JPS6238231B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はバツグを閉じるための装置に関するも
のである。

バツグは通常、バツグの口の下方区域の周りに
張りわたされたひも（糸が使われることもある）
によつて閉められる。このひもは保護シール部
材、言わば、昔からあるリードシール或は新しい
不可侵性の金属とかプラスチツクシールによつて
接合され且つ封入される。ザツク或はバツクの首
をひもで締める閉じ方は、何ら権限を持たない者
が何らかの道具をバツグの口を通し且つ首の内側
に沿つて差し込み、バツグの中味をさぐることが
あり得るという点で多くの問題と不利益とを有し
ている。或る状況の下では、不適切な締付けによ
つても閉鎖部材（ひも、シール部材、ラベル及び
これに類するもの）が上方へ向けて摺動せしめら
れ、またこの閉鎖部材がバツグから完全に引離さ
れない様にするため、当該バツグの口は、コード
が永久的に縫い込まれるトンネル穴を形成してい
るヘリ（ふち取り縫いがされている部分）によつ
て時々はより一層大きく作られる。このためバツ
グが高価なものになつてしまう。

バツグの首を形成すべくかなりの締付けを行う
必要があるという事から離れて、ひもが首の周り
に固く結ばれ且つ（又は）保護用のシールが適用
されている間は、バツグの首は締付けられたまま
でなければならない。このことは、女性にとつて
バツグの閉め付けが大いに困難となる点で問題を
含んでいる。

最も普通に用いられているバツグ閉鎖装置のも
う一つの不利益はひもを切断することによつての
み開くことができる様になつていることである。
時間がかかるということは別として、ひもを切断
するについて不注意でいるとバツグ自体に傷をつ
けてしまい、安全を図るためには新しいものと取
換えなければならなくなることもある。

本発明の第１の目的は、最小の力でバツグの口
を予め選ばれた締付け状態に閉じるバツグ閉鎖装
置を提供することである。

本発明の他の目的は、迅速に使うことができ、
又ひもを結んだり締付けたりせずにラベルを用い
ることのできる様になつたバツグ閉鎖装置を提供
することである。

本発明の更に他の目的は、ひもを切断する必要
なく迅速に開けることができ又何回でも使用する
ことのできるバツグ閉鎖装置を提供することであ
る。

本発明によれば、バツグ閉鎖装置は、長さ方向
に沿つた少なくとも一点にひも或はこれに類する
ものの一端を固定するための部材と、第１の端部
から間隔をあけられた固定点にあるひも類の案内
部材とを有するレバー；レバー用に頂部が開いた
拡大された空所を形成し又少なくとも或る一点に
おいてひも類の他端部を固定する部材と、空所の
軸線方向に実質的に配置されたひも案内部材と、
レバーを空所内部に配置して上記第１の端部と支
持体との間の接触点がレバー上のガイドと部品上
のガイド部材との間に置かれてほぼまつすぐの線
を形成するためレバーの第１の端部を支持するた
め上記空所の中に置かれた支持体とを有する部材
および、空所の頂部を当該空所内のレバーでもつ
て閉鎖するための閉鎖部材；より成り、この閉鎖
部材と上記空所形成部材には確実なシールによつ
て上記両部材が互いに固定される様になつた部材
が設けられ、少なくとも上記空所形成部材とレバ
ーとのうち一方に取付けられたひも固定部材には
ひも類の長さを調節するため複数の固定点が設け
られていることを特徴としている。

好ましい実施例においては、ひもの長さを調節
可能にする複数の固定点は上記レバーの全長のう
ち一部に沿つて分配されている。レバーが空所内
の支持体に対してピボツト運動できるようになつ
たレバーの一端は、ひもの通過を可能にすべく上
記支持体を通るスロツトに沿つた間隙を形成する
ため、互いに支え合つた二つのほぼ丸い面を有す
る。レバー上のひもガイドは当該レバーに形成さ
れたオリフイスを含み、ひもの端がその固定点の
どの点においても固定され得る様にするためひも
が上記オリフイスを通過することができる様にな
つている。固定点はレバーの下方側に沿つて分配
された一列の歯を含んでおり（使用中は空所に相
対している）、またレバーの上方側に沿つては他
の一列になつた歯を有しており、ひもが、歯を有
するレバーの部分の長さの２倍に等しい程度に調
節される様になつている。

本発明は添付の図面を参照して以下更に詳細に
説明される。

図面を参照すると本発明の好ましい実施例が示
されており、そこでは、バツグ閉鎖装置はラベ
ル・ホルダーとしても作動し且つラベル保持体
１、レバー２及び所定の長さを持ちこれら保持体
やレバーを結合しているひも３を含んでいる。

