JPS6241156Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は風呂釜の導湯管類の取付けにあたり導
湯管類を保持しておくために使用する治具に関す
るものである。

風呂釜が浴槽から壁を隔てた外部に置かれるも
のでは、風呂釜と浴槽とをつなぐ導湯管の他端を
壁の内側で抑えていなければならないため取付作
業が二人仕事になる面倒がある。本考案は前記の
点を解決するため、こうした管類を所望の位置、
高さで保持でき一人でも容易かつ正確に取付けら
れ、しかも狭い場所でも支障なく作業が行なえる
ようにしたものである。

即ち本考案は、縦横長さの比を異にした辺長を
有する基盤１の長辺２及び短辺３に沿つて、支柱
取付用アングル４を着脱交換自在に取付けられる
ねじ５の取付孔６を複数個形成し、前記アングル
４の立上り片７に取付けた支柱８には、その長手
方向へ移動可能な案内手段を介して風呂釜用管類
９を保持する保持具１０を設けて成る風呂釜用管
類の取付治具である。

図示の実施例は浴室Ｂの壁Ｗに形成した通孔Ｈ
に２本の導湯管類９即ち導出管と導入管を通し浴
槽Ｔ内に導出、導入端部を設置する場合を想定し
ている。

而して基盤１は、通常数十cm程度の長さの導湯
管類９を安定して保持するのに十分な重さと縦横
の長さを有するものとし、短辺３は管類９の両側
に僅かな余裕をおける程度の必要最少限度の寸法
（図例ものは12cm。）で良い。従つて支柱取付用ア
ングル４は長辺２と短辺３に夫々開口した取付孔
６に位置を変えてねじ止めすることができ、その
立上り部７には固定ねじ１１により支柱８が立設
されている。支柱８の高さ方向両側には案内手段
として断面略Ｌ字型の案内レール１２，１２が対
向して設けてあり、内部に嵌挿した型の摺動体
１３，１３に前記管類９の保持具１０が固着して
ある。保持具１０は管類９の外周を保持する弧形
断面を有した一対より成り、双方が止ねじ１４，
１４により着脱可能である。このため管類９は側
方へ片持式に保持、固定される。１５は摺動体１
３の支柱８上の位置決めのため摺動体１３に螺合
させた止めねじである。

本考案は以上述べたような内容を有しており、
基盤１の長辺２及び短辺３に沿つてねじ５の取付
孔６を形成してあるので、支柱取付用アングル４
を長辺２或いは短辺のいずれにも簡単に付けかえ
られるので、風呂釜用管類９の取付け空所が充分
得られない場合でも段取りが容易である。例えば
背部の壁W′が第３図鎖線迄しかなく風呂釜の設
置場所が狭いときは基盤１を変向しアングル４及
び支柱８を短辺３側へ移せば長辺側では不可能な
作業が可能になり、しかも作業が著しく容易化す
る。即ち、管類９の先端を浴槽Ｔの内壁より突出
させ、かつパツキングＰを内壁の前後に当接し
て、管類９の口内めねじ部におねじ部材Ｑを螺合
するだけで良い。このように本考案によれば支柱
８に移動可能に設けた保持具１０によつて管類９
を確固かつ適切な位置に保持できるから、管類９
のかかる保持部分とは反対側の端部で一人で取付
作業を行なうことができ従つて作業効率を著しく
向上できる効果がある。

【図面の簡単な説明】

図は本考案に係る風呂釜用管類の取付治具の実
施例を示すもので、第１図は全体斜視図、第２図
は管類の保持部側からみた正面図、第３図は平面
説明図である。 １……基盤、２……長辺、３……短辺、４……
支柱取付用アングル、５……ねじ、６……取付
孔、７……立上り片、８……支柱、９……風呂釜
用管類、１０……保持具。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 縦横長さの比を異にした辺長を有する基盤１
   の長辺２及び短辺３に沿つて、支柱取付用アン
   グル４を着脱交換自在に取付けられるねじ５の
   取付孔６を複数個形成し、前記アングル４の立
   上り片７に取付けた支柱８には、その長手方向
   へ移動可能な案内手段を介して風呂釜用管類９
   を保持する保持具１０を設けて成る風呂釜用管
   類の取付治具。 (2) 案内手段は、支柱８の両側に対向して設けた
   断面略Ｌ字型のレール１２，１２とそれに上下
   可能に嵌挿された摺動体１３より成る実用新案
   登録請求の範囲第１項記載の風呂釜用管類の取
   付治具。 (3) 保持具１０は風呂釜用管類９の外周を保持す
   る弧状断面を備えた一対より成る実用新案登録
   請求の範囲第１項記載の風呂釜用管類の取付治
   具。