JPS6242496Y2 - - Google Patents
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- JPS6242496Y2 JPS6242496Y2 JP1982133918U JP13391882U JPS6242496Y2 JP S6242496 Y2 JPS6242496 Y2 JP S6242496Y2 JP 1982133918 U JP1982133918 U JP 1982133918U JP 13391882 U JP13391882 U JP 13391882U JP S6242496 Y2 JPS6242496 Y2 JP S6242496Y2
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- slider
- resistor
- film resistor
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Landscapes
- Details Of Resistors (AREA)
- Adjustable Resistors (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は、可変抵抗器に関する。
従来の可変抵抗器は、その摺動子をステンレ
ス、リン青銅等の金属材料で形成して摺動子その
ものに弾性をもたせるようにしたものや、摺動子
をカーボンで形成し、別のバネ部材と組合せて用
いるようにしたものであつた。このように、摺動
子を金属材料で形成した場合には、安価に形成で
きるという利点がある反面、硬に金属材料の場合
には摺動時に抵抗体に傷を付けたり、軟い金属材
料の場合には摺動子接点が削られたりすることが
あり、そのことが抵抗値変化や回転ノイズの原因
となつたり、酸性雰囲気等で腐食されたり、機械
的衝撃でバネ性が劣化したりする等の問題があつ
た。また、摺動子をカーボンで形成した場合は、
回転寿命特性にはすぐれているが、焼物であるた
め材料コストが高くつき、別のバネ部材と組合さ
なければならないことから組立コストも高くなる
という問題があつた。さらには、摺動子を導電性
シリコンゴム等の導電性非金属弾性材で形成した
ものもあるが、使用中に接点が変形しやすく、皮
膜抵抗体や中心電極との接触状態が不安定になり
やすいという問題があつた。
ス、リン青銅等の金属材料で形成して摺動子その
ものに弾性をもたせるようにしたものや、摺動子
をカーボンで形成し、別のバネ部材と組合せて用
いるようにしたものであつた。このように、摺動
子を金属材料で形成した場合には、安価に形成で
きるという利点がある反面、硬に金属材料の場合
には摺動時に抵抗体に傷を付けたり、軟い金属材
料の場合には摺動子接点が削られたりすることが
あり、そのことが抵抗値変化や回転ノイズの原因
となつたり、酸性雰囲気等で腐食されたり、機械
的衝撃でバネ性が劣化したりする等の問題があつ
た。また、摺動子をカーボンで形成した場合は、
回転寿命特性にはすぐれているが、焼物であるた
め材料コストが高くつき、別のバネ部材と組合さ
なければならないことから組立コストも高くなる
という問題があつた。さらには、摺動子を導電性
シリコンゴム等の導電性非金属弾性材で形成した
ものもあるが、使用中に接点が変形しやすく、皮
膜抵抗体や中心電極との接触状態が不安定になり
やすいという問題があつた。
本考案は、このような点に鑑みてなされたもの
で、金属材料やカーボン等からなる摺動子の有す
る欠点を除去した可変抵抗器を提供することを目
的とするものであつて、摺動子を導電性非金属弾
性材で形成し、その形状に工夫をこらしたことを
特徴とするものである。
で、金属材料やカーボン等からなる摺動子の有す
る欠点を除去した可変抵抗器を提供することを目
的とするものであつて、摺動子を導電性非金属弾
性材で形成し、その形状に工夫をこらしたことを
特徴とするものである。
以下に本考案の一実施例を図面を参照して詳細
に説明する。
に説明する。
第1図において、1はアルミナ等の絶縁基板
で、その表面に図示はしないが可変抵抗部を形成
する馬蹄形の皮膜抵抗体と、必要によりそれと接
続される固定抵抗部を形成する蛇行状の皮膜抵抗
体と、前記馬蹄形の皮膜抵抗体の中心部に位置す
る中心電極が被着され、さらにそれらの皮膜抵抗
体に接続された複数個の端子電極が設けられたも
のである。2,3は前記図示しない端子電極に接
