JPS6243817Y2 - - Google Patents

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JPS6243817Y2
JPS6243817Y2 JP6238279U JP6238279U JPS6243817Y2 JP S6243817 Y2 JPS6243817 Y2 JP S6243817Y2 JP 6238279 U JP6238279 U JP 6238279U JP 6238279 U JP6238279 U JP 6238279U JP S6243817 Y2 JPS6243817 Y2 JP S6243817Y2
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JP
Japan
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pattern
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paper
ink
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JP6238279U
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JPS55160829U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、基材の表面に隠蔽性が高く、基材表
面と同程度のマツト性があり、かつ基材の色相と
同一色相のすかし図柄を形成してある画像形成体
に関する。
従来、紙には美術的、装飾的価値を高める目的
または偽造、贋造を防止する目的ですき入れが行
なわれている。紙へのすき入れには紙の抄造段階
で行なうもの、印刷によるものがある。そして、
すき入れには黒すき入れと白すき入れの2種類が
ある。
紙の抄造工程中における紙のすき入れは、抄紙
機のすき網に凹凸を形成したものを使用したり、
抄紙機のプレスロールとして突起した模様を付け
たプレスロールを用いて行なつている。また、印
刷によりすき入れを行なうには、所謂すき入れ印
刷によつて行なつている。最も簡単な方法として
は油脂分を適当な溶剤に溶解したインキを用いて
印刷することにより白すかしと同様な効果を紙に
与える方法がある。また、合成樹脂フイルムにす
かし図柄層を形成してから該合成樹脂フイルムの
両表面にクレイを含有する又は同質の合成樹脂等
より成る白色塗料により白色層を均一に形成し、
すかし入り合成紙を製造する方法もある。しかし
紙の抄造工程におけるすき入れでは多くの手間と
多額の費用がかかり、しかも階調豊かなすかし図
柄が得られず、また、すき入れ印刷によつて得ら
れるすき入れに類似した効果を有する印刷物にお
いては、すかし図柄の表面状態と基材の表面状態
とが著しく異なつてしまうため、期待しうるすか
し図柄が得られないという欠点を有していた。
本考案は、合成紙、半合成紙、紙等の基材自体
には何ら手を加えることなく、基材表面の少なく
とも1部にインキ及び表面改質剤により階調豊か
なすかし図柄を形成し、すかし効果を有する画像
形成体を提供することを目的とし、合成紙、半合
成紙、紙、半透明な合成樹脂シート等の基材上の
少なくとも1部に該基材と同色相で隠蔽性の高い
インキにより所望の図柄を形成した後、該図柄を
構成するインキがセツトする前に該図柄上に表面
改質剤を付着することによつて得られるすかし図
柄を設けてあることを特徴とするすき入れ効果を
有する画像形成体である。
以下図面を参照に本考案を詳細に説明する。
第1図は本考案の一実施例を示すもので、1は
合成紙、半合成紙、紙、半透明な合成樹脂シート
等より成る基材であり、2は基材1の所望位置に
形成したマツト性及び高い隠蔽性を有し、基材1
と同一色相のすかし図柄である。この基材1上の
すかし図柄2がすかし効果を奏するには次のよう
な条件を充たすことが必要となる。
(イ) 反射光では見えにくく、透過光では見えるよ
うな隠蔽性と基材と同程度のマツト性があるこ
と。
(ロ) 基材と同一色相であること。
そして、次のような条件を充たせば、すかし効
果を有する画像形成体として一層優れたものとな
る。
(イ) すかし図柄上へ通常のインキまたは基材と同
色相で隠蔽性の高い本考案において使用するイ
ンキにより図柄の刷り重ねができること。
(ロ) すかし図柄の耐光性、耐摩擦性が良好である
こと。
本考案者等は鋭意研究の結果、基材1上の少な
くとも1部に基材1と同色相で隠蔽性の高いイン
キにより所望の図柄3を形成した後、該図柄3を
構成するインキがセツトする前に該図柄3上のみ
に後述の如くの表面改質剤4を撒布し、付着すれ
ば、上述した条件を満足するようなすかし図柄2
を有し、すかし効果のある画像形成体が得られる
という知見を得た。図柄3を形成するインキとし
ては、すかし図柄2の隠蔽性を高めるため、基材
1と同色相で隠蔽性の高いものを使用する必要が
ある。図柄3を形成するには、手書きや平版印刷
方式、凸版印刷方式、凹版印刷方式、孔版印刷方
式等任意の印刷方式が適用できる。
表面改質剤4は、すかし図柄2の表面状態を基
材1の表面状態に近づけるための添加剤である。
この表面改質剤4は、基材1と同一色相で隠蔽性
の高いインキで形成した基材1上の図柄3がセツ
トする前に図柄3上のみに付着させ、すかし図柄
2の1部を構成するものである。表面改質剤4と
しては、パルプ粉末、セルロース粉末や合成樹脂
繊維の粉末、さらには紙を解離してから粉末状に
したものが使用できる。この表面改質剤4は前述
の如く、すかし図柄2の表面状態を基材1の表面
状態に近づけるために図柄3上に付着させるもの
であるから、基材1の種類によつて具体的な表面
改質剤4を決定する必要がある。例えば、基材1
