JPS6239200B2

JPS6239200B2 -

Info

Publication number: JPS6239200B2
Application number: JP54064695A
Authority: JP
Inventors: Koji Aigami; Setsu Ishii; Masaaki Nishimura
Original assignee: Kao Corp
Current assignee: Kao Corp
Priority date: 1979-05-25
Filing date: 1979-05-25
Publication date: 1987-08-21
Also published as: JPS55157694A

Description

【発明の詳細な説明】

本発明は洗浄剤組成物に関する。更に詳しくは
油性汚れの洗浄速度を改善した食器調理具用洗浄
剤組成物に関する。従来の公知の食器調理具用洗浄剤は陰イオン性
界面活性剤、非イオン性界面活性剤、両性界面活
性剤等の混合物であつて、油汚れ、特に固体脂の
付着した食器及び鍋、フライパン等の調理具を洗
浄した際、汚れおちの量即ち洗浄された皿の枚数
については種々の改善がなされているが、汚れの
落とし易さの点において満足するものはない。即
ち、油汚れが多量に付着した食器調理具は力を入
れてゴシゴシ洗浄しなくてはならず、軽い力でま
た低温でも簡単に洗うことの出来る洗浄剤組成物
の開発が熱望されていた。家庭の主婦は洗浄力を起泡性から判断すると同
時に洗浄できる汚れの絶対量、汚れの落とし易さ
（即ち洗浄速度）の点から判断している。特に、
汚れの落とし易さの点に関しては重要であつて、
仮りに一回の食事に４人家族で25個の食器を使用
すると仮定すると洗浄力即ち洗浄食器数と同時に
いかにして簡単に洗浄出来るか、１個目の食器か
ら力を入れて洗う洗浄剤と最後の25個目迄簡単に
洗える洗浄剤では主婦の評価は全く異なるもので
ある。かかる洗浄速度即ち簡単に洗浄されるとい
う性能はいわゆる洗浄効果（＝洗浄力）とは異な
り従来あまり注意されなかつた。本発明者らは、食器調理具に付着した洗浄力の
増強について研究を進めて来たが予想外にも特定
の界面活性剤と特定の微少量の油性成分を含有し
た洗浄剤組成物が油性汚れ、特に固体脂油性汚れ
に対し極めて優れた洗浄速度改善効果を示すこと
を見い出し本発明に到つた。油性成分を洗浄剤組成物の中に含有せしめるこ
とは、例えば、金属面用清浄剤（特開昭48−
17527号）、ガラス洗浄用組成物（特開昭50−
10804号）、油等で汚れた手足を洗うための特殊な
ペースト状洗剤（特開昭52−147603号）、繊維及
び食器用粉状洗浄剤組成物（特公昭50−13286
号）等々に開示されている。しかし、これら先行
技術はいづれも油性成分を洗浄剤組成物に添加
し、油性汚れの洗浄力即ち汚れ落ちの絶対量を改
善するもので油性成分が比較的多量に使用されて
いるもので洗浄速度の改善については何ら改善さ
れたものではない。これら洗浄剤組成物は油性成
分を洗浄力向上剤として使用している為に多量配
合することを要する。この様な配合量の油性成分
は元来洗浄力は向上させるが洗浄剤組成物の起泡
性を極端に低下させる。この起泡性低下能を利用
したものには、特開昭50−107005号、特開昭50−
113504号、特開昭50−157403号、特開昭50−
91008号がある。これらはススギ性の向上あるい
は低泡性の洗浄剤組成物を提供するものである。
一方、ある種の油性成分は液体洗浄剤組成物の低
温安定化剤として使用されている（たとえば特開