続され、基板1裏面側に導出された金属端子で、
これらのまわりに絶縁スリーブ4,5が被せられ
たものである。6は一面開口状の絶縁ケースで、
その底面側に軸受部7を有し、その開口面側に前
記絶縁基板1が接着剤等により固着され、その基
板1の外側にエポキシ樹脂等の絶縁材8が充填さ
れたものである。9は前記絶縁ケース6の軸受部
7に軸受けされた回転軸で、先端にフランジ10
を有し、このフランジ10底面には第2図に示す
ように摺動子の収納孔11が形成されたものであ
る。12はフランジ10底面の収納孔11に収納
され、前記基板1の可変抵抗部を形成する皮膜抵
抗体上をその中心電極を中心にして摺動する摺動
子で、導電性シリコンゴム等の導電性非金属弾性
材により第3図のように両端部に接点13,14
を有する形状に形成されたものである。この摺動
子12は、第3図に明らかなように、上下面両端
部の相対向する位置に突起状の接点13,14が
形成され、上下対称の構造を有している。また、
第3図の構造のものにかえて、第4図、第5図の
ような構造とすることもでき、こうした場合はさ
らに弾性変形を大きくすることができる。15は
回転軸9と軸受部7との間に介在するシリコング
リスで、潤滑性と気密性を付与するために設けら
れたものである。ただし、このグリスは不可欠の
ものではない。なお、図示はしないが、絶縁ケー
ス6内底面と回転軸9のフランジ10上面とにス
トツパが形成され、回転軸9が所定の角度以上に
は回転しないようになつている。
で、その表面に図示はしないが可変抵抗部を形成
する馬蹄形の皮膜抵抗体と、必要によりそれと接
続される固定抵抗部を形成する蛇行状の皮膜抵抗
体と、前記馬蹄形の皮膜抵抗体の中心部に位置す
る中心電極が被着され、さらにそれらの皮膜抵抗
体に接続された複数個の端子電極が設けられたも
のである。2,3は前記図示しない端子電極に接
続され、基板1裏面側に導出された金属端子で、
これらのまわりに絶縁スリーブ4,5が被せられ
たものである。6は一面開口状の絶縁ケースで、
その底面側に軸受部7を有し、その開口面側に前
記絶縁基板1が接着剤等により固着され、その基
板1の外側にエポキシ樹脂等の絶縁材8が充填さ
れたものである。9は前記絶縁ケース6の軸受部
7に軸受けされた回転軸で、先端にフランジ10
を有し、このフランジ10底面には第2図に示す
ように摺動子の収納孔11が形成されたものであ
る。12はフランジ10底面の収納孔11に収納
され、前記基板1の可変抵抗部を形成する皮膜抵
抗体上をその中心電極を中心にして摺動する摺動
子で、導電性シリコンゴム等の導電性非金属弾性
材により第3図のように両端部に接点13,14
を有する形状に形成されたものである。この摺動
子12は、第3図に明らかなように、上下面両端
部の相対向する位置に突起状の接点13,14が
形成され、上下対称の構造を有している。また、
第3図の構造のものにかえて、第4図、第5図の
ような構造とすることもでき、こうした場合はさ
らに弾性変形を大きくすることができる。15は
回転軸9と軸受部7との間に介在するシリコング
リスで、潤滑性と気密性を付与するために設けら
れたものである。ただし、このグリスは不可欠の
ものではない。なお、図示はしないが、絶縁ケー
ス6内底面と回転軸9のフランジ10上面とにス
トツパが形成され、回転軸9が所定の角度以上に
は回転しないようになつている。
本考案の可変抵抗器はこのように構成されたも
のであるが、必ずしも上記の実施例の構造に限定
されるものではなく、種々の変形が可能である。
たとえば、絶縁スリーブ4,5や絶縁材8を除去
したり、絶縁ケース6の形状を基板1の可変抵抗
部を形成している皮膜抵抗体のみを覆うようにし
たりすることは全く任意である。要は摺動子を導
電性非金属弾性材で形成するとともに、上下面両
端部の相対向する位置に突起状の接点を有する形
状に形成し、回転軸のフランジ底面にこの摺動子
を収納する収納孔が形成された構造であればよい
のであつて、他の構成部分については種々の変形
が可能である。
のであるが、必ずしも上記の実施例の構造に限定
されるものではなく、種々の変形が可能である。
たとえば、絶縁スリーブ4,5や絶縁材8を除去
したり、絶縁ケース6の形状を基板1の可変抵抗
部を形成している皮膜抵抗体のみを覆うようにし
たりすることは全く任意である。要は摺動子を導
電性非金属弾性材で形成するとともに、上下面両
端部の相対向する位置に突起状の接点を有する形
状に形成し、回転軸のフランジ底面にこの摺動子
