JPS6244841B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS6244841B2
JPS6244841B2 JP56194694A JP19469481A JPS6244841B2 JP S6244841 B2 JPS6244841 B2 JP S6244841B2 JP 56194694 A JP56194694 A JP 56194694A JP 19469481 A JP19469481 A JP 19469481A JP S6244841 B2 JPS6244841 B2 JP S6244841B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
zinc oxide
oxide element
insulator
lightning arrester
porcelain
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP56194694A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5894783A (ja
Inventor
Tsutomu Egashira
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP56194694A priority Critical patent/JPS5894783A/ja
Publication of JPS5894783A publication Critical patent/JPS5894783A/ja
Publication of JPS6244841B2 publication Critical patent/JPS6244841B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Thermistors And Varistors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、避雷器に関するものであり、さら
に詳しくは、サージ処理能力の向上をはかつた酸
化亜鉛形の避雷器に関するものである。
この種の避雷器において、サージ処理時の酸化
亜鉛素子の破壊は、主として熱的要因によつてお
り、酸化亜鉛素子の温度上昇を抑制することがサ
ージ処理能力の向上につながる。実系統における
避雷器の最大処理エネルギーは、再閉路サージの
動作責務と考えられ、しや断器の運用上から、約
1分間隔で連続3回の開閉サージを処理すること
が、仕様として要求される。
ここで再閉路サージ動作責務時の酸化亜鉛素子
の温度変化について、従来の避雷器を例示して説
明する。
第1図、第2図は、従来の酸化亜鉛形避雷器を
示し、電界緩和用シールドリング1a,1b間に
酸化亜鉛素子2を積層してその端面に絶縁体3を
適宜に接合してなる3個の酸化亜鉛素子柱4a,
4b,4cを挾持し、各酸化亜鉛素子柱は接続導
体5によつて直列接続され、SF6ガスまたはN2
スあるいは空気等のガス雰囲気中に収容されるも
のである。酸化亜鉛素子柱を3個並設したのは、
避雷器の高さを抑えるためである。接続導体5に
記した矢印は電流経路を示している。
高定格の避雷器は、以上の構成になるものをユ
ニツトとし、そのユニツトを必要数積み重ねて構
成している。
こゝで、酸化亜鉛素子柱4a,4b,4cを順
に第1柱、第2柱、第3柱と呼ぶことにする。こ
のような構成において、サージの処理によつて発
生した熱量は、第1柱4a、第3柱4cにおいて
は酸化亜鉛素子2の端面からシールドリング1a
または1bに逃げるが、第2柱4bにおいては酸
化亜鉛素子2の両端面とシールドリング1a,1
b、との間には絶縁体3が介在しており、この絶
縁体3は熱抵抗が一般的にきわめて大きく、その
ため酸化亜鉛素子が熱絶縁された状態にあること
になる。
そこで、第2柱4bの酸化亜鉛素子2の放熱対
策を講じるに当つては、再閉路サージ動作責務に
よるサージ侵入間隔1分間においては、理論上、
対流および輻射によるものはわずかであり、熱伝
導のみを考えればよい。したがつて、第2柱4b
の酸化亜鉛素子の温度は、第1柱4a、第3柱4
cの酸化亜鉛素子の温度よりもきわめて高く保持
されることになり、その値は、1、2、3回のサ
ージエネルギーによる酸化亜鉛素子の瞬時的な温
度上昇値の和に周囲の温度を加えた値に近似す
る。
また、3回目のサージ侵入後、約1分以降の放
熱は、避雷器の内部構造を囲む雰囲気ガスとの対
流により行なわれるが、第2柱4bの酸化亜鉛素
子は絶縁体3が両端に接している結果、放熱面積
が酸化亜鉛素子2の周面に限定され、第1柱4
a、第3柱4cの酸化亜鉛素子2に比較して、そ
の放熱の時定数はきわめて大となる。
高定格の避雷器においては、避雷器全体の高さ
が制限されることから、構造的に酸化亜鉛素子柱
を3個以上並設することが不可欠になり、従来の
構造によるときは、前記の酸化亜鉛素子の温度上
昇の問題は避けられなかつた。さらに、高定格の
避雷器ほど再閉路サージ動作責務の処理エネルギ
ーが大きくなるので、酸化亜鉛素子の熱容量を大
