JPS6241430Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はカーステレオ．カーラジオの切換機
器に関する。

カーステレオおよびカーラジオは一般的にダツ
シユボードまたはフロントコンソールボツクス内
に収納されている。従つてフロントシートの運転
手または助手によつてのみカーステレオやカーラ
ジオが操作され、リヤシートの着席者はカーステ
レオ．カーラジオにふれることが難しくカセツト
交換、音量調整等の操作を行なうことができな
い。そのためリヤシート着席者はFM放送やミユ
ージツクテープを最適の条件下で十分で楽しむこ
とができない。またフロントシートの運転手はリ
ヤシート着席者の指示によりまたは事前に操作釦
を操作したりテープ交換をしなければならず運転
がおろそかになりやすいだけでなくリヤシート着
席者の好みに十分合致した条件を設定することが
難しい。

この考案は上記のような欠点を除去するための
カーステレオ．カーラジオの切換機器の提供を目
的としている。

以下図面を参照しながらこの考案の一実施例に
ついて詳細に説明する。

車の右サイドから左サイド方向をみた第１図に
おいて、フロントシート１２、リヤシート１４の
脇のサイドアームレスト１６，１８にそれぞれカ
ーステレオ．カーラジオのいずれかからなる音響
機器がそれぞれ内蔵されている。たとえばサイド
アームレスト１６にカーラジオ２０が、サイドア
ームレスト１８にカーステレオ２１をそれぞれ配
設することができる。サイドアームレスト１６に
配設されたカーラジオ２０は、第２図に示すよう
に、たとえばシーソタイプの、切換スイツチ２２
の切換えにより通電され、一連のプツシユ釦２４
の押圧により対応する周波数が同調表示部２６に
表示されている。そしてボリユーム釦２８、バラ
ンス釦３０、トーン釦３２を適当に回動させるこ
とにより最適の条件を設定できる。ヒンジタイプ
のカバー３４がサイドアームレスト１６の上面に
配設されてカーラジオ２０を外部から遮蔽可能と
している。第３図に示すように、カバー３４によ
つてカーラジオ２０を遮蔽すれば美的であるとと
もにアームレストとしての本来の機能を損うこと
がない。サイドアームレスト１８に配設したカー
ステレオ２１も第４図に示すように、カバー３６
によつて遮蔽可能に構成されている。そしてカン
ガルーポケツトタイプのカセツトホルダー３８が
カーステレオ２２の上面に位置し、カセツトホル
ダにカセツトを装填した後切換スイツチ４０をオ
ンとすることによつてテープレコーダメカニズム
が始動する。そしてボリユームノブ４２、バラン
スノブ４４の操作により最適の条件が設定され
る。符号４６は各種の操作釦（エジエクト釦、
FF釦、REW釦、チヤンネル切換釦等）を示して
いる。なおカーステレオとしてチユーナ付カース
テレオを配設してもよいことはいうまでもない。

第５，６，７図にこの考案に係る切換機器の電
気回路図の各状態をそれぞれ示し、中央より右半
分にカーラジオ２０の切換スイツチ２２の電気回
路図を左半分にカーステレオ２１の切換スイツチ
４０の電気回路図が示されている。ここで切換ス
イツチ２２，４０はいずれも２回路２接点のスイ
ツチから構成されている。第５図の電気回路図で
は切換スイツチ４０がａサイドに切換えられてカ
ーステレオ２１が通電されている。カーラジオ２
０を通電したい場合には、第６図に示すように、
切換スイツチ２２をａサイドからｂサイドに切換
えればカーステレオ２１の切換スイツチ４０は切
れてカーラジオ２０の切換スイツチ２２が通電さ
れる。そして再びカーステレオ２１を通電したい
場合には切換スイツチ４０をａサイドからｂサイ
ドに切換えればよい（第７図参照）。カーラジオ
２０が通電されているときにはパイロツトランプ
５０が点火し、他方カーステレオ２１が通電され
ているときはパイロツトランプ５１が点火される
ためどちらが通電状態にあるかを一見して知るこ
とができる。切換スイツチの切換えは図示のよう
にカーラジオ．カーステレオ間だけでなくカース
テレオ相互間またはカーラジオ相互間においても
行なうことができる。

