JPS6248224B2 - - Google Patents
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- JPS6248224B2 JPS6248224B2 JP16357079A JP16357079A JPS6248224B2 JP S6248224 B2 JPS6248224 B2 JP S6248224B2 JP 16357079 A JP16357079 A JP 16357079A JP 16357079 A JP16357079 A JP 16357079A JP S6248224 B2 JPS6248224 B2 JP S6248224B2
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- sensitizer
- distyrylbenzene
- organic photoconductive
- vinylcarbazole
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Landscapes
- Photoreceptors In Electrophotography (AREA)
Description
本発明は電子写真用に適した有機光導電物質か
らなる感光材料の増感剤に関するものである。今
まで報告されている増感剤は1つはクリスタルバ
イオレツトで代表される色素であり、他の1つ
は、有機光導電物質を電子供与体とし、それとの
間に電荷移動錯体を形成する。2・4.7−トリニ
トロ−9−フルオレノンで代表される電子受容体
であつた。しかしながら色素を増感剤として用い
た場合には、増感の程度が低く、この増感効果を
高めるため一般に行なわれているようにルイス酸
を併用すると、外部から印加されたキヤリアーが
深く捕捉されてしまい、この捕捉されたキヤリア
ーが有機光導電物質の性能を著るしく劣化させて
しまうので、繰り返し使用が困難であり、満足の
いくものではなかつた。また電子受容体を増感剤
に用いた場合には確かに増感の程度は高いもの
の、着色の程度が高く、高い透光性を要求される
電子写真用透光性感光フイルム用の増感剤として
の使用が困難であつた。しかも増感の程度が高い
というものの、有機光導電材料に対する増感剤の
添加量が少ない時には実用的な感度が得られず、
実用的な感度を得るために添加量を増加すると、
暗減衰(光未照射時の電荷の減少量)が著るしく
増加するという欠点を持つていた。また電子受容
体をポリ−9−ビニルカルバゾールで代表される
高分子系導電材料に添加した場合、著るしくその
可とう性を損うので、適当な可塑剤を用いなけれ
ば、フイルム形成が困難である。 本発明は、ジスチリルベンゼンのトリまたはテ
トラニニトロ誘導体 を用いることにより上述の如き問題点を解消でき
ることを見出したことに基づくものである。 但し、式中のジスチリルベンゼンはP−ジスチ
リルベンゼン又はm−ジスチリルベンゼンを示
し、m、n、q=または4、0≦m、n、q≦2
を満足する正の整数である。さらに、通常ニトロ
基は二重結合に対し、0位またはP位に位置す
る。 本発明者らは、種々化合物を検討した結果、本
発明に於ける該化合物を有機光導電材料の増感剤
として用いた場合、その光感度を著るしく向上さ
せるに加えて、着色の程度が低く良好なる光透光
性をも維持することを見出した。しかも驚くべき
ことには該化合物を増感剤として用いた場合に
は、有機光導電体に対し、わずかな数モル%程度
添加しただけで実用上十分なる光感度を示すこと
も判明した。 また、本発明の増感剤を用いた場合は、2・
4・7−トリニトロ−9−フルオレノンと同様有
機光導電化合物を、正に帯電した時と同様に、負
に帯電した時にも著るしく高い光感度を示す。 本発明の増感剤は特に電子写真用の有機感光材
料の増感剤として適している。しかしながらこの
増感剤を含む有機感光材料は電子写真用の用途に
限られるものではなく、他の用途にも使用しう
る。有機感光材料としてはポリ−9−ビニルカル
バゾールで代表される高分子系の有機光導電材料
を主成分とする材料が適当である。しかし、この
有機光導電材料はポリ−9−ビニルカルバゾール
に限られるものではなく、他の公知の有機光導電
材料や実施例で示すようにさらに他の有機光導電
材料であつてもよい。 本発明の増感剤の有機光導電材料に対する添加
量は、増感効果が発揮されうる限り特に限定され
ない。たとえば、従来の2・4・7−トリニトロ
−9−フルオレンなどの電子受容体の公知の添加