きくするために、その体積を増大する等の対策が
迫られる。このため、たとえば500KV用避雷器に
おいては、酸化亜鉛素子のサイズを大きくした
り、酸化亜鉛素子を電気的に多数並列に接続して
使用することが一般に行なわれている。
しかしながら、以上のことは、当然に避雷器の
製作コストを増大し、かつ、避雷器の大形化を招
くという問題につながることになつていた。
この発明は、以上の事情に鑑みてなされたもの
であり、酸化亜鉛素子の温度上昇を抑制してサー
ジ処理能力を向上させた避雷器を提供することを
目的とするものである。
かかる目的を達成するため、この発明の避雷器
は、酸化亜鉛素子の放熱経路に熱抵抗の小さな磁
器絶縁体を配置すると共に、放熱機能の大きい放
熱板でシールドリングを兼用させた構成になるも
のである。
以下、この発明を第3図の一実施例について説
明する。図において、酸化亜鉛素子12、接続導
体15については第2図に示した従来のものと同
様であるが、シールドリング11は放熱板16と
一体となつており、上下の放熱板16で酸化亜鉛
素子柱14a,14b,14cを挾持している。
また絶縁体13にはアルミナ磁器、ベリリア磁器
のような磁器絶縁体を用いている。
以上の構成でなる実施例の作用を説明するため
に、この構成の電気的相似法による第4図の熱回
路を用いて考察する。この熱回路は、第3図のも
のをきわめて単純化して示したもので、Cnは酸
化亜鉛素子12の熱容量、Chは絶縁体13と放
熱板16の熱容量を主とする放熱回路の総合的な
熱容量であり、Rは酸化亜鉛素子12、絶縁体1
3、放熱板16および各部接触面の接触熱抵抗を
主とする放熱回路の総合的な熱抵抗である。
酸化亜鉛素子の温度上昇は、第4図の回路を解
いて、次式で表わされる。
Δtn=C/C+CΔTs+C/C+C・Δ
se− C+C/CR・t (1) ここで、Δtnは酸化亜鉛素子の温度上昇値
〔deg〕、ΔTsはサージ侵入直後の酸化亜鉛素子の
瞬時的な温度上昇値〔deg〕である。tは時間で
ある。
Δtnの最終値は、(1)式のtを無限大として
/C+CΔTsとなる。したがつてChが大きい
ほ どΔtnは低く抑えることができる。またΔtn
時定数は、放熱回路の熱抵抗Rが小さいほど小さ
くなることがわかる。このため放熱板16は、材
質的に熱伝導率の大きな、単位体積当りの熱容量
の大きな銅材やアルミニウム材が適しており、形
状的には熱抵抗を小、熱容量を大とし、さらに熱
伝達の効果をあげるために放熱面積を大きくとる
ことが望ましいこととなる。
絶縁体13は熱伝導率の大きい磁器で、たとえ
ば、アルミニウムと同程度の熱伝導率0.4Cal/
cm・sec・℃を有するベリリア磁器、エポキシ樹
脂の100倍程度の熱伝導率0.05Cal/cm・sec・℃
をもつアルミナ磁器等が好適である。
以上のように材質選択をすれば、1分程度で(1)
式の過渡項を許容できる程度までΔtnを減衰さ
せることが容易にできる。すなわち、1分程度の
時間経過後の温度上昇Δtnは、ΔTsから
/C+C・ΔTsに収束する。熱伝導による温
度収 束後の放熱は、シールドリング11、放熱板1
6、絶縁体13、酸化亜鉛素子12等の表面と、
雰囲気ガスとの対流によつて行なわれ、ごく概念
的には次式に従う。
na=C/C+C・ΔTs・e−αS/Ct+
p(2) ここで、tnaは熱伝達による温度収束後の酸化
亜鉛素子12の温度、α、S、Cは放熱板16の
それぞれ熱伝導率、放熱面積、熱容量であり、T
pは雰囲気ガスの温度、tは熱伝導による温度収
束時点を零点とした時間である。
第5図は酸化亜鉛素子の温度抑制効果の比較図
であり、実線の曲線Aは、この発明の第3図の第
2柱14bの酸化亜鉛素子12について、前記の
nとChを等しくした場合の酸化亜鉛素子12の
温度変化の計算値を示す。点線の曲線Bは、第2
図の従来のものの第2柱4bの酸化亜鉛素子2の
温度変化を実測した結果であり、この従来のもの
における酸化亜鉛素子の放熱は、第2柱4bの酸
化亜鉛素子2と雰囲気との対流によるものが大部
分を占めるため、この発明の曲線Aに比較して放
熱効果が著しく劣つている。この発明によれば、
酸化亜鉛素子の温度上昇の最大値は、従来のもの
の約2/3に抑えることができる。
以上述べたように、この発明は、熱抵抗の小さ
な磁器絶縁体と熱容量の大きな放熱板を組合わせ
て構成することにより、酸化亜鉛素子の温度上昇
を有効に抑制するものであり、その結果、下記の
効果を奏する。
(イ) 酸化亜鉛素子のサージ処理能力を向上させる
ことができ、避雷器の製造コストを低減でき
る。また、酸化亜鉛素子の体積を小さくできる
ので避電器の小形化がはかれる。
(ロ) 絶縁体を熱回路の導体に、放熱板をシールド
リングに兼用させたので、同一機能を有する避
雷器に比べて小形化ができる。
(ハ) 避雷器の常規対地電圧による酸化亜鉛素子の
定常的な発熱による温度上昇抑制効果も明らか
であるので、酸化亜鉛素子の寿命を延ばすこと
ができる。また、酸化亜鉛素子の寿命を一定と
すれば課電率を上げることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のものの概略平断面図、第2図は
