JPS6246977A - 押出成形用セラミック繊維質組成物とその製造方法 - Google Patents

押出成形用セラミック繊維質組成物とその製造方法

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JPS6246977A
JPS6246977A JP18648885A JP18648885A JPS6246977A JP S6246977 A JPS6246977 A JP S6246977A JP 18648885 A JP18648885 A JP 18648885A JP 18648885 A JP18648885 A JP 18648885A JP S6246977 A JPS6246977 A JP S6246977A
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fibers
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は主に高炉、平炉、転炉の溶銑及び溶鋼中の温度
の測定、更には溶#酵素量及びカーボン量等の測定、並
びにサンプリングを目的とする消耗型浸漬プローブの耐
隼保裂管に使用するセラミ・ツク繊維質スリーブとその
製造方法に関するものである。
〔従来の技術〕
近年、鉄鋼関係の製銑、製鋼分野の合理化及び品質管理
の向上のため、たとえば、転炉、電φ、鋳造工程に於て
は温度管理を目的とする急速浸漬熱電対法である消耗型
熱電対による測温が行なわれ、また、転炉、鋳造工程に
おいては、消耗型熱電対を更に進め九カーボン、酸素量
の測定及びサンプリング等全目的とする消耗型多目的測
定素子(サプツンス等)が使用され、品質管理上、及び
操業上厭めて重要な役割を果たしている。
この消耗型熱電対及び消耗型多目的測定素子、いわゆる
消耗型浸漬プローグには溶鋼及び浴銑中に浸漬する部分
に、熱劣化防止と耐浸食性向上を目的とする耐熱保護管
が装着されており、その耐塵保護管として、アスベスト
スリーブ、セラミックファイバースリー1等が用いられ
ている。
しかしながら、これらの耐熱保護管を装着した消耗型浸
漬10−プは、溶鋼、溶銑への浸漬時に数多くの問題を
生じ、決して満足のいく状態にまで至っていない。即ち
耐熱保護管としてアスベストを主成分とするスリーブを
用いた゛場合には、安価である反面、耐熱性、IIII
t浸食性が著しく低いため、浸漬中に消失してしまい、
アスベストスリーブを装着し之プローブは、浸漬中に溶
鋼、溶銑中で焼失し、スプフ・フシュが発生したり、あ
るいは溶鋼又は溶銑からの引き上げ時に浸漬部分だけが
溶鋼又は浴銑中に残り不純物として残留することがある
またアスベストの使用による作業環境の汚染、即ちアス
ベスト公1ft−引き起こすことにもなり、その使用が
著しく制約を受けつつある。
一方、セラミックファイバーを主成分とスルスリーブは
、大別するとイ解繊されたセラミックファイバーと結合
剤とを含む水系スラリーから真空吸引成形し乾燥して得
られたものに、無機結合剤を含浸して硬化処理したスリ
ーブとto+−tcラミフクファイバーを主成分とする
ベーパー状物を多層に巻き回し、無機結合剤にて硬化処
理したスリーブとに分けられ、前者蛸に於てはアスベス
トに比べて耐熱性の高い無機質繊維であるにはかかわら
ず耐浸食性を有するのに必要なIsl、密性が十分得ら
れず、更に緻密性を高めるために施された結合剤、コー
テイング材による硬化処理の程度に著しいムラが生ずる
ことがあり九〇 即ち、吸引成形し、乾燥して得られたスリーブにコロイ
ド状バインダー(例えばシリカシμ)を含浸させる硬化
処理工程において含浸ムラのため、硬化出来ていない部
分があったり、コロイド状バインダ゛−の乾燥時にコロ
イド粒子の移動により、硬化出来るのは表面部分のみで
、内部はほとんど硬化出来ないという現象が発生した。
そのため耐、久性能にバラツキが発生したり、短時間し
た使用出来なかった。
また真空吸引成形後の金型からの脱型時に発生する変形
によって所望の精度を有するスリーブが得にくかった。
一方、後者(嗜に於ては、多層に巻き回す段階での硬化
処理が可能な喪め硬化処理に著しいムラは生じないが、
特に浸漬時に接触するスラグに対する十分な耐浸食性を
有するに要する緻密性に欠けているとともに、セラミッ
クファイバーTh−ffベーパー状に成形したものから
円筒状に成形する丸め非常に高価なものとなり消耗品と
