JPS6240903Y2 - - Google Patents

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JPS6240903Y2
JPS6240903Y2 JP6377981U JP6377981U JPS6240903Y2 JP S6240903 Y2 JPS6240903 Y2 JP S6240903Y2 JP 6377981 U JP6377981 U JP 6377981U JP 6377981 U JP6377981 U JP 6377981U JP S6240903 Y2 JPS6240903 Y2 JP S6240903Y2
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ring
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tension piece
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  • Containers Opened By Tearing Frangible Portions (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、アルミ箔などの金属箔を含む複合シ
ートまたは端層シートよりなる蓋により密封され
た簡易開口容器を、開口のためのスコアや切り込
みを蓋に入れることなく、また開口具を用いなく
ても容易に開口できる簡易開口容器に関する。
〔従来の技術〕
現在粉ミルクなどの缶の蓋には、0.2〜0.35mm
程度の厚さを有するアルミ材に、0.11〜0.18mm程
度の深さを有するスコアを設け、蓋の一部に中空
状のリベツトを形成せしめ、このリベツトに開缶
用のタブをかしめ結合させ、このタブの挺子作用
により上記スコア線を破断除去する形式のものが
用いられている。
また別の形式の蓋としては、金属箔や合成樹脂
シート、または、それらの複合シートを容器の口
部に嵌合するように形成し、金属やプラスチツク
リングなどで巻締め、または、溶着したものがあ
る。
〔考案が解決しようとする問題点〕
上記従来技術の前者は、開缶時にスコア部より
微量ではあるが、アルミ粉が内容物中に混入する
おそれがあるばかりでなく、開裂後の蓋が鋭利な
端縁を有しているので、その処置に困ることがあ
る。更にこのような蓋は、輸送中に振動や衝撃を
うけた際に、スコア部に応力が集中し、不測の開
口をすることがあり、またこのような傾向は、大
口径の蓋に多く発生するため、取扱いには細心の
注意が必要であつた。その上、肉薄のアルミ材に
対し、均一で精度のよいスコア形成を行うために
は、高精度のプレス機械が必要であり、更に精度
向上のため肉厚のアルミ材を使用せざるを得ない
ことと相俟つて、コストアツプにつながるという
欠点があつた。
また、上記従来技術の後者は、開口手段として
容器の開口縁を案内として切断するカツターを別
個に組合わせるか、あるいは、消費者が適当な刃
物などの開口具を使用して開口しなければなら
ず、開口操作が煩雑であるという欠点があつた。
〔問題点を解決するための手段〕
従来技術の問題点を解決する本考案の構成は、
金属箔を含む複合シート、または、金属箔単層シ
ートよりなる蓋を、金属またはプラスチツクより
なるリングと共に缶胴の口部縁に巻締めまたは溶
着して、上記リングの内側縁を開口縁として上記
蓋を開口する簡易開口容器において、上記蓋の上
面に、上記リングの少なくとも半周に沿う帯状片
によつて構成され、かつ、その一端に把持部を有
し、該把持部からリングの開口縁に向かう突出部
を備えた開口引張片を、該開口引張片の突出部先
端を上記リングの開口縁に近接させて、上記蓋の
引き裂き強度より強固に溶着、もしくは、接着せ
しめたことを特徴とするものである。
〔作用〕
本考案は、かかる構成を採用したので、前記開
口引張片を引き上げて蓋を引裂くときに、リング
の開口縁に沿つた引き裂きが行われ、簡単に開口
することができる。
〔実施例〕
本考案の実施の一例を示す第1図乃至第8図に
従つて詳述すれば次の通りである。
本考案の基本構成を第1図、第2図について説
明すると、1は缶胴体であり、該缶胴体1の上部
開口に、開口縁2を有するリング3がアルミ箔主
体シートの蓋4と一体に巻締されている。
該蓋4は、アルミ箔4aの上面に熱溶着性の合
成樹脂4bをラミネートさせたもので、リング3
の底面側に溶着されており、ここまでは従来の技
術と変わらない。
5は合成樹脂4bと同種の材料からなる帯状略
半円の開口引張片であつて、一端に把持部6を有
し、該把持部6からリング3の開口縁2に向かう
突出部9を備える。該開口引張片5は、蓋4の上
面に、上記突出部9の先端をリング3の開口縁2
に近接させて、上記蓋の引き裂き強度より強固に
溶着してある。
第3図、第4図の実施例を用いて開口過程を説
明すると、まず把持部6を引き起こすと、開口引
張片5は、蓋4の上面に、境目線7を溶着の始端
として強固に溶着してあり、かつ、ある程度の剛
