JPS6243558A - 金属材料中のりん偏析部検出材およびりん偏析部検出方法 - Google Patents

金属材料中のりん偏析部検出材およびりん偏析部検出方法

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JPS6243558A
JPS6243558A JP60182765A JP18276585A JPS6243558A JP S6243558 A JPS6243558 A JP S6243558A JP 60182765 A JP60182765 A JP 60182765A JP 18276585 A JP18276585 A JP 18276585A JP S6243558 A JPS6243558 A JP S6243558A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、連続鋳造片、大型鋼塊等の金属材料中のりん
の分布状態を電解を利用して迅速かつ簡易に検出するり
ん偏析部検出材および検出方法に関するものである。
〈従来技術とその問題点〉 連鋳4片、大型鋼塊の中心部には、S、P、Mn、Si
およびC等の元素が局所的に濃厚偏析し、鋼材の品質に
大きな影響を与えることが知られている。従来から製鉄
所では、これら中心偏析部の判定はサルファプリント試
験法によって行なわれている、この方法は、硫酸溶液を
含浸させた印画紙を被検面に貼付し、発生する硫化水素
を印画紙上に検知する方法であり、鋼中におけるSの分
布状態を試験紙上に二次元的に現出できる。
一方サルファプリントにかわる偏析検出法として、発明
者らは、硝酸鋼溶液あるいは、硝酸銀溶液を用いて、り
ん偏析部を選択的に腐食し、試験紙内に吸蔵されたりん
あるいは鉄を呈色させることにより、りん偏析部位を検
出するりんプリント法を開発し、既に報告した(特願昭
58−213497号、同59−153799号、同5
9−170227号、同59−174828号1同59
−180016号)。
一方、りんを検出対象成分とする方法として、に、N1
essnerがりんプリント法を報告している。すなわ
ち、この方法は、下記の表1に示す■液を含浸させたろ
紙を被検面に3〜5分間密着させ、次に被検面より剥離
したろ紙をIIに3〜5分間つけて印画像を得るもので
ある。
表     1 しかし、この方法は、鋼試料の被検面に1.8 Nの硝
酸を貼付するため、被検面全体が激しく溶解してりんが
溶出し、ろ紙を1液につけた際、全面が青色となる。こ
のため、母材のりんレベルはおおよそ推定できるが1通
常の実用鋼では、りんの偏析部を全く検出できない欠点
があった。(第7図参照)。
さらに、特にステンレス鋼を対象とした場合、前記サル
ファプリントあるいはりんプリントに用いる腐食液では
被検面を十分に溶解することができず、凝固偏析部の検
出は不可能である。このため、ステンレス鋼にも利用で
きる適切なりん偏析検出材および検出方法が望まれてい
る。
〈発明の目的〉 本発明の目的は金属材料、特に、クロム含有率の高いス
テンレス鋼などの鋼材中のりん偏析部を、従来のサルフ
ァプリントあるいはりんプリント並みの簡便さでしかも
従来法より迅速に検出し、かつ記録保存できる電解を利
用した新規なりん偏析部検出材およびりん偏析部検出方
法を提供しようとするものである。
〈発明の構成〉 本発明の第1の態様によれば、金属材料中のりん偏析部
を電解して検出するのに用いる電解液であって、0.1
〜20wt%のモリブデン酸イオンおよび醇化剤を含有
することを特徴とする金属材料中のりん偏析部検出材が
提供される。
本発明の第2の態様によれば、金属材料中のりん偏析部
を電解して検出するのに用いるシート状部材であって、
0.1〜20wt%のモリブデン酸イオンおよび酸化剤
を含有する溶液を含浸せしめてなることを特徴とする金
