JPS6237370B2 - - Google Patents
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- JPS6237370B2 JPS6237370B2 JP57099267A JP9926782A JPS6237370B2 JP S6237370 B2 JPS6237370 B2 JP S6237370B2 JP 57099267 A JP57099267 A JP 57099267A JP 9926782 A JP9926782 A JP 9926782A JP S6237370 B2 JPS6237370 B2 JP S6237370B2
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- JP
- Japan
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- low
- silicone resin
- temperature plasma
- treatment
- contact lenses
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29D—PRODUCING PARTICULAR ARTICLES FROM PLASTICS OR FROM SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE
- B29D11/00—Producing optical elements, e.g. lenses or prisms
- B29D11/00009—Production of simple or compound lenses
- B29D11/00038—Production of contact lenses
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Ophthalmology & Optometry (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Eyeglasses (AREA)
- Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
- Treatments Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
Description
本発明は透明性及び親水性に優れたコンタクト
レンズの製造法に係り、シリコーン樹脂製コンタ
クトレンズを真空度が約0.1〜5torrの雰囲気中で
約10〜60秒間低温プラズマ処理した後、引き続い
て真空度が約0.5〜5torrの1−ビニル−2−ピロ
リドン雰囲気中で約30〜120秒間低温プラズマ重
合処理することにより、得られたコンタクトレン
ズは水濡れ性に優れ、コンタクトレンズの装用性
が著しく高まり、かつこの水濡れ性の耐久性に富
み、例えばコンタクトレンズが室温放置されてい
ても水濡れ性はそれ程悪くならず、従つてコンタ
クトレンズの取り扱いが簡単なものとなり、又、
シリコーン樹脂製コンタクトレンズの表面処理に
際してシリコーン樹脂製コンタクトレンズが白濁
してしまうものとなるといつた欠点の起きない透
明性及び親水性に優れたコンタクトレンズの製造
法を提供することを目的とする。 従来よりシリコーン樹脂を組材とするコンタク
トレンズが提案されている。このコンタクトレン
ズは、シリコーン樹脂が酸素透過性に優れている
ことよりシリコーン樹脂製コンタクトレンズを装
着した場合には、装着時間が長くても角膜に充分
な酸素を供給でき、従つて長時間の連続装用が可
能なものであるといつた極めて大きなメリツトを
有するものである。 しかし、コンタクトレンズの装用性に大きな影
響を与える因子として、コンタクトレンズ素材の
酸素透過性のみでなく、親水性すなわち水濡れ性
の問題があり、シリコーン樹脂はこの水濡れ性に
著しく劣るものである。そこで、この水濡れ性の
問題を解決しようとして、シリコーン樹脂製コン
タクトレンズに表面処理を施し、シリコーン樹脂
製コンタクトレンズ表面の水濡れ性を改善するこ
とが行なわれている。例えば、シリコーン樹脂製
コンタクトレンズに低温ガスプラズマを照射した
り、又は低温ガスプラズマ処理したシリコーン樹
脂製コンタクトレンズを、親水性モノマーを溶媒
中で溶液重合させた溶液中に浸漬し、加熱して重
合を完結させ、低温ガスプラズマ処理したシリコ
ーン樹脂製コンタクトレンズ表面に親水性皮膜を
形成したり、あるいは低温ガスプラズマ処理した
シリコーン樹脂製コンタクトレンズに親水性モノ
マーをグラフト重合させる等の方法が提案されて
いる。 しかし、これら従来の親水性化処理方法では、
シリコーン樹脂製コンタクトレンズ表面が一時的
に親水性化されるものの、例えば室温状態で空気
中に放置していると水濡れ性が大きく低下すると
いつたように水濡れ性の耐久性に劣るものであつ
た。 本発明者は、この水濡れの耐久性は、親水性化
の処理方法及び処理時の条件によつて大きく左右
されるものではないかと考え、各種を処理方法及
び同一の処理方法でも処理条件を変えてシリコー
ン樹脂製コンタクトレンズの表面処理を行なつた
ところ、シリコーン樹脂製コンタクトレンズを低
温プラズマ処理し、その後親水性モノマー雰囲気
中で低温プラズマ重合処理するといつた二段階低
温プラズマ処理法による手段が最も水濡れ性の耐