性を有するため、切り込み12により形成された
境目線7を底辺とする三角形状の初期引き裂き部
13が下向きに回動して、蓋4に初期引き裂きを
起こす。そして把持部6を更に引き上げると、こ
の引き裂きは境目線7の外側端a点から突出部9
の外側縁を外方案内縁8としてリング3の開口縁
2に向かい、把持部6を引き上げるにつれ、その
まま開口縁2に沿つて進行する引き裂きと、境目
線7の内側端b点を基点とし、帯状略半円の開口
引張片5の内側縁を内側案内縁10としてこれに
沿つて進行する引き裂きとになる。両引き裂きの
進行が半周前後まで進むと、蓋4の中央部に弛み
が生じ、引き裂き応力が前者の開口縁2に沿つた
外側引き裂きのみに集中するようになるので、内
側案内縁10に沿つて進行する引き裂きは、内側
案内縁10の終端手前で中断される。他方、開口
縁2に沿つて進行する引き裂きはその後も持続さ
れるので、最後に完全開口がなされるものであ
る。
本考案は上述のような過程で開口されるので、
開口引張片5はリング3の少なくとも半周に沿う
長さがなければならない。短いと、開口引張片5
の内側案内縁10を案内縁としてこれに沿つて進
行する引き裂きが、内側案内縁10の終端を越
え、そのまま開口縁2に至るので開口操作がその
時点で中断されてしまうからである。
また、切りまくれ、切り残りのない開口を得る
ためには、外側引き裂きを確実に、而も短距離で
リング3の開口縁2に到達させ、かつ、開口縁2
に至つたこの引き裂きが安定して開口縁2に沿つ
て進行する必要がある。前者のために、開口引張
片5にリング3の開口縁2に向かう突出部9を設
け、その外側縁を外方案内縁8とするとともに、
突出部9先端をリング3の開口縁2に近接させて
蓋4上面に溶着した。
このため開口引張片5の外側縁5aとリング3
の開口縁2との間に間隔(第3,4図の実施例で
は25mm前後)が生じ、後者の目的が達せられた。
即ち、この間隔が狭すぎると、引き裂きのために
蓋4が撓むとき、開口引張片5とリング3が各々
厚み方向で接触し、蓋4の自由な撓みが阻害され
るので、リング3の開口縁2に沿つた応力集中が
難しくなり、切りまくれ、切り残りの発生原因と
なる。逆に間隔が広すぎると、開口縁2と内側案
内縁10の曲率半径の差が大きくなるので、両縁
での同時引き裂きの段階で引き裂き進行方向、お
よび、進行速度に差が生じ、引き裂かれる方向が
不安定となつて、この場合にも切りまくれ、切り
残りの発生原因となる。
この間隔の下限、上限は、実施されるときの各
寸法によつて多少異なり、粉ミルク等の容器(開
口縁2の口径40〜120mmΦ)では1〜30mmがその
範囲である。
尚、開口引張片5が蓋4上面に該蓋4の引き裂
き強度より強固に溶着していなければ、剥離によ
つて開口が最初、あるいは、途中からなされぬこ
とは、前記開口過程の説明から自明である。
次に第5図に示した実施例は、開口引張片5を
細幅のリング状に形成したもので、この開口引張
片5は、単体の軟質合成樹脂で射出成形により一
体成形されている。そしてリング状引張片の終端
部は、開口引張片5の基部外側に、引きちぎり可
能な溝14を介して連着され、また把持部6は蓋
4に接着されず、これの下側に一体成形した下向
き突出部15が蓋4に溶着せしめられている。ま
た開口引張片5のリング状部両側縁は、他に比べ
僅かに肉厚とし、補強をするリブの役割を行わ
せ、更に、開口引張片5の基部には、矢印形の空
隙部16を設け、把持部6の引き裂き方向を示し
ている。
また、本実施例においてはリング状にしてある
ので、本考案品の製造時、開口引張片5の送りや
位置決めが比較的容易である。
次に第6,7図に示した実施例は、第5図実施
例と同様の射出成形による開口引張片5を蓋4に
対して溶着したもので、把持部6には、突起17
と、これが嵌着する係止孔18と、突起17と係
止孔18との中間に位置する折り曲げ溝19とが
設けてあり、図において、上記係止孔18の右側
縁までが把持部6で、他は蓋4に対して溶着され
ている。そして半円形状の開口引張片5の外側縁
5aには、数個所に突部20が一体形成されてお
り、該突部20は、開口性を損なうことのないよ
う開口縁2との間の蓋部に張力をもたせる効果
と、種々の意匠的形態をとりうることを示してい
る。
開口に当たつては、把持部6を折り曲げ溝19
から折り曲げて、突起17を係止孔18に嵌着し
たのち、この2つ折り把持部6を引き上げ引動す
ることにより、上述の如く完全開口がなしうるも
のである。
次に第8図に示した実施例は、第1図に示した
ような蓋4と同様な複合シートをパンチで打抜い
た開口引張片5を蓋4に溶着したもので、その形
状は図から明らかなように、A字型をした把持部
6の両脚部を左右に開いてリング状となしたもの
で、該A字型をした把持部6には、これの一方の
脚部6aと連結部6bの部分にわたつて、外方案
内縁8を形成し、かつ、開口引張片5との分離を
なすへ字型のスリツト21が形成してある。そし
てこのスリツト21の屈折点aに連なる上記脚部
6aに形成された境目線7から初期の引き裂きが
