JPS623916A - 射出成形機の漏れ量検出方法および装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、セラミックやプラスチックを成形するための
射出成形機、特に射出スクリューを前進させることによ
りシリンダ内の射出）Ａ料をノズルを通して金型内に充
填・加圧する形式の射出成形機における逆止弁の漏れ量
を検出する方法および装置に関する。

〔従来の技術〕

この種の射出成形機は加熱したシリンダ内に射出材料（
プラスチック成形の場合は樹脂材料、セラミック成形の
場合はスラリー）を充填し、この射出材料をスクリュー
先端で押し出し、金型内に充填・加圧している。スクリ
ューの先端にはシリンダ内の射出材料の逆流を防止する
為に逆止弁を設置しているが、使用するにつれてこの逆
止弁が摩耗し、徐々に逆流量が増加してくる。一方、金
型内は熱収縮を考慮して材料を充分加圧してお（必要が
あるが、前記のような場合、金型内の材料が充分に加圧
・保持ができず、成形不良が発生する。

従来の射出成形機ではこのような逆流量の増加を検知す
る機構がなく、逆流が増加した時も成形を継続し、成形
不良が発生していた。

〔発明が解決しようとする問題点〕

本発明は、前記のような射出成形機において、逆流量の
増加を検出する手段を設けることによりこのような逆流
量増加によるセラミック又は樹脂製品の成形不良を低減
するものである。

〔問題点を解決するための手段〕

このような問題点を解決するために本発明によれば、逆
止弁を備えた射出スクリューを前進させることによりシ
リンダ内の射出材料をノズルを通し才金型内に加圧・充
填すると共に該金型内の材料の圧力を保持する射出成形
機において、金型内の材料の圧力を検出することにより
材料の充填完了時を判断すると共に、該充填完了時にお
けるスクリューの位置を検出し、充填完了後金型内の材
料の圧力を保持し該圧力保持が完了した時点におけるス
クリューの位置を検出し、その間のスクリューの位置変
化により前記逆止弁を逆流する材料の漏れ量を検出する
方法が提供される。

また本発明によれば射出スクリューを前進させることに
よりシリンダ内の射出材料をノズルを通して金型内に充
填・加圧する射出成形機において、金型内の材料の圧力
を検出する手段と、該圧力が所定値になるように前記射
出スクリューを駆動する手段と、シリンダーの加圧材料
が逆流するのを防止する逆止弁と、前記圧力の信号を検
出する手段と、前記圧力の信号を入力し逆止弁の漏れ量
を検出する信号処理回路と、該漏れ量が所定以上の時に
警告する手段とを含んでなる射出成形機の漏れ量検出機
構が提供される。

〔作　用〕

信号処理回路が圧力検出手段から信号を受けた時、すな
わち材料の充填が完了した時のスクリューの位置（Ｌｌ
）と、金型内の圧力が所定量保持された時のスクリュー
の位Ｗ（Ｌ２）とは逆止弁の漏れにより差（Ｌ２　　Ｌ
ｌ）が生ずるが、その差が設定値以上の場合に逆止弁の
逆流が規格以上と判断し、警告する。

〔実施例〕

以下、添付図面を参照して本発明の実施例について詳細
に説明する。なお、以下の説明ではプラスチックの射出
成形の場合について説明するが、セラミックの射出成形
の場合もまったく同様である。

第１図において、射出成形機のシリンダ１内には射出ス
クリュー２が設けられており、このスクリュー２の回転
により図示しないホッパから樹脂材料がシリンダ１内に
充填される。シリンダ１は加熱されていて、その中の樹
脂材料は溶融状態となっている。射出スクリュー２は回
転可能であると共にシリンダ１の軸方向にも移動可能で
ある。

スクリュー２が図の左方へ前進されると樹脂材料はスク
リュー２の先端により押し出され、ノズル３により金型
４のキャビティ５内に充填されかつ加圧される。この時
、金型４は閉じており、キャビティ５内の空気は図示し
ない空気抜き穴より外部に排出される。なお、符号６は
成形した材料を押し出すためのエジェクタ用の棒である
。

樹脂材料は金型４への充填中スクリュー２の先端にて加
圧されているので、シリンダ１の後方へ漏れようとする
が、このような後方への漏れを防止するために、スクリ
ュー２の先端部の環状溝部７には逆止弁８が係合されて
いる。この逆止弁８の構造は周知であるので詳しくは図
示していないが、スクリュー２が回転し樹脂材料を左方
へ送り出している時は逆止弁８は環状溝部７の左側の位
置にあって突起部９に係合しており、樹脂材料はこれら
の突起部９間の隙間よりノズル室１０側へ移動可能であ
る。一方ノスル室１０側の樹脂材料の圧力が高くなった
時は逆止弁８はその圧力で環状溝部７の右端に当接しシ
リンダ１内のノズル室１０とスクリュー２のある領域と
を遮断する。