として半透明な合成樹脂シートを使用する場合、
表面改質剤4としてはこの半透明な合成樹脂シー
トを加工して得られる合成樹脂粉末を表面改質剤
4として使用し、紙を基材1として使用する場合
は、製紙用又は故紙から製造したパルプの粉末や
セルロース粉末等を表面改質剤4として使用すれ
ばよい。図柄3上へ表面改質剤4の撒布は、枚葉
印刷機のデリバリー部に具備されている裏移り防
止用パウダースプレー装置や金付け機等の装置を
流用して行えばよい。基材1上の全面に表面改質
剤4を撒布したら図柄3を形成するインキがセツ
トするのを待ち、図柄3上のみに表面改質剤4を
しつかりと付着させる。基材1上の不必要な表面
改質剤4は、吸引式粉末除去装置等により除去す
る。
すかし図柄2は、第1図に示すように基材1上
に単層で形成するだけでなく、第2図に示すよう
に通常のインキによる地紋や細紋等の図柄5と刷
り重ねておいてもよい。第2図のように図柄5と
刷かし図柄2とを基材1上で組合わせた方がすか
図柄2が基材1上で見だちにくくなり、すかし入
れの効果がより顕著になる。
以上の如くの構成の本考案に係る画像形成体
は、基材と同一色相で隠蔽性の高いインキで図柄
を形成してからこの図柄を形成するインキがセツ
トしないうちに表面改質剤をこの図柄のみに付着
するだけで得ることができるものであり、すかし
効果をもつすかし図柄が非常に階調豊かに、希望
の位置に精度良く得られるものである。しかも、
この画像形成体は、通常のインキより成る図柄と
の組合わせによつても得られるので、偽造防止を
目的とする使い方の他、一搬書籍印刷、商業印刷
物等の装飾的な使い方もでき、非常に汎用性の高
いものである。
以下本考案の実施例を示す。
〈実施例〉 三菱製紙社製“銀環”(四六判、連量55Kg)に
平版オフセツト印刷方式により諸星インキ社製の
オペークインキ(PO−100白)を使用して図柄を
形成し、該図柄を形成するインキがセツトしない
うちに手撒きにより山陽国策パルプ社製のセルロ
ースパウダー(KCフロツクW−100)を表面全
面に撒布した。図柄を形成するインキがセツトし
たら紙面上の余分なセルロースパウダーを取り除
いてすき入れ効果を有する印刷物を得た。この印
刷物は反射光で見た場合、すかし図柄は明瞭には
見えず、透して見るとすかし図柄を形成した部分
は光の透過が少ないため、すかしが入つているよ
うに見えた。
また、すかし図柄を形成した印刷物の上から通
常のプロセスインキで細紋及び地紋をドライオフ
セツト印刷方式で印刷したところ、すかし図柄が
完全に細紋及び地紋の下に隠され、良好なすかし
入り効果を有する印刷物となつた。この印刷物は
耐光性及び耐摩耗性が共に良好であつた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す構成図、第2
図は本考案の他の実施例を示す構成図である。 1……基材、2……すかし図柄、3,5……図
柄、4……表面改質剤。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 合成紙、半合成紙、紙等の基材上の少なくと
    も一部に該基材と同色相で隠蔽性の高いインキ
    により、所望の図柄を形成した後、該図柄を構
    成するインキがセツトする前に該図柄上のみに
    表面改質剤を付着することによつて得られるマ
    ツト性を有し、基材と同一色相のすかし図柄を
    設けてあることを特徴とする画像形成体。 (2) 表面改質剤がパルプ粉末であることを特徴と
    する実用新案登録請求の範囲第1項記載の画像
    形成体。
JP6238279U 1979-05-10 1979-05-10 Expired JPS6243817Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6238279U JPS6243817Y2 (ja) 1979-05-10 1979-05-10

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6238279U JPS6243817Y2 (ja) 1979-05-10 1979-05-10

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS55160829U JPS55160829U (ja) 1980-11-19
JPS6243817Y2 true JPS6243817Y2 (ja) 1987-11-16

Family

ID=29296385

Family Applications (1)

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JP6238279U Expired JPS6243817Y2 (ja) 1979-05-10 1979-05-10

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JP (1) JPS6243817Y2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002067470A (ja) * 2000-08-28 2002-03-05 Nihon Unisys Supply Ltd 透かし入用紙とその製造方法。
JP2015107571A (ja) * 2013-12-04 2015-06-11 独立行政法人 国立印刷局 潜像印刷物

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Publication number Publication date
JPS55160829U (ja) 1980-11-19

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