JPS6246466B2 - - Google Patents
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- JPS6246466B2 JPS6246466B2 JP57092969A JP9296982A JPS6246466B2 JP S6246466 B2 JPS6246466 B2 JP S6246466B2 JP 57092969 A JP57092969 A JP 57092969A JP 9296982 A JP9296982 A JP 9296982A JP S6246466 B2 JPS6246466 B2 JP S6246466B2
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- JP
- Japan
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- winding
- tension
- package
- beginning
- less
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B65—CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
- B65H—HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
- B65H59/00—Adjusting or controlling tension in filamentary material, e.g. for preventing snarling; Applications of tension indicators
- B65H59/38—Adjusting or controlling tension in filamentary material, e.g. for preventing snarling; Applications of tension indicators by regulating speed of driving mechanism of unwinding, paying-out, forwarding, winding, or depositing devices, e.g. automatically in response to variations in tension
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B65—CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
- B65H—HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
- B65H2701/00—Handled material; Storage means
- B65H2701/30—Handled filamentary material
- B65H2701/31—Textiles threads or artificial strands of filaments
- B65H2701/314—Carbon fibres
Landscapes
- Winding Filamentary Materials (AREA)
- Tension Adjustment In Filamentary Materials (AREA)
- Filamentary Materials, Packages, And Safety Devices Therefor (AREA)
- Inorganic Fibers (AREA)
Description
本発明は巻量が大でかつ巻崩れのない黒鉛糸パ
ツケージおよびその製法に関するものである。 従来、ポリアクリロニトリル繊維、セルロース
繊維、ピツチ繊維などの有機重合体からなる繊維
を予備熱処理し、ついで加熱炉中不活性ガス雰囲
気で炭化することによつて連続的に補強材料、耐
熱耐寒材料等として優れた炭素繊維を得る方法が
知られている。かかる炭素繊維のヤング率、強度
を更に増大させるため、2000〜3000℃程度の高温
度で熱処理して黒鉛糸とすることも知られてい
る。 これらの黒鉛糸はヤング率が高く、伸度が小さ
くかつ折れ曲げに対して弱いためにチーズ巻きパ
ツケージへの巻取りに際しては張力管理がむつか
しく、特にトータルデニールが1000D以下のもの
を巻取る場合は張力が高いと毛羽や糸切れが生じ
低張力で巻取る必要があつた。 しかしながら、低張力で巻取ると巻形態が悪化
