JPS6239561B2 - - Google Patents

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JPS6239561B2
JPS6239561B2 JP54167434A JP16743479A JPS6239561B2 JP S6239561 B2 JPS6239561 B2 JP S6239561B2 JP 54167434 A JP54167434 A JP 54167434A JP 16743479 A JP16743479 A JP 16743479A JP S6239561 B2 JPS6239561 B2 JP S6239561B2
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JP
Japan
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line
strip line
switch
slot
phase shifter
Prior art date
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Expired
Application number
JP54167434A
Other languages
English (en)
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JPS5590102A (en
Inventor
Bariru Misheru
San Owan Uyu
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TOMUSON SA
Original Assignee
TOMUSON SA
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Filing date
Publication date
Application filed by TOMUSON SA filed Critical TOMUSON SA
Publication of JPS5590102A publication Critical patent/JPS5590102A/ja
Publication of JPS6239561B2 publication Critical patent/JPS6239561B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01PWAVEGUIDES; RESONATORS, LINES, OR OTHER DEVICES OF THE WAVEGUIDE TYPE
    • H01P1/00Auxiliary devices
    • H01P1/18Phase-shifters
    • H01P1/185Phase-shifters using a diode or a gas filled discharge tube

Landscapes

  • Waveguide Switches, Polarizers, And Phase Shifters (AREA)
  • Variable-Direction Aerials And Aerial Arrays (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、マイクロ波移相器に係り、特に大き
な誘電定数を備えた基板上におけるプレーナ構造
の形態をとりかつ四つの位相状態を与え得る移相
器に関する。
高い電力応答性と広い通過帯域を有する干渉段
移相器及び線路部移相器、並びに前記の形式のも
のに比較して全体の寸法形状が小さくかつ位相偏
移に依存する損失が一定であるスイツチング移相
器などのような、PINダイオードを使用する多く
の形式のダイオード移相器が知られている。干渉
段移相器および線路部移相器はプレーナ構造の構
成に適しており、これらのいずれかの形式を選択
するかは、位相偏移、ダイオードの数、定在波
比、挿入損失および電力応答などの観点から決定
される。
しかし、伝送線路長に関係のある前記従来技術
による移相器では、周波数の変化に依存する位相
偏移、損失及び定在波比特性の変化が存在する。
また、干渉移相器は、比較的容易に一定の位相
を与えるが、ダイオードの個数が増大するという
欠点を有しており、線路部移相器は、使用するダ
イオードは少ないがその位相差が周波数に依存し
て変化する。
本発明の目的は、周波数の変化に依存する位相
偏移、損失および定在波比特性の変化が少なく、
しかも寸法形状が小さなマイクロ波移相器を提供
することにある。
本発明の他の目的は、周波数の変化に依存する
位相偏移、損失および定在波比特性の変化が少な