属材料中のりん偏析部検出材が提供される。
本発明の第3のFS様によれば、金属材料中のりん偏析
部を電解して検出するのに用いるシート状部材であって
、モリブデン酸イオンを含む溶液を含浸せしめ乾燥して
なることを特徴とする金属材料中のりん偏析部検出材が
提供される。
本発明の第4の態様によれば、金属材料の被検面上に試
験シートを貼着し、少なくとも被検面と試験シートとの
間に0.1〜20wt%のモリブデン酸イオンおよび酸
化剤を含む電解液を介在させ。
さらに前記試験シートに陰極板を接触させ、前記被検面
を陽極として電解し、電解後、前記試験シートを剥離し
たのち還元剤を含む試薬で処理することを特徴とする金
属材料中のりん偏析部検出方法が提供される。
以下、本発明の内容を詳細に説明する。
金属材料中、特にクロム含有率の高いステンレス鋼など
の連鋳4片、大型鋼塊等中のりんは、Sと同様に凝固偏
析率が大きく、最終凝固部に著しく濃化する。一方りん
偏析率の高い部位は電気化学的に卑となり、腐食液中で
は優先的に溶解す発明者らは、鋼の内質欠陥を評価する
場合、りん偏析部位を検出せしめることは極めて重要で
あることに着眼し、鋼材中のりん偏析布検出方法を種々
検討してきた。その結果、鋼材の被検面とりん偏析パタ
ーンをプリントするための試験シートとの間に0.1〜
20wt%のモリブデン酸イオンおよび酸化剤を含む電
解溶液を介在させ、この溶液を電解液として、試験片を
陽分極して電気化学的に溶解したのち、試験シート内に
吸蔵されたりんを磁元剤を含む試薬を用いて処理すれぼ
りん偏析部位を高い分解能でかつ鮮明に検出しうろこと
を知見し得た。
さらに金属材料中特にステンレス鋼のりん偏析布検出方
法に関して、以下のような知見を得た。
すなわち、ステンレス鋼が耐食性に優れるのは、表面に
緻密な酸化被膜が生成するためであるのは周知の事実で
あるが、このステンレス鋼を溶解するには、被膜を逐次
溶かしていくことが必要である。この場合、通常の化学
的腐食法では溶解に極めて長時間を要するだけでなく、
りんの検出に極めて長時間を要するだけでなく、りんの
検出に必要な量だけ被検面の地鉄を溶解することは難か
しい。
そこで発明者らは、りんプリントの前腐食法としてステ
ンレス鋼を電解により強制的にアノード溶解する方法を
考えた0種々の検討の結果、適当な電解液を含ませた試
験シートを被検面に貼着し、試験片を陽分極して過不動
態域で電解したのち、試験シート内に浸透したりんを適
当な発色試薬を用いて呈色すれば、被検面を迅速かつ簡
便に溶解でき、りん偏析部を鮮明に検出できることを見
出した。
第1図に前腐食法として用いる電解腐食装置の構成を示
す、試験片1は、被検面5を0.1〜20wt%のモリ
ブデン酸イオンおよび酸化剤を含む溶液である電解液2
に接触して設置され、電源6により陽極に分極されてい
る。また、試験シート3は電解液2に接して設けられ、
試験シート3の電解液2の反対側に陰極板4が設けられ
る。陰極板4は、電源6により陰極に分極される。ここ
で試験シート3は電解液2を含浸させであることが好ま
しい。
このような構成により、試験片lと陰極板4の間に電解
液2を介して、好ましくは定′rv、魔法で1〜10 
 mA/a+fで20〜2分、電圧を印加することによ
り試験片lの被検面5を所定l溶解することができ、電
解液2に接する試験シート3中にりんが溶出して移行す
る。
本発明によれば、上述のように前腐食に電解法を適用し
たため、電解条件をかえることにより、被検面の溶解量
を任意に増やすことが可能であり、りん含有率の低い試
料でちりん偏析部を検出できる。
本発明に用いる試験片lは、連続鋳造片、大型鋼塊等の
金属材料、特にステンレス鋼等の被検面を、適切に洗浄
後、試験片とする。
ここで用いる陰極板4は、アルミニウム、白金、銅、ス