しての使用に不向きであり、前者と同様法して満足でき
るものではなかった。
このように従来ffl造質スリーブの#熱保護管を装着
し九消耗型浸漬プローブは、溶銑、溶鋼及びスラグに対
する耐浸食性が不十分であったり、安定した使用が不可
能であったり、アスベストスリーブを装着したプローブ
では、アスベスト粉シンによる作業環境の悪化を引き起
こし九り、更には、セラミックファイバー多層巻きスリ
ーブを装着した消耗型浸漬プローブでは、スリーブが高
価すぎるため消耗品としての使用には不適であるといっ
た種々の改良すべき問題点を有していた。
一方、特公昭54−16536号によれば、繊維長が2
絹以下の人造鉱物質繊維と、これに結合剤。
水、充填剤、添加剤、助剤及びlRm破断調整剤たる粘
稠剤が添加されてなる組成物からの押出成形体で該成形
体の主成分が人造lamからなり、嵩比重が0.5以上
の人造鉱物質繊維押出成形体およびその製造方法が開示
されている。
また、人造鉱物繊維として口1クウーμ、グラスラーp
等の人造拡物質短U&維、結合剤としてフェノ−μ、メ
ラミン、尿素樹脂、ゴム系結合剤等の有機結合剤、セメ
ント、水ガラス、石こう等の無機結合剤、充填剤として
シラスバルーン、パーライト杯石、ひる石、理蕩十、θ
オリン、ベントナイト、各種粘土%添加剤および助剤と
してワックス、シリコン樹脂等の撥水剤、耐水性向上剤
繊維破断調整剤たる粘稠剤として力μボキシメチA/+
LA/ローズ、メチμ七μローズ、ポリビニルア〃コー
/L’%アμギン酸ソーダ、でんぷん、植物性ゴム、コ
ロイド状アスベスト、アバμジャイト、合成樹脂、植物
性粘質物を適用できることも記載されている。
しかしながら、前記公報に開示される人造拡物質磁維押
出成形体は軽量で加工性、耐火性にすぐれ、かつ強度の
大きい内装材、外装材、天井材等の建築材料を目的とし
念ものであり、主要構成材料であるロリククーy、グラ
スラー゛pなど建築材料に使用される人造鉱物質繊維の
耐熱性から、前記人造鉱物質繊維押出成形体は本発明の
目的とする消耗型浸漬プローブの耐熱保護管が接する溶
銑、溶鋼などの様な高温にも全く耐え得るものではない
。さらに、前記人造鉱物質押出成形体は建築材料として
の加工性と強度を高める為に人造鉱物質繊維を2#J1
以下に調整して均一に分散させ、峨誰相互が重なり合っ
て交叉する機会を多くし、その交叉点を結合剤で結合す
る構造を特徴としているが、本発明の目的とする消耗型
浸漬10−7″の耐熱保護管に要求される取扱い作業と
して床面等に落下させる際の耐衝撃性、溶銑、溶鋼など
溶湯に浸漬きせる際の耐熱スポーリング性、溶銑、溶鋼
などの高温溶湯中への浸漬時の断熱性(対しては前記構
造はむしろ重大な欠点である。
〔本発明が解決しようとする問題点〕
本発明は上記I#準保纏管として使用されているアスベ
ストスリーブの耐熱性を改良すること、又セラミックj
ai1mt−主成分とするスリーブの耐久性、耐浸食性
を向上させること、ならびにコストダウンをはかること
、さらには特公昭54−16536号に記載の人造鉱物
質a維押出成形体ならびにその製造方法に記載の成形体
の耐衝撃性、耐熱スポーリング性および@熱性を改良す
ることにより、溶銑、溶鋼への浸漬時における断熱性、
耐浸食性に優れ、安定した使用が可能であり、かつその
取扱い時の耐衝撃性にも優れ、極めて安伯なセラミック
繊#質ヌリーブとその製造方法を提供することを目的と
するものである。
〔問題点全解決するための手段〕
本発明は、主として溶銑及び溶鋼中の1品度辿1定、更
には、溶存酸素及びカーボン量等を測定する消耗型熱電
対及びサブランス等の消耗型浸漬フ゛ロープの浸漬部の
外側に装着する耐終スリーブに係わり、前記耐熱スリー
ブは少なくともセラミック繊!160〜93重量%と粘
度5〜35重量%とフェノ−A/樹脂、ポリアクリIv
v1脂、酢酸ビニル樹脂、ポリエチレンオキサイド樹脂
、メチルセ〃ロースの中から選ばれるいずれか1種又は
2種以上から成る有機質結合剤2〜lO重量%とから成
り、必要に応じて充填材、無機結合剤、有機質成形助剤
などを添加してなる組成物の押出成形体であって、前記
セラミックスIaiaの大部分が解繊され定状態で前記
粘土と前記有機質結合剤とから主として構成される組成
物に均一に分散しており、残部が粒状物であり、前記粒
状物の周りを前記セラミック繊維が均一に分散している
組成物でおお0れ之構造を有する嵩密度が0.5〜1.
