JPS6243206B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は印刷器用のインク濃度管理方法に関す
るものである。

例えば電線の表面には識別のため、印刷が施さ
れているが、その印刷に使用するインクの濃度
は、印刷の良否の大きな要因である。

従来インク濃度の管理は、作業者の勘にたよつ
たり、粘度計により粘度を側定しながら溶剤を供
給していた。

そのため適正な濃度にする事が困難であり、ま
た長時間作業の場合溶剤の蒸発により濃度が変化
しその都度溶剤を補充をしなければならず多くの
手間を要す欠点があつた。

本発明は前記した従来技術の欠点を解消し、常
に適正なインク濃度を保ち得る新規なインク濃度
の管理方法を提供し、安定した印刷作業を目的と
するものである。

すなわち本発明の要旨は、インクの濃度変化が
粘度変化として表れることを利用し、インクの粘
性によりトルク伝達するトルクコンバーター（ト
ルク伝達装置）を使用し、伝達トルクの変化を粘
度変化（濃度）として検出し、その信号により溶
剤供給のコントロールバルブの開閉量を自動的に
変化させ、溶剤の供給を自動的に調整し濃度を常
に一定にすることにある。

次に本発明管理方法の一実施例を添付図面を参
照してさらに説明するに、本発明のインク濃度管
理方法は、インク１を貯蔵するタンク２、溶剤３
を貯蔵するタンク４、トルクコンバーターを駆動
するモーター５、粘性によりトルクを伝達するト
ルクコンバーター６、伝達されたトルクを検出す
るトルク検出部７、検出部よりの出力によりコン
トロールバルブの開閉量をコントロールする信号
に変換するコントローラ８、溶剤の供給量をコン
トロールするコントロールバルブ９により構成さ
れる装置にて行われる。

モータ５により駆動されるトルクコンバーター
６はインク１の粘性によりトルクを伝達するもの
で、伝達トルクはインク濃度変化による粘度によ
り変化し、その変化量をトルク検出部７にて検出
する。

検出された出力はコントローラ８により、コン
トロールバルブの信号としてコントロールバルブ
９の開閉量をコントロールされ、溶剤３がインク
タンク２内に適量供給され常に一定の濃度のイン
クとする事が出来るものである。

本発明は本実施例のほか、濃度の変化を粘性抵
抗による伝達トルクとして検出しなくとも回転数
の変化として検出する事も可能である。

また溶剤の供給はコントロールバルブの開閉量
でなく開閉のみのON，OFF制御でも可能であ
る。

さらに本発明は安定した印刷作業を目的として
いるが、溶剤使用の液体濃度管理にも使用可能
（インクでなくとも可能）なものであり、本実施
例により本発明が限定的に解釈されるものではな
い。

以上説明した通り本発明インク濃度の管理方法
によれば、正確な濃度のインクを安定して供給で
きると共に、長時間経つても常に一定のインク濃
度の保持が可能なものであり、インク濃度の均一
化により安定した印刷作業が可能となる。

【図面の簡単な説明】

添付図面は本発明インク濃度の管理方法の一実
施例を示すフローチヤート図である。 １：インク、２：インクタンク、３：溶剤、
４：溶剤タンク、５：モータ、６：トルクコンバ
ータ、７：トルク検出部、８：コントローラ、
９：コントロールバルブ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ インクに溶剤（希釈剤）を供給してインク濃
   度を管理する方法において、インクの貯蔵タンク
   内にインクの粘性を利用したトルク伝達装置（ト
   ルクコンバーター）を設け、その伝達トルクによ
   り溶剤供給バルブの開閉量を調整し、適量の溶剤
   を供給してインクの濃度を管理することを特微と
   するインク濃度の管理方法。