培養することを可
能にした。
トカイニンを所定濃度含有させることで、キリ属植物か
らカルスを誘導したり、カルスを継代培養することを可
能にした。
代理人 弁理士 松 本 武 彦
手続補正書(陪
昭和60年lO月 4日
Claims (3)
- (1)キリ属植物の組織を固体培地上で培養する方法で
あって、前記固体培地には、オーキシンおよびサイトカ
イニンのうち少なくともオーキシンが含有されており、
オーキシンの濃度が10^−^3〜10^−^6mol
/lの範囲、サイトカイニンの濃度が10^−^5〜1
0^−^7mol/lの範囲であることを特徴とするキ
リ属植物の組織培養方法。 - (2)オーキシンが、2,4−ジクロロフェノキシ酢酸
またはα−ナフタレン酢酸であり、サイトカイニンが、
カイネチンまたはベンジルアデニンである特許請求の範
囲第1項記載のキリ属植物の組織培養方法。 - (3)面体培地が、リンスマイヤー・スクーグ培地であ
る特許請求の範囲第1項または第2項記載のキリ属植物
の組織培養方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60186350A JPS6248377A (ja) | 1985-08-23 | 1985-08-23 | キリ属植物の組織培養方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60186350A JPS6248377A (ja) | 1985-08-23 | 1985-08-23 | キリ属植物の組織培養方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6248377A true JPS6248377A (ja) | 1987-03-03 |
Family
ID=16186817
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60186350A Pending JPS6248377A (ja) | 1985-08-23 | 1985-08-23 | キリ属植物の組織培養方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6248377A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0195771A (ja) * | 1987-10-06 | 1989-04-13 | Snow Brand Milk Prod Co Ltd | メグスリノキカルスの生産方法 |
CN105104210A (zh) * | 2015-09-30 | 2015-12-02 | 江苏农林职业技术学院 | 一种规模化高效快速繁殖泡桐试管苗的方法 |
CN106489734A (zh) * | 2016-10-25 | 2017-03-15 | 广西壮族自治区中国科学院广西植物研究所 | 白花泡桐无毒种苗的培育方法 |
CN111374056A (zh) * | 2020-04-17 | 2020-07-07 | 山东省林业科学研究院 | 一种培养粗壮四倍体泡桐苗的增殖培养基配方及应用 |
-
1985
- 1985-08-23 JP JP60186350A patent/JPS6248377A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0195771A (ja) * | 1987-10-06 | 1989-04-13 | Snow Brand Milk Prod Co Ltd | メグスリノキカルスの生産方法 |
CN105104210A (zh) * | 2015-09-30 | 2015-12-02 | 江苏农林职业技术学院 | 一种规模化高效快速繁殖泡桐试管苗的方法 |
CN105104210B (zh) * | 2015-09-30 | 2018-07-17 | 江苏农林职业技术学院 | 一种规模化高效快速繁殖泡桐试管苗的方法 |
CN106489734A (zh) * | 2016-10-25 | 2017-03-15 | 广西壮族自治区中国科学院广西植物研究所 | 白花泡桐无毒种苗的培育方法 |
CN111374056A (zh) * | 2020-04-17 | 2020-07-07 | 山东省林业科学研究院 | 一种培养粗壮四倍体泡桐苗的增殖培养基配方及应用 |
CN111374056B (zh) * | 2020-04-17 | 2021-05-18 | 山东省林业科学研究院 | 一种培养粗壮四倍体泡桐苗的增殖培养基配方及应用 |
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