く、しかも構造が簡単なマイクロ波移相器を提供
することにある。
本発明の前記目的は、一端でマイクロ波を受容
する第1のストリツプ線路と、一端が前記第1の
ストリツプ線路の他端に隣接して配設されてお
り、前記マイクロ波を伝送する第2のストリツプ
線路と、前記第1のストリツプ線路と前記第2の
ストリツプ線路とに離間して面する接地板と、一
端が前記第1のストリツプ線路の他端に面し、両
端の間の部分が前記第2のストリツプ線路の一端
に面し、かつ他端が前記第2のストリツプ線路の
他端に面するように、前記接地板に形成されてお
り、前記第1のストリツプ線路のマイクロ波伝送
定数と異なるマイクロ波伝送定数を有しており、
前記マイクロ波を伝送すると共に他端で前記マイ
クロ波を出力するスロツト線路と、前記第1のス
トリツプ線路の他端と前記第2のストリツプ線路
の一端とを電気的に接続・切断する第1のスイツ
チと、前記第1のストリツプ線路の他端における
前記第1のストリツプ線路の一方の側端と前記ス
ロツト線路の一端における前記スロツト線路の一
方の側端とを電気的に接続・切断する第2のスイ
ツチと、前記第1のストリツプ線路の他端におけ
る前記第1のストリツプ線路の他方の側端と前記
スロツト線路の一端における前記スロツト線路の
他方の側端とを電気的に接続・切断する第3のス
イツチと、前記第2のストリツプ線路の他端にお
ける前記第2のストリツプ線路の一方の側端と前
記スロツト線路の他端における前記スロツト線路
の一方の側端とを電気的に接続・切断する第4の
スイツチと、前記第2のストリツプ線路の他端に
おける前記第2のストリツプ線路の他方の側端と
前記スロツト線路の他端における前記スロツト線
路の他方の側端とを電気的に接続・切断する第5
のスイツチとからなることを特徴とするマイクロ
波移相器によつて達成される。
本発明の前記他の目的は、一端でマイクロ波を
受容する第1のストリツプ線路と、一端が前記第
1のストリツプ線路の他端に隣接して配設されて
おり、前記マイクロ波を伝送する第2のストリツ
プ線路と、前記第1のストリツプ線路の一方の側
端及び前記第2のストリツプ線路の一方の側端と
協同して第1のスロツト線路を規定する第1の接
地板と、前記第1のストリツプ線路の他方の側端
及び前記第2のストリツプ線路の他方の側端と協
同して第2のスロツト線路を形成する第2の接地
板と、一端が前記第2のストリツプ線路の他端に
隣接するように前記第1のスロツト線路と前記第
2のスロツト線路とに接続しており、前記マイク
ロ波を伝送しかつ他端で前記マイクロ波を出力す
べく前記第1の接地板と前記第2の接地板とで規
定された第3のスロツト線路と、第1のストリツ
プ線路の他端と前記第2のストリツプ線路の一端
とを電気的に接続・切断する第1のスイツチと、
前記第1のストリツプ線路の他端における前記第
1のストリツプ線路の一方の側端と前記第1の接
地板の側端とを電気的に接続・切断する第2のス
イツチと、前記第1のストリツプ線路の他端にお
ける前記第1のストリツプ線路の他方の側端と前
記第2の接地板の側端とを電気的に接続・切断す
る第3のスイツチと、前記第2のストリツプ線路
の他端における前記第2のストリツプ線路の一方
の側端と前記第1の接地板の側端とを電気的に接
続・切断する第4のスイツチと、前記第2のスト
リツプ線路の他端における前記第2のストリツプ
線路の他方の側端と前記第2の接地板の側端とを
電気的に接続・切断する第5のスイツチとからな
ることを特徴とする他のマイクロ波移相器によつ
て達成される。
本発明の移相器は、第1のストリツプ線路と、
スロツト線路と、第2のスイツチと、第3のスイ
ツチとからなる一方のO―π移相器、及び第2の
ストリツプ線路と、スロツト線路と、第4のスイ
ツチと、第5のスイツチとからなる他方のO―π
移相器、並びに第1のスイツチを組合せて二つの
異なつた電界分布状態で四つの位相状態を出力す
る。
また、本発明の他の移相器は、第1のストリツ
プ線路と、第1のスロツト線路と、第2のスロツ
ト線路と、第2のスイツチと、第3のスイツチと
からなる一方のO―π移相器と、及び第2のスト
リツプ線路と、第1のスロツト線路と、第2のス
ロツト線路と第4のスイツチと、第5のスイツチ
とからなる他方のO―π移相器、並び第1のスイ
ツチを組合せて二つの異なつた電界分布状態で四
つの位相状態を出力する。
本発明によれば、二つの位相間の位相偏移、す
なわち(O、π)、又は(ψ、ψ+π)の間の位
相偏移πは、スロツト線路のような非対称電界分
布をなす線路とストリツプ線路またはコプレーナ
線路のような対称電界分布をなす線路との結合領
域中において電界の反転によつて得られる。位相
偏移πは、また誘電定数の大きなセラミツク基板
上のプレーナ構造によつて得てもよく、位相偏移
πはまた波を伝達する線路の構成を変えることに
