JPS6244047B2 - - Google Patents

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JPS6244047B2
JPS6244047B2 JP55034730A JP3473080A JPS6244047B2 JP S6244047 B2 JPS6244047 B2 JP S6244047B2 JP 55034730 A JP55034730 A JP 55034730A JP 3473080 A JP3473080 A JP 3473080A JP S6244047 B2 JPS6244047 B2 JP S6244047B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polyvinylidene fluoride
strength
sheath
core
present
Prior art date
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Expired
Application number
JP55034730A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS56134215A (en
Inventor
Hiroyuki Endo
Hiroshi Oohira
Tooru Sasaki
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kureha Corp
Original Assignee
Kureha Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Kureha Corp filed Critical Kureha Corp
Priority to JP3473080A priority Critical patent/JPS56134215A/ja
Publication of JPS56134215A publication Critical patent/JPS56134215A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はポリ弗化ビニリデンフイラメントの結
節強度をより向上させるべく工夫したポリ弗化ビ
ニリデンとポリアミドからなる複合糸に関するも
のである。
ポリ弗化ビニリデン樹脂フイラメントの製造法
としては、溶融紡糸後80℃以上において延伸熱固
定操作を行なう方法(特公昭43―13399号)、溶融
紡糸後2.5〜10倍に延伸配向させる方法(特公昭
44―5359号)及び溶融紡糸後、延伸する際一次延
伸倍率を一次変曲点と二次変曲点との間の倍率で
一次延伸し、続いて二次延伸する方法(特公昭53
―22574号)等が知られている。
以上の方法で得られたポリ弗化ビニリデン繊維
は結節強度が大きく、通常の使用にはこれでも十
分であるが、本発明は更に結節強度の優れたフイ
ラメントを提供しようとするものである。
従来方法で溶融紡糸されたポリ弗化ビニリデン
フイラメントをつぶさに検討すると、ポリ弗化ビ
ニリデンが種々の樹脂中で最も高い結晶化速度を
有する部類に属するため、どうしても球晶を有し
た未延伸糸しか得られず、それを延伸すると脆い
部分が発生し易いのである。特に未延伸糸の中央
部は表層部より徐冷されるため球晶が大きく、延
伸により表層部より脆い状態となるのである。か
かる部位は機械的強度、特に結節強度の如く横圧
縮つぶれ現象を伴なうような場合には重大な弱点
となるものである。
本発明者はかかる点に着目して繊維の鞘部をポ
リ弗化ビニリデンとし、繊維の芯部をポリアミド
とする複合繊維とすることにより優れた結節強度
が得られることを見出して本発明に至つたもので
ある。
本発明の要旨とするところは、鞘部がポリ弗化
ビニリデン、芯部がポリアミドからなり鞘部の占
める断面積が2%以上であるが10%を下廻る範囲
であり、外径が250μ以下であることを特徴とす
る複合繊維である。
以下本発明を詳細に説明する。
本発明においては繊維断面積におけるポリ弗化
ビニリデンの占める割合が2%以上であるが10%
を下廻る範囲であり、好ましくは5%以上10%を
下廻る範囲である。
この範囲より小さいと鞘部の層厚みが極めて薄
くなり、鞘部と芯部の界面の剥離現象が発生した
り、芯部がそのまま外に露出したり強度低下、破
断又は割れ等が生じ、実用性を失なうためであ
る。他方上記範囲より大きい範囲については結晶
が生成され易く、これにより結節強度が低下す
る。
また本発明複合糸においてはその外径は250μ
φ以下、望ましくは200μφ以下でなければなら
ない。これは上記範囲外となると鞘芯の界面剥離
が起こりやすくなるためである。
尚、本発明の鞘部を構成するポリ弗化ビニリデ
ンとは、単に弗化ビニリデンホモポリマーに限ら
れず、弗化ビニリデンを主成分とするコポリマ
ー、これらのいずれかを主成分とする組成物、更
にはこれらの変成物等を指すものである。組成物
としてはポリマー、顔料、結晶核剤、加工助剤、
紫外線吸収剤等の添加物等公知のものが用いられ
る。特にポリ弗化ビニリデンとしては結晶化度の
高いものが好ましく、弗化ビニリデンを60℃以
下、好ましくは弗化ビニリデンの臨界温度である
30.5℃以下の低温で重合させたものが好ましい。
更にインヒヤレントビスコシテイηinhが大き
い方が好ましく、ηinhがジメチルホルムアミド
を溶媒とし、溶液濃度を0.4g/dlとする条件下
で0.7dl/g以上のものが好ましく用いられる。
又ポリアミドはホモポリアミド、コポリアミド
等のいずれかを少なくとも主成分とするものであ
り、ポリ弗化ビニリデンを含まない系でなければ
ならない。特にポリアミドとしてはポリカプラミ
ド、ポリヘキサメチレンアジポアミド、ポリヘキ
サメチレンセバカミド等のアミド基1個当りのメ
チレン基の数が10個以下のポリアミドが好まし
く、更に98%硫酸1.0重量%溶液を溶媒とする相
対粘度が2.4〜4.0であるものが好ましく用いられ
る。
以下実施例及び比較例により本発明をより一層
詳細に説明する。
実施例 ηinhが1.10dl/gの弗化ビニリデンホモポリ
マー及び98%硫酸1重量%溶液を溶媒とする相対
粘度が2.85の6―ナイロンを各々32φ押出機によ
りそれぞれ280℃及び275℃で溶融押出した。これ
らを同心鞘芯複合ダイより鞘部を弗化ビニリデン
ホモポリマー、芯部を6―ナイロンとし、弗化ビ
ニリデンホモポリマー/6―ナイロンの断面積複
合比率を6/94として複合流動させて紡出した。
これを3℃の水で急冷し、連続して153℃の加熱
