JPH0619497Y2 - 開封の容易な蓋 - Google Patents

開封の容易な蓋

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JPH0619497Y2
JPH0619497Y2 JP1986035904U JP3590486U JPH0619497Y2 JP H0619497 Y2 JPH0619497 Y2 JP H0619497Y2 JP 1986035904 U JP1986035904 U JP 1986035904U JP 3590486 U JP3590486 U JP 3590486U JP H0619497 Y2 JPH0619497 Y2 JP H0619497Y2
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lid
knob
opening
rim
forming
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JP1986035904U
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JPS62146768U (ja
Inventor
博 蓮沼
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昭和アルミニウム株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、蓋、さらに詳しくは、栓抜きやナイフなど
の道具を使用せずに容易に開封しうる蓋に関する。
従来の技術 この種の蓋としては、例えば実開昭57-190775号公報に
開示されているように、蓋の外周の一部につまみが設け
られ、蓋の外周を含む環状部分が、容器本体の口縁部に
引き剥がし可能な状態に接着されている接着部となさ
れ、つまみの引っ張りにより、接着部全体を口縁部から
引き剥がすことにより開口を得るものが知られている。
また、従来の別の蓋としては、第7図および第8図に示
すように、蓋(42)の外周を含む環状部分が、容器本体(4
1)の口縁部フランジ(43)に接着されている接着部(44)と
なされ、接着部(44)の内周から若干内側に間隙をおいた
ところに開口部形成用環状薄肉部(45)が設けられるとと
もに、環状薄肉部(45)の内側にこれの一部に近接してつ
まみ(46)が設けられ、つまみ(46)を引張って薄肉部(45)
を破断することにより、開口部を得るものが知られてい
る。
考案が解決しようとする課題 上記従来の前者の蓋には、つぎの問題点がある。第1
に、接着部全体を口縁部から引き剥がす必要があるた
め、接着強さの程度によっては、比較的大きなつまみの
引っ張り力を必要とし、開封が容易でない。第2に、蓋
を引き剥がした後、口縁部には接着剤等が残存する恐れ
があり、そうすると、口縁部が見苦しい外観を呈する。
また、上記従来の後者の蓋にはつぎの問題点がある。第
1に、薄肉部(45)と他の部分との強度差を小さくする
と、破断が薄肉部(45)にそって進行せずに途中で薄肉部
(45)以外の部分に及ぶことがあり、その反面強度差を大
きくすると、破断の進行は良好であるが、蓋(42)そのも
のに必要な強度を欠くことになるため、その強度差の設
定が容易でない。第2に、開口した後に、容器口縁の内
側に蓋(42)の薄肉部(45)より外側の部分が残存するため
に、その残存した部分によって手が傷つけられる恐れが
あり、また残存した部分が内容物の取り出しの邪魔にな
る。
この考案の目的は、上記問題点を解決した開封の容易な
蓋を提供することにある。
問題点を解決するための手段 この考案による開封の容易な蓋は、蓋の外周の一部につ
まみが設けられ、蓋の外周を含む環状部分が、容器本体
の口縁部に引き剥がし可能な状態に接着されている接着
部となされている蓋において、接着部の外周と内周の間
に、つまみの内側の部分を除いて接着部をほぼ一巡しか
つ両端がつまみの両側縁基部にそれぞれつながっている
開口部形成用薄肉部が設けられていることを特徴とする
ものである。
薄肉部は連続のものであることが望ましいが、例えば、
ミシン目のように不連続のものでもよい。
作用 この考案による開封の容易な蓋では、接着部の外周と内
周の間に、つまみの内側の部分を除いて接着部ほぼ一巡
しかつ両端がつまみの両側縁基部にそれぞれつながって
いる開口部形成用薄肉部が設けられているから、開口部
形成用薄肉部の内外両側の部分に容器本体の口縁部に接
着されている接着部が存在するため、開口部形成用薄肉
部に直接外力が作用しない限り、開口部形成用薄肉部が
不用意に切断されない。
さらに、つまみを引っ張ると、その引っ張り力が開口部
形成用薄肉部のつまみの両側縁基部に直接作用し、開口