主に第１図及び２図を参照すると、プラスチツ
ク材料からモールド成形された（ポリプロピレン
からモールド成形されることが好ましい）ラベ
ル・ホルダー１は厚さが減じられた部分５（プラ
スチツク・ヒンジ）により閉鎖部材である上方部
分すなわちカバー６に連結されたベース部材（以
下、ベースと記す。）４を含む。閉鎖部材である
カバー６は後に述べるベースの空所を閉鎖するた
めのものである。ベース４には、レバー２（第６
図、７図、８図参照）を受入れるべく設計された
細長い中央空所７が形成されている。プラスチツ
クヒンジ５のすぐ近くにある空所７の端部は垂直
な壁８によつて閉鎖されており、他の端部は中央
スロツト１０を備えた上半壁９を有しており、こ
の壁の下部には再入り口１１がある。この再入口
１１の近くにおいて空所７の底１２は通し開口１
３が形成されているが、この開口は上記底の部分
を作り易くするためのものに過ぎずとりたてて言
う程の意味はもたない。

ベース４（これはヒンジに対向している）には
一部が部所１５においてオリフイスと空所部分１
６とによつてふさがれたスロツト１４が形成さ
れ、オリフイスはひも３の二つの端部を受入れる
に適した直径を有し、また空所はひもをベース４
に固定するためそれらの間に形成された結び目を
受入れている（第３図及び６図参照）。部所１５
はひも３の一端を固定する固定手段となる。空所
の壁９の端部にあるスロツト１０に連通するため
スロツト１４が連続し、入口１１の外部区域には
上り段がある。スロツト１４はひも３を案内する
紐案内手段となる。

ベース４にはまた４個のオリフイス及び空所１
７とがベースの各半分に２個づつ追加して形成さ
れ、必要な時には装置１がリベツト１９或はこれ
に類するもの（第８図）によつてバツグ１８に固
定されるようにしている。

スロツト１４の一方の側においては、ベース４
の上面にブリツジ２０が形成されており、このブ
リツジは空所７に平行であり矩形状の開口２１を
形成している。ブリツジの一方の側には小さなリ
ブ２２が形成され、このリブは、矩形状の開口２
１の下方面と実質的に同じ高さに上面を有してい
る。

最後にベース４にはその外周にそつて小さな下
向きのフランジが形成され、このフランジは構造
体を補強するために働きまたカバー６上の外部補
強フランジ２４の内部に受入れられている。カバ
ー６はベース４を正しくカバーするための形状に
作られ、その外周径は、フランジ２３がフランジ
２４内部に受入れられるようにすべく少し大きく
なつている。カバー６の自由端の上面（ラベルホ
ルダー１の閉鎖状態における）には、当該カバー
の上面の高さにおいて矩形状をした横向きの入口
開口２６が設けられた、底部が解放したカプセル
２５が形成されている。開口２６の各側部にはガ
イド２７が取付けられている。矩形状の開口２６
はベース上に形成されたブリツジ２０の開口２１
と実質的に同じであるが、ベース４の上にカバー
６を重ねたときに、２つの開口２１と２６が合わ
さり２つのリブ２２がカプセル２５内に入つた状
態でブリツジ２０をカプセルの内壁に向かつて収
受するようにカプセル２５は位置付けられてい
る。これらの状態において封止部材である保護シ
ール２８（第８図）の頭頂部の挿入は、ラベルホ
ルダー１を頂部空所７が閉じた状態で閉鎖位置に
封止するため開口２１及び２６を通して導入され
る。

ここで第３図乃至第７図を参照すると、レバー
２（これはポリスチレンから作られるのが好まし
い）は干渉することもなく空所内に比較的正しく
装着されており、また空所の幅と実質的に等しい
幅を持たせるためにその長さ方向に沿つて一対の
平行な側壁２９を有する。ピボツト運動する時の
中心となる様設計された前方端において壁２９は
下向きに傾斜しており、これには実質的に半円形
をしており又まつすぐな垂直エツジ３１で終つて
いる凸状に湾曲した部分３０が続いている。この
部分はレバー２が回転するときの支点部分とな
る。この端部の底３２はレバーと同じ幅を持ち又
空所７（第７図）の対応する端部において入口内
に嵌合するため垂直な端部３１の少し後方に突出
している。底部３２はレバーの残りの部分の方向
に向つて行き、ひも３の案内手段となるオリフイ
ス３３内で終つている。オリフイスの後方にはウ
エブ３４を含むレバー２が横断壁２９の間に伸
び、またその上面及び低面には一連のピン３５が
形成されている。この一連のピン３５はひも３の
別の一端を固定する固定手段となる。レバーの端
部にあつては、入口２６（第４図）を形成するた
めに壁２９がウエブ３４の少し後３へ突出してい
る。