よつて得てもよい。
本発明においては、対称電界分布をなす線路と
非対称電界分布をなす線路との二つの線路の結合
は、前述の一方O−π移相器と、又はこの一方の
O―π移相器と実質的に同一のものであつて一方
のO―π移相器から所定の距離に設けられる前述
の他方のO―π移相器のいずれかにおいて行なわ
れ、これら二つのO―π移相器の間の接続は、異
なつた電界分布、異なつた伝送定数および一致又
は平行な伝送軸を有する二つの伝送線路を構成す
るストリツプ線路又はスロツト線路によつて与え
られ、これら二つの線路のいずれかをエネルギが
伝送される。これら二つの線路は二つの平行な面
中に配設されて伝送軸が線路の面に対して直角な
一つの面を形成する。
前述したように本発明は、PINダイオードを使
用しかつ二つの重なり合つた平行な線路間の結合
を接続・切断する2ビツト移相器とも称せられて
いる四つの位相状態を付与する移相器の提供を目
的とするものであり、これら二つの平行な線路の
一方は対称電界分布をなし、また他方は非対称電
界分布をなし、これら二つの線路はこれらの線路
の面に垂直な同一の面に属する平行な伝送軸を有
する。二つのO―π移相器の間の接続は、セラミ
ツク基板上におけるプレーナ構造を有しかつ差
(β―β)が選択された周波数帯域中では一
定であるような異なつた伝送定数βおよびβ
を有する二つの線路によつてもたらされる。伝送
定数の差は線路の実際の性質によるものであり、
または一方の線路中の高帯域通過フイルタおよび
他方の線路中の低帯域通過フイルタによつて得る
ことができる。
以下電界分布が異なるスロツト線路、マイクロ
ストリツプ線路およびコプレーナ線路の意味につ
いて説明する。
スロツト線路とは、誘電性の基板に形成される
接地板中に設けられた開口部からなる伝送線路の
ことである。誘電性基板が一般的には写真食刻法
または写真リトグラフ法によつて形成される金属
導体の機械的な応答性を確実なものとする。この
スロツト線路は非対称電界分布をなす。
スロツト線路中においては、ほとんど全てのエ
ネルギが誘電性基板中を伝送され、スロツトの縁
部の間に集中する。この誘電性基板の厚さはその
性質によつて変わり、したがつてスロツト線路の
幅が線路の特性インピーダンスを決定する。
通常、マイクロストリツプ線路として知られて
いるストリツプ線路は、金属条片と金属すなわち
接地板との間に設けられた誘電性基板を有してい
る。この場合にも、ほとんど全てのエネルギが誘
電性基板中に集中される。このストリツプ線路
は、対称電界分布をなす。
コプレーナ線路は、誘電性基板の表面に形成さ
れたある範囲の厚さの金属条片からなり、この条
片の両側には二つの電極が平行に設けられてい
る。誘電定数が高い場合にはほとんどのエネルギ
は誘電性基板中に貯えられる。このコプレーナ線
路は第6図および第7図に示す主として対称電界
形状モードおよび非対称形状モードの二つの伝送
モードを伝送することができる。
本発明によれば、意図する伝送線路中の局在化
された点において形成されるマイクロ波電磁場の
移送偏移が問題とされ、この点に関連して、本出
願人によつて1976年4月30日付で第76―12999号
として出願されたフランス国特許出願明細書(英
国特許GB1576861号明細書に対応)中にも少なく
とも二つのダイオードによるO―πダイオード移
相器が記載されている。
以下、本発明を非限定的な具体例について添付
図を参照して詳細に説明する。
第1図は、スロツト線路およびマイクロストリ
ツプ線路の結合領域中において異なつた電界分布
をなす二つの線路で相互に接続された二つのマイ
クロ波ダイオードO―π移相器によつて形成され
た本発明の移相器の1具体例をなす2ビツトダイ
オード移相器を示す。すなわち、二つのO―π移
相器の夫々の側に延長したスロツト線路は線路3
を形成し、一方のO―π移相器の一方の側に延長
したストリツプ線路は線路1を形成し、そして、
他方のO―π移相器の一方の側に延出されたスト
リツプ線路は線路2を形成する。
長軸が互いに一致するストリツプ線路1および
2は接地板10の上に設けられたセラミツク基板
90上に所定の長さの導電性条片を形成すること
によつて得られる。接地板10中にはスロツト線
路3が切込みによつて形成されており、その伝送
軸はストリツプ線路1および2の長軸と平行であ
つて、かつこれらと共に線路の面に対して垂直な
面を形成する。これらの線路間の整合は、一方で
はスロツト線路3がマイクロストリツプ線路1に
対してλ/4だけ延長されていること、また他方
ではダイオード9がストリツプ線路2の端部から
ほぼλ/4の距離でスロツト線路3を短絡するこ
とによつて得られる。
ストリツプ線路1の夫々の側には通常PIN形の
二つのダイオード4および5が設けられている。
一方のダイオード、たとえばダイオード4の両端
