JPS6239682Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は運動靴の改良に関する。

従来、使用後のロツカーの鍵、小銭等は着用す
るポケツト内に収納するか或は小物入れに収納
し、それを持ち歩いていた。従つてジヨギングや
草野球等の運動に際して嵩張るばかりでなく、面
倒で紛失する虞れがあつた。

本考案は上記従来事情に鑑みてなされたもの
で、その目的とする処は、ロツカーの鍵、小銭等
を収納でき、しかも足を痛める心配が全くない運
動靴を提供せんとするにある。

以下、本考案の実施例を、図面に基づいて説明
する。

まず図中Ａは靴としてスパイクを示し、このス
パイクＡは喰込突子３ａを適宜間隔をおいて突出
した靴底３に強靭な胛皮４を止着すると共に履口
５前部の紐６挿通用の飾り布部７内側に保護用の
舌片１１を下端部を止着して配設している。

舌片１は柔かく且つ紐６結着時に足Ｂの胛部１
Ｂにソフトにタツチして胛部１Ｂを痛めないよう
に形成されている。

以上の舌片１１を履口５方向に延長すると共に
その延長部を折返して折返部１を設ける。そし
て、この折返部１に袋状財布２を設けて、紐６結
着時に胛部１Ｂに接触しないようにする。

袋状財布部２は第１図、第３図に示す如く３つ
の形成例があり、第１図の形成例について説明す
ると、斯る形成例は一枚状の舌片１１の延長部の
先端を更に内側に折り返し、その折り返し部１
a′の周縁を縫着して形成したものであり、その財
布部２の折り返し部１ａ側に開口を設け、この開
口にチヤツク、フアスナー等の開閉手段８を設け
ている。

第３図に示す袋状財布部２の形成例は折返部１
の上部前面に表布片２ａを、周縁を折返部１に縫
着して形成され、表布片２ａには開閉手段８であ
るチヤツク、フアスナー等を設けている。

従つて紐６結着時、即ち運動靴には袋状財布部
２は、胛部１Ｂには接触せず、内部に収納せる小
銭等によつて足を痛める心配はない。

尚、上記開閉手段８上に、ベルベツト式フアス
ナーにて一辺部を支点として開閉する蓋片を設
け、その蓋片にて開閉手段８を被う構造を採用し
ても任意であり、上記構造を採用すると万が一開
閉手段８が運動中に、足首２Ｂ等に接触しても足
を痛める危険性が全くない。

本考案は胛皮の前部が履口より略Ｕ字状に切り
込まれ紐を通して結びその胛皮の内側に舌片を設
けてなる運動靴において、その舌片を延長して紐
方向に折返し、その折返部に袋状財布部を設けて
なるから、折返部によつて略Ｕ字状の切り込み部
が覆われて、砂等の靴内への浸入を防止すること
ができ、更に該折返部の袋状財布部にロツカーの
鍵・小銭等を収納できる。従つて従来の如く、ウ
エアーのポケツトに収納したり、小物入れ等を持
ち歩く心配はない上、紛失する虞れも全くなく、
しかも運動終において内部のロツカーの鍵、小銭
等が、胛部や足首に損傷を与えないばかりでなく
運動の邪魔にもならず実用的効果極めて大なる運
動靴を提供できる。

依つて所期の目的を達成し得る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案運動靴の第１実施例の斜視図、
第２図は同正面図で一部切欠す、第３図は本考案
運動靴の第２実施例の斜視図。 尚図中、１１……舌片、１……折返部、２……
袋状財布部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 胛皮の前部が履口より略Ｕ字状に切り込まれ紐
   を通して結び、その胛皮の内側に舌片を設けてな
   る運動靴において、前記舌片を履口方向に延長す
   ると共にその延長部を紐方向に折返して折返部を
   形成し、該折返部内側に袋状財布部を設け該袋状
   財布部が前記折返部内側先端部に開閉手段を備え
   る開口を有する運動靴。