既に述べた様に、ひも３は二重にされ又その自
由端はラベルホルダーのベース内にあるフオーメ
ーシヨン１５の中に挿入され、結び目はオリフイ
スを通らない様にして上記フオーメーシヨンの空
所内に受入れられる。二つの長さ部分を持ちその
端部がループを形成しているひもがオリフイス３
３を通してレバーの底に下向きに挿入される（第
３図参照）。必要とされるひもの長さによりその
端部にできるループはレバー上のピンの選択され
た一つの上に置くことができる。例えば、第５ａ
図にはレバーの下方側のオリフイス３から数えて
２番目のピン３５に固定されたひもを示している
のに対して、第５ｂ図では当該ひもをレバーの最
下面にそつて通し且つレバーが入口３６に受入れ
られる末端部の周りをぐるりと通すことによつ
て、当該ひもの長さを減少せしめているがひもの
端末ループはレバーの上側の第２のピン３５の上
方に置かれている。したがつてレバーは、ひも３
３がレバーに力を加える位置を変えることなく、
12個の調節位置を持ち（上側に６本のピン３５及
び下側に６本のピンをもつ）、このような位置は
案内オリフイス３３によつて形成される。ここで
バツグの閉鎖について述べる。ラベルホルダー１
はリベツト１９（第８図）によつてバツグに永久
的に取付けられることが好ましいがこれは本質的
なことではない。バツグの首に関しては垂直にで
はなくて横方向にリベトを打込むことができる。
既にひも３に固定されているけれどもラベルホル
ダー１に関しては他の方法であつても何ら差支え
ない（第３図参照）レバー２は、第１にバツグの
後方を回つて通過し、ひもはベース４の端部にお
いてスロツト１４の中へと嵌合される。レバー２
の前端は、その二つの半円形の部分３０が空所７
の中の壁９に対向するようにして置かれ、ひもは
上記壁のスロツト１０及びレバーの側壁の間を通
つている（第６図及び８図参照）。そしてレバー
２は、当該レバーが実質的に空所７に沿つて横た
わるようになるまで、その半円形の部分３０を支
点部分としてその支点部分を支持する支持部であ
る壁９の周りを時計方向にピボツト運動する。レ
バーが空所内に横たわるようになるよりも少し前
に当該レバーは、ひも３がスロツト１４から出て
来る点と壁９と半円形部分３０との間のピボツト
点とひもがレバー内のオリフイス３３へと入る点
とが整並した状態になる（第７図の線Ｘ参照）と
きに不安定な平衡状態になる。レバーがこの不安
定な平衡位置の後方へわずかに動くと、このレバ
ーは空所内に自動的に入つて横たわり、小さな係
合音（かちつという音）を発する（第７図）。装
置を正しく作動させるにはひも３を充分に緊張さ
せるべきではなく、ひもを短くすることによつて
ひもの有効長さを調整する必要があることは明ら
かであり、例えばこの方法で第５ａ図に示された
固定点を第５ｂ図に示された点へと切換えること
ができる。もしひもが極めて緊張せしめられ作動
を止めるには破壊する以外にないような時、逆の
調整を行うことができる。しかしながら、このよ
うな調整は最初に使用する場合に必要となるだけ
である、何故なら或る与えられたタイプの実質的
に非伸張性のバツグに対して一旦ひもの長さが決
められたならば、その後にひもの長さを変えたり
する必要はないからである。

レバー２が空所７の中に置かれているというか
かる状況においては、バツグ１８は既に閉鎖位置
にあり、またラベルを付けシールをする用意が整
つている。そしてラベル３７がレバーと空所とを
カバーするためにベース４の上に置かれ、透明な
カバー６が閉鎖される。第１図及び２図からは、
カバー６の内側には突起３８が形成されており、
この突起はカバーを閉鎖するに際して、スロツト
１４を閉じバツグを運搬中にひも３が抜けないよ
うにするためスロツト１４内に嵌るようになつて
いることがわかるであろう。この様な方法によつ
て閉鎖された装置１においては、保護シール２８
はその頭部がカプセル２５の開口２６を通つて導
入され、又ベース上に形成されたブリツジ２０の
開口２１を通つても導入される。