子の一方はストリツプ線路1および2が形成され
ている基板90の面中にある開放1/4破長マイク
ロストリツプ線路44に対して固着され、かつ導
体434介をしてバイアス電圧源43に接続され
ている。ダイオード4の他方の端子は導体410
を介してマイクロストリツプ線路1の縁部41に
接続されている。同様な構成がダイオード5,6
および7についてもとられており、一つの端子が
一方では開放1/4波長マイクロストリツプ線路5
4,64および74に夫々固着され、かつ導体5
34,634および734を介してバイアス電圧
源53,63および73に接続されている。また
他方の端子は導体510,620および720を
介してストリツプ線路1又は2の縁部51,62
および72に夫々接続されている。
ストリツプ線路1のマイクロ波整合はストリツ
プ線路1からλ/4の距離に配置された開放1/4
波長マイクロストリツプ線路11によつてなされ
る。直流成分には短絡回路に等価なこのストリツ
プ線路11は、マイクロ波においてはストリツプ
線路1の面に無限インピーダンスを与え、開放回
路として作用する。
ストリツプ線路1および2の大きさによつては
ダイオード4,5,6,7を直接これらにろう付
けすることもでき、また導体を介してストリツプ
線路44,54,64,74に接続することもで
きる。ストリツプ線路1とストリツプ線路2また
はスロツト線路3との間のエネルギ伝送を行なわ
せるために、ダイオード8がストリツプ線路2に
対してろう付けによつて直接固着されかつストリ
ツプ線路1に対して導体81を介して接続されて
いる。このダイオード8の極性化は、ストリツプ
線路2の縁部72に対して導体212を介して接
続されかつバイアス電圧源83に対して導体21
0を介して接続しており、ストリツプ線路2から
λ/4の距離に配置された開放1/4波長マイクロ
ストリツプ線路21によつてなされる。
ストリツプ線路2からスロツト線路3にエネル
ギを伝送するために、ダイオード9が接地板10
一端の下側にろう付けによつて固着され、かつ導
体994を介してコンデンサ94の一方の電極に
接続されており、このコンデンサ94の一方の電
極はさらに導体934を介してバイアス電圧源9
3に対して接続されており、コンデンサ94の他
方の電極は接地板10の他端の下側に接続されて
いる。
移相器の出力を取り出すために、一般的には同
軸コネクタPが用いられるが、この同軸コネクタ
Pは、その中の電界線路の径方向形状のためにス
ロツト線路よりもストリツプ線路の方により容易
に接続される。ストリツプ線路1又は2を経てス
ロツト線路3中を伝送したエネルギがマイクロス
トリツプ線路100に再び移行することによつて
同軸コネクタPへのエネルギの伝達を容易にし得
るように、ストリツプ線路100がスロツト線路
3の端部に設けられている。
二つの一致した面又は平行な面中に配置され、
線路の面に対して垂直な面を形成する一致する伝
送軸又は平行な伝送軸を有する、例えばストリツ
プ線路1又は2、およびスロツト線路3に対応す
る二つの異なつた電界分布をなす線路の間の結合
について第1図に示される移相器を例として以下
説明する。
第1図において、本発明の移相器の第1のスイ
ツチはダイオード8からなり、同第2スイツチ
は、ダイオード4とストリツプ線路44とからな
り、同第3のスイツチは、ダイオード5とストリ
ツプ線路54とからなる。前記第2のスイツチ
は、ストリツプ線路の一方の側端41とそれと同
じ側のスロツト線路3の側端とを電気的に接続・
切断し、前記第3のスイツチは、ストリツプ線路
の他方の側端51とそれと同じ側のスロツト線路
3の側端とを電気的に接続・切断する。このよう
な構成によつて、第2のスイツチが導通状態の時
は、スロツト線路3に電界が誘起される。こ
の時、第1のスイツチ及び第3のスイツチは非導
通状態である。一方、第3のスイツチが導通状態
の時は、スロツト線路3には、と同等の強さ
であつて方向が反対の、すなわちとはπだけ
移相が異なつたが誘起される。この時第1の
スイツチ及び第2のスイツチは非導通状態であ
る。
本発明の移相器の第4のスイツチはダイオード
6とストリツプ線路64とからなり、同第5のス
イツチはダイオード7とストリツプ線路74とか
らなる。これらの第4のスイツチと第5のスイツ
チとの機能は前述と同様である。
本発明の移相器によつて得られる異なつた移送
状態について以下考察する。ここで電気的な線路
長φおよびφは移送偏移が一定であるO―π
移相器の外部の領域を示す。
ダイオード4,5,6,7,8および9を前記
の説明および第1図に示した様に取付けると、こ
れらは第一次近似においてかつそれらの極性にし
たがつて低いインダクタンス値に等価な短絡回
路、または低いキヤパシタンス値に等価な開放回
路として挙動する。
これらの条件の下では、ダイオード5,6,