量程度で充分効果を発揮しうる。具体的には、た
とえば有機光導電材料に対して1〜30重量%程度
が適当である。 以下に実施例と比較例により、本発明増感剤と
公知の増感剤とを比較してその効果を説明する
が、本発明はこれら実施例のみに限定されるもの
ではない。 実施例 1 下記組成 1・4−ビス(2・4−ジニトロスチリル)ベン
ゼン ポリ−9−ビニルカルバゾール 0.20g N・N−ジメチルアセトアミド 4g から成る溶液をアルミ箔上に乾燥後膜厚が10μに
なるように塗布乾燥して感光板を得た。 一方これと比較するために以下の処方で同様に
感光板を得た。 比較例 1 2・4・7−トリニトロ−9−フルオノン 34mg ポリ−9−ビニルカルバゾール 0.2g ベンゼン/クロルベンゼン(1/1)混合溶液
4g 比較例 2 クリスタルバイオレツト 0.1mg ポリ−9−ビニルカルバゾール 0.2g ベンゼン/クロルベンゼン(1/1)混合溶液
4g これらの感光板に+6.0KVの印加電圧でコロナ
帯電させ、一定時間後にタングステンランプで光
照射した。コロナ帯電終了直後の表面電位を
V1、10秒後の表面電位をV0としV0/V1×100なる
電荷残留率で暗減衰の程度を示す。またタングス
テンランプで光照射することにより表面電位が初
期値の1/2に到達するまでの露光量を半減露光量
(Lux.sec)として、これにより光感度を評価し
た。その結果を第1表に示す。
らなる感光材料の増感剤に関するものである。今
まで報告されている増感剤は1つはクリスタルバ
イオレツトで代表される色素であり、他の1つ
は、有機光導電物質を電子供与体とし、それとの
間に電荷移動錯体を形成する。2・4.7−トリニ
トロ−9−フルオレノンで代表される電子受容体
であつた。しかしながら色素を増感剤として用い
た場合には、増感の程度が低く、この増感効果を
高めるため一般に行なわれているようにルイス酸
を併用すると、外部から印加されたキヤリアーが
深く捕捉されてしまい、この捕捉されたキヤリア
ーが有機光導電物質の性能を著るしく劣化させて
しまうので、繰り返し使用が困難であり、満足の
いくものではなかつた。また電子受容体を増感剤
に用いた場合には確かに増感の程度は高いもの
の、着色の程度が高く、高い透光性を要求される
電子写真用透光性感光フイルム用の増感剤として
の使用が困難であつた。しかも増感の程度が高い
というものの、有機光導電材料に対する増感剤の
添加量が少ない時には実用的な感度が得られず、
実用的な感度を得るために添加量を増加すると、
暗減衰(光未照射時の電荷の減少量)が著るしく
増加するという欠点を持つていた。また電子受容
体をポリ−9−ビニルカルバゾールで代表される
高分子系導電材料に添加した場合、著るしくその
可とう性を損うので、適当な可塑剤を用いなけれ
ば、フイルム形成が困難である。 本発明は、ジスチリルベンゼンのトリまたはテ
トラニニトロ誘導体 を用いることにより上述の如き問題点を解消でき
ることを見出したことに基づくものである。 但し、式中のジスチリルベンゼンはP−ジスチ
リルベンゼン又はm−ジスチリルベンゼンを示
し、m、n、q=または4、0≦m、n、q≦2
を満足する正の整数である。さらに、通常ニトロ
基は二重結合に対し、0位またはP位に位置す
る。 本発明者らは、種々化合物を検討した結果、本
発明に於ける該化合物を有機光導電材料の増感剤
として用いた場合、その光感度を著るしく向上さ
せるに加えて、着色の程度が低く良好なる光透光
性をも維持することを見出した。しかも驚くべき
ことには該化合物を増感剤として用いた場合に
は、有機光導電体に対し、わずかな数モル%程度
添加しただけで実用上十分なる光感度を示すこと
も判明した。 また、本発明の増感剤を用いた場合は、2・
4・7−トリニトロ−9−フルオレノンと同様有
機光導電化合物を、正に帯電した時と同様に、負
に帯電した時にも著るしく高い光感度を示す。 本発明の増感剤は特に電子写真用の有機感光材
料の増感剤として適している。しかしながらこの
増感剤を含む有機感光材料は電子写真用の用途に
限られるものではなく、他の用途にも使用しう
る。有機感光材料としてはポリ−9−ビニルカル
バゾールで代表される高分子系の有機光導電材料
を主成分とする材料が適当である。しかし、この
有機光導電材料はポリ−9−ビニルカルバゾール
に限られるものではなく、他の公知の有機光導電
材料や実施例で示すようにさらに他の有機光導電
材料であつてもよい。 本発明の増感剤の有機光導電材料に対する添加
量は、増感効果が発揮されうる限り特に限定され