したり巻崩れが生じ、大量巻とすることは困難で
あつた。 本発明の目的は巻き形態が良好で、大量巻きが
できかつ巻崩れのない黒鉛糸パツケージおよびそ
の製法を提供せんとするものである。 上記目的を達成する本発明の構成は、トータル
デニールが1000D以下、ヤング率が35ton/mm2以
上の黒鉛糸を巻量0.03Kg/巻幅1インチ以上巻取
つたパツケージであつて、巻初めの綾角が12゜〜
20゜、巻硬度が40゜〜85゜である黒鉛糸パツケー
ジである。 かかる黒鉛糸パツケージは、トータルデニール
が1000D以下、ヤング率が35ton/mm2以上の黒鉛
糸を巻量0.03Kg/巻幅1インチ以上巻取るに際
し、巻初めの綾角を12゜〜20゜となし巻初め張力
を0.1〜0.4g/Dとなすと共に巻終り張力を0.05
〜0.4g/Dとなし、かつ瞬間的張力のバラツキ
を平均張力の10%以下に保持して巻取ることによ
つて得られる。 以下、本発明を更に説明する。 本発明はトータルデニールが1000D以下、ヤン
グ率が35ton/mm2以上の黒鉛糸を巻量0.03Kg/巻
幅1インチ以上に巻取つたパツケージを対象とす
るものである。 かかるパツケージにおいて本発明は巻初めの綾
角すなわちパツケージのボビン側最内層における
綾角を12゜〜20好ましくは14゜〜17゜とするもの
である。ここで綾角とはボビン軸の直角方向と、
糸のボビンへの巻付き方向とのなす角をいう。 巻取り完了後の綾角は巻量によつて異なるが、
例えば巻初め綾角が15゜の場合(ボビン径82mm
φ)、パツケージ径が250mmφにおいては(トータ
ルデニールが1000Dの場合、巻量は1.0Kg/巻幅
1インチとなる)、綾角は約5゜となる。 トータルデニールが1000D以下の黒鉛糸におい
ては巻初めの綾角が20゜を越えるとパツケージの
両端部が中央部に比べふくれあがり、パツケージ
形状が悪くなると共に遂には巻崩れが生じ大量巻
取りはできない。また巻初めの綾角が12゜より小
さいと、パツケージの端面で巻崩れが生ずる。 しかるに、巻初めの綾角が12゜〜20゜の範囲は
糸層表面が均一であり、しかも巻崩れの生じない
パツケージとすることができる。 また、本発明ではパツケージの巻硬度を40゜〜
85゜好ましくは55゜〜75゜とするものである。 巻硬度はHARDNESS、TESTER“TYPEC”
(高分子計器製作所)をパツケージ面に垂直に押
し当て測定したものである。この際、パツケージ
の中央および両端の3ケ所、および円周方向に約
120゜の角度間隔毎に3ケ所、計9ケ所の硬度を
側定し、これの平均を算出したものである。 トータルデニールが1000D以下の黒鉛糸におい
ては巻硬度が40゜より低いとパツケージ形態が悪
く、巻崩れが生ずる。また、85゜を越えると、糸
同志の接着が生じ、糸の解舒性が極めて悪化す
る。 しかるに、本発明では巻硬度を40゜〜85゜とし
たため、パツケージ形態が良好で巻崩れがなく、
しかも解舒性が良好であり、大量巻が可能であつ
た。 次に、上記黒鉛糸パツケージの製法について述
べる。 本発明の製法はトータルデニールが1000D以
下、ヤング率が35ton/mm2以上の黒鉛糸を巻量
0.03Kg/巻幅1インチ以上巻取るものであり、ま
ず、巻初めの綾角を12゜〜20゜とするものである
ことは前記の通りである。そして巻初め張力を
0.1〜0.4g/D、巻終り張力を0.05〜0.4g/Dと
するものである。この巻き張力で巻き取ることに
よつてパツケージの巻硬度を40゜〜85゜とするこ
とができ大量巻が可能となるのである。巻硬度を
好ましい55゜〜75゜とするためには更に巻初め張
力0.15〜0.3g/D巻終り張力を0.07〜0.3g/D
とすることによつて可能である。 巻き張力は巻初めから巻終りまで一定であつて
もよいが直線的に漸次張力を下げていつた方が好
ましい。 更に、本発明においては、巻初めから巻終りま
で瞬間的張力のバラツキをその平均張力の10%以
下とする必要がある。 瞬間的張力のバラツキとは第1図イに示す如
く、糸のトラバース、巻取機に供給される糸条の
張力バラツキなどによつて、糸がトラバースされ
る間に極短時間で張力が変動するので、この張力
変動を規制したものである。 第1図のロはイを拡大したものであり、平均張
力の10%以下とは(R/×100)の値を10%以
下とするものである。ここで平均張力はトラバ
ース・ガイドが1往復する間の張力を平均したも
のであり、Rはその平均張力と最大張力または最
小張力との差(絶対値)の内、何れか大きい方の
値である。 本発明における瞬間的張力のバラツキを平均張
力の10%以下に保持するとは、トラバース・ガイ