2 W/4であるセラミック繊維質スリーブとその製造
方法を提供するものである。
次に本発明の押出成形体のセラミック繊維質スリーブに
ついて詳細に説明する。
本発明のセラミックu1維質スリーブはセラミック繊m
60〜93重奮%と粘土5〜35重量%とフェノ−/L
’樹脂、ポリアクリy樹脂、酢酸ビニ/l’樹脂、ポリ
エチレンオキサイド樹脂、メチρ七pロースの何れか1
種又は2種以上から成る有機結合剤2〜1oz−4%と
からなり、必要に応じて充填材、無機結合剤、有機質成
形助剤など全添加してなる組成物の挿出成形体である。
本発明に用いるセラミック質IJ&mは、耐熱性、断熱
性及び耐衝撃性に優れtものとするために、シリカ・ア
ルミナ質セラミックファイバーを主体とするが、特に高
い耐熱性を必要とする場合には前記セラミックファイバ
ーの一部又は全部金アルミナ結aft質ファイバー、ム
ライト結晶質ファイバー等で置き換えて使用することも
できる。溶銑、溶鋼及びスラグに対する短時間の浸漬に
対しては十分な耐久性を有しかつ安価であるシリカ・ア
ルミナ質セラミックファイバーが特に好tしい。この工
材となるセラミック質p;R,重量!の配合量を60〜
930〜93重量に限定する理由は、60重f%未満で
あると断熱性、耐衝撃性にすぐれたものが得られず、逆
に93主量%を超えると、取扱強度及び熱間強度が小さ
くなり過ぎるためである。
またセラミック繊維の表面全コーティングする繊維平滑
剤としてはセラミック質繊維に対して0.1〜1.03
ILfk r!A着すればよく、添着方法としては、繊
維化する際に吹きつけるか、出来た繊維に含浸乾燥する
方法が用いられる。代表的な繊維平滑剤としでは、流動
パラフィンとアルキルアミノオキシtyiq、ア〃キル
アミノアμキルアミンオキシ酸塩、ポリオキシエチレン
アルキルアミノオキシum、ポリオキシエチレンアルキ
ルアミノアルキルアミンオキシ酸塩、ポリオキシエチレ
ンアルキルアミノエーテル、ポリオキンエチレンアルキ
ルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸ヱステ)v。
アルキロ−μアミド、ポリオギシエチレンポリオキンデ
ロビレンブロックコボリマーのうちいずれかから選ばれ
た1種又は2種以上のとの乳化混合物、あるいはモノグ
リセリド化合物とアルギμアミノオキシt¥l塩、アル
キルアミノア)Vギルアミンオキシ6フ塩、ポリオキシ
エチレンアルキルアミノア/l’キμアミンオキシU塩
、ポリオキシエチレンアルキμエーテy、ポリオキシエ
チレン脂肪酸エステル、アμキローμアミド、ポリオキ
シエチレンポリオキシデロビレンブロ、ツコボリマーの
いずれか1種又は2種以上との乳化混合物、あるいは、
アルキルアミノオキシ酸塩、アルキyアミノアルキルア
ミンオキシ酸塩、ポリオキシエチレンアルキルアミノオ
キシ酸塩、ポリオキシエチレンアμキルアミノアpキμ
−rミンオキシ酸塩、ポリオキシエチレンアμキ〃アミ
ノエーテル、ポリオキγエチレンア〜キルアミノエーテ
μ、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシ
エチレン脂肪酸塩族エステヲ、アyキローμアミド、ポ
リオキシエチレンポリオキシプロピレンプロッコボリマ
ーのいずれか選ばれた1重文t−12種以上の繊維処理
剤がある。好ましくは流動パラプインーステアリ〜アミ
ン乳酸塩−脂肪族ジェタノールアミンとの乳化混合物、
ポリオキシエチレンステアリルアミノプロピルアミン乳
M塩、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンプロヴ
コーボリマーがある。
また本発明に用いる粘土は、モンモリロナイト、ヘクト
ライト、ベントナイト、酸性白土、カオリン、本節粘土
等の結合力を有し可塑性、耐火性に富む粘土であれば何
れのものでも使用できる。特に少量で成形時の成形体の
保形性を付与する可塑性、及び取扱い強度、熱間強度を
得るのに必要な結合力を有するモンモリロナイト、ヘク
トライトが好ましい。この粘土の添加量を5〜35重量
%の範囲に限定する理由は、5束量%未満では十分な取
扱い強度及び熱間強度が小さく、逆に35重量%を超え
ると取扱い強度及び熱間強度が十分高くなる反面、耐熱