ない。たとえば、従来の2・4・7−トリニトロ
−9−フルオレンなどの電子受容体の公知の添加
量程度で充分効果を発揮しうる。具体的には、た
とえば有機光導電材料に対して1〜30重量%程度
が適当である。 以下に実施例と比較例により、本発明増感剤と
公知の増感剤とを比較してその効果を説明する
が、本発明はこれら実施例のみに限定されるもの
ではない。 実施例 1 下記組成 1・4−ビス(2・4−ジニトロスチリル)ベン
ゼン ポリ−9−ビニルカルバゾール 0.20g N・N−ジメチルアセトアミド 4g から成る溶液をアルミ箔上に乾燥後膜厚が10μに
なるように塗布乾燥して感光板を得た。 一方これと比較するために以下の処方で同様に
感光板を得た。 比較例 1 2・4・7−トリニトロ−9−フルオノン 34mg ポリ−9−ビニルカルバゾール 0.2g ベンゼン/クロルベンゼン(1/1)混合溶液
4g 比較例 2 クリスタルバイオレツト 0.1mg ポリ−9−ビニルカルバゾール 0.2g ベンゼン/クロルベンゼン(1/1)混合溶液
4g これらの感光板に+6.0KVの印加電圧でコロナ
帯電させ、一定時間後にタングステンランプで光
照射した。コロナ帯電終了直後の表面電位を
V1、10秒後の表面電位をV0としV0/V1×100なる
電荷残留率で暗減衰の程度を示す。またタングス
テンランプで光照射することにより表面電位が初
期値の1/2に到達するまでの露光量を半減露光量
(Lux.sec)として、これにより光感度を評価し
た。その結果を第1表に示す。
【表】
実施例 2
下記組成
1・3−ビス(2・4−ジニトロスチリル)ベン
ゼン ポリ−9−ビニルカルバゾール 0.20g N・N−ジメチルアセトアミド 4g からなる溶液をアルミ箔上に乾燥後膜厚が10μに
なるように塗布乾燥して感光板を得た。 実施例1と同様にこのものの電荷残留率、光感
度を測定したところ、電荷残留率91%、半減露光
量150Lux・secであつた。 実施例 3 下記組成 1−(P−ニトロスチリル)−4−(2・4−ジニ
トロスチリル)ベンゼン ポリ−9−ビニルカルバゾール 0.20g N−メチル−2−ピロリドン 4g からなる溶液をアルミ箔上に乾燥後膜厚が10μに
なるように塗布乾燥して感光板を得た。 実施例1と同様にこのものの電荷残留率、光感
度を測定したところ、電荷残留率92%、半減露光
量73Lux・secであつた。 実施例 4 下記組成 4・6−ジニトロ−1・3−ビス(P−ニトロス
チリル)ベンゼン ポリ−9−ビニルカルバゾール 0.20g N−メチル−2−ピロリドン 4g からなる溶液をアルミ箔上に乾燥後膜厚が10μに
なるように塗布乾燥して感光板を得た。 実施例1と同様にこのものの電荷残留率、光感
度を測定したところ電荷残留率91%、光減露光量
70Lux・secであつた。 実施例 5 下記組成 1・4−ビス(2・4−ジニトロスチリル)ベン
ゼン 次の化学式で示される光導電体 ポリカーボネート 0.10g N−メチル−2−ピロリドン 4g からなる溶液をアルミ箔上に乾燥後膜厚が10μに
なるように塗布乾燥して感光板を得た。また、こ
れと比較する目的で次の組成で比較例3を作成
し、実施例4、比較例3について実施例1と同様
に、それぞれの電荷残留率及び光感度を測定し、
その結果を下記第2表に示す。 比較例 3 2・4・7−トリニトロ−9−フルオレノン10mg 次の化学式で示される光導電体 ポリカーボネート 0.10g N−メチル−2−ピロリドン 4g
ゼン ポリ−9−ビニルカルバゾール 0.20g N・N−ジメチルアセトアミド 4g からなる溶液をアルミ箔上に乾燥後膜厚が10μに
なるように塗布乾燥して感光板を得た。 実施例1と同様にこのものの電荷残留率、光感
度を測定したところ、電荷残留率91%、半減露光
量150Lux・secであつた。 実施例 3 下記組成 1−(P−ニトロスチリル)−4−(2・4−ジニ
トロスチリル)ベンゼン ポリ−9−ビニルカルバゾール 0.20g N−メチル−2−ピロリドン 4g からなる溶液をアルミ箔上に乾燥後膜厚が10μに
なるように塗布乾燥して感光板を得た。 実施例1と同様にこのものの電荷残留率、光感
度を測定したところ、電荷残留率92%、半減露光
量73Lux・secであつた。 実施例 4 下記組成 4・6−ジニトロ−1・3−ビス(P−ニトロス
チリル)ベンゼン ポリ−9−ビニルカルバゾール 0.20g N−メチル−2−ピロリドン 4g からなる溶液をアルミ箔上に乾燥後膜厚が10μに
