JPS6240695Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、搬送コンベヤの上方に、塗付ローラ
加振器を付設した下ホツパ、および上ホツパを順
次重設することによつて、ワークに均一に粉体を
供給可能とする粉体供給装置（以下装置という）
に係り、以下その一実施例を、本考案の装置が、
例えばホツトメルト系接着材の粉体の供給に用い
る場合を例にとり説明する。

図において、本考案の装置１は、搬送コンベヤ
２の上方に、塗付ローラ３を架け渡し、かつその
上方に加振器４を付設する下ホツパと、複数個の
上ホツパ６，６とを設けている。搬送コンベヤ２
は、例えば長尺の駆動ローラ９を側板１０，１０
間に並設したローラコンベヤからなり、平板状の
ワークｗを搬送する。又塗付ローラ３の上流側に
は、駆動ローラ９間に、前記ワークｗを予熱する
ヒータ１１を介装している。前記塗付ローラ３
は、側板１０から立上がる軸受片１３，１３間
に、前記搬送コンベヤ２を横切り架け渡され、そ
の下面がワークＷとほぼ当接する。なお塗付ロー
ラ３は、粉体を滑動することなく均一にその周面
で保持しうるゴム等の摩擦材を用いて形成する。

前記下ホツパ５は、塗付ローラ３の上縁に沿つ
て開口する流下口１４を下端に有しかつ上部に、
上部が開口しかつ上広がりの三角形の貯溜部１５
を形成した箱体であり、該貯溜部１５の側板１６
には、前記加振器４が並設される。該加振器４
は、偏心荷重を回転させるもの、又は荷重を往復
動させるもの、又は電磁式のもの等、種々な形式
のものが採用できる。該下ホツパ５には、その上
開口部１９の上方に、本実施例では２つの上ホツ
パ６，６が設けられる。該上ホツパ６は、前記上
開口部１９に向く流下口２０の上部に貯溜部２１
を設けており、又流下口２０には、図示しない適
宜の制御具によつて自動的に開閉しうる遮蔽板２
２を取付けれる、又上ホツパ６の上開口部２３に
は、粉体供給用のホース２４が垂下している。

然して本考案の装置１において、上ホツパ６の
流下口２０から、遮蔽板２２の操作により、下ホ
ツパ５内に、ほぼ一定高さとなるように粉体を供
給する。下ホツパ５の加振器４によりその側板１
６は振動し、従つて下ホツパ５の流下口１４は、
ほぼ連続してかつ均一に粉体を塗付ローラ３上に
流下でき、又その流下とともに塗付ローラ３の上
縁で粉体はさらに均一に分布したのち、搬送コン
ベヤ２上を搬送されかつヒータ１１により予熱さ
れるワークＷ上に流下する。従つてワークＷには
均一にかつ溶融した粉体即ち接着材が供給され、
かつ供給と同時に溶融することによつて、次工程
における接着作業を容易とする。

叙上のごとく本考案の装置は、搬送コンベヤ
に、塗付ローラと、加振器を具える下ホツパと、
上ホツパとを設けているため、上ホツパ、下ホツ
パ、さらには塗付ローラへの流下とともに粉体は
その全巾にわたり均一化され、ワークＷに平均し
て粉体を供給する。又下ホツパには加振器を設け
ているため、その内部で空洞等の発生を防ぎ流下
口全長にわたる均一な粉体の流下を可能とし、ワ
ークへの粉体の塗付精度とその能率化とを達成す
る。

なお本考案の装置において、上ホツパをさらに
多数個並設することもでき、又塗付ローラとして
表面を粗面としたものを用いる等、その態様を変
形でき、又本考案の装置は前記接着材の他、種々
な粉体の供給のために採用できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す斜視図であ
る。 ２……搬送コンベヤ、３……塗付ローラ、４…
…加振器、５……下ホツパ、６……上ホツパ、１
４……流下口、１９……上開口部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 平板状のワークを搬送する搬送コンベヤの上方
   に、該ワークを横切る塗付ローラを架け渡すとと
   もに、該塗付ローラの上縁に沿つて開口する流下
   口を有しかつ側板に加振器を付設した横長の下ホ
   ツパを塗付ローラの上方に設ける一方、該下ホツ
   パの上開口部に粉体を流下させる複数個の上ホツ
   パを付設してなる粉体供給装置。