JPS624749A - ブレンド型導電性複合材料 - Google Patents

ブレンド型導電性複合材料

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JPS624749A
JPS624749A JP14385185A JP14385185A JPS624749A JP S624749 A JPS624749 A JP S624749A JP 14385185 A JP14385185 A JP 14385185A JP 14385185 A JP14385185 A JP 14385185A JP S624749 A JPS624749 A JP S624749A
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JP
Japan
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composite material
electrically conductive
phase
conductive
present
Prior art date
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Pending
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JP14385185A
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English (en)
Inventor
Keiichi Haraguchi
慶一 原口
Yoshio Matsumoto
松本 嘉生
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
Application filed by Asahi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication of JPS624749A publication Critical patent/JPS624749A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、静電防止、電磁波遮蔽等に好適な導電性物質
充填複合材料に関するものである。
〔従来の技術〕
静電防止、電磁波遮蔽等に用いられる導電性物質充填複
合材料としては、例えば、炭素繊維、カーボンブラック
や金属繊維を合成樹脂に均一に練込んだものが、その成
型性の容易さから広く用いられている。しかし、ある一
定レベル以上の導電性をこの複合材に付与させようとす
ると、導電性物質の充填率をある程度以上にしなければ
ならず、例えば、炭素繊維を使用した場合には高価にな
ったり、カーボンブラックの場合には機械物性が低下し
たり、金属繊維の場合には重くなったりするなどの欠点
が出てきて、その利用に制限があるのが現状である。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明は−、少ない導電性物質の充填率で、導電性を著
しく低下させることなく、見かけの充填率を増やすこと
により、発生する種々の制約の少ない複合材料を提供す
ることを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者らは、上記問題点を解決するために種々研究を
重ねた結果、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、電気絶縁性マトリックス(A)に
導電性物質(B)を含有させた複合材(α)と、複合材
(α)との実質的な接着性を有する材料(β)とのブレ
ンド物からなり、複合材(α)相が連続相(海構造)に
なっていることを特徴とする、ブレンド型導電性複合材
料である。
本発明においてブレンド型連続相にすることによる作用
は、次のような機構によると思われる。
すなわち、電気絶縁型マトリックス中の導電性物質は、
ある確率で相互に接触し、連絡して電気導通路を形成す
ることにより、全体的に導電性になると考えられている
。従って、特に導電性物質の濃度が低い場合には、その
全体の導電性は、相互接触確率に支配されるために、導
電性物質そのものの導電性を上げても、さほど効果がな
い、また、粒子状のものを繊維状にすることにより向上
するといった現象が観察されるが、本発明者は更にこの
接触確率を高める手段を、導電性物質を一相に凝縮せし
め、さらにこの相を海構造にすることにより、全体の濃
度は低いが、電気導通路相においての濃度が高く、従っ
て接触確率が高くなるため、同じ充填率ならば、格段に
改良された導電性能を示す複合材料を得られたものと考
えられる。
本発明に用いられる電気絶縁性マトリックス(A)はそ
の体積固有抵抗率が、導電性物it (B)の体積固有
抵抗率より104倍、好ましくは、1010倍以上高く
、導電性物質をその中に取込むことができ、さらに材料