テンレス、黒鉛板など、導電性材料であれば何でも使用
できる。
また、用いる試験シート3は、木製、合成樹脂製など、
電解液を担持できるものなら何でもよいが、望ましくは
上質紙の片面に粉体の無機化合物を充填し、さらにその
上からゼラチン溶液を塗布した試験シートが良い0例え
ば、親木性パルプ繊維より成る上質紙を用い、この片面
に硫酸バリウム、チタン白、タルク、粘土などの粉体の
無機化合物を充填し、m雑居の空隙を埋めて、表面を平
滑にしておくとよい。
この無機化合物は、紙面の不透明度や発色層のコントラ
ストを向上させる効果もある。鮮明なプリント像を得る
には、被検面5と試験シート3面を電解液2を介して密
着させ、かつ電解液2を拡散させないことがポイントで
あり、試験シート3に粘着性の水溶性高分子剤、例えば
ゼラチン、ポリビニルアルコール、デンプンなどを固定
することにより密着性の優れた試験シート3が得られ、
電解液2の拡散によるプリント像のにじみも抑制できる
なお好ましくは試験シート3と陰極板4との間にろ紙等
に電解液2を充分含浸させたろ紙等の吸水性材を介挿す
るのが良い、これはろ紙等に含ませた電解液2を試験シ
ート3に補給するためである。試験シート3のみでも電
解できるが、上記含浸ろ紙等の併用により、被検面5の
電解量を充分とることができる。ろ紙以外でも電解液2
を含浸できるものなら何でもよく、脱脂綿、布等の繊維
状物質、ゲル状物質および皮等が使用できる。
試験シート3に含ませる電解液2は、りんの呈色試薬と
酸化剤を含む溶液が良く、望ましくは、0.5〜7N悄
酸に0.1〜20vt%のモリブデン酸イオンを添加し
たものがよい。
酸化剤を用いる第1の理由はりん偏析部より溶出したり
んを発色試薬であるモリブデン酸イオンと反応させるた
めであり、りん酸の形態をオルトリン酸に醸化する必要
があるためである。
第2の理由は、鋼やステンレス鋼中から溶出したFeが
Fe2+の状態で存在するとモリブデン酸塩が5元され
て呈色(青色)し、りん偏析部の検出が不可能となる。
そのため、地鉄の溶出形態をFe3+の状態にする必要
があるためである。即ち、酸化性溶液中ではステンレス
鋼は直ちに不動態化することから、陽分極時の溶解形態
は退嬰動態溶解に限られ、必然的にFeはFe3+の状
態で溶解できる。
また、電解液2にモリブデン酸アンモニウムなどのモリ
ブデン酸塩を添加する理由は、溶出したりんを直ちにり
んモリブデン酸(モリブデン黄)として沈澱させ、試験
紙内に吸蔵されたりん酸根の拡散を抑制することができ
るためであり、これによりプリント像のにじみを防止で
きる。
ここでモリブデン酸塩として使用可能な試薬としてはモ
リブデン酸ナトリウム、モリブデン酸リチウム、モリブ
デン酸マグネシウム、モリブデン醜カルシウム、モリブ
デン酸カリウムなどがあげられる。
ここで添加する硝酸濃度を0.5〜7N、モリブデン酸
イオンの濃度を0.1〜20wt%としたのは、酸濃度
がこの範囲をはずれたり、モリブデン酸イオン濃度がO
,1wt%未満では、モリブデン酸Ilの生成が不十分
となるからであり、モリブデン酸イオン濃度が20wt
%超では、モリブデン酸自身が発色するためりん偏析部
の識別が不可能となるためである。
なお、硝酸にかわる酸化剤としては、硫酸−クロム醜系
あるいは硫酸−過酸化水素系などがあり、りんの呈色に
支障のない酸化性溶液が使用できる。
りん偏析部検出材としての試験シート3の使用形態には
、種々のものがある。
その第一は、酸化剤、特に、0.5〜7N硝酸と0.1
〜20wt%のモリブデン酸イオンを含む水溶液と、乾
燥させた試験シートを用いる方法である。この溶液の使
用に際しては、被検面に乾燥したシートを貼付し、シー
トと被検面との間に上記水溶液を噴霧、塗布等により介
在させ、通電させればよい。溶液は水溶液あるいはアル
コール溶液でもよい。