ドが10往復する間にR/X×100が10%以内であり、 かつ10%を越えてはずれるものがあつても5回以
内であるものをいう。 瞬間的張力のバラツキが平均張力の10%を越え
ると端面崩れや毛羽立ち等のパツケージ特性の低
下が著しくなり巻き形態の良いものが安定して得
られない。 第2図は本発明を実施する巻取機の概略図であ
り、黒鉛糸1はフリー回転するガイドローラ2,
2′の間に設けたダンサーガイドローラにより所
望の張力が与えられ、スピンドル4上のボビンに
トルバース(図示せず)されながらチーズ巻きパ
ツケージ5とされる。 6はタツチローラでフリー回転され、バネによ
りパツケージ面がタツチローラに押圧され、巻取
面を均一にするものである。瞬間的張力のバラツ
キを平均張力の10%以下とするためには、経済的
にダンサーガイドローラの上下位置を検知し、こ
れをスピンドルを駆動するモーターに連動させて
巻取速度を制御することによつて可能である。 以上の構成を採用することにより、本発明にあ
つては1000D以下の細物黒鉛糸であつても解舒性
に優れ、巻き形態が良好で、大量巻きができ、か
つ巻崩れのない黒鉛糸パツケージを提供し得るも
のである。 実施例 1 1000フイラメント、500デニールのヤング率3
5ton/mm2以上の黒鉛化繊維束を第2図に示す態
様によりダンサーローラの張力を変更して巻初め
張力を0.03〜0.5g/Dの範囲となし、巻終り張
力を巻量1.0Kg/巻巾1インチにて巻初め張力の
50%として巻取つた。得られたパツケージ特性を
評価した結果を表1に示す。 巻初め張力0.03g/Dでは巻量0.05Kg/巻巾1
インチで巻崩れが発生し、それ以上巻取ることは
不可能となつた。 また、巻初め張力0.5g/Dでは巻硬度が90゜
以上となり、解舒性が悪化し、解舒切れが多発し
た。 パツケージ形態の解舒性の結果から判断し、巻
初め張力は0.1〜0.4g/Dが良く、0.15〜0.3g/
Dが最適である。
ツケージおよびその製法に関するものである。 従来、ポリアクリロニトリル繊維、セルロース
繊維、ピツチ繊維などの有機重合体からなる繊維
を予備熱処理し、ついで加熱炉中不活性ガス雰囲
気で炭化することによつて連続的に補強材料、耐
熱耐寒材料等として優れた炭素繊維を得る方法が
知られている。かかる炭素繊維のヤング率、強度
を更に増大させるため、2000〜3000℃程度の高温
度で熱処理して黒鉛糸とすることも知られてい
る。 これらの黒鉛糸はヤング率が高く、伸度が小さ
くかつ折れ曲げに対して弱いためにチーズ巻きパ
ツケージへの巻取りに際しては張力管理がむつか
しく、特にトータルデニールが1000D以下のもの
を巻取る場合は張力が高いと毛羽や糸切れが生じ
低張力で巻取る必要があつた。 しかしながら、低張力で巻取ると巻形態が悪化
したり巻崩れが生じ、大量巻とすることは困難で
あつた。 本発明の目的は巻き形態が良好で、大量巻きが
できかつ巻崩れのない黒鉛糸パツケージおよびそ
の製法を提供せんとするものである。 上記目的を達成する本発明の構成は、トータル
デニールが1000D以下、ヤング率が35ton/mm2以
上の黒鉛糸を巻量0.03Kg/巻幅1インチ以上巻取
つたパツケージであつて、巻初めの綾角が12゜〜
20゜、巻硬度が40゜〜85゜である黒鉛糸パツケー
ジである。 かかる黒鉛糸パツケージは、トータルデニール
が1000D以下、ヤング率が35ton/mm2以上の黒鉛
糸を巻量0.03Kg/巻幅1インチ以上巻取るに際
し、巻初めの綾角を12゜〜20゜となし巻初め張力
を0.1〜0.4g/Dとなすと共に巻終り張力を0.05
〜0.4g/Dとなし、かつ瞬間的張力のバラツキ
を平均張力の10%以下に保持して巻取ることによ
つて得られる。 以下、本発明を更に説明する。 本発明はトータルデニールが1000D以下、ヤン
グ率が35ton/mm2以上の黒鉛糸を巻量0.03Kg/巻
幅1インチ以上に巻取つたパツケージを対象とす
るものである。 かかるパツケージにおいて本発明は巻初めの綾
角すなわちパツケージのボビン側最内層における
綾角を12゜〜20好ましくは14゜〜17゜とするもの
である。ここで綾角とはボビン軸の直角方向と、
糸のボビンへの巻付き方向とのなす角をいう。 巻取り完了後の綾角は巻量によつて異なるが、
例えば巻初め綾角が15゜の場合(ボビン径82mm
φ)、パツケージ径が250mmφにおいては(トータ
ルデニールが1000Dの場合、巻量は1.0Kg/巻幅
1インチとなる)、綾角は約5゜となる。 トータルデニールが1000D以下の黒鉛糸におい
ては巻初めの綾角が20゜を越えるとパツケージの
両端部が中央部に比べふくれあがり、パツケージ