(β)と複合化した場合に少なくとも海構造になること
が可能ならば何でもよい。
例えば、セラミックス、天然ゴム等も考えられるが、好
ましくは、合成樹脂が一般的に用いられる。
例えば、ポリスチレン、ABC樹脂、AS樹脂等のスチ
レン系樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオ
レフィン系樹脂、ナイロン−6、ナイロン−6,6、ナ
イロン−12等のポリアミド系樹脂、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエス
テル系樹脂、ポリメタクリル酸メチル、ポリアクリル酸
メチル等のアクリル、系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩
化ビニリデン等の塩化ビニル系樹脂、ポリアセタール、
フッ素樹脂、ポリカーボネート、ボリフェ′ニレンエー
テル、ポリフェニレンサルファイド、ポリス/Iz、h
7.ホIJエーテルスルホン、ポリエーテルエーテルケ
トン等の熱可塑性樹脂、さらに・ポリウレタン・エポキ
シド樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、シリコン樹脂、ポ
リイソシアネート−フェノ−/L/ 樹脂、メラミン樹
脂、フラン樹脂等の熱硬化性樹脂の1種または2種以上
の混合物を使用することができる。
また、本発明の電気絶縁性マトリックス中に、他の公知
の強化材、添加剤、流動性改質剤、接着性強化剤等を、
目的に応じて、併用することができる。
本発明に用いる導電性物質は、その体積固有抵抗率が電
気絶縁性マトリックス(A)に比べ10− ’倍、好ま
しくは10−1°倍以下で、マトリックス中に存在する
ことのできるものならば何でもよいが、好ましくは、流
動性、成形性を失なわないために、その形状は、15m
m以下、好ましくは21以下の繊維状か、またはその最
大直径が3mm以下、好ましくは1mm以下の粒状物質
の1種または2種以上を用いることができる。形状が上
記で規定したものより大きな場合は、導電性物質同士の
接触確率が高く、本発明の構造にする効果はほとんどな
く、儀た流動性が損なわれるために成形性が悪くなる。
さらに、この物質の例としては、公知の炭素繊維、カー
ボンブラック、金属繊維、金属粒子、金属コート繊維、
金属コート粒子、金属コートフレークの1種または2種
以上の混合物を挙げることができる。
本発明に用いる材料(β)は、複合材(α)と接着でき
るものであれば何でもよく、複合材料(α)を補完する
ような材料であれば更に好ましい。この材料(β)は、
(α)と相分離せしめた状態でブレンドすることにより
、(α)と(β)が均一に分散し、導電性物質が均一に
分散した状態と比べ、結果的に(α)相に導電性物質が
濃縮されるものであるから、β相は2相以上の材料であ
っても問題なく、海構造でも島構造でもよいが、ブレン
ド物全体の機械物性のためには(β)相も海構造である
のが好ましい。具体的な例を挙げれば、セラミックス、
天然ゴム等も考えられるが、好ましくは、電気絶縁性マ
トリックス(A)に挙げたような材質の中に、複合材α
との接着性強化、流動性改質、機械物性強化、その他公
知の機械付与のため、公知の強化材、添加剤を目的に応
じて含有した複合材を用いることができる。
本発明でいう連続相(海構造)とは、ある相が他の相に
立体的に取り囲まれていないで実質的に外界と接してい
るような相のことを示す。一般的には、体積分率が50
%以上で、相の形成時に粘度が低く、界面張力が低い場
合に、この連続相を形成しやすいが、一般には結果的に
連続相になっていれば本発明の目的は達せられる。本発
明においては、電気の通路を形成するために(α)相が
このような連続相となることが必要不可欠である。
しかし、さらに好ましくは、複合材(α)と実質的に接
着性を有する材料(β)相も、ブレンド物全体の機械的
強度等を強化するためには、海構造であることである。
本発明のブレンド型導電性複合材料を得る方法としては
、まず電気絶縁性マトリックス(A)に、公知の導電性
フィラーを含有させる方法、例えば、押出機を用いて導
電性繊維もしくは粒子を電気絶縁性マトリックス(A)
に練り込んだペレット(複合材α)を作る。次に、電気
絶縁性マトリ・7クス(A)に必要に応じて強化剤、流
動性改良剤、接着改良剤、添加剤等を公知の方法で含有
させて複合材(α)と同程度の形状のペレット(材料β
)を作る。そして、このペレット同士を、トライブレン
ドし、プレス成形をして作成するのが最も簡便な方法で
あるが、上記方法に限定されるものではなく、結果とし
て、複合材(α)相が少なくとも連続相になっていれば
本発明の目的は達せられる。
以下に実施例を記すが、本発明はこれに限定されるもの
ではない。
実施例1 単糸の体積固有抵抗率が1.5 X 10−”Ω・cm
のPAN系炭素炭素繊維チョップ下CFチョップと略す
。)20重量部と、ナイロン−6,6ペレソト(旭化成
株式会社製レオナ1300) 80重量部をV型ミキサ
