JPS6243120Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、網戸付面格子に関し、特に詳述す
れば、上下一対の横桟に網戸摺動部を設けている
網戸付面格子に関する。

防犯を目的として面格子を窓開口部に取付ける
ことが成されている。又、防虫を目的として窓サ
ツシに網戸を摺動させることが成されている。し
かしながら、窓サツシに網戸を付ける場合、窓サ
ツシの室外側部の限られた空間に網戸を収納させ
るため、網戸の摺動や手入れ作業が容易でないこ
とがある。一方、格子は、家屋の外壁構造に直接
固定させるため、取付作業が容易でない。

この考案は、前述した点に着目して開発された
もので、格子を固定する上下一対の横桟を、窓サ
ツシに取付可能にさせ、格子と窓サツシの間の空
間に網戸を配し、該網戸を横桟に対し摺動自在と
している網戸付面格子を提供することを目的とし
ている。

この考案の実施例を添付図面を参照して説明す
る。

網戸付面格子１を構成する上横桟２は、格子３
を取付ける取付片４を室外側に有する。この取付
片４から室内側へと段部５を有する基板６が延在
し、基板６の室内側部には、窓サツシ７の上枠８
のレール９と係合する断面略Ｕ字状のレール１０
が形成される。この溝１０の底壁１１から下方に
垂下片１２を形成し、段部５にはビス溝１３が成
形される。下横桟２′は、上横桟２を上下対称に
配し、且つ断面Ｕ字状のレール１０を形成する向
い合う対の壁１４および垂下片１２を適当な長さ
に切断して用いることもできる。レール１０は、
窓サツシ７の下枠１５の突起１６を収納し、下横
桟２′を予め図示の如く押出してもよい。下横桟
２′の窓サツシ７への取付を可能にする。このよ
うな横桟はアルミの押出により一体成形され、下
横桟２′については、必要に応じ一部切断すれば
良いので、成形コストを低減させることができ
る。

かように形成された上下横桟２，２′の取付片
４に、面格子３を適当な間隔で複数個並設関係に
固定させる。左右の格子３′には、室内側へと基
板１７を延在させ、該基板１７を介して、ビス１
８をビス溝１３にねじ込み、上下横桟２，２′に
これら左右の格子３′を固定させる。このような
格子３，３′の上下横桟２，２′への固定は、本例
では上下横桟が中空部を有しないにも拘らず、枠
組を強固にさせる。

防虫網１９を張設させた網戸２０が、その上下
の溝２１，２１′に片１２を挿入せることで、横
桟２，２′に対し摺動自在に取付けられる。網戸
２０は、格子３，３′とガラス障子との間の広い
空間に位置するので、その取扱いはきわめて容易
である。又、網戸２０の縦框２２の室内側に気密
片２３を取付ける。

桟２ａを、第３図に示すように構成させること
もできる。この例では、基板６′の室外側先端に
格子取付片４′を設け、室内側部にサツシへの取
付部を形成するレール１０′を画定する対の突片
１４′を一体に設け且つ網戸摺動部を形成する溝
２４を作る対の垂下片１２′を設けている。

以上から明らかなように、本例では、上下ほぼ
同断面形状の横桟の室外側部に格子を固定させ且
つその室内側に網戸摺動部を設け、このような網
戸付面格子を窓サツシに固定させるので、その施
工はきわめて容易であり、又、網戸がガラス障子
と面格子との間にあつて且つ格子を固定させてい
る横桟に対し摺動自在とさせているので、その取
扱いは容易となる。又、横桟を係止する窓サツシ
のレールは、実際には網戸の摺動レールとして用
いられるものであるが、本考案によれば、面格子
を付けても、ほぼ同じ位置で網戸が摺動できるの
で障子との気密関係等を損うことはない。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一例の網戸付面格子の縦断
面図、第２図はその横断面図、第３図は別の例を
示す部分断面図である。 図中：１……網戸付面格子、２，２′……横
桟、３，３′……格子、４……取付片、７……窓
サツシ、１０……レール、２０……網戸。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 窓開口部に固定され且つ上下にレール９，１０
   を有する窓サツシ７と、該上下のレール９，１０
   に係止される上下一対の横桟２，２′と、該横桟
   の室外側部に固定した複数の格子からなる面格子
   と、および前記横桟の室内側に形成され且つ前記
   上下のレール９，１０を結ぶ面に沿つてほぼ位置
   する網戸摺動部に配された網戸とからなる網戸付
   面格子。