JPS6244191Y2 - - Google Patents

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JPS6244191Y2
JPS6244191Y2 JP1982177158U JP17715882U JPS6244191Y2 JP S6244191 Y2 JPS6244191 Y2 JP S6244191Y2 JP 1982177158 U JP1982177158 U JP 1982177158U JP 17715882 U JP17715882 U JP 17715882U JP S6244191 Y2 JPS6244191 Y2 JP S6244191Y2
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JP
Japan
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conical wheel
pulley
lubricating oil
oil
belt
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JP1982177158U
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JPS5981849U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、無段変速プーリに関する。
従来より、固定円錐車と移動円錐車で形成され
るV溝に無端Vベルトを掛架し、移動円錐車の軸
方向摺動により無端Vベルトの作動径を無段階に
変更しこれによつて変速する無段変速プーリにお
いては、上記固定円錐車と移動円錐車の係合構造
として、固定円錐車のボス部外周面に移動円錐車
のボス部内周面を軸方向摺動自在で、回転方向不
動の状態で係合せしめ、その潤滑として該外周面
を該内周面との間の摺動間〓にはグリース又は潤
滑油を塗布して実施していた。固定円錐車と移動
円錐車との間の摺動間〓にグリースを用いた場合
では、グリース固化により移動円錐車の摺動不能
事故が生じ易く、また、逆に、プーリに掛架した
無端Vベルトとプーリ間に多少の滑りがある場合
では、プーリ、ベルト間の摩擦熱が摺動間〓にま
で伝えられ、該摺動間〓でのグリースを溶融し、
グリースが流出してしまい移動円錐車が摺動不能
となる事故も生じ易く問題となつていた。また、
固定円錐車と移動円錐車の間の摺動間〓両端にオ
イルシールを設けて摺動間〓を密封し、内側の固
定円錐車のボス部内の油溜めに潤滑油を付与し、
プーリ回転の際の遠心力によつて潤滑油を内側よ
り外側の上記摺動間〓へと案内する構造も知られ
ているが、この構造では、遠心力は、外方へ向う
ほど強くなるため、摺動間〓に案内された潤滑油
はかなりの高圧となり、上記オイルシール部分を
通過して外部へ漏出する事故が生じ易く、外部へ
漏出した潤滑油はプーリ上に広がつて、該プーリ
とVベルト間の摩擦特性に変化を招来し所期の作
動を阻害し、また潤滑油不足から固定円錐車と移
動円錐車との間が焼き付き作動不可能となる事態
も生じ易く不都合であつた。
したがつて、この考案は、プーリ回転中に潤滑
油が遠心力の作用によりオイルシールから漏出す
るのを確実に阻止し、かつ摺動部の焼き付きを有
効に防止し得るように、固定円錐車と移動円錐車
との間の摺動間〓の外側周囲に油溜めを設けて成
る無段変速プーリを提供して、上述した従来型プ
ーリ潤滑上の欠点を解消することを目的とする。
この考案の無段変速プーリは、各種型式のベル
ト式無段変速装置内にて利用可能なものである
が、説明の便宜のため、第1図に概略的に示す一
従来型無段変速装置1の従動プーリ5として応用
したものとして説明する。該無段変速装置1は、
一側の軸2に連係せる主動プーリ3、他側の軸4
に連係せる従動プーリ5、及び該両プーリ3,5
に掛架せる無端Vベルト6とよりなり、主動プー
リ3の固定円錐車7と移動円錐車8の間の間隔
は、把手9の回転操作によつて制御され、従動プ
ーリ5の固定円錐車10と移動円錐車11の間の
間隔は、上記把手9の操作によつて無端Vベルト
6に加えられる該Vベルト6の張力変化によつて
制御され、したがつて、軸2と軸4との間での伝
達回転速度は、把手9の操作により制御されるこ
ととなるが、さらに、この考案の無段変速プーリ
の詳細を示す第2図ならびに第3図を参照する
に、軸4に固定される固定円錐車10は、円錐車
部分12と円筒状のボス部13とよりなり、該ボ