その第2は、上記溶液をシートに含浸させた濡れた状態
のシートとして使用するものである。このウェットシー
トを被検面に貼着し、通電すればよい。
その第3は、モリブデン酸イオンを含む溶液を含浸させ
て乾燥させ、試験シート内に該試薬を担持させたドライ
シートである。このドライシートを使用するに際しては
、ドライシートを被検面に貼付し、シートと被検面の間
に醸化剤、特に、0.5〜7Nの硝酸溶液をモリブデン
酸イオンの濃度が上述した範囲内に収まるように含ませ
ればよい。
以上述べたように、被検面と試験シートの間に酸化剤お
よびモリブデン酸イオンを介在させて、電解により溶解
すれば、被検面5より、りんが溶出し、りんはモリブデ
ン員として試験シート3内に吸蔵される。この試験シー
ト3を還元剤を含む溶液に浸漬することにより、りんは
モリブデン青となり青色を呈する。これによりりん偏析
部を判定することができる。
還元剤としては、塩化第1錫の他、ヒドロキノン、硫酸
ヒドラジン、アスコルビン酸等を挙げることができる。
塩化第一錫を用いる場合、塩化第−錫濃度を0.1〜2
0 wt%、塩酸を0.5〜6 Nの溶液とするのがよ
い。
塩化第一錫の濃度を0.1〜20wt%としたのは、0
.1 wt%未満では、還元力が不十分であり、20v
t%超では、それ以上添加しても還元力に効果はみられ
ないためである。塩酸濃度を0.5〜6Nとしたのは、
0.5N未満では、モリブデン酸自身が還元される問題
があり、6N超では塩酸蒸気が発生して作業環境が悪化
するためである。なお、他の還元剤も上記と同様の還元
力を有するものであればよい。
〈実施例〉 次に本発明を実施例につき具体的に説明する。
〈実施例1〉 5US304ステンレス鋼(P : Q、02wt%)
の連鋳4片の凝固偏析部の切断面をエメリーペーパー#
150で研磨し、被検面の汚れを脱脂綿でよくふきとっ
たのち、2wt%モリブデン酸アンモニウム−1,75
N硝酸水溶液を含むウェア)な試験シートを被検面上に
貼着させ、被検面を定電流法(電流密度2 +aA/C
IIf)で電解した。10分後、試験シートを被検面か
ら剥離し、7wt%塩化第一錫−4N塩酸水溶液に5分
間浸漬したのち、よく水洗した。プリント結果を第2図
に示す。
〈実施例2〉 5US304ステンレス鋼(P : 0.02wt%)
の連鋳4片の凝固偏析部の切断面をエメリーペーパー#
150で研磨し、被検面の汚れを脱脂綿でよくふきとっ
たのち、被検面に試験シートを貼付した。この試験シー
トを3wt%モリブデン酸アンモニウム−3,5N硝酸
溶液を用いて濡らしたのち、被検面を定電流法(電流密
度5 mA/cHりで電解した。5分後、試験シートを
被検面から剥離し、7vt%塩化第−錫−4N塩酸水溶
液に5分間浸漬したのち、よく水洗した。プリント結果
を第3図に示す。
〈実施例3〉 5US430ステンレス鋼(P : 0.02wt%)
の連鋳4片の凝固偏析部の切断面をエメリーペーパー#
150で研磨し、被検面の汚れを脱脂綿でよくふきとっ
たのち、被検面にモリブデン酸アンモニウムを含むドラ
イ試験シート(モリブデン酸アンモニウム1.2g/r
rf)を貼付した。この試験シートに、4N硝酸を含ま
せた脱脂綿を用いて均一に湿潤させたのち被検面を定電
流法(電流密度4  mA/〔af)で電解した。6分
後、試験シートを被検面より剥離し、7wt%塩化第一
スズ−4N塩酸水溶液に5分間浸漬したのちよく水洗し
た。プリント結果を第4図に示す。
く比較例1〉 普通炭素鋼(P : 0.02wt%)の連鋳々片凝固
偏析部より切り出した試験片をエメリーペーパー#18
0で研磨し、被検面の汚れをエタノールで湿潤させた脱
脂綿でよくふきとった。これを5マ0文%塩酸−エタノ
ール溶液に5分間浸漬して腐食したのちに、アルコール
でよく洗浄し、被検面上に5wt%のAgNO3水溶液