を収納する収納孔が形成された構造であればよい
のであつて、他の構成部分については種々の変形
が可能である。
このように摺動子を導電性非金属弾性材、たと
えば導電性シリコンゴムを用いて形成した本考案
の可変抵抗器と、金属材料からなる摺動子を用い
た従来の可変抵抗器の500回転までの回転寿命特
性を比較した結果を第6図に示す。この図から明
らかなように、ステンレスおよびリン青銅を用い
た従来のものは大きい抵抗値変化を示すのに対
し、本考案のものはほとんど変化がない。なお、
ステンレスを用いたものは抵抗値が+側に変化し
ているが、これはステンレスの硬度が高いために
抵抗体表面が削られた結果であり、リン青銅を用
いたものは抵抗値が−側に変化しているが、これ
はリン青銅の硬度が低いために摺動子の接点が削
られ、その微粉末が抵抗体表面に付着したためで
ある。
えば導電性シリコンゴムを用いて形成した本考案
の可変抵抗器と、金属材料からなる摺動子を用い
た従来の可変抵抗器の500回転までの回転寿命特
性を比較した結果を第6図に示す。この図から明
らかなように、ステンレスおよびリン青銅を用い
た従来のものは大きい抵抗値変化を示すのに対
し、本考案のものはほとんど変化がない。なお、
ステンレスを用いたものは抵抗値が+側に変化し
ているが、これはステンレスの硬度が高いために
抵抗体表面が削られた結果であり、リン青銅を用
いたものは抵抗値が−側に変化しているが、これ
はリン青銅の硬度が低いために摺動子の接点が削
られ、その微粉末が抵抗体表面に付着したためで
ある。
また、本考案のものと従来のものの500回転後
の回転ノイズの発生状態を比較した結果を第7
図、第8図に示す。第7図は本発明のもの、第8
図は従来のものであり、これから明らかなよう
に、従来のものでは回転ノイズがかなり発生する
のに対し、本考案のものはほとんどその発生がな
い。なお、この回転ノイズは、第9図に示すよう
に、可変抵抗器VRの両端に20Vの直流電源を接
続して摺動子を一定速度で摺動させ、その時の分
圧電圧Eをシンクロスコープで観測したものであ
る。また、上記実測に用いた可変抵抗器は、いず
れもカラーTV受像機等の陰極線管のホーカス電
圧調整用のもので、その抵抗値は20MΩのもので
ある。
の回転ノイズの発生状態を比較した結果を第7
図、第8図に示す。第7図は本発明のもの、第8
図は従来のものであり、これから明らかなよう
に、従来のものでは回転ノイズがかなり発生する
のに対し、本考案のものはほとんどその発生がな
い。なお、この回転ノイズは、第9図に示すよう
に、可変抵抗器VRの両端に20Vの直流電源を接
続して摺動子を一定速度で摺動させ、その時の分
圧電圧Eをシンクロスコープで観測したものであ
る。また、上記実測に用いた可変抵抗器は、いず
れもカラーTV受像機等の陰極線管のホーカス電
圧調整用のもので、その抵抗値は20MΩのもので
ある。
本考案の可変抵抗器は以上説明したようにその
摺動子を導電性非金属弾性材で形成するととも
に、上下面両端部の相対向する位置に突起状の接
点を有する形状に形成したので、皮膜抵抗体およ
び中心電極を押圧するときに接点にかかる応力は
上下面の接点に分散されて長期間にわたつて所要
のバネ弾性が維持され、その結果、皮膜抵抗体お
よび中心電極との接触状態が良好に維持され、回
転寿命特性等においてすぐれた性能を呈する。ま
た材料コストも安く、しかも自ら弾性を有してい
るために別のバネ部材を必要とせず、しかも方向
性もないため、組立てコストも安価になる。
摺動子を導電性非金属弾性材で形成するととも
に、上下面両端部の相対向する位置に突起状の接
点を有する形状に形成したので、皮膜抵抗体およ
び中心電極を押圧するときに接点にかかる応力は
上下面の接点に分散されて長期間にわたつて所要
のバネ弾性が維持され、その結果、皮膜抵抗体お
よび中心電極との接触状態が良好に維持され、回
転寿命特性等においてすぐれた性能を呈する。ま
た材料コストも安く、しかも自ら弾性を有してい
るために別のバネ部材を必要とせず、しかも方向
性もないため、組立てコストも安価になる。
第1図は本考案の一実施例の可変抵抗器の要部
縦断面図、第2図は本考案の可変抵抗器に用いる
回転軸の斜視図、第3図は本考案の可変抵抗器に
用いる摺動子の拡大斜視図、第4図、第5図は摺
動子の他の形状例を示す拡大側面図、第6図は回
転寿命特性図、第7図、第8図は回転ノイズの発
生状態を示す図、第9図はその測定回路図であ
る。 1……絶縁基板、2,3……金属端子、4,5
……絶縁スリーブ、6……絶縁ケース、7……軸