また第８図に示すように、一対のスピーカ５
４，５６を共有しリレーRYを利用して切換スイ
ツチ５８を切換えることにより対応する電気回路
にスピーカが接続される構成とすることが好まし
い。また第９図に示すように、プリアンプ６０な
いし６３とスピーカ５４，５６に接続した共通の
メインアンプ６４，６６との間に配設した切換ス
イツチ６８をリレーRYで切換えるように構成し
てもよい。リレーRYはたとえば第３図ないし第
５図に示すような位置に配設される。

上記のようにこの考案に係るカーステレオ．カ
ーラジオの切換機器は同一車内の離反した位置に
カーステレオ．カーラジオのいずれかからなる第
１、第２の音響機器をそれぞれ配設している。そ
して第１の音響機器の通電中に第２の音響機器の
切換スイツチをオンとすることにより同時に第１
の音響機器をオフとし、逆に第２の音響機器の通
電中に第１の音響機器の切換スイツチをオンとす
ることにより同時に第２の音響機器をオフとする
電気回路を有している。そのためたとえばリヤシ
ートおよびフロントミートの脇のサイドアームレ
ストに音響機器をそれぞれ配設すればリヤシー
ト．フロントシートのいずれに着席していても自
ら手近の音響機器の切換スイツチを操作すること
により自由にステレオ演奏を楽しむことができ
る。

またそれぞれの音響機器に共通なスピーカまた
はメインアンプを持つスピーカの回路を音響機器
の切換スイツチの切換動作により同時に切換えれ
ば操作性がよく瞬時に所望の音響機器を利用でき
る。

上述した実施例はこの考案を説明するためのも
のでありこの考案を何んら限定するものでなく、
この考案の技術範囲内で変形、改造等の施された
ものも全てこの考案に包含されることはいうまで
もない。たとえばサイドアームレストでなくリヤ
シートのセンタアームレスやリヤパーセルトレイ
に音響機器を配設してもよい。

【図面の簡単な説明】

第１図は右サイドより左サイド方向をみた車内
の概略図、第２図はカーラジオの内蔵されたサイ
ドアームレストの斜視図、第３図はカバーをとじ
た第２図に示すサイドアームレストの斜視図、第
４図はカーステレオの内蔵されたサイドアームレ
ストの斜視図、第５，６，７図は切換スイツチを
含む電気回路図、第８図は共通のスピーカを含む
電気回路図、第９図はメインアンプを持つスピー
カを含む電気回路図である。 １６，１８……サイドアームレスト、２０……
カーラジオ、２１……カーステレオ、２２，４０
……切換スイツチ、３４，３６……カバー、５
０，５１……パイロツトランプ、５４，５６……
スピーカ、６０ないし６３……プリアンプ、６
４，６６……メインアンプ、RY……リレー。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 同一車内の離反した位置にカーステレオ．カ
   ーラジオのいずれかからなる第１、第２の音響
   機器をそれぞれ配設し、第１の音響機器の通電
   中に第２の音響機器の切換スイツチをオンとす
   ることにより同時に第１の音響機器をオフと
   し、逆に第２の音響機器の通電中に第１の音響
   機器の切換スイツチをオンとすることにより同
   時に第２の音響機器をオフとする電気回路を有
   するカーステレオ．カーラジオの切換機器。 ２ 第１、第２の音響機器に共通なスピーカを配
   設し、第１、第２の音響機器の切換スイツチの
   切換動作によつてスピーカの回路を同時に切換
   えている実用新案登録請求の範囲第１項記載の
   カーステレオ．カーラジオの切換機器。 ３ 第１、第２の音響機器に共通なメインアンプ
   を共通なスピーカの回路に設け、第１、第２の
   音響機器の切換スイツチの切換動作によつてス
   ピーカの回路を同時に切換えている実用新案登
   録請求の範囲第１項記載のカーステレオ．カー
   ラジオの切換機器。