スポーリング性及び新座性が低下してしまうためである
。更に本発明に用いる有機質結合剤としては、不便化性
のフェノ−/v樹脂、恐可塑性のポリアクリy樹脂、酢
醪ビニル樹脂、ポリエナンンオキサイド樹脂、水溶性の
セルロースエーテμのメチル七μロース等の中から選ば
れるいずれか1種又は2種以上であることが好ましい。
この有機質結合剤の添加量を2〜10重′tk%と限定
する理由は2重量%未満において、常温における強度、
llI!を衝撃性が低下し、取扱い性が悪くなるばかり
でなく、表面仕上りが悪くなる。逆に10重量q6を超
えると溶鋼、溶銑への浸漬時に発煙又はスフ゛ラー!シ
ュを発生させ作業環境の豊化を引き起こすからである。
また本発明に使用する充填材としてはアルミナ、ムラィ
ト、シャモー?ト等の耐火籾米、マグネシア、酢化クロ
ム、マグネシアクロムスピネ#、炭化ケイ素等の粉末が
選ばれる。無機結合剤としては、取り扱い強度、熱間強
度をより高めること全目的として、コロイダルシリカ、
コロイダμア〜ミナ、リン酸アルミニウム、リン酸アン
モニウム等の一般の耐魂無機質結合剤が好適に選ばれる
。有機質成形助剤として、一般の押出成形法に用いられ
る澱粉、アルギン酸ソーダ、アラビアゴム、ゼラチン、
精密、バルブ廃液等が好適に選ばれる。
本発明のセ、ヲミック繊維質スリーブは前記セラミック
ス繊維の大部分が解繊された状態で前記粘土と前記有機
質結合剤とから主として構成される組成物に均一に分散
しており、残部が粒状物であり、前記粒状物の周り全前
記セラミック破維が均一に分散している組成物でおおわ
れた構造を有する。
前記粘土と有機質結合剤とから主として構成される組成
物中に解、繊された状態で均一に分散するセラミック繊
維のuit、m長さは3騙以゛上であることが好ましい
。解繊された状態で均一に分散するセラミック繊維は粘
土と有機質結合剤とから主として構成される組成物の繊
維強化作用によりセラミック1mm質スリーブの強度金
高めると共に常温に於ける耐wI撃性、高温に対する耐
熱スポーリング性?著しく亮める効果全有するものであ
る。特に、前記セラミック繊維の繊維長さ全3u以上に
するとセラミックm維質スリーブの耐衝撃性、耐熱スポ
ーリング性がより一層向上する。
セラミック繊維の一部は粒状物の形状で存在し、特に粒
状物の大きさ、形状は長軸方向の長さが5U以下であり
、短端方向の長さが3闘以下である扁平又は楕円状であ
ることが好ましい。また前記セラミック繊維の粒状物は
セラミック繊維の一部が均一に分散する粘土と有機質結
合剤とから主として構成される組成物で被われている。
セラミック繊維の粒状物は耐熱性、耐食性の高い組成物
で被われている為にセラミック繊維質スリーブを消耗型
浸漬プローブの耐準保護管として使用する際直接高温溶
湯に触れることがなく、また粒状物自体は細かい、無数
の空隙を保持することからセラミック繊維スリーブの高
温に対する耐久性及び耐熱性を著しく向上せしめるもの
である。特にセラミック繊維の粒状物の大きさ、形状を
前述の如く規定することによりセラミック繊維質スリー
ブの耐熱性、耐熱性を高く維持しながら、強度、耐衝撃
性、耐熱スポーリング性も同時に著しく高めることがで
きる。
本発明のセラミック繊維スリーブはその嵩密度が0.5
〜1.297cdである。セラミック質繊維スリーブの
嵩密度を0.5〜1.2f/e重量の範囲に限定する理
由は、嵩密度が0.5g/−未満では構成材料がたとえ
耐侵食性に優れたものであっても、気孔率が高くなるた
め、溶銑等へ浸漬時に、溶銑、溶鋼、スラグ等の侵入が
生じゃすく、急激に侵食されてしまう。逆に嵩密度が1
.2y/c重量@超えると溶銑、溶鋼及びスラグに対す
る耐侵食性は向上するが消耗型10−プの内部の各種測
定又は機能を内蔵する紙スリーブを保護するのに必要と
する断熱性が低下するとと本に、1liltPスポーリ
ング性も低下するし、耐衝撃性も悪くなるからであり、
好ましくは0.6〜0.9f/lAが選ばれる。
以上述べ九如く、本発明のセラミ、りm維スリーブは従
来のアスベストスリーブ、セラミック繊維スリーブとは
構成が異なり、特異な構造なるが故に特に消耗型浸漬プ
ローブの耐塵保護管として使用する様な過酷な条件下に