ス部13上に移動円錐車11が嵌入される。該移
動円錐車11は、円錐車部分14と、該円錐車部
分14とは別体のハブ部分15とより成り、該ハ
ブ部分15は、フランジ部16と該フランジ部1
6に連絡する円筒状のボス部17とより成るもの
である。ハブ部分15のフランジ部16の周縁に
は軸方向の透孔18が設けられ、上記円錐車部分
14の周縁にも軸方向の螺条孔19が設けられ、
該透孔18を挿通するボルト20の該螺条孔19
への螺合をもつて、上記ハブ部分15の上記円錐
車部分14への連結が行なわれ、該ハブ部分及び
円錐車部分が一体的に上記ボス部分13上に嵌入
される。円錐車部分14のハブ部分15側の面に
は環状凹部21及び該環状凹部21周囲の環状肩
部22が設けられ、フランジ部16の上記円錐車
部分14側の面には環状凹部23が設けられ、上
記両環状凹部21,23は、上記円錐車部分14
とハブ部分15の一体連結により環状の油溜め2
4を形成し、該油溜め24は上記環状肩部22内
に装着されるOリング25によつて密封される。
移動円錐車11の内周面26の両端付近には環状
溝27,28が設けられ、該環状溝27,28に
は、Oリング29,30が装着され、固定円錐車
10の外周面31への嵌入により、上記移動円錐
車11の内周面26と上記固定円錐車10の外周
面31の間に環状の摺動間〓32を形成し、該摺
動間〓32は、上記Oリング29,30によつて
密封される。該摺動間〓32と上記油溜め24と
は〓間33により連絡しており、さらに、必要な
らば、該摺動間〓32と油溜め24の間に、上記
環状凹部21内に配設されフエルトのような毛細
管現象により潤滑油を移送する繊維材製の潤滑油
移送部材38を介装することも可能である。潤滑
油は、フランジ部16に放射方向設けた給油孔3
4を介して油溜め24内へと注入され、該給油孔
34は、該給油孔34端部に螺合するボルト35
によつて封止される。移動円錐車11は、伸縮自
在のカバー部材39に覆われたコイルスプリング
36によつて固定円錐車10の方向へと押圧され
ており、該固定円錐車10上での移動円錐車11
の作動は、平行キー37によつて案内され軸方向
でのみ摺動し、回転方向での摺動は阻止されてい
る。
上記構成無段変速プーリでは、Vベルト6に対
する付加張力を増加するならば、コイルスプリン
グ36により固定円錐車10方向へと押圧された
移動円錐車11と該固定円錐車10との間に挾持
されたVベルト6は軸4方向へと接近作動し上記
コイルスプリング36の押圧力に抗して移動円錐
車11を固定円錐車10よりひき離し(第2図
中、線A下方の作動状態)、逆に、Vベルト6の
付加張力を減少するならば、上記コイルスプリン
グ36に押圧された移動円錐車11が固定円錐車
10へと接近しVベルト6を軸4よりひき離し
(第2図中、線A上方の作動状態)、該Vベルト6
の軸4への接近、離隔作動に伴うVベルト6、円
錐車10,11間の作動径の縮少、拡大によつて
変速作動が行なわれるが、該プーリの固定円錐車
10と移動円錐車11との間の潤滑は、給油孔3
4を介する適量の潤滑油の注入充填によつて達成
される。
すなわち、無段変速プーリの使用に際しては、
ボルト35の抜取りをもつて給油孔34を露出
し、該給油孔34内に適当な給油器具(図示しな
い)を挿入し、潤滑油を油溜め24内へと、静止
状態にて点線Bのレベル程度となる量(静止状態
では摺動間〓に潤滑油を付与し、作動状態では潤
滑油全量が油溜め内に収容され得る程度の量)だ
け注入し、該注入が終了したならば、ボルト35
を給油孔34端部に螺合して給油孔を封止する。
プーリが静止状態にあるときは、潤滑油は点線B
のレベル以下の油溜め24及び摺動間〓32内に
存在するが、プーリが回転作動を開始すると潤滑
油は遠心方向へと移動し、摺動間〓32は〓間3
3を介して油溜め24と連絡するため該摺動間〓
32内の余分潤滑油は〓間33を通つて油溜め2
4内へと流され、潤滑油が摺動間〓32内にて高
圧となることは防止され、したがつて、Oリング
29,30を介する潤滑油の外部漏出事故は有効
に阻止される。油溜め24は、Oリング25によ
つて密封され、該油溜め24の密封は完全であつ
て潤滑油に作用する遠心力に係りなく潤滑油を半
永久的に保持する。プーリが回転作動を停止する
と潤滑油は再度下方に集合し点線Bのレベルに達
して摺動間〓に適量の潤滑油を付与し固定円錐車
10と移動円錐車11との間に適度の潤滑を維持
する。長時間にわたつてプーリの回転作動が続け
られるような場合では、潤滑油が全て遠心力の作
用によつて、摺動間〓32より油溜め24へと流
入移動して固定円錐車10と移動円錐車11の間