部形成用薄肉部が用意に切断され、切断後、蓋の開口部
形成用薄肉部より内側の部分のみが容器本体の口縁部か
ら引き剥がされるため、接着部の全体を引き剥がす場合
と比較し、つまみの引っ張り力が小さくてすみ、しか
も、容器本体の口縁内に蓋が残存しない。
さらに、蓋の開口部形成用薄肉部より内側の部分を容器
本体の口縁部から引き剥がした後、その外側の部分は口
縁部に接着されたまま口縁部を被覆する。
実施例 以下、図面を参照してこの考案の実施例について説明す
る。
第1図および第2図は、容器本体(11)と、これに施され
ている蓋(12)とを示している。
容器本体(11)は、熱可塑性合成樹脂製のものであって、
平面視円形の浅いカップ状に形成されている。容器本体
(11)の口縁部には全長にわたって一定巾のフランジ(13)
が設けられている。
蓋(12)は、後で詳しく説明するが、積層材製のものであ
って、フランジ(13)の外径と同じ外径をもつ円板状に形
成されている。蓋(12)の外周の一部につまみ(14)が一体
的に設けられている。蓋(12)の外周を含むフランジ(13)
の巾と同じ巾の環状部が、フランジ(13)の上面に引き剥
がし可能な状態に接着されている接着部(15)となされて
いる。接着部(15)の外周と内周の間には、つまみ(14)の
内側の部分を除いて接着部(15)をほぼ一巡しかつ両端が
つまみ(14)の両側縁基部にそれぞれつながっている開口
部形成用薄肉部(16)が設けられている。
第3図に詳細に示すように、蓋(12)は、上から順次耐食
性合成樹脂層(17)、アルミニウム箔層(18)、接着剤層(1
9)、アルミニウム箔層(20)および熱可塑性合成樹脂層(2
1)で一体に構成されている。
耐食性合成樹脂の具体例としては、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合物などを挙げ
ることができる。アルミニウム箔としては、厚さが30
〜200μ程度のやや厚めのものが好ましいが、これに
限らない。アルミニウム箔の代わりに、厚さが0.35
mm程度までのアルミニウム板の使用も可能である。接着
剤としては、ポリエチレンのような比較的強度の弱い樹
脂フィルム、ポリエチレン・テレフタレートのような比
較的強度の高い樹脂フィルムを挙げることができる。こ
の場合に、一軸延伸フィルムを使用して、その引裂易方
向を、蓋(12)のつまみ(14)から中心に向かう方向と直交
する方向(第1図の上下方向)に向けておくことが好ま
しい。そうすることにより、開封に際し、その開封初期
および後期において、薄肉部(16)のつまみ(14)の近傍お
よびこれと反対がわの部分が破断し易くなる。熱可塑性
合成樹脂の具体例としては、ポリエチレン、ホットメル
トなどを挙げることができる。熱可塑性合成樹脂層(21)
は容器本体のフランジ(13)に熱融着されている。また、
熱融着によらずに容器本体(11)に蓋(12)を接合する場
合、例えば両者を巻き締めにより接合する場合は第4図
に示すように、上記積層材の熱可塑性合成樹脂層(21)の
代わりに耐食性合成樹脂層(22)とすることが可能であ
る。
薄肉部(16)を形成するための手段はロール成形によるも
のと、プレス成形によるものとがある。
ロール成形により得られた薄肉部(16)は、第5図に示さ
れているが、これは、図示しない刃物を、蓋(12)の薄肉
部(16)となる部分、すなわち開口部形成用領域とそれ以
外の領域の境界に切り込ませてその一部を除去し、切込
み溝(23)を形成することにより、この切込み溝(23)の下
方に得られたものである。切込み溝(23)は先の尖った上
拡がりのテーパ状の側面(24)を有し、その底は下アルミ
ニウム箔層(20)の厚さの中程まで達している。
プレス成形により得られた薄肉部(16)は、第6図に示さ
れているが、これは、型(25)を通じて上述の両領域の境
界を押圧し、熱可塑性合成樹脂層(21)を除いて各層(17)
〜(20)を薄く変形させて押圧溝(26)を形成することによ
り、この押圧溝(26)の下方に得られたものである。この
押圧溝(26)は、平底な底面(27)および上拡がりのテーパ
状の側面(28)を有し、その底は下アルミニウム箔層(20)
の上面のところまで達している。変形により、上アルミ
ニウム箔層(18)には下方突出状断面上向きコの字形部(2
9)が形成され、下アルミニウム箔層(20)にはコの字形部
(29)の底部をはめた溝(30)が形成され、この溝(30)の底
をなす部分(31)とコの字形部(29)の底壁(32)をなす部分
とを合わせた厚さは、下アルミニウム箔層(20)の押圧さ
れていない部分の厚さより若干薄くなっている。また、
プレス成形に際し、耐食性合成樹脂層(17)が存在し、こ
