JPS6246210Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は間けつ的にボツクスを密閉、開放して
水中を上下せしめ且浮上した際に噴水する装置に
関し、特に装置を鯨の切抜きにつけ又防水時計を
懸垂して単時間で鯨が水中を上下動して汐吹きし
て観客の目を楽しませデスプレイとして絶大の効
果を有する上下動間けつ汐吹き装置に関する。

近来デスプレイ装置は都会人の繁忙さにマツチ
して人形、絵等に短期間に動作を反覆して観客の
足を止めさせる動作を伴うデスプレイ装置が多く
なる傾向にあつた。

又四面海に囲れた日本の生活に親近感のある水
を用い、特に防水型の時計、クロツク、カメラ等
の展示用として水没せしめ且これに動きを与える
デスプレイが専門家から強く望まれていた。

従つて本考案の目的は短時間のサイクルで水中
を上下動し且つ汐吹き動作を反復し、又防水時計
等を懸垂作動して華麗な鯨の汐吹きを時計と共に
デスプレイする上下動間けつ汐吹き装置を提供す
るにある。

本考案の其の他の目的及び特徴は以下の記述及
び添付の図面によつて明白となろう。

以下図面に従つて本考案を説明する。

図面は本考案の一実施例を示すもので図にあつ
てはボツクスの上下弁は開放され沈下の状態にあ
る。ボツクス１には空気パイプ１４が付設されて
いてボツクスに空気を注入している。この空気は
ノズル１７の周辺のボツクス上部に細孔を設けて
逃がし水面を波立させてもよい。

上部口２及び下部口３にはガイド１１に支えら
れて軸４が通つていて、この軸には上部口及び下
部口を開閉する上部弁５及び下部弁１２が付設さ
れていてその中間に必要に応じてフロートの上部
６を広くして水面がそこに達した時浮力を増大す
るようにされたフロート７が設置されている。フ
ロート７の下面には鉄片１０があつてこれと係合
するマグネツト８が台９を介してボツクスについ
ている。

他方出口にノズル１７を有し、底辺近くまで延
びる管１３があつて浮上した際ここより汐を吹く
ようになつている。

今ボツクスが上下動する機構を説明する。図に
示すようにフロート７の鉄片１０がマグネツト８
についた状態で上下の口２及び３は開いているの
で水はボツクス内に入りボツクスは自重で沈下す
る。ボツクス内の水位が上つてフロート上部６に
達すると浮力が増してマグネツト８の力に抗して
フロート７は上り従つて上下の口２及び３は上部
弁５及び下部弁１２によつて閉じ中の水は管１３
のノズル１７を通じて、空気パイプ１４より供給
される空気圧によつて排出されボツクス１は浮上
し始め水面に達してノズル１７より勢よく汐を吹
く。

上部弁５の受圧面積を下部弁１２の受圧面積の
２倍程度にとつておくと弁はボツクス内の空気圧
によつてしつかり閉じられている。

ボツクス内の水が汐吹きによつて排出され水面
が管１３の下方の開口１８に達すると水に代つて
空気が噴き出てボツクスの内圧が下りフロート７
は自重で下り鉄片１０はマグネツト８に密着し、
従つて上下の口２及び３は開口してボツクス内に
水が入りボツクスは沈下する。

ボツクス内に水が入りフロートは浮上しようと
するがマグネツト８の力で抑えられフロート上部
６に水面が達する迄沈下したまゝでフロート上部
６にボツクス内の水面が達すると浮力が勝つてフ
ロートはマグネツトを離れ上下の口を閉じてこの
サイクルを繰返へす。

この装置全体を鯨の切抜きの背後につけてノズ
ルをその頭部付近におくと丁度鯨が浮上して汐を
吹く光景を表わし興味をひくと共に、時計等を本
装置に懸垂して水中を上下動させると防止の効果
のデスプレイともなり、又鴎を水槽の壁よりマイ
クロスイツチを経て針金で飛ばせておき汐が当る
と音を出し又照明を点滅させると賑やかでよい。

以上述べたように本考案の装置は機構簡単で製
作容易、低廉ではあるが動作が奇抜で人目を引き
且つ反復のサイクルが短いので都会人に向いてい
て防水器具の展示用として絶大のデスプレイ効果
を有する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示す説明断面図であ
る。その符号の部位を下に示す。 １……ボツクス、２……上部口、３……下部
口、４……軸、５……上部弁、６……フロート上
部、７……フロート、８……マグネツト、９……
台、１０……鉄片、１１……ガイド、１２……下
部弁、１３……管、１４……空気パイプ、１５…
…水面、１６……噴水、１７……ノズル、１８…
…開口。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 空気パイプ１４を付設したボツクス１を有し、
   該ボツクスには水の浮力及び重力により上下動し
   てボツクスを間けつ的に密閉又は開放する軸４に
   付設された上部弁５、下部弁１２、フロート７、
   及びフロートをその浮力に抗して一時止め置くマ
   グネツト８を有し、ボツクスが沈み浮力によりフ
   ロートが浮き上下の弁が作動してボツクスが密室
   となつた時供給される空気圧によりボツクス内の
   水を勢よく上方に汐吹きのように噴き出す管１３
   を有し、且つ水を噴水し終ると該管から空気を排
   出し内圧の減少により上下の弁が自重により沈下
   して開口して水をボツクス内に注入してボツクス
   を沈下せしめ、これ等によつて、ボツクスの上下
   動及び浮上時の汐吹きを反復デスプレイする構造
   を特徴とした上下動間けつ汐吹き装置。