JPS6247330B2 - - Google Patents

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JPS6247330B2
JPS6247330B2 JP825780A JP825780A JPS6247330B2 JP S6247330 B2 JPS6247330 B2 JP S6247330B2 JP 825780 A JP825780 A JP 825780A JP 825780 A JP825780 A JP 825780A JP S6247330 B2 JPS6247330 B2 JP S6247330B2
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JP
Japan
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alloy
contact
layer
resistance
cdo
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Expired
Application number
JP825780A
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English (en)
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JPS56106313A (en
Inventor
Isao Okutomi
Hisashi Yoshino
Kazuyoshi Kuwabara
Shinichi Murata
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Tokyo Shibaura Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Tokyo Shibaura Electric Co Ltd filed Critical Tokyo Shibaura Electric Co Ltd
Priority to JP825780A priority Critical patent/JPS56106313A/ja
Publication of JPS56106313A publication Critical patent/JPS56106313A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、電気接触子に係り、特に接触抵抗、
耐消耗性及び耐溶着性に優れる電気接触子に関す
る。 電気接触子に要求される最も重要な特性は、耐
溶着性、接触抵抗特性、耐消耗性等である。その
ためタングステン(W)のような高融点材料と銅
(Cu)のような高導電性材料との複合化が行わ
れ、従来よりCu―W合金から成る電気接触子が
しや断器、電気開閉器などに広く使用されてい
る。 ところで一方、従来使用されている85%前後の
Agを含有しカドミウム(Cd)、すず(Sn)、イン
ジウム(In)、亜鉛(Zn)又はアンチモン(Sb)
の酸化物とのAg―酸化物合金から成る電気接触
子が知られているが、これは接触抵抗が低く安定
しているため中負荷程度のしや断器又は接触器な
どのアーク接点兼主接点に使用される。しかし
Ag―酸化物合金は短絡責務(定格電流100〜1000
倍)に対して著しく劣ることが判つている。 又、30%前後のCuを含有する前述のCu―W電
気接触子は、低価格である上に、沸点、融点が高
くかつ機械的強度が大きい為、耐アーク性、耐溶
着性に優れ、例えば油中しや断器のアーキング接
点として使用され、優れた短絡責務を果たしてい
る。しかしこのCu―W接触子は、高温で非常に
酸化が速く、接触抵抗の安定性が著しく乏しい傾
向にある。 本発明は、上述の如き従来の電気接触子の問題
点に鑑みてなされたもので、定格電流開閉におけ
る安定な接触抵抗特性を有し、短絡時における耐
アーク性、耐溶着性をも兼備して短絡責務に優
れ、しかも耐消耗性にも優れた電気接触子の提供
を目的としている。 即ち、本発明は、上述したCu―W合金等の長
所と、銀―酸化物合金の長所とを生かしつつそれ
らの欠点の解消を目的として鋭意研究した結果完
成したもので、Cuを20〜60重量%含有するCu―
W合金、Cu―WC合金又はCu―W―WC合金から
成る下層部と;CdO,SnO2,In2O3,ZnO及び
Sb2O3から選ばれた1又は2以上の酸化物を5〜
30重量%含有するAg―酸化物合金から成り、前
記下層部上に接合され、上面を接触面とする上層
部と;から構成されていることを特徴とする電気
接触子である。 なお、Ag―CdO合金に0.1%程度のニツケルを
添加するとCdOの分散性が良くなつて、接触子
