JPS6238150A - 義歯・義歯床の硬化装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分？？］ 本発明は、光硬化性を有する材料を用いて形成される義
歯ないし義歯床の硬化装置に関するものである。

［従来の技術］ 義歯またはその床部となる義歯床（以下、これらを総称
して単に「義歯」と言う）を１例えばウレタンメタクリ
レート系オリゴマーからなる光硬化性を有する合成樹脂
材料で形成したものが知られており、さらには光硬化型
材料を主成分としてフッ素樹脂微粉末を含有させた被覆
材料を義歯本体に塗布して非粘着性を有する義こうした
光硬化型の義歯材料はもとより液状あるいは可塑性を有
する半固形状であり、これを塗布または型形成したのち
紫外線等を照射１７て乾燥及び硬化させることにより完
成品としての義歯に仕上げられる。

ところで、このような義歯の硬化仕上げにこれまで使用
されてきた硬化装置は、構造的には紫外線殺菌装置と略
同様であって、波長３６０ｎｍ程度の紫外線を発する数
本の紫外線殺菌灯の下方でターンテーブルを緩速回転さ
せるようになっている点が異なる程度である。これは、
硬化対象となる義歯をターンテーブルに載せて回転させ
ることによりムラ無く紫外線を照射して効率よく硬化仕
上げを行えるように意図されたものである。

［発明が解決しようとする問題点１ しかしながら、このような従来の硬化装置は、ターンテ
ーブル上の義歯に対して常に上方から光線が照射される
ため、ターンテーブルに接した義歯の裏面側は硬化が進
行しにくく、この結果として硬化に長時間を要するほか
、硬化に偏りが生じるため義歯が変形して寸法精度が低
下してしまうという開運があった。この問題は、硬化処
Ｔ！！過程でターンテーブル上の義歯を裏返すという繰
作によりある程度回Ｍされるが、それでも義歯の硬化が
時間を置いて部分的に進行することに変わりは無いので
根本的な解決とはならない。

本発明の目的は、こうした従来の間Ｌｉを解消した義歯
・義歯床の硬化装置を提供することにある。

［問題点を解決するための手段］ 前記目的を達成するために本発明では、略水平に位置決
めした光源と、この光源に対し略平行な中心線に沿って
可回転支持した回転体と、義歯または義歯床を載置する
光透過性を有するテーブルと、このテーブルを、光源を
内包する円周上に位置するように、かつ回転体の回転位
置に拘わらず水平を保つように回転体に支持するテーブ
ル支持手段と、概ね光源を中心とじてテーブルの回転運
動空間を包囲するように設けた反射板と、回転体を回転
駆動する回転駆動手段と、光源を駆動する駆動回路とを
有する硬化装置を構成する。

［作　泪］ 前述の構成において、テーブルを可回転支持した回転体
は、駆動手段の作動に伴い光源の中心線に対して平行な
細心のまわりに回転する。

このとき、テーブルはテーブル支持手段により回転体に
対して相対回転しつつ常時水平に保たれた状態で光源の
周囲を回転する。

一方、駆動回路の作動に伴って光源から周囲方向へと発
せられた光線は、その一部が光源の周囲を回転するテー
ブルを透過して反射板に達し、ここで反射して内方へと
方向を転じ、再びテーブルを照射する。

従って、テーブルに硬化対象となる義歯を載置した場合
、この義歯は回転体の回転とともに常に、かつ全方向か
ら光線の照射を受けることに位置する状態では義歯の上
面部分が光源からの直射光線を受けるとともに、反射板
の略下半部で反射した光線がテーブルの底面から上面へ
と透過して義歯の下面部分に当たる。また、この状態か
ら回転体の回転にしたがってテーブルが光源の上方に位
置し始めると、今度は前記とは逆に光源からの直射光線
がテーブルを透過して義歯の下面部分に当たるとともに
、反射板の路上半部からの反射光線が義歯の上面部分に
当たる。さらに、テーブルが光源の上方から、下方また
は下方から上方へと回転移動する過程でほぼ光源の側方
に位置する状態となったときは、義歯の側面部分が直射
光線を受けるとともに、義歯の上面部分並びに下面部分
は主として反射板からの反射光線を受けることになる。