於いて優れた性能を発揮するものである。また、特公昭
54−16536号に開示される人造鉱物質IJim押
出成形体とは主要構成材料である人造鉱物質繊維の耐熱
性の点で大きく差があり、さらには成形体の繊維配列構
造が基本的に異なることにより、本発明のセラミック繊
維スリーブは前述のような過酷な条件に於いて前記人造
鉱物質繊維押出成形体には見られない極めて優れた性能
を発揮するものである。
次に本発明のセラミック繊維質スリーブの働造方法につ
いて具体的に説明する。
本発明のセラミック1JItIR質スリーブはセラミッ
クJa a 60〜93重量%と粘土5〜35i量粥と
フェノ−μ樹脂、ポリアクリμ樹脂、酢酸ビニル樹脂、
ポリエチレンオキサイド樹脂、メチルセルロースの中か
ら選ばれる何れか1種又は2種以上から成る有機結合剤
が固形分として2〜10重量%と必要に応じて充填材、
無機結合剤、有機質成形助剤などを添加してなる配合組
成物100重量部に対して合計水分量が40〜140重
量部になるように水を添加して混練し、次いで同心円状
に円形中玉を配した円形ノズ〃を先端部に有する押出成
形機にて連続的に中空パイプとなし、乾燥することによ
り作ることができる。
セラミック繊維としてバルク状のものを使用し、粘土と
有機結合剤と付加的な充填材、無m結合剤、有機結合剤
、有機質成形助剤などの補助材料と水を前述の比率の範
囲内になるように配合してニーダ−、カブターミキサー
、パドルミキサー、万能ミキサーなどのブレード型混線
磯で混練して粘土と有機結合剤とから主としてなる組成
物の均一化をはかると同時にパ〃り状のセラミック繊維
の一部を造位し、大部分を解繊して前記粘土と有機結合
剤とから主としてなる組成物中に均一に分散せしめて適
強な町田性を有する混練物とする。
筐た、セラミック繊維としてパルり状又はマ・ット状の
セラミックIJ&ak予め衝掌式粉砕機の1種であるカ
ッターミ!、フェザーミyなどの切断、せん断ミ〃など
によりチップ状となすことにより、七ラミック繊維と粘
土と有i結合剤と付加的な充填材、無機結合剤、有機結
合剤、有機質成形助剤などの補助材料と水を前述の比率
の範囲内になるように配合した配合物を、前記操作と同
様にして混練することにより、セラミック繊維の解繊と
造粒、均一分散が容易となり適度な可塑性を有する混練
物とすることができる。
特に、繊維平滑剤がコーティングされてなるセラミック
繊mを用いることにより混線時に於けるセラミック繊維
の解繊を容易にし、1n!1の破断を抑えかつより均一
な分散が可能となり、混練物を押出成形し、乾燥して得
られるスリーブのセラミック繊維の解職状態の繊維の畏
さを3鑓以上に調節するのに最適である。
さらには、繊維平滑剤がコーティングされてなるセラミ
ックlRaのバμり状又はマット状のものを予めiTU
記切断、せん断ミμなどで大きさ5〜IQtlKのチッ
プ状となし、前記チップ状のセラミック繊維と粘土と有
機結合剤と付加的な充填材、無機結合剤、有機結合剤、
有機質成形助剤などの補助材料と水を前述の比率の範囲
内になるように配合した配合物を前記操作と同様にして
混練することにより、より好ましいセラミック繊維の配
列構造を有する適度な可偵性全盲する混練物が得られる
。持に前記混練物は押出成形し、乾燥して得られるスリ
ーブのセフミフクiJ&維の解職状態の繊維の長さを3
1以上とし、粒状物の長軸方向の長さを5U以下、短軸
方向の長さf 3 tm以下に調節するのにfi適であ
る。
セラミック繊維と粘土と有機結合剤と付加的な充填材、
無機結合剤、有機結合剤、有機′?!!成形助剤などの
補助材料とから成る配合組成物の固形分として100重
量部に対して合計水分量を40〜140重量部に限定す
る理由は、40重置部未満では成形に供する混線組成物
の流動性が低下して成形時に連続して中空パイプを押し
出すことが困難となり、一方140重量部を超えると成
形に供する混練組成物の保形性が低下して成形時に連続
して中空パイプを押し出し難く、また成形機の円形ノズ
〃出口より水のみがしぼり出される問題が起るからであ
る。
このような理由から前記合計水分量は40〜140重量
部の範囲内とするが、好ましい範囲としては80〜重量
0重量部である。
前述の如くセラミック載維と粘土と有機結合剤と付加的
