JPS6247509B2 - - Google Patents

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JPS6247509B2
JPS6247509B2 JP57047579A JP4757982A JPS6247509B2 JP S6247509 B2 JPS6247509 B2 JP S6247509B2 JP 57047579 A JP57047579 A JP 57047579A JP 4757982 A JP4757982 A JP 4757982A JP S6247509 B2 JPS6247509 B2 JP S6247509B2
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JP
Japan
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lactic acid
bacteria
acid bacteria
yeast
clostridium
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JP57047579A
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JPS58162263A (ja
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Hisatoki Komaki
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  • Coloring Foods And Improving Nutritive Qualities (AREA)
  • Seeds, Soups, And Other Foods (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
  • Non-Alcoholic Beverages (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は人間の腸内管に於て、もともと生存し
ている酵母及び乳酸菌の繁殖を促進せしめると共
に腸内腐敗菌の繁殖を抑制せしめることを目的と
して発明せられた腸内細菌叢を改善する健康食品
製造法に係るものである。
そこで腸内に生存している微生物は、大腸内容
物1g当り数千億、その種類は100種にも及び互
に生存またはきつ抗関係を保ちつつ増殖を続けて
いる。その内のあるものは被寄生体(腸内微生物
に生存の場所を提供している人間或は動物)にと
つて有益な微生物であり、またあるものは被寄生
体の組織に侵入して損傷を与えたり、有害な成分
を形成したりしている。
以上のような理由によつて、腸内微生物の状態
(腸内細菌叢または腸内フローラ)は被寄生体の
健康に著大な影響がある。
乳酸菌飲料はそのような発想に基いている。即
ちメチニコフ(1845〜1916)は「人間の老化は腸
内腐敗菌が腸内でつくる毒素による慢性毒性であ
つて、腸内腐敗を防止すれば早老を阻止すること
ができる」と唱えた。彼は当時のブルガリア地方
に於て百才を超える長寿者の多いことに注目し、
その地方の人々が常食としているヨーグルトこそ
その原因であろうと考えた。即ちヨーグルトに含
まれている乳酸菌の一種ラクトバチルス・ブルガ
リクス(Lactobacillus bulgaricus)が腸内に於
て繁殖し、腸内腐敗菌を制圧するものと信じ、そ
の学説を「不老長寿説」として発表した。(ノー
ベル医学生理学賞授与) 然しながらその後になつてヨーグルトの乳酸菌
即ちラクトバチルス・ブルガリクスは腸内に住み
つかないことが明らかとなつたが、その後「代田
稔博士」が腸内に於て繁殖するところの乳酸菌即
ちラクトバチルス・アシドフイルス・シロタ株
(Lactobacillus acidophilus Shirota strain)を
発見されて、乳酸菌による健康法は大々的に復活
するに至つたことは特筆に値いする。
何れにしてもヨーグルトを飲用している人々
は、現実に長寿である。然るにヨーグルトの乳酸
菌そのものは人の腸に住みつかない。このことか
らヨーグルトの健康増進作用は、乳酸菌によるも
のではなく、寧ろ乳酸菌が分泌する物質(ヨーグ
ルトの中に存在する)の作用によるものであるこ
とに本発明者は気付いた。
更にこの問題を実験的に追求した結果、乳酸菌
が分泌する物質(乳酸菌培培養終了液から乳酸菌
を除去したのちこれを濃縮したもの)は、酵母の
繁殖を促進することを検し得た。
このことから、更に本発明は酵母から分泌する
物質(酵母培養終了液から酵母を除去したのちこ