形状が悪くなると共に遂には巻崩れが生じ大量巻
取りはできない。また巻初めの綾角が12゜より小
さいと、パツケージの端面で巻崩れが生ずる。 しかるに、巻初めの綾角が12゜〜20゜の範囲は
糸層表面が均一であり、しかも巻崩れの生じない
パツケージとすることができる。 また、本発明ではパツケージの巻硬度を40゜〜
85゜好ましくは55゜〜75゜とするものである。 巻硬度はHARDNESS、TESTER“TYPEC”
(高分子計器製作所)をパツケージ面に垂直に押
し当て測定したものである。この際、パツケージ
の中央および両端の3ケ所、および円周方向に約
120゜の角度間隔毎に3ケ所、計9ケ所の硬度を
側定し、これの平均を算出したものである。 トータルデニールが1000D以下の黒鉛糸におい
ては巻硬度が40゜より低いとパツケージ形態が悪
く、巻崩れが生ずる。また、85゜を越えると、糸
同志の接着が生じ、糸の解舒性が極めて悪化す
る。 しかるに、本発明では巻硬度を40゜〜85゜とし
たため、パツケージ形態が良好で巻崩れがなく、
しかも解舒性が良好であり、大量巻が可能であつ
た。 次に、上記黒鉛糸パツケージの製法について述
べる。 本発明の製法はトータルデニールが1000D以
下、ヤング率が35ton/mm2以上の黒鉛糸を巻量
0.03Kg/巻幅1インチ以上巻取るものであり、ま
ず、巻初めの綾角を12゜〜20゜とするものである
ことは前記の通りである。そして巻初め張力を
0.1〜0.4g/D、巻終り張力を0.05〜0.4g/Dと
するものである。この巻き張力で巻き取ることに
よつてパツケージの巻硬度を40゜〜85゜とするこ
とができ大量巻が可能となるのである。巻硬度を
好ましい55゜〜75゜とするためには更に巻初め張
力0.15〜0.3g/D巻終り張力を0.07〜0.3g/D
とすることによつて可能である。 巻き張力は巻初めから巻終りまで一定であつて
もよいが直線的に漸次張力を下げていつた方が好
ましい。 更に、本発明においては、巻初めから巻終りま
で瞬間的張力のバラツキをその平均張力の10%以
下とする必要がある。 瞬間的張力のバラツキとは第1図イに示す如
く、糸のトラバース、巻取機に供給される糸条の
張力バラツキなどによつて、糸がトラバースされ
る間に極短時間で張力が変動するので、この張力
変動を規制したものである。 第1図のロはイを拡大したものであり、平均張
力の10%以下とは(R/×100)の値を10%以
下とするものである。ここで平均張力はトラバ
ース・ガイドが1往復する間の張力を平均したも
のであり、Rはその平均張力と最大張力または最
小張力との差(絶対値)の内、何れか大きい方の
値である。 本発明における瞬間的張力のバラツキを平均張
力の10%以下に保持するとは、トラバース・ガイ
ドが10往復する間にR/X×100が10%以内であり、 かつ10%を越えてはずれるものがあつても5回以
内であるものをいう。 瞬間的張力のバラツキが平均張力の10%を越え
ると端面崩れや毛羽立ち等のパツケージ特性の低
下が著しくなり巻き形態の良いものが安定して得
られない。 第2図は本発明を実施する巻取機の概略図であ
り、黒鉛糸1はフリー回転するガイドローラ2,
2′の間に設けたダンサーガイドローラにより所
望の張力が与えられ、スピンドル4上のボビンに
トルバース(図示せず)されながらチーズ巻きパ
ツケージ5とされる。 6はタツチローラでフリー回転され、バネによ
りパツケージ面がタツチローラに押圧され、巻取
面を均一にするものである。瞬間的張力のバラツ
キを平均張力の10%以下とするためには、経済的
にダンサーガイドローラの上下位置を検知し、こ
れをスピンドルを駆動するモーターに連動させて
巻取速度を制御することによつて可能である。 以上の構成を採用することにより、本発明にあ
つては1000D以下の細物黒鉛糸であつても解舒性
に優れ、巻き形態が良好で、大量巻きができ、か
つ巻崩れのない黒鉛糸パツケージを提供し得るも
のである。 実施例 1 1000フイラメント、500デニールのヤング率3
5ton/mm2以上の黒鉛化繊維束を第2図に示す態
様によりダンサーローラの張力を変更して巻初め
張力を0.03〜0.5g/Dの範囲となし、巻終り張
力を巻量1.0Kg/巻巾1インチにて巻初め張力の
50%として巻取つた。得られたパツケージ特性を
評価した結果を表1に示す。 巻初め張力0.03g/Dでは巻量0.05Kg/巻巾1
インチで巻崩れが発生し、それ以上巻取ることは
不可能となつた。 また、巻初め張力0.5g/Dでは巻硬度が90゜
以上となり、解舒性が悪化し、解舒切れが多発し
た。 パツケージ形態の解舒性の結果から判断し、巻