な補助材料と水を所定の範囲内に配合して混練してなる
可塑性を有する混練物を同心円状に円形中玉全配設した
円形ノズIvを先端部に有す。
る押出成形機にて連続して中空パイプとなし、電熱乾燥
圏、マイクロ波乾燥機、灯油燃焼乾燥機など一般に知ら
れる乾燥機で乾燥する。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例について比較例と合わせて説明す
る。
実施例1 ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンブロヴクコ
ーホリマ−2o、 a 重量%付着させたシリカ・アル
ミナ系セラミックファイバー(商品名イビウール)全衝
撃型粉砕機の一種であるカッターミ/vlcて10頗以
上の重量1m長のチップ状にしたものを準備した。得ら
れたセラミックファイバーとモンモリロナイト、メチル
セルロース、酢mビ=ル樹脂を第1表に示す重量%で配
合し、グレード型混練機の一種であるミキサーにて10
分間混練した。得られた混練物中の解繊されたセラミッ
クファイバーの繊維長は平均4.8鵡であった。また粒
状物は長軸4.5fl短軸20の楕円形であり念。
次いでこの混練物を内径35重量mの円形ノズルの内部
に同心円状に外径25鵡の円形中玉を配設した押出ノズ
ルを有する押出成形機にて、押出スピード0.5m/m
で円筒状のスリーブを成形し、301長さに切断後、電
気式熱風乾燥機にて重量0℃6時間乾燥した。得られた
成形スリーブの品質は下記の表に示すとおりであり、そ
の構造は第1図に示すとシりであった。これによれば解
繊セラミック繊維の平均長は3.5鑓であり、粒状セラ
ミックin、*tt平均長軸3.4 M、短軸で1.8
ufあ−,た。
またこのスリーブ重量:1700″Cに保持された塩基
性スラグを含む溶鋼中に30秒間浸漬してその外観を観
察して、下記の表に示した。
実施例2 実施例1と同様に得られたセラミック繊維とへクトライ
ト、フェノ−/1/樹脂、酢雀ヒニル樹脂を第1表に示
す組成に配合し、実施例1と同様な製造方法で本発明の
スリーブを得た。得られた成形スリーブの品質ならびに
試験結果を下記の表に示した。
実施例3 実施例1と同様に得られたセラミック繊維8割とあらか
じめ繊維平滑剤溶液に含浸乾燥し、0.1重社%の付着
率をもつアルミナ結晶譬ファイバー金2割混合したもの
をセラミック繊維とした。下記の表に示す配合割合で混
合してシグマ形ブレードを有するニーダで5分間混練し
た。実施例1と同様な成形方法にて本発明のスリーブを
得た。得られた成形スリーブの品質ならびに試験結果は
下記の表に示した。
8!施例4 実施例1と同様に得られたセラミック繊維とモンモリロ
ナイト、ポリエチレンオキサイド全第1表に示す組成に
配合し、実施例1と同様な手順で本発明のスリーブを得
た。得られた成形スリーブの品質ならびに試験結果を下
記の表に示した。
(比較例1) 未処理のシリカアルミナ系セラミック繊維と、コロイダ
ルシリカおよびポリアクリルアミド糸凝集剤金第2表に
示す配合にてスラリー全作成して金あみを貼った外径2
5FIJId、長さ300nの金型を用いて真空成形法
により厚さ5mmの成形スリーブを得意。この時の嵩密
度は0.3ν/−であっ念。
乾燥後の成形スリーブにさらにコロイダルシリカ溶a’
i含浸乾燥して嵩昌度o、 5 V/c4 の成形スリ
ーブ全得た。得られた成形スリーブの品質ならびに試験
結果を下記の表に示した。
(比較例2) 未処理のシリカアルミナ系セラミック繊維を乾式の7゛
レスにて100kf/cdの圧力で5分間アレスして繊
維長全2重量重量以下とした後、実施例1と同様な配合
および工程で成形した。得られ之成形スリーブの品質お
よび試験結果全下記の表に示した。
また解繊されたセラミック繊維の平均長は1.10であ
った。
(比較例3) 未処理のシリカ・アルミナ系セラミックffl+I!結
合剤としてアクリル二トリルブタジエンヲテックスおよ
び凝集剤として硫酸バンドを添加したスラリー全作成し
て丸網式の連続式抄紙機にて厚さ0.5mmのベーパー
を成形して、乾燥後、コロイダルシリカ溶液を含浸しな
がら、外径25U1ダ長さ300EIHの円柱に外径が
35贋1ダになるまで巻きつけて、乾燥後、嵩密度0.