バツグ１８の閉鎖とラベル３７及び保護シール
の取付けは極めて迅速な作業で行なわれる、即ち
レバー２とコード３とは緊張せしめないでバツグ
の首の周りを１回だけ周回され、レバー作動位置
に置かれ又このレバーが空所内へ行くまでピボツ
ト運動されるがこのために必要な力はほんの少し
でよく、更にまたラベル３７はベース４とカバー
６との間に置かれるがこの間カバー６は閉じられ
ており、そして保護シールが少しの圧力で手動に
より取付けられる。この場合において何かを緊張
させたり結んだりすることは全くなく、またこの
作業をするのに道具を必要とすることもない。こ
の作業は10秒以内に行うことができ且つ閉鎖した
後では何ら緩みが生じることはない。

少なくともこの好ましい態様においては、本発
明の構成はひもを使つている従来のバツグに比較
して、バツグの首が締付けられる前にこの首が通
ることのできるループを形成する必要がないとい
う点で極めて有利な長所を持つている。換言すれ
ば、レバーはラベルホルダーの部分に永久的に固
定されているものではなく、またそのために閉鎖
作業を行うべく空所内に置かれるよりも前にバツ
グの首の周りを自由に回されることができる。こ
れはバツグの閉鎖をよりやり易くすると共に迅速
に行い得るようにする。

ラベルホルダー１全体は、例えばポリプロピレ
ンの様な透明なプラスチツクからモールド成形さ
れることが好ましい。レバーは透明又は着色され
上記プラスチツクよりも硬いプラスチツク（例え
ばポリスチレン）から作られるのがよく、またシ
ールは着色されたポリプロピレンから作られるの
が有利である。

ここでは一つの実施例のみについて本発明を説
明して来たが、多くの変更、改変が為し得るであ
ろう。例えばレバーは他の構造をしていてピボツ
ト運動可能であり容易に調節が可能なひもを受入
れるようになつていてもよく（この調節はベース
４又はレバー２のいずれの上で行われる）、また
この装置は必ずしもラベルホルダーを持つ必要は
なく、この場合には一つの細長いボツクスがカバ
ーを有し又レバーを受入れる様に設計される。ま
た装置が充分に作動するためにはひもとレバーが
死点位置（第７図）にまで移動したり到達したり
する必要はないことが明らかとなろう。この様な
位置がすぐ近くに接近せしめられている構成のも
のはより完全に近くなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明によるラベルホルダーの開放
位置における平面図である。第２図は、第１図の
線―における断面図である。第３図は、ラベ
ルホルダーの詳細をレバーの斜視図と共に示す図
である。第４図ａ，ｂ，ｃは、レバーの側面図、
正面図及び上面図である。第５図ａ，ｂは、ひも
の長さを二態様に調節したレバーを示す図であ
る。第６図は、本発明の装置をバツグに備え付け
た時のレバー及びラベルホルダーの一部分を断面
図で示したものである。第７図は、バツグに備え
付けられた本発明の装置の断面図である。第８図
は、本発明の装置をバツグに備え付けた時の斜視
図である。第９図は、閉鎖時における本発明装置
の横断面図である。 符号の説明、１：ラベルホルダー、２：レバ
ー、３：ひも、４：ベース、６：カバー、７：空
所、９：壁、１０：スロツト、１８：バツグ、２
０：ブリツジ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ レバー２であつて、そのレバー２の長手方向
   に沿つた少くとも一点において該レバー２に紐３
   あるいはそれに類したものの一端を固定する固定
   手段３５と、支点部分３０と、該支点部分３０か
   ら所定距離の位置に設けられた紐３を案内する案
   内手段３３とを備えたレバー２と、 前記レバー２を収納することのできる空所７を
   備えたベース部材４であつて、該ベース部材４の
   少くとも一点において前記紐３の他端を固定する
   固定手段１５を有し、前記空所７に連通して配置
   された紐案内手段１４と、前記レバー２の支点部
   分３０を支持する前記空所に設けられた支持部９
   とを備え、前記レバー２を前記空所７内の最終位
   置に回転させることにより、前記レバーの案内手
   段３３と前記ベース部材の紐案内手段１４との間
   の距離が最大値となるようになつているベース部
   材４と、 前記レバー２を前記空所７内に納めた状態で前
   記空所７の上側を閉じる閉鎖部材６とからなり、 前記閉鎖部材６とベース部材４は、該閉鎖部材
   ６とベース部材４が互いに固定されるように封止
   部材２８を取付けることのできる手段２０，２５
   を備え、前記ベース部材の固定手段１５と前記レ
   バーの固定手段３５とのうちの少くとも一方が複
   数の固定点を備え、紐の長さの調節が可能である
   ことを特徴とするバツグ閉鎖装置。