同じく展開立面図、第3図はこの発明の一実施例
の展開立面図、第4図は同じく熱回路図、第5図
は同じく特性比較線図である。 11……シールドリング、12……酸化亜鉛素
子、13……絶縁体、14a,14b,14c…
…酸化亜鉛素子柱のそれぞれ第1柱、第2柱、第
3柱、15……接続導体、16……放熱板。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 複数の酸化亜鉛素子を積層し少くともその一
    端に絶縁体を接してなる複数の酸化亜鉛素子柱を
    1対のシールドリング間に挾持して並設し接続導
    体により前記酸化亜鉛素子を直列接続してなる避
    雷器において、前記絶縁体を熱抵抗の小さい磁器
    絶縁体とし、かつ、前記シールドリングの少くと
    も前記酸化亜鉛素子柱を挾持する部分を放熱板で
    構成したことを特徴とする避雷器。 2 絶縁体がアルミナ磁器でなる特許請求の範囲
    第1項記載の避雷器。 3 絶縁体がベリリア磁器でなる特許請求の範囲
    第1項記載の避雷器。
JP56194694A 1981-11-30 1981-11-30 避雷器 Granted JPS5894783A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP56194694A JPS5894783A (ja) 1981-11-30 1981-11-30 避雷器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP56194694A JPS5894783A (ja) 1981-11-30 1981-11-30 避雷器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5894783A JPS5894783A (ja) 1983-06-06
JPS6244841B2 true JPS6244841B2 (ja) 1987-09-22

Family

ID=16328717

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP56194694A Granted JPS5894783A (ja) 1981-11-30 1981-11-30 避雷器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5894783A (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101275420B1 (ko) * 2004-06-25 2013-06-14 아틀라스 코프코 세코록 에이비 다운-홀 드릴 스트링의 동반 반출 유체 채널링 디바이스

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5894783A (ja) 1983-06-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4100588A (en) Electrical overvoltage surge arrester with varistor heat transfer and sinking means
US4218721A (en) Heat transfer system for voltage surge arresters
US5594613A (en) Surge arrester having controlled multiple current paths
JP2628664B2 (ja) 避雷器の製造方法
US3581160A (en) Semiconductor rectifier assembly having high explosion rating
JPS6244841B2 (ja)
US2891194A (en) Overvoltage protective device
US4329701A (en) Semiconductor package
US2763818A (en) Lighting arrester
US4161763A (en) Compact voltage surge arrester device
JPS589561B2 (ja) バリスタ
JP3372006B2 (ja) 酸化亜鉛形避雷器
JPS6324604A (ja) 避電器
JPH0621204Y2 (ja) 避雷器
JPS62202503A (ja) 避雷器
JPH0834139B2 (ja) 避雷器
JPS6222522B2 (ja)
JPS5850764A (ja) 電力用半導体装置
JPS6194362A (ja) サイリスタ装置
JPS6325684Y2 (ja)
CA1131297A (en) Heat transfer system for voltage surge arresters
JPS62208607A (ja) 避雷器
JPH0541527Y2 (ja)
JP2646556B2 (ja) 避雷器
JPS599902A (ja) ギヤツプレス避雷器