55ii’/−の成形スリーブを得た。
得られた成形スリーブの品質ならびに試験結果全下記の
表Vこ示した。
(比較例4) 繊維平滑剤未処理のシリカ・アルミナ系セラミック4n
[ニー使用して実施例1と同様な配合、および製造方法
で成形スリーブを得た。得られた成形スリーブの品質は
下記の表に示すとふ・りであり、その構造は第2図に示
すとおりであった。
(比較例5) 流動パラフィン、ステアリンアミン乳酸塩および脂肪族
ジェタノールアミンとの混合物′fe0.3重量寄付着
させたシリカ・アルミナ系セラミ・、り繊維(平均繊維
長60+Ul)を使用して実施例1と同様な配合、およ
び獅造方法で成形スリーブを得た。
得られたbz形ススリーブ品質ならびに拭MlΔ果は下
記の表に示すとおりであった。
1几解繊されたセラミック繊維の平均長は2.5Uであ
った。
実施例5 実施例1で得られtチーノブ状のセラミック繊維とヘク
トライト、アルミナ微粉、殿粉およびメチルセルロース
を第1表Vこ示す1承%で配合し、実施例1と同様な製
造方法で本発明のスリーブを得た。得られた成形スリー
ブの品質ならびに試験結果を下記の表に示しto 実施例6 実施例1で得られたチーtプ状のセラミック繊維とモン
モリロナイト、コロイダルアルミナ、アルギン師ソーダ
およびフェノ−/l/樹脂?第1表V′ζ示す”J+’
、 jk%で配合し、実施例1と同様な製重量1方法で
本発明のスリーブを得た。得られた成形スリーブの品質
ならびに試験結果全下記の表に示した。
〔発明の効果〕
このようにして得られた本発明のセラミック繊維質スリ
ーブは従来のセラミックファイバー質の成形体と比べて
詳述の如く構造的にも似かよりているためスラグ、溶銑
、溶鋼に対する耐侵食性に格段に優れるばかりでなく、
取り扱い時の耐衝撃性も同等程度あるので、前記セラミ
ック繊m質スリーブを装着した消耗型浸漬10−ブは、
センサーとして理想的な働き全発揮する。また本考案に
よる製造方法において、従来の湿式吸引成型法によるセ
ラミック繊維質スリーブに比べて、組成および密度にば
らつきがなく、また寸法精度良好な成形体が得られる。
さらに本発明の製造方法では連続的に成形されるためそ
の生産性も大巾に改良出来て、コスト的にも優位に立つ
ことが出来、消耗品としての使用材料には好適である。
また従来の押出成形法ではなし得なかったセラミックm
雄の繊緋畏全長い1ま均一に分散する事が出来たために
耐衝撃性もおよそ2倍も向上し、輸送、組み付は時の衝
撃に対しても十分対応が出来るようになった。
第2表
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のセフミック繊維質スリーブの断面図を
示すものであり、第2図は比較例4によって得られたセ
フミック繊維質スリーブの断面図を示す。 1・・・・・・・・・粒状セラミック繊維%2・・・・
・・用開繊セヲミック繊維。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、少なくともセラミック繊維60〜93重量%と粘土
    5〜35重量%とフェノール樹脂、ポリアクリル樹脂、
    酢酸ビニル樹脂、ポリエチレンオキサイド樹脂、メチル
    セルロースの中から選ばれるいずれか1種又は2種以上
    から成る有機質結合剤2〜10重量%とから成り、必要
    に応じて充填材、無機結合剤、有機質成形助剤などを添
    加してなる組成物の押出成形体であって、前記セラミッ
    ク繊維の大部分が解繊された状態で前記粘土と前記有機
    質結合剤とから主として構成される組成物に均一に分散
    しており、残部が粒状物であり、前記粒状物の周りを前
    記セラミック繊維が均一に分散している組成物でおおわ
    れた構造を有することを特徴とする嵩密度が0.5〜1
    .2g/cm^3である、セラミック繊維質スリーブ。 2、セラミック繊維はアルミナ−シリカ系セラミック繊
    維、結晶質アルミナ繊維、結晶質ムライト繊維であるこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項記載のセラミック