7,8および9の逆方向バイアスおよびダイオー
ド4の順方向バイアスによつて第一の状態Oが与
えられる。すなわち、ストリツプ線路1は導通状
態にあるダイオード4によつて前述のようにスロ
ツト線路3に対して接続される。ストリツプ線路
1および2の間のダイオード8が非導通状態なの
で、エネルギはストリツプ線路2には伝送されず
スロツト線路3中に伝送される。ストリツプ線路
1に対して加えられる電界がスロツト線路3
中に所定の方向に電界を誘起し、ストリツプ
線路1の下側に約λ/4の長さでスロツト線路3
の短絡回路が設けられているのでこの電界は最大
である。ダイオード6および7は遮断されている
ので、ストリツプ線路2とスロツト線路3との間
の結合はなされていない。このとき伝送移相は、
エネルギが伝送定数βであるスロツト線路3の
長さlにわたつて伝送されるので、伝送移相は φ=φ+β2l+φ となる。
第二の状態φはダイオード4,5および7の逆
方向バイアスとダイオード6,8および9の順方
向バイアスとによつて与えられる。この場合に
は、一方のO―π移相器が動作せず、そしてダイ
オード8が導通しているのでエネルギはストリツ
プ線路1からストリツプ線路2にそして導通状態
のダイオード6まで伝送され、ここでスロツト線
路3に伝送される。導通状態のダイオード9がス
トリツプ線路2の端部からλ/4の点でスロツト
線路3を短絡してその整合を行なわせる。スロツ
ト線路3中に生じた電界の値は電界と同
一であるがそれらの方向により両者の間で角度φ
が形成される。
この場合には、エネルギが伝送定数βのスト
リツプ線路2の長さlにわたつて伝送されるので
伝送移送は φ〓=φ+β1l+φ となる。
したがつて、第一の状態Oと比較した位相差は Δφ=φ〓−φ =(φ+β1l+φ)−(φ+β2l+φ) =(β−β)l となる。
第三の状態πは第一の状態Oと同様にして生じ
るが、この場合にはダイオード4の代りにダイオ
ード5が導通する。したがつて、スロツト線路3
中における電界の値は電界の値に等しい
がその方向は逆である。
状態Oと比較した位相差は Δφ=π となる。
最後に、第四の状態ψ+πはダイオード7がダ
イオード6に代つて導通して状態ψと同様にして
生じる。スロツト線路3中に生成される電界
の値は電界に等しいがその方向は逆である。
したがつて、状態Oと比較した位相差は: Δφ=(β−β)・l+π となる。
ストリツプ線路2を二つの別の部分T1および
T2から形成した本発明の変形例を第2図に示
す。これらの二つの部分T1,T2の間のマイクロ
波の接続は大容量のコンデンサ200によつてな
される。このコンデンサ200は二つの部分
T1,T2を常時離隔してダイオードからの制御信
号の寄生的な伝播を防止する。ダイオード8の極
性化は一方の側で導体210を介して接続されて
いると共に、他方の側で導体210を介してバイ
アス電圧源83に対して接続されている開放1/4
波長マイクロストリツプ線路21によつてなされ
る。
ストリツプ線路2の第二の部分T2のマイクロ
波整合はこのストリツプ線路2からλ/4の距離
の点に設けられた開放1/4波長マイクロストリツ
プ線路221によつて確保される。
第3図は、第1図の移相器の一部を、特にこの
移相器の一つのダイオード4の接続について簡略
化した断面で示す。ダイオード4は、たとえば一
方の電極がろう付けによつてストリツプ線路44
に固着され、かつ同時に図示しないバイアス電圧
源に対して接続されており、他方の電極が導体4
10を介してマイクロストリツプ線路1に対して
接続されている。
第4図に断面で示す変形例においては、ストリ
ツプ線路が省略され、スロツト線路との接触は基
板90によつてなされている。この具体例では、
基板90はストリツプ線路1と同一面で切られて
いる。ダイオード4を極性化するベース40上に
配置された該ダイオードはこのようにして得られ
たスロツトおよび接地板10中に配置されてい
る。両面が金属化された誘電材円板41が接地板
10およびダイオードのベースに対してろう付け
されている。導体410によつてダイオードの一
方の電極がストリツプ線路1の一方の側端に対し
て直接接続されている。
第5図は、本発明の他の移相器の一つの具体例
をなす2ビツトダイオード移相器である。この移
相器は、スロツト線路およびコプレーナ線路の結
合領域中における二つのマイクロ波ダイオードO
―π移相器から形成され、これらのO―π移相器
は、金属条片からなる線路13とこの線路13の
夫々の側に配置された二つの平行なスロツト線路
14および15とからなるコプレーナ線路によつ
て相互に接続されている。
長軸が一致する線路12および13は所定の長
さの導電性条片をセラミツク基板上で二つの接地
板16および17の間に形成することによつて得
られる。