始まり、点aから外方案内縁8にそつて開口縁2
に到達する外側引き裂き作用と、点bを基点とし
開口引張片5の内側案内縁10にそう引き裂き作
用が働き、上述した例と同様に完全開口がなされ
るものである。
尚上述した各実施例は、リング3が円形である
ものについてのみ説明したが、完全円形である必
要はなく、楕円形であつても、またコーナー部が
丸味をおびた角型でもよい。
また、以上の実施例で蓋4は、アルミ箔4aに
合成樹脂4bをラミネートしたものであるが、引
き裂き性がよければ他の材料でも、あるいは、金
属箔単体でもよい。開口引張片5については、蓋
4の引き裂き強度や引張強度より大きい強度をも
つ材料であつて、該蓋4の引き裂き強度より強固
にその上面に溶着、あるいは、接着剤を用いて接
着できるものであれば実施例に挙げた合成樹脂4
bと同種の材料でなくともよいことは自明であ
る。
〔考案の効果〕
このように本考案によれば、次のような効果が
得られる。
(a) 把持部の引き上げによる蓋の開口は、最初の
引き裂き部から外方は、開口引張片に設けた外
方案内縁により直ちにリングの開口縁に至り、
また内方は、開口引張片の内側縁をガイドとし
て略半円周まで内外側の引き裂きが進行し、そ
の後は、開口縁にそつて全面開口がなしえられ
る。
(b) 特に開口引張片が少なくとも開口縁の約半周
にそつて設けられていることから、引き裂きが
途中で中断されるのを合理的に防止し、単層シ
ートまたは金属箔を含む複合シートを使用した
容器であつても、カツターなどの開口具を使用
する必要がなく、取扱い上きわめて便利であ
る。
(c) リングの開口縁と、開口引張片の外側との間
に間隔が形成されたので、把持部からリングの
開口縁に向かう外方案内縁にそつて引裂かれる
応力が、引き続きリングの開口縁にそつた部分
に集中され、この応力集中が最後まで持続さ
れ、完全開口が容易に行われる。
(d) 希望開口形状、詳しくは、リングの開口縁形
状より開口引張片の径が小さくしうることか
ら、開口引張片の材料消費量が少なく、経済的
である。
(e) リングの開口縁と開口引張片の外側縁との間
隔を利用し、開口引張片に各種の意匠的凹凸が
形成しうる。
(f) リングの開口縁と開口引張片の外側縁との間
隔の存在により、本考案品の製造時、開口引張
片の位置決めが容易である。また、蓋の露出表
面積が大きく形成でき、衝撃時の応力集中が少
なく、耐衝撃効果が大きい。
(g) リングの開口縁にそつた部分に応力を集中さ
せ、この開口縁をガイドとして引裂くので、弱
い力で開き、而も切り残りがないことから、硬
度があり、かつ、肉厚の金属箔が使用しうる。
(h) 更に本考案は、スコアの付設が不要であるた
め、輸送中に振動や衝撃が加わつても、スコア
を有する蓋のように、スコア部への応力集中が
なく、不測の開口が避けられ、肉薄の金属箔の
使用が可能となり、併せて、精密なプレス機械
なども不要となることから、経済的効果も大き
い。
【図面の簡単な説明】
第1図は要部の拡大断面図、第2図は基本形実
施例の平面図、第3図は他の実施例の平面図、第
4図は同上実施例の開口状態を示す斜視図、第
5,第6図は別実施例の平面図、第7図は第6図
A−A線の断面図、第8図は別実施例の平面図で
ある。 1……缶胴体、2……開口縁、3……リング、
4……蓋、4a……アルミ箔、4b……合成樹
脂、5……開口引張片、5a……外側縁、6……
把持部、7……境目線、8……外方案内縁、9…
…突出部、10……内側案内縁。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 金属箔を含む複合シート、または、金属箔単
    層シートよりなる蓋を、金属またはプラスチツ
    クよりなるリングと共に缶胴の口部縁に巻締め
    または融着して、上記リングの内側縁を開口縁
    として上記蓋を開口する簡易開口容器におい
    て、上記蓋の上面に、上記リングの少なくとも
    半周に沿う帯状片によつて構成され、かつ、そ
    の一端に把持部を有し、該把持部からリングの
    開口縁に向かう突出部を備えた開口引張片を、
    該開口引張片の突出部先端を上記リングの開口
    縁に近接させて、上記蓋の引き裂き強度より強
    固に溶着、もしくは、接着せしめたことを特徴
    とする簡易開口容器。 (2) 上記把持部を、蓋に対し剥離容易に仮り止め
    した実用新案登録請求の範囲第(1)項記載の簡易
    開口容器。 (3) 上記開口引張片を構成する帯状片を円形とし
    た実用新案登録請求の範囲第(1)項記載の簡易開
    口容器。
JP6377981U 1981-05-01 1981-05-01 Expired JPS6240903Y2 (ja)

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JPS57177932U JPS57177932U (ja) 1982-11-11
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