を含浸させたウェットな試験シートを2分間圧着した。
剥離後、10wt%チオ硫酸ナトリウム水溶液で現像定
着した。
そのプリント像を第5図に示す。
く比較例2〉 実施例3と同様の処理をした被検面に、下記のA液を含
浸させたろ紙を5分間布着し1次に被検面より剥離した
ろ紙をB液に7分間浸漬したのちよく水洗した。そのプ
リント結果を第6図に示す。
A液  モリブデン酸アンモニウム   5g水   
                100cc硝酸(比
重1.2)       35ccB液  塩化第一錫
飽和溶液      5cc濃塩酸         
 50cc 水                   100°。
明ばん            少量 上記実施例かられかるように、本発明法によるプリント
像(第2図〜第4図)は、従来法(第5図、第6図)に
よるものに比較して極めて分解能がよく、中心偏析の他
、ミクロ組織をも鮮明に検出できた。特に、従来困難で
あったステンレス鋼のりん偏析部の検出(第2図〜第4
図)に効果的である。
〈発明の効果〉 本発明のりん偏析部電解検出方法によれば、被検面の前
腐食に電解法を適用したため、被検面の溶解量を任意に
増やすことが可能であり、りん含有率の低い試料でちり
ん偏析部を検出できる。
電解方法も極めて簡便なため、大型鋼塊、連鋳4片の中
心偏析検出法とし実作業現場で簡易に実施できる。
特に、従来検出困難であったステンレス鋼中のりん偏析
部の検出効果が顕著である。
また、本発明のりん偏析部検出材を用いれば、電解液を
溶液として、電解液含浸シートとして、あるいは電解液
含浸後ドライシートとして用いるので、りん偏析部検出
に際し、上記効果に加えて、工場内等の現場において、
鋼材の偏析部検出に、簡便に、効率的に、利用すること
ができ、記録、保存することもでき非常に便利である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明を実施する電解腐食装置の構成を示す
線図的断面図である。 第2図〜第6図は、金属組織すなわち鋼材等のりん偏析
部のプリント写真である。 第2図、第3図、および第4図は、それぞれ実施例1.
2および3で得られたりん偏析部のプリント写真である
。 第5図および第6図は従来のりんプリント法による比較
例1および2で得られたりんプリント写真である。 符号の説明

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)金属材料中のりん偏析部を電解して検出するのに
    用いる電解液であって、0.1〜20wt%のモリブデ
    ン酸イオンおよび酸化剤を含有することを特徴とする金
    属材料中のりん偏析部検出材。
  2. (2)金属材料中のりん偏析部を電解して検出するのに
    用いるシート状部材であって、0.1〜20wt%のモ
    リブデン酸イオンおよび酸化剤を含有する溶液を含浸せ
    しめてなることを特徴とする金属材料中のりん偏析部検
    出材。
  3. (3)金属材料中のりん偏析部を電解して検出するのに
    用いるシート状部材であって、モリブデン酸イオンを含
    む溶液を含浸せしめ乾燥してなることを特徴とする金属
    材料中のりん偏析部検出材。
  4. (4)金属材料の被検面上に試験シートを貼着し、少な
    くとも被検面と試験シートとの間に0.1〜20wt%
    のモリブデン酸イオンおよび酸化剤を含む電解液を介在
    させ、さらに前記試験シートに陰極板を接触させ、前記
    被検面を陽極として電解し、電解後、前記試験シートを
    剥離したのち還元剤を含む試薬で処理することを特徴と
    する金属材料中のりん偏析部検出方法。
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