スチーム中で3.6倍に延伸し、更に172℃の熱風中
で1.5倍に延伸し、次いで180℃の乾熱下で5%緩
和し、糸径を210μφとする透明な腰のある糸を
得た。
この糸の紡糸直後の引張強度は92Kg/mm2、引張
初期弾性率を410Kg/mm2、結節強度を75Kg/mm2
するものであつた。この引張破断強度測定時に鞘
芯の剥離は全くなかつた。
この糸の両端を結んで直接芯部ポリアミドが環
境液に触れないようにして50℃、96%硫酸中に24
時間浸漬したところ、外観上殆んど変化なく引張
強度は91Kg/mm2、結節強度73Kg/mm2、初期弾性率
390Kg/mm2であり、破断時の鞘芯の剥離はなかつ
た。
ここで結節強度の測定は東洋ボールドウイン製
テンシロンUTM―型を用い、試長の中心に結
節点を有する試長300mmのフイラメントを引張速
度300mm/minで引張つた時の常温での破断強度
である。
又引張強度及び引張初期弾性率の測定条件は結
節点を有しない点で異なる以外は結節強度の測定
条件と同一である。
比較例 1 弗化ビニリデンホモポリマーのみを285℃で溶
融紡糸し、実施例と同様に延伸してほぼ同一の径
の糸を得た。かかる糸は結節強度を64Kg/mm2、引
張強度を80Kg/mm2、引張初期弾性率を320Kg/mm2
とするものであつた。
比較例 2 98%硫酸1重量%溶液を溶媒とする相対粘度
2.85の6―ナイロンを35φ押出機を用いて280℃
で溶媒紡出した。それを3℃の水中で急冷し、連
続して153℃の加熱スチーム中で3.6倍に延伸し、
更に172℃の熱風中で1.5倍に延伸し、次いで180
℃の乾熱下で5%緩和して径210μφの透明な腰
のある糸を得た。
この糸の引張強度は85Kg/mm2、結節強度61Kg/
mm2、初期弾性率280Kg/mm2であつた。この糸を50
℃,96%硫酸中に24時間浸漬したところ、まつた
く溶けてなくなつた。
上記実施例と比較例の相異からも明らかな如
く、太糸では従来技術によるものの結節強度が60
〜65Kg/mm2であるのに対し、本発明による結節強
度は70〜75Kg/mm2程度であり、細糸で従来技術に
よるものが68〜75Kg/mm2であるのに対し、80Kg/
mm2以上のものが得られるのである。
更にそればかりでなく、ポリアミドの持つ本質
的な高初期弾性率をいつまでも高く維持できる特
徴を有している。これはポリアミド単独の場合に
おいて認められる吸水による機械物性の減少とい
う欠点を改良するものである。また水分ばかりで
なく各種有機溶剤、油、無機及び有機化合物等に
対しても耐久性があり、液中資材、特に水中資材
として例えば釣糸、漁網、海洋開発資材等に有用
である。
又本発明でポリ弗化ビニリデンに紫外線吸収剤
を含めておき、ポリ弗化ビニリデン層を通過する
紫外線を吸収させて、耐候性に対しポリ弗化ビニ
リデン程良くないポリアミド層を保護することに
より耐候性の点でもポリ弗化ビニリデンのみから
なるフイラメントと同等の耐候性を持たせること
ができる。これにより結節強度及び耐候性に高度
に優れたフイラメントが得られ、フイルター、ネ
ツト、ロープ等産業資材としても好ましく用いら
れるものである。
更に本発明複合糸は光学繊維としても好ましく
使用され得るものであり、産業上多方面に有用で
ある。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 鞘部がポリ弗化ビニリデン、芯部がポリアミ
    ドからなり、鞘部の占める断面積が2%以上であ
    るが10%を下廻る範囲であり、外径が250μ以下
    であることを特徴とする複合糸。
JP3473080A 1980-03-21 1980-03-21 Conjugated filament Granted JPS56134215A (en)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3473080A JPS56134215A (en) 1980-03-21 1980-03-21 Conjugated filament

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3473080A JPS56134215A (en) 1980-03-21 1980-03-21 Conjugated filament

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS56134215A JPS56134215A (en) 1981-10-20
JPS6244047B2 true JPS6244047B2 (ja) 1987-09-18

Family

ID=12422426

Family Applications (1)

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JP3473080A Granted JPS56134215A (en) 1980-03-21 1980-03-21 Conjugated filament

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Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS614067U (ja) * 1984-06-13 1986-01-11 イーグル工業株式会社 密封装置
JPS61225340A (ja) * 1985-03-29 1986-10-07 株式会社ゴーセン
US20070098984A1 (en) * 2005-11-01 2007-05-03 Peterson James F Ii Fiber with release-material sheath for papermaking belts

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6024846A (ja) * 1983-07-22 1985-02-07 東洋製罐株式会社 密封容器の加熱殺菌処理方法

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JPS6024846A (ja) * 1983-07-22 1985-02-07 東洋製罐株式会社 密封容器の加熱殺菌処理方法

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JPS56134215A (en) 1981-10-20

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