第6図及び第7図に示すように、コプレーナ線
路は二つの伝送モードでの伝送が可能であつて、
二つの伝送定数、すなわち対称電界形状モードの
γと非対称電界形状モードのγとを有してい
る。中央の線路13および二つの接地板16およ
び17によつて形成されるコプレーナ線路が対称
電界形状モードで伝送する際にそれを金属導体で
つくられた二つのスロツト線路14および15に
結合できるのはこの理由によるものである。この
場合にも、一方ではスロツト線路14,15が線
路12に対してλ/4に近い長さで導体30まで
延設され、他方ではダイオード601によつてこ
れらのスロツト線路14,15を線路13の端部
からλ/4に近い距離のところまで短絡できると
いう事実によつて線路間の整合が得られる。
第1図の場合と同様にして、一方では導体10
2,202,302,402,502および60
2を介してバイアス電圧源103,203,30
3,403,503および603に夫々接続さ
れ、かつ他方では導体104,204,304,
404および504を介して線路12および13
に、また導体604を介して接地板17に接続さ
れる一群のダイオード101,201,301,
401,501および601が設けられている。
ここに、本発明の他の移相器による第1のスイツ
チはダイオード501、同第2のスイツチはダイ
オード101、同第3のスイツチはダイオード2
01、同第4のスイツチはダイオード301、同
第5のスイツチはダイオード401からなる。
この2ビツトダイオード移相器の動作を説明す
るために、以下本発明の他の移相器によつて得ら
れる異なつた位相状態について考察する。
第一の状態Oは、ダイオード201,301,
401,501および601の逆方向バイアスお
よびダイオード101の順方向バイアスによつて
与えられる。すなわち、線路12はダイオード1
01の面中における接地板16と同一電位にあ
り、非対称電界形状モードを前記ダイオードを越
えてダイオード301および401を含む面に至
るまで励起する。これら二つの面の間での伝送位
相はエネルギが伝送定数γの非対称電界形状モ
ードにある線路長さLにわたつて伝送されるので φ=γ・L となる。
第二の状態ψは、ダイオード101,201お
よび401の逆方向バイアスとダイオード30
1,501および601の順方向バイアスとによ
つて与えられる。ダイオード101,201で構
成される一方の移相器は動作せずそしてダイオー
ド501は導通しているので、エネルギは線路1
2から線路13へ、導通状態のダイオード601
まで伝送され、ここでスロツト線路14,15に
伝送される。この場合には、エネルギが対称電界
形状線路の長さLにわたつて伝送されるので伝送
位相は φ〓=γ・L となる。
第一の状態Cと比較すると位相差は Δφ=φ〓−φ=(γ−γ)・L となる。
第三の状態πは状態Oと同様にして、但しこの
場合にはダイオード101に代えてダイオード2
01を導通させることにより与えられる。したが
つて、線路12はダイオード201の面中におけ
る接地板17と同電位になり、したがつて第一の
状態Oの場合に比較して位相が反対の非対称電界
形状モードを前記面を越えて励起する。第一の状
態Oと比較すると位相差は Δφ=(γ1L+π)−γ1L=π となる。
最後に、第四の状態ψ+πは第二の状態ψの場
合と同様にして、但しダイオード301に代えて
ダイオード401を導通させることにより形成さ
れる。エネルギは線路12から線路13へダイオ
ード601の面まで伝送される。伝送位相は φ〓+〓=γ2L+π となり、そして第一の状態Oと比較した位相差は Δφ=(γ−γ)L+π となる。
これら三つの移相器の例においては、特別な場
合、すなわちO、π/2、π、3π/2の四つの
対称的な移相を得ることのできるψ=π/2の場
合が注目される。ψ=π/2は二つのO―π移相
器間の接続として長さがlであり伝送定数β
びβ(またはγおよびγ)が(β−β
)l=π/2または(γ−γ)l=π/2
であるような異なつた電界形状をなす線路を用い
ることによつて得られる。このように、二つの広
帯域の2ビツトダイオード移相器の構成を誘電定
数の高いセラミツク基板上において二つの線路が
二つの平行な面中に設けられ、伝送軸がこれら線
路の面に対して垂直な面を形成するような、電界
形状が異なりかつ伝送軸が一致もしくは平行する
二つの伝送経路の結合領域中に形成されるプレー
ナ構造の形態として説明した。
前記各具体例において、マイクロストリツプの
幅、スロツトの幅および基板の厚さはダイオード
の面の上流および下流の伝送線路の特性インピー
ダンスの値によつて決定される。線路には1に近
い小さな定在波比で最大電力が得られるようにこ
の特性インピーダンスが付与される。
また、本発明の移相器及び他の移相器の重要な
用途としては、特に信頼度が高くかつ広い周波数