初め張力は0.1〜0.4g/Dが良く、0.15〜0.3g/
Dが最適である。
【表】
実施例 2
1000フイラメント、500デニールの黒鉛化繊維
束を、チーズ巻にて巻取り、その巻初め径すなわ
ち巻取り用ボビンの径を82mmとし、巻幅6インチ
(152.4mm)、巻終りのパツケージ径を250mmとして
その巻初めの綾角を10゜〜22゜とした。 また、その巻初め張力を0.2g/Dとし巻取り
張力を直線的に漸次下げかつその経時的張力のバ
ラツキを10%以下とし、巻終り張力を巻量1.0
Kg/巻巾1インチにて0.1g/Dになるようにし
た。チーズ巻パツケージの特性を評価した結果、
表2に示す如く
束を、チーズ巻にて巻取り、その巻初め径すなわ
ち巻取り用ボビンの径を82mmとし、巻幅6インチ
(152.4mm)、巻終りのパツケージ径を250mmとして
その巻初めの綾角を10゜〜22゜とした。 また、その巻初め張力を0.2g/Dとし巻取り
張力を直線的に漸次下げかつその経時的張力のバ
ラツキを10%以下とし、巻終り張力を巻量1.0
Kg/巻巾1インチにて0.1g/Dになるようにし
た。チーズ巻パツケージの特性を評価した結果、
表2に示す如く
【表】
巻初めの綾角が10゜以下では巻量0.03Kg/巻巾
1インチで巻面端部が中央部に比べやわらかくな
り、巻面端部の巻崩れが発生し、それ以上巻取る
ことは不可能となつた。 また、巻初めの綾角が22゜以上では巻量0.03
Kg/巻巾1インチで巻面端部が中央部に比べかた
くふくらみそれ以上巻取ることは不可能となつ
た。 巻初めの綾角12゜〜20゜では巻面端部と中央部
の巻硬度差は若干あるものの、パツケージ形態は
良好であつた。なかでも巻初めの綾角14゜〜17゜
では巻面端部と中央部の巻硬度差がきわめて小さ
く巻姿もきわめて良好となつた。 実施例 3 1000フイラメント、500デニールの黒鉛化繊維
束を1糸条づつ4糸条チーズ巻にて巻取り、その
巻初め張力を全糸条0.2g/Dとし、巻終りの張
力を巻量1.0Kg/巻巾1インチにて0.1g/Dと
し、巻初め綾角を15゜とし、その巻取り張力のバ
ラツキが、巻量0.2Kg/巻巾1インチ毎に黒鉛化
繊束が10回トラバースする間、それぞれ5%以下
(A)5〜10%(B)におさまるものと、10%を越えては
ずれたものが5回を越えたもの(C)の3種類を評価
した。結果は表3に示す如く、
1インチで巻面端部が中央部に比べやわらかくな
り、巻面端部の巻崩れが発生し、それ以上巻取る
ことは不可能となつた。 また、巻初めの綾角が22゜以上では巻量0.03
Kg/巻巾1インチで巻面端部が中央部に比べかた
くふくらみそれ以上巻取ることは不可能となつ
た。 巻初めの綾角12゜〜20゜では巻面端部と中央部
の巻硬度差は若干あるものの、パツケージ形態は
良好であつた。なかでも巻初めの綾角14゜〜17゜
では巻面端部と中央部の巻硬度差がきわめて小さ
く巻姿もきわめて良好となつた。 実施例 3 1000フイラメント、500デニールの黒鉛化繊維
束を1糸条づつ4糸条チーズ巻にて巻取り、その
巻初め張力を全糸条0.2g/Dとし、巻終りの張
力を巻量1.0Kg/巻巾1インチにて0.1g/Dと
し、巻初め綾角を15゜とし、その巻取り張力のバ
ラツキが、巻量0.2Kg/巻巾1インチ毎に黒鉛化
繊束が10回トラバースする間、それぞれ5%以下
(A)5〜10%(B)におさまるものと、10%を越えては
ずれたものが5回を越えたもの(C)の3種類を評価
した。結果は表3に示す如く、
【表】
巻取り張力の瞬間的張力のバラツキが10%を越
えると、巻面端部の綾目の乱れが発生し、また毛
羽および解舒性の安定性が落ちる。巻取り張力の
瞬間的バラツキを常に10%以下にすることで、巻
形態、毛羽、解舒性の安定したパツケージが得ら
れる。
えると、巻面端部の綾目の乱れが発生し、また毛
羽および解舒性の安定性が落ちる。巻取り張力の
瞬間的バラツキを常に10%以下にすることで、巻
形態、毛羽、解舒性の安定したパツケージが得ら
れる。
第1図イ,ロは瞬間的張力のバラツキを説明す
るための巻取り張力と巻量の関係を示すグラフで
ある。第2図は本発明を実施するための巻取機の
概略図である。 1:糸条、2,2′:フリー回転ガイドロー
ラ、3:ダンサーガイドローラ、5:巻取りパツ
ケージ。
るための巻取り張力と巻量の関係を示すグラフで
ある。第2図は本発明を実施するための巻取機の
概略図である。 1:糸条、2,2′:フリー回転ガイドロー
ラ、3:ダンサーガイドローラ、5:巻取りパツ
ケージ。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 トータルデニールが1000D以下、ヤング率が
