JPS6239760Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は食卓におけるお手拭きとして複数回
使用する量の清浄綿を一包装とした包装清浄綿に
おいて、一回分の使用量毎に分離し、夫々を取り
易くしたことを目的とする殺菌液含浸の包装清浄
綿に関するものである。

従来清浄綿は一回使用分ごとに包装されてい
る。しかしながら一回使用分ごとに包装すると有
効に使用できる清浄綿に対し包装材が比較的多く
必要になり、不経済かつ比較的製造コストが高く
なるのみならず一包装で複数箇所を消毒する場合
などには一回毎に包装を開かなければならないの
で不便であつた。また数回使用分を重ねて包装す
ると、一回使用分を分離して取り出すことが難し
いという問題点があつた。

しかるにこの考案は、殺菌液を含浸させた一回
使用分の清浄綿をセパレーターを介して積層し、
前記清浄綿およびセパレーターを包装包内に密封
することによつて、複数回使用分の清浄綿を一包
装とししかも一回使用分の分離取り出しを容易と
し、前記問題点を解決したものである。

次にこの考案の実施例を図面に基づいて説明す
るに、アルコール等の殺菌液を含浸させた一回使
用分（例えば縦45mm、横40mmの長方形）の清浄綿
１が該清浄綿１の表面とほぼ同等の大きさのセロ
フアン２を介して３枚積層されており前記清浄綿
１およびセロフアン２を包装紙３内に密封してな
る殺菌液含浸の包装清浄綿である。

上記実施例においては、清浄綿を用いたが清浄
布あるいは清浄紙を用いても同様である。

また上記実施例においては、セパレーターとし
てセロフアンを用いたが合成樹脂フイルム、布そ
の他分離して取り出すべき清浄綿とからみ合わ
ず、かつ殺菌液に侵されない材質のシートであれ
ば用いることができる。また積層する清浄綿は３
枚（すなわち３回使用分）に限定されるものでは
なく、適宜の枚数を積層させることができる。

なおこの考案の包装清浄綿は現存の製造機を改
造することなく製造することができるものであ
る。

すなわちこの考案によれば一回使用分の清浄綿
をセパレーターを介して積層したので、各回使用
分の清浄綿が互いにからみついたり又は殺菌液の
水分によつて互いに密着するおそれがなく、容易
に一回使用分の清浄綿を分離して取り出すことが
できる。また複数回使用分の清浄綿を一包装とし
たから包装材の使用量が少なくてすみ、資源が節
約されると共に廃棄物が減少し、比較的廉価に供
給し得るという効果がある。

この考案によれば、一回使用分当たりの単価の
安い清浄綿を提供することができ、しかも一回使
用分の分離が容易であるから、食卓等で複数人が
同時に使用したり、人体の複数箇所（例えば乳
房）を清浄処理する場合には特に有効である。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の実施例を示す断面図である。 １……清浄綿、２……セロフアン、３……包装
紙。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 殺菌液を含浸させた清浄綿が一回使用分毎に
   セパレーターを介して積層されており、前記清
   浄綿およびセパレーターを包装袋内に密封して
   なる殺菌液含浸の包装清浄綿。 ２ セパレーターはセロフアン又は合成樹脂フイ
   ルムとした実用新案登録請求の範囲第１項記載
   の殺菌液含浸の包装清浄綿。