の耐消耗性や接触抵抗特性が向上するが、上記の
Ag―酸化物合金は、このような微量の第3成分
を含む場合も包含する。 本発明の電気接触子は、相対向する2つの電気
接触子のいずれか一方に用いてもよく、両方に用
いてもよい。図面は一実施例を表すものであり、
図中の1は導電性合金で、2は台金1上に接合さ
れたCu―W合金層であり、更に3はCu―W合金
層上に接合されたAg―CdO合金層である。一般
に下層部のCu―W合金層等は0.5〜3mm程度の厚
さが好ましく、上層部のAg―CdO合金層等は0.2
〜3mm程度の厚さがよい。 本発明の電気接触子を相対向する電気接触子の
少なくとも一方に採用した場合、定格電流開閉に
おいては、上層のAg―酸化物合金が安定した接
触抵抗特性を長期に亘つて維持できる。又、短絡
電流が与えられた時には、先にも述べた通りAg
―酸化物合金はそれに対する抵抗力がないため
Ag―酸化物合金層のほとんど大部分が爆発的に
飛散し、接触面からなくなり下層のCu―W系合
金層が現われる。しかし、この事態に至つても
Cu―W合金が持つ優れた耐アーク性、耐溶着性
のため、回路保護の目的を達し得る。以上の如く
Ag―CdO合金の機能とCu―W系の機能を組合せ
活用した点が本発明接触子の特徴である。 本発明電気接触子の下層部を構成する銅―タン
グステン系合金に含まれるCuは20〜60重量%で
あり、Cuが20重量%未満では通常の方法では緻
密な繞結合金を製造し難く、又短絡後の酸化が著
しいため好ましくない。Cuが60重量%を超える
と耐溶着性が劣り好ましくない。 上層部を構成するAg―酸化物合金に含まれる
Cd、Sn,In,ZnやSbの酸化物は5〜30重量%で
あり、5重量%未満では数+A程度の中電流の定
格開閉でも耐消耗性に問題を生じ、表面荒れも著
しく、接触抵抗の安定性も劣る場合が認められ
る。又、酸化物の含有量が30重量%を超えると通
信後の接触抵抗値が大きくなつたり、接触子の温
度上昇が大きくなるという好ましくない傾向が現
われる。 本発明の電気接触子は、例えば上層部と下層部
を別々に公知の方法で製造し、両者を接合するこ
とによつて製造できる。一例として上層部:Ag
―CdO合金、下層部:Cu―W合金の場合につい
て説明する。Ag―CdO合金は、Ag―Cd合金を溶
解後3気圧の酸素中で750℃で48時間内部酸化処
理を行い、Ag―CdO合金を作る。Cu―W合金
は、Cu粉末とW粉末とを所要の配合比で充分に
混合し、2〜4トン/cm2で圧粉成形する。この成
型体中の残存空孔を充分に充たし得るCuを成形
体の上又は下に置き900〜1300℃、水素雰囲気中
で1〜3時間保持しCuを成形体中に溶浸させ
る。次に両者を重ね合せて、水素雰囲気中600〜
900℃で30分間加熱保持し接合する。加熱により
生ずるそりを機械加工により整形し所定寸法に加
工し電気接触子を得る。 以下、実施例を挙げて更に説明する。 実施例 1 上層が10%CdO―2%SnO2―2%In2O3―86%
Ag合金、下層が40%Cu―W合金からなり、四角
すい台形の電気接触子を前述の方法により製造し
た。寸法は、上面が5mm×14mm、下面が8mm×14
mm、厚さが2mm(上層0.5mm、下層1.5mm)であ
る。これをノーヒユーズブレーカの固定側接点及
び可動側接点として取付け、次記の試験を行つ
た。試験結果を併せ記す。 〔A〕:電圧550V、力率0.5電流1350Aで50回の開
閉を行つた。 (1) 接触子の損傷は極めて軽微であつた。 (2) 接触抵抗は初期値295μΩに対して、263〜
308μΩであつた。 (3) Ag―CdO―SnO2―InO2合金層とCu―W合
金層との境界からの剥離はなかつた。 〔B〕:〔A〕に引き続き電圧550V、電流225Aで
4000回の開閉を行つた。 (1) 接触抵抗が271〜330μΩとなつた。安定し
た接触特性が維持された。 (2) 両層間の接合は堅固で、剥離はなかつた。 〔C〕:〔B〕に引き続き、電流225A、周囲温度
30℃で接触子温度を測定した。 (1) 接触子温度は52℃(温度上昇22℃)で温度
特性も問題はなかつた。 〔D〕:〔C〕に引き続き、短絡電流を50KAと
し投入及び開閉を各1回行つた。 (1) 上層のAg―CdO―SnO2―In2O3がところ
どころわずかに残つたまま飛散、蒸発し、下
層のCu―W層を一部露出したがこのCu―W
層の効果により溶着は認められずかつ優れた
短絡特性を示した。 比較例 1 比較のために上層がAg―10%CdO―2%SnO2
―2%In2O3合金で、実施例1と同一寸法(上面
が5mm×14mm、下面が8mm×14mm、厚さ2mm)と
し、下層に黄銅を配した電気接触子を製造し、
50KAの短絡電流を投入したところ、上層のAg―
CdO―SnO2―In2O3合金層は飛散すると共に、下