    繊維質スリーブ。 3、前記セラミック繊維の表面が流動パラフィン−ステ
    アリルアミン乳酸塩−脂肪族ジエタノールアミン乳化混
    合物、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロッ
    クコポリマー、ポリオキシエチレンステアリルアミノプ
    ロピルアミン乳酸塩のいずれか1種又は2種以上の繊維
    平滑剤でコーティングされていることを特徴とする特許
    請求の範囲第1〜第2項記載のセラミック繊維質スリー
    ブ。 4、粘土はモンモリロナイト、ヘクトライトの中から選
    ばれる何れか1種又は2種である特許請求の範囲第1項
    及び第2項記載のセラミック繊維質スリーブ。 5、粘土と有機質結合剤とから主として構成される組成
    物に解繊された状態で均一に分散するセラミック繊維は
    繊維長が3mm以上であり、セラミック繊維の粒状物は
    大部分が長軸方向の長さが5mm以下であり、短軸方向
    の長さが3mm以下である扁平又は楕円状である特許請
    求の範囲第1項から第4項記載のセラミック繊維質スリ
    ーブ。 6、セラミック繊維が60〜93重量%と粘土が5〜3
    5重量%とフェノール樹脂、ポリアクリル樹脂、酢酸ビ
    ニル樹脂、ポリエチレンオキサイド樹脂、メチルセルロ
    ースの中から選ばれるいずれか1種又は2種以上から成
    る有機質結合剤が固形物として2〜10重量%と、必要
    に応じて充填材、無機結合剤、有機質成形助剤などを添
    加してなる配合組成物100重量部に対して合計水分量
    が40〜140重量部になるように水を添加し、混練し
    、次いで同心円状に円形中玉を配した円形ノズルを先端
    部に有する、押出成形機にて連続して中空パイプとなし
    、乾燥することを特徴とするセラミック繊維質スリーブ
    の製造方法。 7、セラミック繊維はアルミナ−シリカ系セラミック繊
    維、結晶質アルミナ繊維、結晶質ムライト繊維のいずれ
    か1種又は2種であることを特徴とする特許請求の範囲
    第6項記載のセラミック繊維質スリーブの製造方法。 8、繊維表面が流動パラフィン−ステアリルアミン乳酸
    塩−脂肪族ジエタノールアミン乳化混合物、ポリオキシ
    エチレンステアリルアミノプロピルアミン乳酸塩、ポリ
    オキシエチレンポリオキシプロピレンブロックコポリマ
    ーのいずれか1種又は2種以上の繊維平滑剤でコーティ
    ングされたパルク状のセラミック繊維を衝撃式粉砕機で
    5〜10mmのチップ状となし、前記チップ状のセラミ
    ック繊維に粘土、有機質結合剤および必要に応じて充填
    材、無機質結合剤、有機質成形助剤などを加え、水を添
    加してブレード型混練機にて混練し、混練物を押出成形
    し、乾燥することにより成形体中の解繊されたセラミッ
    ク繊維を繊維長3mm以上とし、セラミック繊維の粒状
    物の大部分を長軸方向の長さが5mm以下であり、短軸
    方向の長さが3mm以下の扁平又は楕円形状にすること
    を特徴とする特許請求の範囲第6項から7項に記載のセ
    ラミック繊維質スリーブの製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0564987U (ja) * 1992-01-24 1993-08-27 日通工株式会社 商品キーの更新装置
JP2010090490A (ja) * 2008-10-06 2010-04-22 Nagoya Oil Chem Co Ltd 不燃性繊維シート

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4972326A (ja) * 1972-11-09 1974-07-12

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