れが潤滑作用をなすことにより、型(25)の先端角部(33)
が上アルミニウム箔層(18)に損傷を与えることが防止さ
れ、きれいな仕上がりの成形が保証される。
容器を開封する際は、つまみ(14)を斜め上方に引張る
と、つまみ(14)からこれの反対方向に向って薄肉部(16)
に破断が進行し、かつつまみ(14)の基部とこれにつらな
る接着部(15)の薄肉部(16)より内側の部分がフランジ(1
3)から引き剥がされ、開口部が形成される。
考案の効果 この考案によれば、開口部形成用薄肉部の内外両側の部
分に容器本体の口縁部に接着されている接着部が存在す
るため、開口部形成用薄肉部に直接外力が作用しない限
り、開口部形成用薄肉部が不用意に切断されないから、
蓋の強度が薄肉部で弱められることを防止することがで
きる。
さらに、つまみを引っ張ると、その引っ張り力が開口部
形成用薄肉部のつまみの両側縁基部に直接作用し、開口
部形成用薄肉部が用意に切断され、切断後、蓋の開口部
形成用薄肉部より内側の部分のみが容器本体の口縁部か
ら引き剥がされるため、接着部の全体を引き剥がす場合
と比較し、つまみの引っ張り力が小さくてすむから、開
封が容易である。
しかも、容器本体の口縁内に蓋が残存しないから、蓋の
残存した部分により手などが傷つけられる恐れもなく、
また残存した部分が内容物の取り出しに支障を来たすこ
ともない。
さらに、蓋の開口部形成用薄肉部より内側の部分を容器
本体の口縁部から引き剥がした後、その外側の部分は口
縁部に接着されたまま口縁部を被覆するから、口縁部に
は接着剤等が残存しても僅かであるため、口縁部の外観
が比較的奇麗である。
【図面の簡単な説明】
第1図から第6図はこの考案の実施例を示し、第1図は
平面図、第2図は第2図のII−II線にそう断面図、第3
図および第4図はそれぞれ蓋の一部拡大断面図、第5図
および第6図は薄肉部およびこれの周辺部の拡大断面
図、第7図および第8図は従来例を示し、第7図は平面
図、第8図は第7図のVIII−VIII線にそう断面図であ
る。 (11)……容器本体、(12)……蓋、(14)……つまみ、(15)
……接着部、(16)……薄肉部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】蓋(12)の外周の一部につまみ(14)が設けら
    れ、蓋(12)の外周を含む環状部分が、容器本体(11)の口
    縁部に引き剥がし可能な状態に接着されている接着部(1
    5)となされている蓋において、 接着部(15)の外周と内周の間に、つまみ(14)の内側の部
    分を除いて接着部(15)をほぼ一巡しかつ両端がつまみ(1
    4)の両側縁基部にそれぞれつながっている開口部形成用
    薄肉部(16)が設けられていることを特徴とする、開封の
    容易な蓋。
JP1986035904U 1986-03-11 1986-03-11 開封の容易な蓋 Expired - Lifetime JPH0619497Y2 (ja)

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JP1986035904U JPH0619497Y2 (ja) 1986-03-11 1986-03-11 開封の容易な蓋

Applications Claiming Priority (1)

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JP1986035904U JPH0619497Y2 (ja) 1986-03-11 1986-03-11 開封の容易な蓋

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JPS62146768U JPS62146768U (ja) 1987-09-16
JPH0619497Y2 true JPH0619497Y2 (ja) 1994-05-25

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1986035904U Expired - Lifetime JPH0619497Y2 (ja) 1986-03-11 1986-03-11 開封の容易な蓋

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JPS57190775U (ja) * 1981-05-30 1982-12-03

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JPS62146768U (ja) 1987-09-16

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