昭49−2804号）。本発明は洗浄力、起泡力は従来の食器調理具用
洗浄剤と同挙動を示すが、洗浄性即ち簡単に洗浄
されて洗浄速度の改善された洗浄剤組成物を提供
するもので、アルキルベンゼンスルホン酸塩と特
定の油性成分を特定量含有するものである。即ち、本発明は (a) アルキルベンゼンスルホン酸塩、
10乃至40重量％と、 (b) 炭素数12乃至18の飽和又は不飽和脂肪酸モノ
グリセライド、成分(a)の0.3乃至1.0重量％と、任意配合成分としてアルキルベンゼンスルホン酸
塩の配合量より少ない配合量の(a)成分以外の界面
活性剤及びその他の洗浄剤常用成分と、残余水か
らなる食品調理具用液体洗浄剤組成物である。本発明で使用されるアルキルベンゼンスルホン
酸塩は平均炭素数10乃至16のアルキル基を有する
ものが好ましく、対イオンとしてはアルカリ金属
（好ましくは、ナトリウム、カリウム）、アルカリ
土類金属（好ましくはマグネシウム）、アンモニ
ウム及び炭素数２若しくは３のアルカノールアミ
ン（好ましくはトリエタノールアミン）からなる
群から選らばれるものであつて、特にナトリウム
塩及び／又はマグネシウム塩が望ましい。アルキ
ルベンゼンスルホン酸塩は洗浄剤組成物中５乃至
50重量％（以下単に“％”と記載する）（好まし
くは10乃至40％）配合される。後述する他種界面
活性剤と併用する場合は界面活性剤の50％以上は
アルキルキルベンゼンスルホン酸塩であることを
要する。本発明で使用される油性成分としては炭素数12
乃至18の飽和又は不飽和脂肪酸モノグリセライド
の１種又は２種以上の混合物であつて洗浄剤組成
物中にアルキルベンゼンスルホン酸塩の0.3乃至
1.0％配合されることを要する。好ましい油性成
分としては、グリセリンモノラウレート、グリセ
リンモノオレート、及びこれらの混合物などが例
示される。本発明の洗浄剤組成物の任意配合成分としては
前記(a)成分以外の陰イオン界面活性剤、非イオン
界面活性剤及び両性界面活性剤が本発明の油性成
分の洗浄速度改善効果をそこなわない程度に（ア
ルキルベンゼンスルホン酸塩の配合量と同量以
下）配合出来る。陰イオン界面活性剤としては平
均炭素数８乃至18の高級アルコール硫酸エステル
塩、平均炭素数８乃至18の高級アルコールのポリ
オキシアルキレン（炭素数２若しくは３のアルキ
レンオキサイド）付加物（平均付加モル数１乃至
10モル）の硫酸エステル塩、平均炭素数10乃至18
のα−オレフインスルホン酸塩などが例示される
（この陰イオン界面活性剤の対イオンはアルカリ
金属、アルカリ土類金属、アンモニウム、炭素数
２若しくは３のアルカノールアミンの群から選ら
ばれる。）。非イオン界面活性剤としてはポリオキ
シアルキレン（炭素数２若しくは３）アルキル
（又はアルキルフエニル）エーテル（平均炭素数
８乃至16、オキシアルキレン平均付加モル数４乃
至20モル）、ポリオキシアルキレン−sec−アルキ
ルエーテル（平均炭素数10乃至16、オキシアルキ
レン平均付加モル数５乃至15モル）、平均炭素数
10乃至18の脂肪酸モノ又はジアルカノールアミド
（例えばラウリン酸ジエタノールアミド）、平均炭
素数10乃至18のアルキルジメチルアミンオキサイ
ドなどが例示される。また両性界面活性剤として
は平均炭素数８乃至16のアルキルジメチルカルボ
キシメチル又はプロパンスルホ酸ベタインが例示
される。またさらに従来公知の低温安定剤、例え
ば、エタノール、イソプロパノールのような低級
アルコール類、エチレングリコール、ポリエチレ
ングリコール、プロピレングリコール、ポリプロ