れを濃縮したもの)は乳酸菌の繁殖を促進するこ
とを検し得た。
更に代表的な腸内腐敗菌であるところのクロス
トリジウム属細菌の培養終了液の中には、クロス
トリジウム等の腸内腐敗菌の繁殖を抑制する作用
があるのではないかと考えて実験を試みたとこ
ろ、これを証明することができた。これに加え、
以上のような幾つかの培養終了液を合したものに
は、クロストリジウム属細菌のみならず、緑膿菌
やプロテウスのような腸内腐敗菌の繁殖をも抑制
することが験し得られた。
以上によつて従来の「乳酸菌生菌療法」乃至
「乳酸菌の生菌飲用による健康法」は望ましいこ
とではあるが、やゝ消極的であり、寧ろこれに代
り又はこれと平行して積極的にもともと人間の腸
管内に生存している乳酸菌や酵母の繁殖を促進す
る物質を与え、クロストリジウムやプロテウスや
緑膿菌のような腸内腐敗菌の繁殖を抑制する物質
を与えることを基本とする健康法が重要であるこ
とを指摘しなければならない。
よつて上記の理由により「クロストリジウム培
養終了液からクロストリジウムを除去した後これ
を殺菌濃縮したもの」と(腸内腐敗菌の繁殖を抑
制する物質等が含まれている)「酵母培養終了液
から酵母を除去した後これを濃縮したもの」と
(乳酸菌の繁殖を促進する物質が含まれている)
更に「乳酸菌培養終了液から乳酸菌を除去した後
これを濃縮したもの」とを(酵母の繁殖を促進す
る物質が含まれている)三者合一せしめることを
特徴とする腸内細菌叢を改善する健康食品製造法
を完成し得たものである。
更に本発明製造法は他の製造副産物として残る
ものを利用し頗る廉価に製造し得る特徴を有する
と共に公害防止に役立ち、且つ本来の保健上絶大
なる効果を奏するものである。
即ち別の角度より本発明方法を見るときクロス
トリジウム属細菌の培養によるところのアセトン
及びブチルアルコール等の生産を目的とする醗酵
工業の培養廃液、またパン酵母を製造することを
目的とする醗酵工業の培養廃液、更にウイスキー
やブランデーや焼酎のような蒸溜酒を蒸溜法によ
つて製造した後に必ず残る殆どアルコール分の失
なわれた蒸溜廃液等に他ならない。
それらは従来捨て場に困つていたものばかりで
あり、此等醗酵工業の副産物(廃棄物)が本発明
方法の新しい健康食品の原料物質として最適、最
廉価に利用し得ることは公害防止に役立つと共に
本発明の大きな特徴でもある。このような壮大な
産業革命により全人類否全生物が健康となり共存
共栄を実現することが本発明の目的であるが、こ
れを極めて小規模に実施することも可能であり、
実施例において末尾にこれを示す。
最近では、腸内細菌叢即ち腸内フローラと発癌
との関係さえも明確に立証されている。例えば大
腸癌患者ではユーバクテリウム(Eubacterium)
が増加しており、胃癌患者ではクロストリジウ
ム・ペルフリンゲンス(Clostridium
perfringens)やレンサ状球菌(Streptococcus)
やミクロコツカツエー(Micrococcaceae)シユ
ードモナス(Psendomonas)が増加している。
又直腸癌患者においては、クロストリジウム・ペ
ルフリゲンス(Clostridium Perfringens)の増
加と乳酸菌(ラクトバシラスLactobacillas)の減
少が報告せられている。
このような知見からも、乳酸菌及び酵母の繁殖
を促進する天然物質更に腸内腐敗菌の繁殖を抑制
する天然物質を大量に含み、よつて腸内における
乳酸菌及び酵母の繁殖を促進し腸内腐敗菌の繁殖
を抑制することの期待される本発明法の意義は、
従来の消極的投与に比し極めて大であるといわな
ければならぬ。
実施例 具体的に説明すると、クロストリジウムを培養
するための培地としては、スピークマン培地
(Speak man′s Madia)を使用する。その処方は
次の通りである。
ブドウ糖 ……2.0% ペプトン ……1.0% 第1リン酸カリ(KH2PO4) ……50mg% 第2リン酸カリ(K2HPO4) ……50mg% 硫酸マグネシウム(MgSO4) ……20mg% 硫酸マンガン(MnSO4) ……1mg% 食塩(NaCl) ……1mg% 硫酸鉄(FeSO4) ……1mg% 水を加えて 100% 如上のスピークマン培地1000mlを予め加熱殺菌
しておき、これに対して予めトウモロコシ培地に
前培養せるクリストリジウム・アセトブチリウム
(Clostridium acetobutyricum)を接種して37℃
にて48時間培養する。
次にこの培養液からクロストリジウム菌体を遠
心分離法により除去して上澄液約950mlを得る。
それでも尚僅かに生菌が残つている可能性もある
ので、殺菌とアセトン及びブチルアルコールの除
去の目的を以て100℃に於て1時間リービツヒ・