の潤滑効力が皆無となる事態も予想されるが、フ
エルトのような毛細管現象によつて潤滑油の移送
を行う潤滑油移送部材38を摺動間〓32と油溜
め24との間に介在させるならば、プーリの回転
作動中であつても該部材38の毛細管現象により
油溜め24内の潤滑油を順次摺動間〓32へと移
動させることができ、これにより固定円錐車10
と移動円錐車11の間の潤滑を維持することが可
能である。
この考案の無段変速プーリによれば潤滑油がプ
ーリ中より漏出逸失のおそれはなく、固定円錐
車、移動円錐車間の潤滑も確実であつて、構造簡
便であり優れた技術的効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、ベルト式無段変速装置の略示斜視
図、第2図は、第1図のー線断面図であつて
2つの作動態様を上下に分けて描いた断面図、第
3図は、この考案の無段変速プーリの移動円錐車
の分解斜視図である。 符号の説明、1……無段変速装置、3……主動
プーリ、5……従動プーリ、6……Vベルト、1
0……固定円錐車、11……移動円錐車、14…
…円錐車部分、15……ハブ部分、24……油溜
め、32……摺動間〓、33……〓間、34……
給油孔、36……コイルスプリング、38……潤
滑油移送部材。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 Vベルトが掛架されるV溝を形成する円錐車部
    分を備えた固定円錐車と移動円錐車とが円筒状の
    ボス部を介して軸方向に対して摺動可能に係合さ
    れ、当該Vベルトの作動経を可変して変速させる
    無段変速プーリにおいて、 前記固定円錐車と移動円錐車の各ボス間には軸
    方向に延在する環状の摺動間隙が設けられ、又前
    記移動円錐車のV溝傾間の背部には前記摺動間隙
    に連通して半径方向に延在する環状の油溜めが摺
    動部分から離れた外径側に設けられ、前記摺動間
    隙と油溜め間の連通路にはプーリの作動時に遠心
    力で油溜め側へ流出させた潤滑油の一部を摺動間
    隙側へ順次供給する潤滑油移送部材を介在させた
    ことを特徴とする無段変速プーリ。
JP17715882U 1982-11-25 1982-11-25 無段変速プ−リ Granted JPS5981849U (ja)

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JP17715882U JPS5981849U (ja) 1982-11-25 1982-11-25 無段変速プ−リ

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JP17715882U JPS5981849U (ja) 1982-11-25 1982-11-25 無段変速プ−リ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5981849U JPS5981849U (ja) 1984-06-02
JPS6244191Y2 true JPS6244191Y2 (ja) 1987-11-19

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ID=30384957

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JP17715882U Granted JPS5981849U (ja) 1982-11-25 1982-11-25 無段変速プ−リ

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JP (1) JPS5981849U (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5810034Y2 (ja) * 1979-04-13 1983-02-23 株式会社 コヤマ 無段変速プ−リ
JPS5810036Y2 (ja) * 1979-06-12 1983-02-23 株式会社 酒井製作所 ベルト式無段変速機

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Publication number Publication date
JPS5981849U (ja) 1984-06-02

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