ピレングリコール等のグリコール類、ベンゼンス
ルホン酸塩、ｐ−トルエンスルホン酸塩、キシレ
ンスルホン酸塩等の低級アルキルベンゼンスルホ
ン酸塩類、アセトアミド類、安息香酸塩やサリチ
ル酸塩のような芳香族カルボン酸塩類などを併用
することができる。その他洗浄剤組成物に配合で
きるものとして既に公知の諸物質をその目的に応
じて併用できる。このような物質としては、クエ
ン酸、リンゴ酸、グルコン酸又はその塩等の洗浄
力を向上させるための有機ビルダーや無機ビルダ
ー、さらに手荒れ防止剤、酵素、蛋白質誘導体、
不透明化剤、着色料、保存料、香料などの添加物
が挙げられる。かくして得られた本発明の洗浄剤組成物は油性
汚れ特に固体脂汚れが簡単に手早く洗浄出来、洗
浄作業のスピード化に極めて有効である。以下に実施例をあげて本発明を詳細に説明する
が本発明はこれら実施例により限定されない。実施例１下記に示す配合組成により各種洗浄剤を調整
し、洗浄速度を測定した。各種界面活性剤（第１表） 25％添加剤（第１表） 0.2 水 74.8 洗浄速度測定法 (1) 汚こう浴の調製：局方牛脂と局方大豆油
（１：１）の混合油脂20ｇ、オイルレツド0.1ｇ
をクロロホルム60mlに溶解して汚こう浴を調製
する。 (2) モデル汚れガラス片の作り方：試験に用いる
清浄なスライドガラスは６枚１組として、小数
点以下３桁まで正しい質量を測定する。25±１
℃の汚こう浴中に一枚ずつ約55mmの所まで１〜
２秒間浸し、汚こうを付着させた後とり出す。
スライドガラスの下部に付着した汚こうのたま
りは清浄なガーゼなどの布やろ紙を用いて吸い
取らせ、汚こうを均一な状態にして、25±１℃
で風乾する。風乾放置時間１時間以上２時間以
内にモデル汚れガラス片を試験に供するように
する。この際、モデル汚れガラス片の６枚当り
の汚こう付着量は0.140±0.010ｇになるように
する。モデル汚れガラス片は６枚１組とする。 (3) 使用水３゜DH（CaO／MgOモル比３／１）を用い
る。塩化カルシウム（２水塩）を59.0mg、塩化
マグネシウム（６水塩）27.2mgを正しくはかり
とり、イオン交換水又は蒸留水にとかして1000
mlとする。 (4) 試験操作洗浄：(2)で作成したモデル汚れガラス片の１
組を0.15％の洗剤溶液700ml中に入れ、リーナ
ツ改良洗浄力試験器（回転数毎分250±10回）
を用いて30±１℃で所定時間、洗浄する。すすぎ：洗浄が終了したモデル汚れガラス片
は、(3)の使用水700ml中に入れてリーナツ改良
洗浄試験器を用いて30±１℃、１分間すすぐ。乾燥：すすぎが終了したモデル汚れガラス片
は、一昼夜風乾後、洗浄力の判定に供する。 (5) 洗浄速度評価モデル汚れガラス片の重量を測定し、モデル
汚れの脱落割合（％）をもつて洗浄速度を比較
した。第１表に40秒撹拌時の脱落割合を示す。

【表】 ₋
＊C_２２H_２５とは平均炭素数12を示す。

Claims

【特許請求の範囲】１ (a) アルキルベンゼンスルホン酸塩、
10乃至40重量％と、 (b) 炭素数12乃至18の飽和又は不飽和脂肪酸モノ
グリセライド、成分(a)の0.3乃至1.0重量％と、任意配合成分としてアルキルベンゼンスルホン酸
塩の配合量より少ない配合量の(a)成分以外の界面
活性剤及びその他の洗浄剤常用成分と、残余水か
らなる食品調理具用液体洗浄剤組成物。２ (b)成分がグリセリンモノラウレート又はグリ
セリンモノオレートである特許請求の範囲第１項
記載の洗浄剤組成物。３アルキルベンゼンスルホン酸塩がナトリウム
塩又はマグネシウム塩である特許請求の範囲第１
項又は第２項記載の洗浄剤組成物。