なるように塗布乾燥して感光板を得た。 実施例1と同様にこのものの電荷残留率、光感
度を測定したところ電荷残留率91%、光減露光量
70Lux・secであつた。 実施例 5 下記組成 1・4−ビス(2・4−ジニトロスチリル)ベン
ゼン 次の化学式で示される光導電体 ポリカーボネート 0.10g N−メチル−2−ピロリドン 4g からなる溶液をアルミ箔上に乾燥後膜厚が10μに
なるように塗布乾燥して感光板を得た。また、こ
れと比較する目的で次の組成で比較例3を作成
し、実施例4、比較例3について実施例1と同様
に、それぞれの電荷残留率及び光感度を測定し、
その結果を下記第2表に示す。 比較例 3 2・4・7−トリニトロ−9−フルオレノン10mg 次の化学式で示される光導電体 ポリカーボネート 0.10g N−メチル−2−ピロリドン 4g
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 一般式 で表わされるジスチリルベンゼンのトリまたはテ
トラニトロ誘導体であることを特徴とする有機感
光材料の増感剤。 (但し、式中のジスチリルベンゼンはP−ジスチ
リルベンゼン又はm−ジスチリルベンゼンを示し
m、n、qはm+n+q=3または4、0≦m、
n、q≦2を満足する正の整数である。)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16357079A JPS5687046A (en) | 1979-12-18 | 1979-12-18 | Sensitizer for organic photosensitive material |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16357079A JPS5687046A (en) | 1979-12-18 | 1979-12-18 | Sensitizer for organic photosensitive material |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5687046A JPS5687046A (en) | 1981-07-15 |
JPS6248224B2 true JPS6248224B2 (ja) | 1987-10-13 |
Family
ID=15776413
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16357079A Granted JPS5687046A (en) | 1979-12-18 | 1979-12-18 | Sensitizer for organic photosensitive material |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5687046A (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5737052B2 (ja) * | 2011-08-15 | 2015-06-17 | 株式会社リコー | 電子写真感光体及びその製造方法、画像形成方法、画像形成装置、並びにプロセスカートリッジ |
CN104016868B (zh) * | 2014-04-03 | 2016-03-02 | 南京理工大学 | 含氯的2,4,6-三硝基-1,3-二苯乙烯基苯衍生物、制备及其应用 |
CN103936592B (zh) * | 2014-04-03 | 2016-03-02 | 南京理工大学 | 2,4,6-三硝基-1,3-二(3’-硝基苯乙烯基)苯、制备及其应用 |
CN104016869B (zh) * | 2014-05-16 | 2016-01-20 | 南京理工大学 | 2,4,6-三硝基-1,3-二(2’,4’,6’-三硝基-3’-羟基苯乙烯基)苯、合成方法及应用 |
CN103936593B (zh) * | 2014-05-16 | 2016-04-20 | 南京理工大学 | 2,4,6-三硝基-1,3-二(2’,4’-二硝基苯乙烯基)苯、制备及其应用 |
-
1979
- 1979-12-18 JP JP16357079A patent/JPS5687046A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5687046A (en) | 1981-07-15 |
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