JPS624503Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はびん口の形状、特に内栓の取りはずし
に便利なびん口の形状に関する。

通常の内栓及び外栓によつて封緘されているび
んにあつては、開栓して内容物を全部消費し終え
るときは、種々の液体等の容器として便利に転用
することが多い。

このようなびんの再利用の場合は、外栓のみを
用いるか、内外栓共に用いるにしても一旦は内栓
を取りはずし、洗浄する等の必要がある。しかし
ながら、内栓はびん口リツプ部に密接に嵌合して
いるので、これを取りはずすのは大変な仕事であ
り、家庭の主婦達の手にはおえないというのが実
状であつた。

本考案はこのような問題を解決するためになさ
れたものであり、びん口リツプ部直下の栓体の下
端縁が嵌合する環状の溝から下方に向かつて環状
膨出部直上まで該溝に対し垂直かつ該溝と同深の
縦溝を指先が入る程度の幅と長さをもつて設けた
びん口に係る。

以下図面により本考案を詳細に説明する。第１
図は内外栓を用いる従来のびん口の中央縦断面
図、第２図は本考案のびん口の形状を示す第３図
Ａ−Ａ線断面図、第３図は本考案によるびん口の
縦溝部正面図である。

これらの図において、１はびん口、２は内栓、
３は外栓である。本考案びん口は、第２図および
第３図に見るごとく、びん口１のリツプ部１ａ直
下の内栓２の下端縁が嵌合する環状の溝１ｂから
下方に向かつて環状膨出部直上まで溝１ｂに対し
垂直かつ該溝と同深の縦溝５を指先が入る程度の
幅と長さを持つて設けたことを特徴とするもので
ある。

内外栓で封緘される従来のびんにあつては、通
常外栓３を回動することにより、その螺条３ａと
びん口１の螺条１ｃとの係合を解いて外栓３をは
ずし、内栓２の注出口の摘み４を引張ることによ
り注出口を開口し、内容液を注出し、消費する。
しかして内容液を全部消費し終えた後のこの内栓
撒去の困難性がびんの再利用を妨げていたのであ
る。

本考案のびん口にあつては、前記のごとく、リ
ツプ部１ａ直下の溝１ｂから環状膨出部直上まで
該溝と同深の、かつ、指先が入る程度の幅と長さ
をもつた縦溝５が設けられているからリツプ部１
ａに嵌合している内栓２の下端縁に矢印ａをもつ
て示すように指先を充分にかけることができ、こ
れにより容易に内栓２を取りはずすことができ
る。取りはずした内栓は洗浄後外栓と共に再び当
該びんに用いてもよく、そのまま放棄してもよ
い。

上記したごとき本考案のびん口形状を有するび
んは、内栓を密接に嵌合し得ると共に、その撒去
が容易であるから内容液を消費した後の内外栓
付、外栓付又は栓なしびんとしての再利用が自由
であるから、本考案の実用的効果は大なるものが
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は内外栓を用いる従来のびん口の中央縦
断面図、第２図は本考案のびん口の形状を示す第
３図Ａ−Ａ線断面図、第３図は本考案によるびん
口の縦溝部正面図である。 １……びん口、１ａ……リツプ部、１ｂ……溝
部、１ｃ……びん螺条、２……内栓、３……外
栓、３ａ……外栓螺条、４……注出口摘み、５…
…縦溝。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. びん口リツプ部直下の栓体の下端縁が嵌合する
   環状の溝から下方に向かつて環状膨出部直上まで
   該溝に対し垂直かつ該溝と同深の縦溝を指先が入
   る程度の幅と長さをもつて設けたびん口。