このようにして、テーブルに載置された義歯は常時全方
向から光線の照射を受けるのであり、従って硬化が効率
よく進行するとともに、部分的な硬化を起こすことがな
いので所期の形状精ｒ実施例１ 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図において、（１）は略矩形断面を有する筒状の装
置本体、（２）は図の左方にあたる本体（１）の前端部
に被着された前板、（３）は同じく右方にあたる後端部
に被着された背板である。

前板（２）には、第２図に示されるようにその下半部分
に処理対象である義歯を出し入れするための開口部（２
ａ）とこの開口部（２ａ）を開閉するための扉（４）が
設けられるとともに、上半部分には図の右側から順に電
圧切換えスイッチ（６）、電源スィッチ（７）、タイマ
ースイッチ（８）、ヒユーズ（９）、モニターランプ（
１０）が各々配設される操作パネル部（２ｂ）が形成さ
れている。なお、扉（４）は例えば赤色透明のアクリル
ガラスで形成された矩形板状の扉本体（４ａ）と、これ
を上下から保持する金属枠（４ｂ）、及び扉本体（４ａ
）の左端部に取り付けられるノブ（４ｃ）などからなり
、ノブ（４ｃ）の背後に位置するように前板（２）に固
設されたマグネットキャッチ（１１）に抗してノブ（４
ｃ）を手前に引くことにより、金属枠（４ｂ）の右端部
に位置するヒンジ（図示せず）を中心として開扉するこ
とができる。

この前板（２）には、前記各種のスイッチ類（６）〜（
１０）の他に、裏面略中央部に位置するようにソケッ）
　（１２）が固設され、このソケッ）　（１２）を介し
て光源としての水銀灯（１３）がほぼ本体（１）の中心
線に沿って水平に装着されている。また、前板（２）に
は、その裏面上半部に前記各種スイッチ類（６）〜（１
０）を収納するためのスイッチ室（１４）を画成する遮
蔽板（１５）が設けられている。この遮蔽板（１５）は
、後述するモーター取付板（１６）と共に電気配線類に
水銀灯（１３）からの紫外線が直射しないように紫外線
を遮る機能を担っている。

さらに、開口部（２ａ）の背面側には、＃（４）を開い
たときの外部への紫外線の漏洩を防止するために、適宜
の長さを有する遮蔽筒（１７）が設けられている。

一方、本体（１）の背面側部分には、？Ｐ！（３）との
間に所定の間隔を空けてモーター取付板（１６）が設け
られ、このモーター取付＠　（１６）と背板（３）とで
画成される電源室（１８）に駆動手段としてのモーター
（１９）と駆動回路の一部を構成するトランス（２０）
等が収納されている。なお、背板（３）には電源室（１
８）の過熱を回避するために多数の冷却孔（３ａ）が形
成されている。

また、前記遮蔽板（１５）とモーター取付板（１６）と
で挟まれた空間部分が硬化室（２１）となっており、こ
の硬化室（２１）を包囲するように本体（１）の内面に
反射板（２２）が張設されている。この反射板（２２）
は、例えばアルミ板材の表面を研摩して鏡面仕上げを施
したものを曲折して形成されている。

前記モーター（１９）は、例えば１００ボルト５０１（
ｚの電流を受けて２ＲＰＭで回転する低速型同期モータ
ーであり、その回転軸（１９ａ）がモーター取付板（１
６）を貫通して硬化室（２１）に突出するように、かつ
水銀灯（１３）と対向するようにモーター取付板（１６
）の背面略中央部に取り付けられている。このモーター
（１９）の回転軸（１９ｎ）には駆動軸（１９ｂ）を介
して所定の外径を有する回転体としての回転円盤（２３
）が直結している。

この回転円盤（２３）には、その回転中心から所定距離
の位置に支持手段（２５）を介してテーブル（２４）が
水平に支持される。テーブル（２４）は、第３図にも示
されるようにコの字型の金属枠（２４ａ）に石英プラス
等の光透過性を有する材料で形成された矩形のテーブル
板（２４ｂ）を保持してなり、この場合回転円盤（２３
）上に９０度の等角度間隔で４個が設けられている。な
お、第３図において（Ｔ）はテーブル（２４）上に載置
された義歯を表している。

