JPS6240432B2 - - Google Patents

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JPS6240432B2
JPS6240432B2 JP54165298A JP16529879A JPS6240432B2 JP S6240432 B2 JPS6240432 B2 JP S6240432B2 JP 54165298 A JP54165298 A JP 54165298A JP 16529879 A JP16529879 A JP 16529879A JP S6240432 B2 JPS6240432 B2 JP S6240432B2
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JP
Japan
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sodium
solution
cathode chamber
hydrochloric acid
chamber
Prior art date
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Expired
Application number
JP54165298A
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English (en)
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JPS5687682A (en
Inventor
Tomijiro Morita
Tomoo Enoki
Minoru Yoshimori
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Kureha Corp
Original Assignee
Kureha Corp
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Publication date
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  • Electrolytic Production Of Non-Metals, Compounds, Apparatuses Therefor (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は亜二チオン酸ナトリウム(以下
Na2S2O4と記す)の電解的製法に関する。詳しく
は、陽極室には塩酸水溶液に塩化水素ガス又は濃
厚塩酸を供給しつつ循環し、陰極室には亜硫酸ナ
トリウムを含む液に亜硫酸ガスを供給し亜硫酸水
素ナトリウム水溶液とし、これを電解して
Na2S2O4を生成させる方法であり、またこのよう
にして得られる陰極室出液に亜硫酸ナトリウムを
加えてNa2S2O4を塩析分離する方法である。
従来、カチオン交換膜で仕切られた陽極室と陰
極室を有する電解槽を用いて、電解によつて
Na2S2O4を製造する方法としては、例えば米国特
許第3920551号あるいは特開昭54−42394号があ
る。これらの方法によれば、該電解槽の陽極室に
は食塩水を供給して塩素を取り出し、陰極室には
亜硫酸ガスを供給してNa2S2O4を生成させること
ができる。こうして陰極液中に生成するNa2S2O4
を分離するには特開昭54−42394号では陰極液に
アルコール等の塩析剤を加えてNa2S2O4・2H2O
を分離することが行なわれている。この陰極液中
にはNa2S2O4および反応源となる亜硫酸水素ナト
リウムがかなりの量含まれており、これを廃棄す
ることは経済的でない。しかし、このNa2S2O4
離後の液を更に陰極室に循環使用するときは、電
解液中に塩析剤であるアルコールが共存すること
になり、Na2S2O4の溶解度を低下させ、電解槽内
でのNa2S2O4の析出が避けられない。電解槽内の
Na2S2O4の析出は電流効率の低下および膜への結
晶の付着をきたすほか、電圧の上昇を招くなど電
解反応に悪影響を及ぼし好ましくない。
本発明者等は、電解的方法により高純度
Na2S2O4を製造することを目的とし、前述の如く
電解槽内にNa2S2O4が析出するような不都合のな
い製造方法について研究した結果、陽極電解液と
して塩酸水溶液を用い、陰極側で生成した
Na2S2O4の分離にはNa2S2O4の反応源となる亜硫
酸ナトリウムを添加して行う本発明に到達した。
即ち、本発明はカチオン交換膜によつて仕切ら
れた陽極室と陰極室を持つ電解槽を用いて、陽極