本発明によれば、金型４のキャビティ５内に充填された
樹脂材料の圧力を検出するための圧力センサー１１がキ
ャビティ５内壁に隣接して設置され、その出力は信号処
理回路１２に人力される。

また、シリンダ１内のスクリュー２の軸方向の位置を検
出するためのスクリュー２と連動する位置検出器１３が
設けられ、この出力も信号処理回路１２に入力される。

射出成形は次の手順で行なわれる。

１）金型４が閉じられ、ノズル３が金型４に押し付けら
れる。

２）シリンダー１のノズル室１０内に樹脂材料が充分充
填されている段階でスクリュー２が前進し、シリンダ１
内の樹脂材料が金型４のキャビティ５に充填される。キ
ャビティ５への充填が完了し樹脂材料の圧力が所定値に
達した時、圧力センサー１１はその圧力を感し、信号を
出力する。

３）後工程の冷却・固化に備えて、金型内の樹脂収縮を
補うために、スクリュー２は前方へ押され、一定時間、
所定圧でキャビティ５に保持圧がかけられる。このため
、スクリュー２の駆動手段（図示せず）は圧力センサー
１１の信号に従って動作する必要がある。というのは、
逆止弁８．９摩耗状態により樹脂材料のシリンダ１後方
への逆流量が異なるからであり、逆１１二弁８の摩耗の
程度が大きい程スクリュー２を大きく前進させなければ
ならない。

本発明では、キャビティ５に保持圧がかけられている間
のスクリュー２の位置の変化量で樹脂材料の逆流量で樹
脂を検知し、逆流量が大きい場合はブザーあるいはラン
プ等の警報器１５で警告しようとするものである。これ
により、不充分な保持圧力のために成形不良が生ずるの
を未然に防ぐものである。

第２図は樹脂材料の逆流量を検知する手順を説明するた
めのフローチャートである。成形スタート後、充填完了
時（すなわち、圧力センサー１１が信号を出力した時）
のスクリュー２の位Ｎ（Ｌ＝Ｌ、）と、例えば一定時間
保持圧力をかけて保持完了した時のスクリューの位置（
Ｌ　＝　Ｉ−ｚ　）とを信号処理回路１２により比較し
、その差（ΔＬ＝Ｌｚ　　Ｌ＋）が設定値（Ａ１以上に
なった場合には逆流量が規格以上と判断し、警報器１５
で表示する。作業者はこの警報をもとに逆止弁８を交換
し、再度正規の状態で成形を開始する。

〔発明の効果〕 本発明によれば、スクリュー２の位置の変化により樹脂
材料の逆流量を検出しているので、逆流量の増加により
キャビティ５の保持圧が充分得られず成形不良が発生す
る相当前に、逆止弁８の摩耗等を知ることができ、成形
不良を未然に防ぐことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例を示す概略図、第２図は樹脂材
料の逆流量を検出する手順を示すフローチャートである
。 １・・・シリンダ、　　　　２・・・スクリュー、３・
・・ノズル、　　　　　４・・・金型、５・・・キャビ
ティ、　　　８・・・逆止弁、１１・・・圧力センサー
　１２・・・信号処理回路、１３・・・位置検出器、　
１５警報器。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、逆止弁を備えた射出スクリューを前進させることに
   よりシリンダ内の射出材料をノズルを通して金型内に加
   圧・充填すると共に該金型内の材料の圧力を保持する射
   出成形機において、金型内の材料の圧力を検出すること
   により材料の充填完了時を判断すると共に、該充填完了
   時におけるスクリューの位置を検出し、充填完了後金型
   内の材料の圧力を保持し該圧力保持が完了した時点にお
   けるスクリューの位置を検出し、その間のスクリューの
   位置変化により前記逆止弁を逆流する材料の漏れ量を検
   出する方法。 ２、射出スクリューを前進させることによりシリンダ内
   の射出材料をノズルを通して金型内に加圧・注入する射
   出成形機において、金型内の材料の圧力を検出する手段
   と、該圧力が所定値となるように前記射出スクリューを
   駆動する手段と、シリンダ内の加圧材料が逆流するのを
   防止する逆止弁と、前記射出スクリューの位置を検出す
   る手段と、前記圧力の信号およびスクリュー位置の信号
   を入力し逆止弁の漏れ量を検出する信号処理回路と、該
   漏れ量が所定以上の時に警告する手段とを含んで成る射
   出成形機の漏れ量検出装置。