帯域中における位相のずれ、減衰および定位波比
が小さく、したがつて電子走査アンテナ、特に放
射部材が基板上に設構されているものについて放
射部材に直接接続して効果的に使用される。この
場合、たとえば第5図についてみれば、放射部材
Rをスロツト線路14,15に接続し、かつ線路
12を供電源Hに接続することができる。
本発明は前記の記載および図示の具体例に限定
されるものではなく、発明の範囲を逸脱せずに
種々の変形を行なうことが可能である。
本発明の移相器によれば、互いに電界分布が異
なるストリツプ線路とスロツト線路とをスイツチ
を介して接続・切断することによつて位相偏移す
るが故に、周波数の変化に依存する位相偏移、損
失および定在波特性の変化を少なくし得、加えて
ストリツプ線路とスロツト線路とが重なつている
が故に、移相器の寸法形状を小さくし得る。
本発明の他の移相器によれば、二つの電界形状
モードを生起し得るコプレーナ線路をなす第1の
スロツト線路と第2のスロツト線路とをスイツチ
を介して接続・切断することによつて位相偏移す
るが故に、周波数の変化に依存する位相偏移、損
失および定在波特性の変化を少なくし得、加えて
コプレーナ線路構造で移相器を構成しているが故
に、移相器の構造を簡素化し得る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の移相器の一つの具体例の斜
視図、第2図は本発明の移相器の他の具体例の斜
視図、第3図は、第1図の移相器の断面図、第4
図は、第1図の移相器の変形例の断面図、第5図
は、本発明の他の移相器の一つの具体例の平面
図、第6図は、対称電界形状モードを伝送するコ
プレーナ線路の断面図、第7図は非対称電界モー
ドを伝送するコプレーナ線路の断面図である。 1,2……ストリツプ線路、3……スロツト線
路、4,5,6,7,8,9……ダイオード、1
0……接地板、11,21,44,54,64,
74……開放1/4波長マイクロストリツプ線路、
43,53,63,73……バイアス電圧、90
……基板。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一端でマイクロ波を受容する第1のストリツ
    プ線路と、一端が前記第1のストリツプ線路の他
    端に隣接して配設されており、前記マイクロ波を
    伝送する第2のストリツプ線路と、前記第1のス
    トリツプ線路と前記第2のストリツプ線路とに離
    間して面する接地板と、一端が前記第1のストリ
    ツプ線路の他端に面し、両端の間の部分が前記第
    2のストリツプ線路の一端に面し、かつ他端が前
    記第2のストリツプ線路の他端に面するように、
    前記接地板に形成されており、前記第1のストリ
    ツプ線路のマイクロ波伝送定数と異なるマイクロ
    波伝送定数を有しており、前記マイクロ波を伝送
    すると共に他端で前記マイクロ波を出力するスロ
    ツト線路と、前記第1のストリツプ線路の他端と
    前記第2のストリツプ線路の一端とを電気的に接
    続・切断する第1のスイツチと、前記第1のスト
    リツプ線路の他端における前記第1のストリツプ
    線路の一方の側端と前記スロツト線路の一端にお
    ける前記スロツト線路の一方の側端とを電気的に
    接続・切断する第2のスイツチと、前記第1のス
    トリツプ線路の他端における前記第1のストリツ
    プ線路の他方の側端と前記スロツト線路の一端に
    おける前記スロツト線路の他方の側端とを電気的
    に接続・切断する第3のスイツチと、前記第2の
    ストリツプ線路の他端における前記第2のストリ
    ツプ線路の一方の側端と前記スロツト線路の他端
    における前記スロツト線路の一方の側端とを電気
    的に接続・切断する第4のスイツチと、前記第2
    のストリツプ線路の他端における前記第2のスト
    リツプ線路の他方の側端と前記スロツト線路の他
    端における前記スロツト線路の他方の側端とを電
    気的に接続・切断する第5のスイツチとからなる
    ことを特徴とするマイクロ波移相器。 2 前記第1のスイツチが、一方の電極が前記第
    1のストリツプ線路の他端に接続されていると共
    に他方の電極が前記第2のストリツプ線路の一端
    に接続された第1のダイオードからなることを特
    徴とする特許請求の範囲第1項に記載の移相器。 3 前記第1のスイツチは、一端が1/4波長の長
    さを有する導体を介して前記第2のストリツプ線
    路に接続されていると共にバイアス電圧源に接続
    されており、かつ前記接地板に離間して面する第
    1の開放1/4波長マイクロストリツプ線路からな