室には塩酸水溶液に塩化水素ガス又は濃厚塩酸を
供給しつつ循環し、陰極室には亜硫酸ナトリウム
を含む液を亜硫酸ガスを供給しつつ導入し、亜硫
酸水素ナトリウムを生成させ、これを電解し
Na2S2O4を製造する方法であり、このようにして
生成したNa2S2O4を含む陰極液に亜硫酸ナトリウ
ムを加えてNa2S2O4・2H2Oを析出させて分離
し、亜硫酸ナトリウムを含む分離後の液には亜硫
酸ガスを供給して亜硫酸水素ナトリウムを含む液
として陰極室に導入してNa2S2O4を生成させる方
法である。
本発明の工程を図示すれば第1図の如くなる。
即ち、陽極室に塩酸水溶液を循環し、陰極室には
亜硫酸水素ナトリウムを含む液を循環する電解工
程、陰極室を循環する液の一部を取り出しこれに
亜硫酸ナトリウムを加えてNa2S2O4を析出させる
塩析工程、析出したNa2S2O4・2H2Oを分離し、
濾液を陰極室に循環する分離工程および分離した
Na2S2O4・2H2Oを無水物に転換する無水化工程
よりなる。
電解工程において陽極では下記(1)式の反応が生
じて塩素を発生し、陰極では下記(2)式の反応が生
じてNa2S2O4を生成する。
陽極 2HCl→Cl2+2H++2e ………(1) 陰極 2NaHSO3+2H++2e→ Na2S2O4+2H2O ………(2) 本発明においては陽極液として塩酸水溶液を用
いることにより、Na2S2O4の塩析剤として亜硫酸
ナトリウムを用いることが可能となる。従来の方
法の如く、陽極液として食塩水溶液を用いるとき
はナトリウムイオンのバランスから亜硫酸ナトリ
ウムを塩析剤として用いることはできない。また
陽極液として塩酸水溶液を用いることは種々の塩
素化化合物製造の際に副生する塩化水素を有効に
利用でき本発明の利点の一つである。塩酸水溶液
は150g/〜250g/、好ましくは180g/
〜220g/の水溶液を陽極室に導入し、電解反
応を行なわせた後の陽極室出液は、該液に消費さ
れた相当量の塩化水素を補給して更に陽極室に循
環させる。
一方、陰極室には亜硫酸水素ナトリウムを100
〜300g/、好ましくは150〜250g/含む液
を導入し、Na2S2O4が析出しない程度にまで電解
にりNa2S2O4を生成させる。好ましくはNa2S2O4
を100〜150g/含む液として陰極室より取り出
し、一部は更に陰極室に循環し、他の一部を取り
出し亜硫酸ナトリウムを添加してNa2S2O4
2H2Oを析出させる。この塩析工程で添加する亜
硫酸ナトリウムの量は、このときの液の組成にも
よるが、多くの場合30〜100g/の範囲であ
る。この亜硫酸ナトリウムの添加によつて液中の
Na2S2O4の大部分が析出するが、このとき共沈し
てくる亜硫酸ナトリウムや亜硫酸水素ナトリウム
の量は極めて少ない。析出したNa2S2O4・2H2O
は分離工程で濾過分離し、濾液は塩析のために加
えた亜硫酸ナトリウム相当量の亜硫酸ガスを吹き
込み亜硫酸水素ナトリウムを含む液として陰極室
へ循環させる。即ち本発明の一つの特徴は塩析剤
として用いた亜硫酸ナトリウムがNa2S2O4の反応
源になことにある。
分離したNa2S2O4・2H2OはNa2S2O4無水物の転
位点温度以上の熱メタノールで洗浄して無水の
Na2S2O4にする。このときメタノール中に安定剤
例えばラウリル酸ナトリウムあるいはステアリン
酸ナトリウムを溶解しておくのが好ましく、これ
により高純度にして、かつ、安定なNa2S2O4無水
物を得ることができる。尚、この無水化工程は分
離工程と別個に行なつてもよいが、好ましくは、
分離工程をバツチ方式で行ない分離機内で熱メタ
ノールを加えて無水化するのがよい。
尚、本発明で用いる電解槽は、カチオン交換膜
で仕切られた陽極室および陰極室を有し、前述の
式(1)および(2)の反応を円滑に進行せしめるもので
あればよい。カチオン交換膜としては、例えばパ
ーフロロスルフオン酸系カチオン交換膜が好まし
く使用される。また陰極としてはステンレス金網
が好ましい。陰極の材質としてはステンレスの
他、鉛、白金などが用いられる。またニツケルも
使用出来ぬことはないが、第2図に示すNa2S2O4
生成ボルタングラムより明らかなように、ニツケ
ル電極は高電流密度が得られるが、Na2S2O4生成
反応電位より貴な負の電位で溶解電極反応を生じ
ることから好ましくない。他の金属については略
同程度の電流密度がとられるが経済性、加工性、
ポーラスな電極を必要とすること等を考慮すると
きステンレスが秀れている。
陰電極にステンレスを用いた電解槽形式は第3
図aに示す如く、カチオン交換膜1に陰電極2を
接触させて設け、膜の振れ止め3として例えば3
mmの塩化ビニル樹脂丸棒を設けるが、反応液のシ
ヨートパス、デツドスペイスを避けるため膜の振