また、この実施例における支持手段（２５）は、前記金
属枠（２４ａ）の背面略中央部に固着された支持軸（２
５ａ）と、この支持軸（２５ａ）に嵌合する重錘（２５
ｂ）とで構成されている。支持軸（２５ａ）は、回転円
盤（２３）を貫通して固設された粕受（２６）に前面側
から挿入され、粕受（２６）を介して回転円盤（２３）
に対し相対回転可能に支持される。そして、回転円盤（
２３）の背面側ｌこ突出した支持軸（２５ａ）の−ｙａ
部に重錘（２５ｂ）が嵌合固定される。この重錘（２５
１））は、第４図にも示されるように正面形状は円形を
しており、その重心点から偏心した外周部の付近に袖穴
（２５ｃ）が形成されており、この袖穴（２５ｅ）に支
持軸（２５ａ）を挿入して側方のねじ穴（２５ｄ）から
ビス（２７）を締め付けることにより相互に固定される
（第１図参照）。なお、重錘（２５ｂ）の正面部分には
、袖穴（２５ｃ）に対して略対称の位置に第２のねじ穴
（２５ｅ）が形成されており、第１図に示されるように
組立時にこの第２のねじ穴（２５ｅ）に回転円１（２３
）を貫通してビス（２８）をねじ込むことにより重心点
が回転円ｆｆ１（２３）の回転中心の方向を向くように
重錘（２５ｂ）が仮止めされる。この仮止め状態でテー
ブル（２４）を接線方向に位置決めしてビス（Ｚ７）を
締め付け、この作業を完了したのち仮止め用のビス（２
８）を外す。

このような取付けにより、重錘（２５ｂ）は重力に基づ
いてその重心点が常に支持軸（２５ａ）の下方に位置す
るように回転するため、これに伴いテーブル（２４）は
常時水平に保たれるのである。また、この場合重錘（２
５ｂ）は軸受（２６）を支、σとするテーブル（２４）
のバランシングを行う機能をも併有している。

なお、第１図または第２図において、（２９）は電気回
路の配線、（３０）は図示しないＡＣコンセントに接続
される電源コード、（３１）は本体（１）Ｉｆ。

面の都合４ｒ！Ｊ所に設けられたゴム脚である。

次に、前記水銀灯（１３）及ブモーター（１９）等に駆
動電流を供給する駆動回路の一例につき、第５図に基づ
いて説明する。

第５図において、（６）は電源電圧を１００ボルトまた
は１１０ボルト側に切り換え選択するための切換えスイ
ッチ、（７）は閉成時に点灯するネオンランプ付きの電
源スィッチ、（８）は例えば最大１５分間の範囲で閉成
時間を可変設定しうるように構成されたタイマースイッ
チ、（９）はヒユーズ、（１０）はモニターランプ、（
１３）は水銀灯、（１９）はモーター、（２０）は水銀
灯（１３）に安定化電流を供給する安定器としてのトラ
ンス、（３２）はＡＣプラグである。この駆動回路にお
いて、ＡＣプラグ（３２）を図示しないコンセントに接
続して電源スィッチ（７）を閉成させるとまずモニター
ランプ（１０）とモーター（１９）へと通電され、次い
でタイマースイッチ（８）をオンにして所望の時間にセ
ットすると、このときのセット時間が経過するまでのあ
いだトランス（２０）、及び水銀灯（１３）に通電がな
される。これにより回転円ｇ１（２３）が回転駆動され
るとともに水銀灯（１３）が発光する。

以上のように構成された実施例の硬化装置の使用法につ
いて説明すると、まず硬化処理の対果となる義歯を幾つ
が用意し、前述のようにして電源を投入して回転円盤（
２３）を回転させる。

すると、４個のテーブル（２４）がゆっくりと回転しな
がら次々と遮蔽＃　（１７）の背後空間を通過するので
、この間に扉（４）を開き、適当なマニピュレータ等を
使用して順次回転してくるテーブル（２４）の上に義歯
を載せてゆく。このようにして最大４個までの義歯を各
テーブル（２４）に載せ終えたら、扉（４）を閉めてタ
イマースイッチ（８）をセットし、水銀灯（１３）を発
光させる。そして、セット時間が経過してタイマースイ
ッチ（８）が切れたら（このとき水銀灯（１３）は消灯
している）、扉（４）を閏いて前記とは逆の手順でテー
ブル（２４）から義歯を取９出し、全部取り出し終えた
ら電源を切って作業終了となる。