35ton/mm2以上の黒鉛糸を巻量0.03Kg/巻幅1イ
ンチ以上に巻取つたパツケージであつて、巻初め
の綾角が12゜〜20゜、巻硬度が40゜〜85゜である
ことを特徴とする黒鉛糸パツケージ。 2 トータルデニールが1000D以下、ヤング率が
35ton/mm2以上の黒鉛糸を巻量0.03Kg/巻幅1イ
ンチ以上巻取るに際し、巻初めの綾角を12゜〜20
゜となし、巻初め張力を0.1〜0.4g/Dとなすと
共に巻終り張力を0.05〜0.4g/Dとなし、かつ
瞬間的張力のバラツキを平均張力の10%以下に保
持して巻取ることを特徴とする黒鉛糸パツケージ
の製法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9296982A JPS58212563A (ja) | 1982-06-02 | 1982-06-02 | 黒鉛糸パツケ−ジ及びその製法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9296982A JPS58212563A (ja) | 1982-06-02 | 1982-06-02 | 黒鉛糸パツケ−ジ及びその製法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS58212563A JPS58212563A (ja) | 1983-12-10 |
JPS6246466B2 true JPS6246466B2 (ja) | 1987-10-02 |
Family
ID=14069237
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9296982A Granted JPS58212563A (ja) | 1982-06-02 | 1982-06-02 | 黒鉛糸パツケ−ジ及びその製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS58212563A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62208059A (ja) * | 1986-03-08 | 1987-09-12 | Konishiroku Photo Ind Co Ltd | 記録装置 |
JPS63304280A (ja) * | 1987-06-04 | 1988-12-12 | Ricoh Co Ltd | 現像装置 |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62171871A (ja) * | 1986-01-23 | 1987-07-28 | Mitsubishi Chem Ind Ltd | ピツチ系炭素繊維の巻き取り方法 |
DE102010055575A1 (de) * | 2010-12-21 | 2012-06-21 | Oerlikon Textile Gmbh & Co. Kg | Verfahren zur Herstellung einer Färbespule |
WO2020045161A1 (ja) * | 2018-08-29 | 2020-03-05 | 東レ株式会社 | アクリル系糸条パッケージ |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5024372A (ja) * | 1973-07-04 | 1975-03-15 |
-
1982
- 1982-06-02 JP JP9296982A patent/JPS58212563A/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5024372A (ja) * | 1973-07-04 | 1975-03-15 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62208059A (ja) * | 1986-03-08 | 1987-09-12 | Konishiroku Photo Ind Co Ltd | 記録装置 |
JPS63304280A (ja) * | 1987-06-04 | 1988-12-12 | Ricoh Co Ltd | 現像装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS58212563A (ja) | 1983-12-10 |
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