れ止め3は第3図bに示す如く配置するのが好ま
しい。陰電極はカチオン交換膜に接触させるため
ポーラスなものが必要で金網状がよい。陽極室に
用いられる電極4としては通常黒鉛電極が用いら
れるが、これらは開孔率が低いことから陽電極4
と膜1とは3mm程度の間隔を置き、陰極室と同様
に振れ止め3で膜1と陽電極4を固定して設置す
る。このような電解槽形式により膜1の振れがな
くなり、均一な反応ゾーンを得ることが可能とな
り、電流効率低下の一因となる水素発生をなく
し、電流効率として95%の反応成積を得ることが
できる。
実施例 電解槽としては本体が塩化ビニル樹脂、シール
部がゴムよりなり、カチオン交換膜としてナフイ
オン324(デユポン社製商標名)、電解面積10d
m2、陽極は黒鉛電極、陰極はSUS 304の40メツシ
ユ金網を用いた。電流密度は15A/dm2でこのと
きの槽電圧は3.5Vとなつた。
陽極液組成は、塩化水素200g/溶液で反応
当量分の塩化水素をチヤージして循環した。反応
温度は20℃となるよう間接冷却を行なつた。
陰極液としては亜硫酸水素ナトリウムを270
g/含有する液を用いた。
電解により反応時間45分でNa2S2O4は50g/
から120g/に濃度上昇し、逆に亜硫酸(水
素)ナトリウムは270g/から200g/に濃度
低下した。この反応系におけるNa2S2O4生成電流
効率は95%であつた。
陰極室出液1に対し、亜硫酸ナトリウムを45
g添加し塩析を行ない、結晶を遠心分離器で遠心
力5000G10分間脱液し濾液は1当り22g相当の
亜硫酸ガスをチヤージして酸性亜硫酸ナトリウム
を生成させ、これを陰極液として陰極室に循環供
給した。尚この液中にはNa2S2O3の蓄積が5%程
度みられたが電流効率の低下等の悪影響はなかつ
た。
分離した結晶は少量のステアリン酸ナトリウム
を含む50℃メタノールで15分間洗浄して無水化し
た。得られた結晶組成は以下の如くであつた。
Na2S2O495%、Na2S2O32%、Na2SO32%、安定
剤その他1%。
また、反応量(SO2、Na2SO3)に対する
Na2S2O4生成収率は90%となつた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の工程を示す工程図であり、第
2図はNa2S2O4生成ボルタングラム、第3図aは
電解槽断面図、第3図bは膜の振れ止め配置図で
ある。 1……カチオン交換膜、2……陰電極、3……
膜の振れ止め、4……陽電極。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 カチオン交換膜によつて仕切られた陽極室と
    陰極室を持つ電解槽を用い、陽極室には塩酸水溶
    液に塩化水素ガス又は濃厚塩酸を供給しつつ循環
    し、陰極室には亜硫酸ナトリウムを含む液に亜硫
    酸ガスを供給し亜硫酸水素ナトリウム水溶液と
    し、これを電解することを特徴とする亜二チオン
    酸ナトリウムの製造方法。 2 カチオン交換膜によつて仕切られた陽極室と
    陰極室を持つ電解槽を用い、陽極室には塩酸水溶
    液に塩化水素ガス又は濃厚塩酸を供給しつつ循環
    し、陰極室には亜硫酸ナトリウムを含む液に亜硫
    酸ガスを供給し亜硫酸水素ナトリウム水溶液と
    し、これを電解することによつて亜二チオン酸ナ
    トリウムを生成させる方法において、陰極室出液
    に亜硫酸ナトリウムを加えて亜二チオン酸ナトリ
    ウムを塩析分離するとともにその分離液を亜硫酸
    水素ナトリウム源とすることを特徴とする亜二チ
    オン酸ナトリウムの製造方法。
JP16529879A 1979-12-19 1979-12-19 Manufacture of sodium dithionite Granted JPS5687682A (en)

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US4793906A (en) * 1986-08-04 1988-12-27 Olin Corporation Electrochemical process for producing hydrosulfite solutions
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CN1246501C (zh) * 2001-04-27 2006-03-22 艾伦堡电解和环境技术有限公司 同时电化学制备连二亚硫酸钠和过氧二硫酸钠的方法

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