層の黄銅も一部蒸発し、しかも強度の溶着事故を
示した。 実施例2〜6、比較例2〜5 実施例1と同じ寸法・形状で夫々下表に示す如
き上層部、下層部を持つ電気接触子を製造し、実
施例1と同様にノーヒユーズブレーカに取付け、
接触抵抗特性、温度特性、短絡特性を同表に示す
条件で試験した。結果も併せ示した。 表より明らかなように、上層部であるAg―
CdO層のAg含有量が40%(比較例3)では、接
触抵抗の増大が著しく、温度上昇の度合も大きく
好ましくない。他方、Ag含有量が97%(比較例
2)では、短絡後の上層部の消耗が大きく、しか
も表面荒れが顕著である。 しかしAg含有量95〜70%(実施例2〜4)の
ものは、いずれの特性も安定し良好であつた。こ
の結果から酸化物の総量が5〜30%必要であるこ
とが判る。 また、下層部であるCu―W合金層のCu含有量
が10%(比較例4)では、短絡後露出したCu―
W合金表面の酸化が著しかつた。Cu含有量が90
%(比較例5)では、短絡後に溶着事故が発生し
た。しかし、実施例5,6では、いずれの点でも
良好であつた。
【表】 以上述べた実施例2〜6では、上層部の酸化物
としてCdOの場合を選んで示したが、本発明の
効果は、実施例1で示したように他の前述した酸
化物でも得られる。すなわち、5〜30%のCdO
量の全部又は一部を他の酸化物で置換しても同じ
効果を得ている。 更に、実施例では、固定側接点と可動側接点の
双方に本発明の電気接触子を用いたが、いずれか
一方にのみ用いても良好な耐溶着性を得ることが
出来た。
【図面の簡単な説明】
図面は、本発明に係る一実施例を表す図であ
る。 1…導電性合金、2…Cu―W合金層、3…Ag
―WC合金層。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 Cuを20〜60重量%含有するCu―W合金、Cu
    ―WC合金又はCu―W―WC合金から成る下層部
    と;CdO,SnO2,In2O3,ZnO及びSb2O3から選
    ばれた1又は2以上の酸化物を5〜30重量%含有
    するAg―酸化物合金から成り、前記下層部上に
    接合され、上面を接触面とする上層部と;から構
    成されていることを特徴とする電気接触子。
JP825780A 1980-01-29 1980-01-29 Electric contactor Granted JPS56106313A (en)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP825780A JPS56106313A (en) 1980-01-29 1980-01-29 Electric contactor

Applications Claiming Priority (1)

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JP825780A JPS56106313A (en) 1980-01-29 1980-01-29 Electric contactor

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS56106313A JPS56106313A (en) 1981-08-24
JPS6247330B2 true JPS6247330B2 (ja) 1987-10-07

Family

ID=11688085

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP825780A Granted JPS56106313A (en) 1980-01-29 1980-01-29 Electric contactor

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JP (1) JPS56106313A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0443185Y2 (ja) * 1988-11-15 1992-10-13
JPH0451744Y2 (ja) * 1986-12-03 1992-12-04

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0451744Y2 (ja) * 1986-12-03 1992-12-04
JPH0443185Y2 (ja) * 1988-11-15 1992-10-13

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JPS56106313A (en) 1981-08-24

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