受部、8……絶縁材、9……回転軸、10……フ
ランジ、11……収納孔、12……摺動子、1
3,14……接点。
縦断面図、第2図は本考案の可変抵抗器に用いる
回転軸の斜視図、第3図は本考案の可変抵抗器に
用いる摺動子の拡大斜視図、第4図、第5図は摺
動子の他の形状例を示す拡大側面図、第6図は回
転寿命特性図、第7図、第8図は回転ノイズの発
生状態を示す図、第9図はその測定回路図であ
る。 1……絶縁基板、2,3……金属端子、4,5
……絶縁スリーブ、6……絶縁ケース、7……軸
受部、8……絶縁材、9……回転軸、10……フ
ランジ、11……収納孔、12……摺動子、1
3,14……接点。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 可変抵抗部を形成する馬蹄形の皮膜抵抗体、
この抵抗体の中心部に位置する中心電極および
前記皮膜抵抗体に接続された複数個の端子電極
が少なくとも設けられた絶縁基板と、前記可変
抵抗部を形成する皮膜抵抗体上を前記中心電極
を中心にして摺動する摺動子を備えたフランジ
を有する回転軸を軸受けし、かつ少なくとも前
記可変抵抗部を形成する皮膜抵抗体を覆うよう
に前記絶縁基板に固着された絶縁ケースとから
なる可変抵抗器において、前記摺動子を導電性
非金属弾性材で形成するとともに、上下面両端
部の相対向する位置に突起状の接点を有する形
状に形成し、この摺動子を収納する収納孔を前
記フランジ底面に形成したことを特徴とする可
変抵抗器。 (2) 導電性非金属弾性材が導電性シリコンゴムで
ある実用新案登録請求の範囲第1項に記載の可
変抵抗器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13391882U JPS5937705U (ja) | 1982-09-02 | 1982-09-02 | 可変抵抗器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13391882U JPS5937705U (ja) | 1982-09-02 | 1982-09-02 | 可変抵抗器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5937705U JPS5937705U (ja) | 1984-03-09 |
JPS6242496Y2 true JPS6242496Y2 (ja) | 1987-10-31 |
Family
ID=30301919
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13391882U Granted JPS5937705U (ja) | 1982-09-02 | 1982-09-02 | 可変抵抗器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5937705U (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60167305U (ja) * | 1984-04-13 | 1985-11-06 | 北陸電気工業株式会社 | 可変抵抗器 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5626409A (en) * | 1979-08-09 | 1981-03-14 | Nippon Electric Co | Variable resistor |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6220964Y2 (ja) * | 1980-11-06 | 1987-05-28 |
-
1982
- 1982-09-02 JP JP13391882U patent/JPS5937705U/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5626409A (en) * | 1979-08-09 | 1981-03-14 | Nippon Electric Co | Variable resistor |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5937705U (ja) | 1984-03-09 |
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