JPS60260651A - 導電性樹脂組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 この発明は、導電性、加工性が良好な導電性樹脂組成物
に関する。

従来技術とその問題点 各種電子機器の電磁波シールドのための電磁波吸収材と
して、カーボン粉末、カーボン繊維、金属繊維などを種
々の樹脂に添加した導電性組成物が用いられている。

しかしながら、カーボン粉末を添加する方法では、得ら
れた導電性組成物の加工性は良好であるものの導電性向
上の度合が低くく、十分なシールド効果を得るには多量
のカーボン粉末を添加せねばならず、機械的強度等が着
るしく低下する欠点がある。

また、カーボン繊維を添加する方法にあっては、金属繊
維を用いるものに比べてａｍの組成物が得られるが、カ
ーボン粉末の場合と同鎌に導電率向上の度合が低いと云
う欠点がある。

さらに、金属繊維を添加するものでは、４電性向上の度
合が高く、高導電率の組成物が容易に得られるという利
点があるが、加工性が悪く、重くなるという欠点がある
。

ところで、一般に十分なシールド効果を得るには、導電
性組成物の体積抵抗率Ｉ　Ｘ　１０”ΩＣａ１１以上で
なければならないと云われている。したがって、十分な
シールド効果を有する吸収材としては金属繊維を配合し
た樹脂組成物が望ましいことになる。

しかし、金属繊維を添加した組成物は、導電性向上のた
めに、長い繊維（長さ１〜４　ｒｎｍ　）が使用され、
また加工中の繊維の破壊を防ぐため硬い金部の繊維が用
いられ、さらに目的とする導電率を得るために１５〜３
０　ｖｏＬ％という高い配合率で配合されるので、その
加工性は極めて悪化する。

また、射出力ロエや押出加工時、樹脂と繊維との流動性
が異なり、加工製品中の繊維の分散が不均一１こなった
り、あるいは繊維が刀ｌ工ｌ幾内にＨ青まったりする不
都合がある。

発明の目的 この発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、高い導
電性が容易に得られるとともに加工性が良好な導電性樹
脂組成物を提供することを目的とするものである。

発明の構成 この発明の４電性樹脂組成物は、長さ１〜４ｉｎ、径１
００　μｍ以下の金属繊維を５〜１Ｑｖｏ１％。

長さ２〜１０闘、径５〜２０μｍのカーボン繊維を５〜
２０ＶＯ１％自己合してなるものである。

具体的構成 この発明の導電性樹脂組成物の主体となる樹脂としては
、特に限定されることなく、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、ｇＶＡ、ＥＥＡ、ポリ塩化ビニルポリスチレン、
ＡＢＳ、ナイロン、ポリエステル、アクリル樹脂、ポリ
カーボネート、ポリアセタール、変性ＰＰＯ，ＰＢＴ、
ＰＰＳ、ＰＦＪＫなどの熱可塑性樹脂が単独もしくは任
意の割合で混合して使用される。

才だ、金属線維としては、アルミニウム、アルミニウム
合金、銅、銅合金、鉄、鉄合金、ニッケル、ニッケル合
金などの金属の繊維が用いられ、その寸法としては長さ
１〜４龍、径１００μｍ以下のものが選ばれる。長さが
１關未満では、導電性向上度合が低く、４關を越えると
加工性が悪化する。径が１００μｍを越えると、太すぎ
て加工性が悪化する。そして、この金属繊維の樹脂中へ
の配合量は５〜１０ｖｏ１％とされる。５ｖｏ１％未満
であれば、目的とする導電率が得られず、１０ｖｏ１％
を越えると同様に加工性が低下する。通常は７ｖｏ１％
前後の配合量とされる。

カーボン繊維は、長さ２〜１０朋、径５〜２０μｍの範
囲のものが使用される。長さか２關未満となると導電性
向上度合が低くｈ　１０ｍｍを越えると折損したり、加
工性が感化する不都合がある。

また、径が５μｍ未満では製造上の理由より入手が難か
しいほか加工中に折損することが多くなり、２０μｍを
越えると加工性が悪化するとともに、導電性の向上効果
が薄れる。このカーボン繊維の樹脂中への配合量は５〜
２０　ＶＯ１％とされる。５ｖｏ１％未満であれば目的
とする導電率が得られず。