    ることを特徴とする特許請求の範囲第1項又は第
    2項に記載の移相器。 4 前記スロツト線路に対向する位置において一
    方の電極が前記接地板に接続された第2のダイオ
    ードと、前記第2のダイオードに前記スロツト線
    路を介して対向する位置において一方の電極が前
    記接地板に接続されたコンデンサと、陽極が前記
    第2のダイオードの他方の電極と前記コンデンサ
    の他方の電極とに接続されたバイアス電源とから
    なる第6のスイツチが設けられているを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項から第3項のいずれかに
    記載の移相器。 5 前記第2のダイオードと前記第4及び前記第
    5のスイツチとの前記スロツト線路に沿つた間隔
    が1/4波長であることを特徴とする特許請求の範
    囲第4項に記載の移相器。 6 前記第2のストリツプ線路が一端と他端との
    間で分割されており、この分割された一端と他端
    とがコンデンサを介して電気的に接続されている
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項から第5
    項のいずれかに記載の移相器。 7 前記第2から第5のスイツチの夫々が、前記
    接地板に離間して面した第2の開放1/4波長マイ
    クロストリツプ線路と、一方の電極が前記第2の
    開放1/4波長マイクロストリツプ線路に接続され
    た第3のダイオードとからなることを特徴とする
    特許請求の範囲第1項から第6項のいずれかに記
    載の移相器。 8 一端でマイクロ波を受容する第1のストリツ
    プ線路と、一端が前記第1のストリツプ線路の他
    端に隣接して配設されており、前記マイクロ波を
    伝送する第2のストリツプ線路と、前記第1のス
    トリツプ線路の一方の側端及び前記第2のストリ
    ツプ線路の一方の側端と協同して第1のスロツト
    線路を規定する第1の接地板と、前記第1のスト
    リツプ線路の他方の側端及び前記第2のストリツ
    プ線路の他方の側端と協同して第2のスロツト線
    路を形成する第2の接地板と、一端が前記第2の
    ストリツプ線路の他端に隣接するように前記第1
    のスロツト線路と前記第2のスロツト線路とに接
    続しており、前記マイクロ波を伝送しかつ他端で
    前記マイクロ波を出力すべく前記第1の接地板と
    前記第2の接地板とで規定された第3のスロツト
    線路と、第1のストリツプ線路の他端と前記第2
    のストリツプ線路の一端とを電気的に接続・切断
    する第1のスイツチと、前記第1のストリツプ線
    路の他端における前記第1のストリツプ線路の一
    方の側端と前記第1の接地板の側端とを電気的に
    接続・切断する第2のスイツチと、前記第1のス
    トリツプ線路の他端における前記第1のストリツ
    プ線路の他方の側端と前記第2の接地板の側端と
    を電気的に接続・切断する第3のスイツチと、前
    記第2のストリツプ線路の他端における前記第2
    のストリツプ線路の一方の側端と前記第1の接地
    板の側端とを電気的に接続・切断する第4のスイ
    ツチと、前記第2のストリツプ線路の他端におけ
    る前記第2のストリツプ線路の他方の側端と前記
    第2の接地板の側端とを電気的に接続・切断する
    第5のスイツチとからなることを特徴とするマイ
    クロ波移相器。 9 前記第1から第5のスイツチの夫々が、ダイ
    オードからなることを特徴とする特許請求の範囲
    第8項に記載の移相器。 10 前記第1のスイツチと前記第4及び第5の
    スイツチとの間において、前記第1の接地板と前
    記第2の接地板とが前記第1の接地板と前記第2
    の接地板とを電気的に接続・切断するための第6
    のスイツチを介して接続されていることを特徴と
    する特許請求の範囲第8項又は第9項に記載の移
    相器。 11 前記第6のスイツチと前記第4及び第5の
    スイツチとの前記第2のストリツプ線路に沿つた
    間隔が1/4波長であることを特徴とする特許請求
    の範囲第10項に記載の移相器。
JP16743479A 1978-12-22 1979-12-21 Ultra high frequency diode phase shifter and electron scanning antenna having same Granted JPS5590102A (en)

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