一方、本実施例の硬化装置が作動している間の作用につ
いでは、本発明の作用の項にて既に説明した通りであり
、すなわちテーブル（２４）が回転円！　（２３）とと
もに回転する間に、テーブル（２４）に載置された義歯
に対して水銀灯（１３）から発せられた直射紫外線また
は反射板（２２）からの反射紫外線が照射されるため、
義歯は紫外線照射を常時各方向から受は続ける。従って
、紫外線硬化性を有する材料で形成された義歯は速やか
に硬化を完了し、しかも寸法・形状精度の低下を起こさ
ない。具体的には、硬化時間に関する実験例を示すと、
在米装置による場合には完全硬化に２０〜２５分を要し
ていたのに対して、本発明の硬化装置による場合は、水
銀灯（１３）として主たる波長が２４６ｎ＋ｎの紫外線
を発するものを使用した条件下において、３〜５分で硬
化を完了した。

なお、本発明の構成は前述の実施例として示したものに
限られるものではなく、例えばテーブル支持手段（２５
）に例をとると、これは実施例のように偏心重錘（２５
ｂ）を用いる代わりにテーブル（２４）そのものを支持
軸（２５ａ）に対し偏心させて取り付けたものであって
もよく、この場合当該偏心量に相当する距離だけ回転円
盤（２３）の回転中心を上方へ移動することにより、は
ぼ水銀灯（１３）を中心としで、その周囲にテーブル（
２４）を回転させることができる。また、テーブル（２
４）を回転円盤（２３）の回転位置に拘わらず水平に保
持する手段として遊星歯車機構を適用することもできる
。

［発明の効果］ 以上説明したように、本発明の義歯・義歯床の硬化装置
は、義歯を載置する透光性テーブルを水平に保持したま
ま光源の周囲に回転さぜるとともに、このテーブルの回
転運’！！ｊＪｆＷ域を包囲するように反射板を設けて
光源からの光線をテーブルの各方向から反射供給する構
成とし、これにより義歯に対して常時全方向から光線を
照射するようにした。従って、義歯の硬化処理に要する
時間が大幅に短縮するとともに、部分的な硬化の進行を
回避して精度の高い義歯を提供できるという効果が得ら
れる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の一部切欠側面図、第２図は
同じく正面図、第３図は同じく回転円盤及びテーブル部
分の斜視図、第４図は同じく重錘の正面図、第５図は同
じく駆動回路の回路図である。 （１）・・・本体、　　　　　（２）・・・前板、（３
）・・・背板、　　　　　（４）・・・扉、（６）・・
・電圧切換えスインチ、（７）・・・電源スィッチ、（
８）タイマースイッチ、（１３）・・・水尿灯、（１５
）・・・遮蔽板、　　　　（１６）・・・モーター取付
板、（１７）・・・遮蔽筒、　　　　（１９）・・・モ
ーター、（２０）・・・トランス、　　　（２２）・・
・反射板、（２３）・・・回転円盤、　　　（２４）・
・・テーブル、（２５）・・・支持手段、　　　（２５
ａ）・・・支持軸、（２５ｂ）・・・重錘、　　　　（
２６）・・・軸受。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）略水平に位置決めした光源と、この光源に対し略
   平行な中心線に沿って可回転支持した回転体と、義歯ま
   たは義歯床を載置する光透過性を有するテーブルと、こ
   のテーブルを、光源を内包する円周上に位置するように
   、かつ回転体の回転位置に拘わらず水平を保つように回
   転体に支持するテーブル支持手段と、概ね光源を中心と
   してテーブルの回転運動空間を包囲するように設けた反
   射板と、回転体を回転駆動する回転駆動手段と、光源を
   駆動する駆動回路とを有することを特徴とする義歯・義
   歯床の硬化装置。
2. （２）テーブル支持手段は、回転体を軸方向に貫通して
   可回転支持した支持軸と、この支持軸に固着した重錘と
   で構成し、かつ重錘はその重心点から偏心した位置にて
   支持軸に固着したことを特徴とする特許請求の範囲第１
   項に記載の義歯・義歯床の硬化装置。