２０　ＶＯ１％を越えると加工性が悪化する。通常は１
０ＹＯ１％前後の配合量とされる。

これら金ｐＡ繊維およびカーボン繊維には、必要に応じ
て樹脂との相溶性を向上させるためにシラン処理等の前
処理を施すこともできる。

そして、上記樹脂に所定量の金属繊維およびカーボン繊
維を加え、バンバリーミキサ、ミキシングロール、単軸
押出機などによって均一に混練し混和物とする。さらに
、この混和物を射出成形加工、押出成形加工などの成形
加工を行い、所要の形状の電磁波シールド材とする。

作用 このような導電性樹脂組成物にあっては、上ｍｌ範囲の
長さのカーボン繊維が樹脂中で組み合い。

網状となって分散し、樹脂の流動と同時に流動し、樹脂
から分離することがなくなる。そして、このカーボン繊
維の網の中に金ｐＡ繊維が入り込んで組み合うことにな
り、金属繊維と樹脂との相分離が防止され、加工性が良
好となる。また、カーボン繊維を配合し、これにも導電
性向上の役割を担わせているので、金属繊維量を少なく
しても目的とする導電率が得られ、これによっても組成
物としての成形加工性が良好となる。さらに、カーボン
繊維によって機械的補強が行われるので、成形品の耐衝
撃性も向上する。

実験例 実験例を示してこの発明の作用効果を明確にする。

〔実験例〕

ポリ塩化ビニル混和物に、次表に示す金属繊維およびカ
ーボン繊維を配合した樹脂組成物についこの結果、この
発明品は、高い導電率を示し、良好なシールド効果を発
揮し、しかも加工性も良い事がわかる。次に、冥験例の
Ａ、Ｂ、Ｃ，Ｆについて、厚さ２關のシートにおける磁
界でのシールド効果の測定結果を第１図に示す。

〔応用例〕

実験例の導電性樹脂組成物を使用して第２図に示したよ
うなりＩＮプラグを有するモールド形コネクターを射出
成形法によって作成し、その磁界におけるシールド効果
を測定した。第２図中、符号１はＤＩＮプラグ、２は通
常の樹脂組成物よりなる内部絶縁層、３は上記導電性樹
脂組成物よりなるシールド層、４はケーブルである。結
果を第３図に示す。第３図中、直ｉＡは冥験例の配合例
Ａを、直＠Ｂは実験例の配合例Ｂを、直線Ｎはシールド
層を設けないコネクターを示す。なお、配　゛合例Ｃで
はモールド加工ができず、測定できなかった。　・　、
（ 第３図のグラフからも明らかなように１本発明の導電性
樹脂組成物は、製品への応用においても漬れた加工性と
高いシールド効果を持つことがわかる。

効果 以上説明したように、この発明の導電性樹脂組成物は特
定のカーボン繊維５〜２Ｑｖｏ１％と特定の金属繊維を
５〜１０ＶＯ１％配合したものであるの形状の電磁波吸
収材を成形でき、かつそのシールド効果も優秀なものが
得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図および第３図はいずれもこの発明の樹脂組成物の
シールド効果を明らかにするグラフ、第２図は応用例の
コネクターを示す正面図である。 出願人藤倉電線株式会社 ｆ日ｐ）畜ｌば１．イ４１−で− 手続補正書（自発） ５９．９．１４ 昭和　年　月　日 １、　事件の表示 昭和５９年特許願第１．１６１３９号 ２、発明の名称 導電性樹脂組成物 ３、　補正をする者 特許出願人 Ｃ！；７ｇ＞　藤倉電線株式会社 ４、代理人 （１）明細書の「発明の詳細な説明」の欄。 ６、補正の内容 ３８７−

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 長さ１〜４ｍｔｘ、径１００μｍ以下の金属繊維を５〜
   １０ｖｏ１％。 長さ２〜ＩＱＩＩＩ、径５〜２０μｍのカーボン繊維を
   ５〜２０　ｖｏ１％配合してなる導電性樹脂組成物。