クーラー又はジムロート・クーラーをつけて煮沸
することにより、殺菌しつつ同時にアセトン及び
ブチルアルコールを溜去する。
このようにして得られる液を減圧濃縮して濃縮
液200mlを得てこれを「甲液」とする。
次に酵母の一種であるところのサイカロマイセ
ス・セレビジエ(Saccharomyces cerevisial)を
麦芽汁培地に30℃にて48時間培養したもの20ml
を、また別に予め加熱殺菌してさました麦芽汁培
地1000mlを加え、30℃にて48時間培養する。
その後60〜70℃に於て、1時間加熱滅菌する。
(即ち酵母そのものは死滅する。) 次にこの培養終了液から酵母菌体等の固形物質
を遠心分離法により除去し、上澄液900mlを得
る。これを常法通り減圧濃縮して濃縮液200mlを
得て、これを「乙液」とする。
次に四種類の乳酸菌即ちラクトバチルス・ブル
ガリクス(Lactobacillus bulgaricus)ラクトバ
チルス・カセイ(Lactobacillus casei)ラクトバ
チルス・ペントアセチクス(Lactobacillus
pentoaceticus)ストレプトコツカス
(Streptococcus lactis)を夫々別々に牛乳培地に
48時間培養する。(これをL1L2L3L4とする) 別に牛乳1000mlに対して、ブドウ糖30g、ペプ
トン20g、食塩10gを加え、常法によつて滅菌急
冷したものを用意する。
これに対してL1L2L3L4夫々5mlずつを加えて
混合し、30℃に於て48時間培養をおこなつた後60
〜70℃に於て1時間加熱滅菌する。(こゝで乳酸
菌そのものは死滅する) 次にこの培養終了液からカゼイン等の固形物質
を遠心分離法により除去し、上澄液約700mlを得
る。これを常法により減圧濃縮して濃縮液200ml
を得て、これを「丙液」とする。
上記「甲」「乙」及び「丙」液を合して600mlの
健康食品を得られ、本発明方法の実施工程を終
る。
本発明方法により製造した健康食品は、乳酸菌
及び酵母の繁殖を促進するばかりでなく、健康に
最も有害である腸内腐敗菌を制圧する作用を有す
る。腸内腐敗菌はタンパク質を分解して、アンモ
ニア、硫化水素、アミン、インドール、フエノー
ル、メルカプタン等のような有害物質、悪臭のあ
る物質をつくる細菌であつて、バクテロイデス、
嫌気性連鎖球菌、クロストリジウム、ベーヨネラ
など多くの嫌気性細菌及び大腸菌、緑膿菌、プロ
テウス、ブドウ球菌、腸球菌、赤痢菌、サルモネ
ラ菌、コレラ菌、腸炎ビブリオ菌など下痢、腸炎
の原因となる細菌や毒素生成菌を制圧する作用を
有するものであつて、本発明方法は腸内細菌叢を
改善する健康食品製造法として甚だ有用な発明で
ある。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 クロストリジウム培養終了液からクロストリ
    ジウムを除去した後これを殺菌濃縮したものと、
    酵母培養終了液から酵母を除去した後これを濃縮
    したものと、更に乳酸菌培養終了液から乳酸菌を
    除去した後これを濃縮したものとを合することを
    特徴とする腸内細菌叢を改善する健康食品製造
    法。
JP57047579A 1982-03-24 1982-03-24 腸内細菌叢を改善する健康食品製造法 Granted JPS58162263A (ja)

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JP57047579A JPS58162263A (ja) 1982-03-24 1982-03-24 腸内細菌叢を改善する健康食品製造法

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JPS58162263A JPS58162263A (ja) 1983-09-26
JPS6247509B2 true JPS6247509B2 (ja) 1987-10-08

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JP57047579A Granted JPS58162263A (ja) 1982-03-24 1982-03-24 腸内細菌叢を改善する健康食品製造法

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JPH03110009U (ja) * 1990-02-26 1991-11-12
JPH0437123U (ja) * 1990-07-26 1992-03-27

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