ーでトライブレンドした。
このトライブレンド物を2軸押出機で溶融押出しして得
られたストランドをペレタイズして、直径約2mm5長
さ2mmの円柱状ペレットである複合材(α)を得た。
次に、流動性を同程度にするためにガラス繊維チョップ
(以下GFチョップと略す。)20重量部及びナイロン
−6,6ペレツ)80iC量部を同様にトライブレンド
して、2軸押出機を用い、同様の大きさにペレタイズし
て、材料(β)とした。
この(α)と(β)のペレットを等重量でトライブレン
ドした後、300℃で加熱したプレスで成形して成形板
を得た(炭素繊維含有率:10重量%)。
このようにして得られた成形板をスライスして、各断面
を観察してみると、確かに(α)は連続相になっていた
次に、この成形板の体積固有抵抗率をASTM。
D−257に準拠して測定したところ、250Ω・cm
であった。
比較例I CFチョップ10重量部、CFチョップ10重量部及び
ナイロン−6,6ベレン) 80fiit部ヲ同時にV
型ミキサーに入れて、トライブレンドし、実施例1と同
様にしてペレットを得た後、成形板を得た(炭素繊維含
有率:10重量部1%)。
この成形板を同様にスライスしたところ、均一に炭素繊
維が分散していた。
次に、この成形板の体積固有抵抗率を同様に測定したと
ころ、1σ6Ω・Cl11であった。
このように、実施例1と比較例1を比較すれば、本発明
における導電性の改良効果は明らかである。
比較例2 比較例1において実施例1で得た体積固有抵抗率250
Ω・Cll1を得るために、CFチョップの含有量を増
やし、ナイロン−6,6の含有量を減らした所、CFチ
ョップの必要橙は、18重量%であった。従って本発明
の導電性物質の使用量低減効果は明らかである。
比較例3 実施例1において、(α)の炭素繊維含有量が50重量
%になるようにし、さらに(α)のベレットを20重量
部、(β)のペレ・ノドを80重量部にして、全体の炭
素繊維含有率が10重量%になるようにしてトライブレ
ンドし、他は同様にして成形板を得た。
この成形板をスライスして観察すると、複合材(α)で
ある黒い部分は連続相ではなかった。
さらに、このものの体積固有抵抗率と同様に測定したと
ころ1014Ω・cmであった。
実施例2.3 第1表に示す組成において、実施例1と同様な方法で成
形板を得た。得られた成形板の物性と構造を第1表に示
す。
比較例4.5 第1図に示す組成において、比較例1と同様な方法で成
形板を得た。得られた成形板の物性と構造を第1表に示
す。
以下余白 〔発明の効果〕 本発明のブレンド型導電性複合材料は、従来の均一な導
電性複合材料に比べて、大幅に導電性が改良されたもの
であり、この導電特性を利用した静電防止材料又は電磁
波遮蔽材料としての要求特性を、少量の導電性物質含有
量で得ることができる。その結果、導電性物質含有量を
増やすことによって生じる種々のデメリットを解決する
ことができ、その用途を著しく拡大できるという実用的
価値の高いものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、電気絶縁性マトリックス(A)に導電性物質(B)
    を含有させた複合材(α)と、複合材(α)との実質的
    な接着性を有する材料(β)とのブレンド物からなり、
    複合材(α)相が連続相(海構造)になっていることを
    特徴とするブレンド型導電性複合材料。
JP14385185A 1985-07-02 1985-07-02 ブレンド型導電性複合材料 Pending JPS624749A (ja)

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Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6368662A (ja) * 1986-09-09 1988-03-28 Mitsubishi Gas Chem Co Inc 電磁波遮蔽用ポリフエニレンエ−テル樹脂組成物
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US5557794A (en) * 1991-09-02 1996-09-17 Fuji Xerox Co., Ltd. Data management system for a personal data base
WO2001021713A1 (fr) * 1999-09-24 2001-03-29 The Yokohama Rubber Co., Ltd. Composition de resine thermoplastique et procede de production correspondant
WO2023238490A1 (ja) * 2022-06-06 2023-12-14 グンゼ株式会社 導電性フィルムの製造方法、及び、導電性フィルム

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