久性に富むものであることを見い出し、かつコン
タクトレンズとしての性能低下とならない処理条
件を見い出したのである。 以下、本発明に係る透明性及び親水性に優れた
コンタクトレンズの製造法について説明する。 まず、シリコーン樹脂をコンタクトレンズ成型
容器に流し込んで成型し、シリコーン樹脂製コン
タクトレンズを作る。 次に、このシリコーン樹脂製コンタクトレンズ
を、真空度が約0.1〜5torr、例えば1torrの空気雰
囲気中で、高周波電力が約20〜50Wで、約10〜60
秒間低温プラズマ処理する。 この低温プラズマ処理の処理条件、すなわち真
空度及び処理時間は、次段階の低温プラズマ重合
処理と密接な関係をもち、低温プラズマ重合処理
によつて形成された親水性重合体膜の耐久性に大
きな影響を及ぼすのみでなく、親水性重合体膜の
形成されたコンタクトレンズの透明性にも大きな
影響を及ぼすものであつた。 次に、上記の条件下で低温プラズマ処理したシ
リコーン樹脂製コンタクトレンズを、真空度が約
0.5〜5torrの1−ビニル−2−ピロリドン雰囲気
中で、高周波電力が約40〜70Wで、約30〜120秒
間低温プラズマ重合処理し、シリコーン樹脂製コ
ンタクトレンズ表面に約十〜数百Å厚ポリビニル
ピロリドンの膜を形成する。 このようにして得られる、すなわち第1段階の
低温プラズマ処理条件及び第2段階の低温プラズ
マ重合処理条件を変えて、シリコーン樹脂製コン
タクトレンズに形成した皮膜によるコンタクトレ
ンズの特性を測定すると表1に示す通りである。
レンズの製造法に係り、シリコーン樹脂製コンタ
クトレンズを真空度が約0.1〜5torrの雰囲気中で
約10〜60秒間低温プラズマ処理した後、引き続い
て真空度が約0.5〜5torrの1−ビニル−2−ピロ
リドン雰囲気中で約30〜120秒間低温プラズマ重
合処理することにより、得られたコンタクトレン
ズは水濡れ性に優れ、コンタクトレンズの装用性
が著しく高まり、かつこの水濡れ性の耐久性に富
み、例えばコンタクトレンズが室温放置されてい
ても水濡れ性はそれ程悪くならず、従つてコンタ
クトレンズの取り扱いが簡単なものとなり、又、
シリコーン樹脂製コンタクトレンズの表面処理に
際してシリコーン樹脂製コンタクトレンズが白濁
してしまうものとなるといつた欠点の起きない透
明性及び親水性に優れたコンタクトレンズの製造
法を提供することを目的とする。 従来よりシリコーン樹脂を組材とするコンタク
トレンズが提案されている。このコンタクトレン
ズは、シリコーン樹脂が酸素透過性に優れている
ことよりシリコーン樹脂製コンタクトレンズを装
着した場合には、装着時間が長くても角膜に充分
な酸素を供給でき、従つて長時間の連続装用が可
能なものであるといつた極めて大きなメリツトを
有するものである。 しかし、コンタクトレンズの装用性に大きな影
響を与える因子として、コンタクトレンズ素材の
酸素透過性のみでなく、親水性すなわち水濡れ性
の問題があり、シリコーン樹脂はこの水濡れ性に
著しく劣るものである。そこで、この水濡れ性の
問題を解決しようとして、シリコーン樹脂製コン
タクトレンズに表面処理を施し、シリコーン樹脂
製コンタクトレンズ表面の水濡れ性を改善するこ
とが行なわれている。例えば、シリコーン樹脂製
コンタクトレンズに低温ガスプラズマを照射した
り、又は低温ガスプラズマ処理したシリコーン樹
脂製コンタクトレンズを、親水性モノマーを溶媒
中で溶液重合させた溶液中に浸漬し、加熱して重
合を完結させ、低温ガスプラズマ処理したシリコ
ーン樹脂製コンタクトレンズ表面に親水性皮膜を
形成したり、あるいは低温ガスプラズマ処理した
シリコーン樹脂製コンタクトレンズに親水性モノ
マーをグラフト重合させる等の方法が提案されて
いる。 しかし、これら従来の親水性化処理方法では、
シリコーン樹脂製コンタクトレンズ表面が一時的
に親水性化されるものの、例えば室温状態で空気
中に放置していると水濡れ性が大きく低下すると
いつたように水濡れ性の耐久性に劣るものであつ
た。 本発明者は、この水濡れの耐久性は、親水性化
の処理方法及び処理時の条件によつて大きく左右
されるものではないかと考え、各種を処理方法及
び同一の処理方法でも処理条件を変えてシリコー
ン樹脂製コンタクトレンズの表面処理を行なつた
ところ、シリコーン樹脂製コンタクトレンズを低
温プラズマ処理し、その後親水性モノマー雰囲気
中で低温プラズマ重合処理するといつた二段階低
温プラズマ処理法による手段が最も水濡れ性の耐
久性に富むものであることを見い出し、かつコン
タクトレンズとしての性能低下とならない処理条
件を見い出したのである。 以下、本発明に係る透明性及び親水性に優れた
コンタクトレンズの製造法について説明する。 まず、シリコーン樹脂をコンタクトレンズ成型
容器に流し込んで成型し、シリコーン樹脂製コン
タクトレンズを作る。 次に、このシリコーン樹脂製コンタクトレンズ
を、真空度が約0.1〜5torr、例えば1torrの空気雰
囲気中で、高周波電力が約20〜50Wで、約10〜60
秒間低温プラズマ処理する。 この低温プラズマ処理の処理条件、すなわち真
空度及び処理時間は、次段階の低温プラズマ重合
処理と密接な関係をもち、低温プラズマ重合処理
によつて形成された親水性重合体膜の耐久性に大
きな影響を及ぼすのみでなく、親水性重合体膜の
形成されたコンタクトレンズの透明性にも大きな
影響を及ぼすものであつた。 次に、上記の条件下で低温プラズマ処理したシ
リコーン樹脂製コンタクトレンズを、真空度が約
0.5〜5torrの1−ビニル−2−ピロリドン雰囲気
中で、高周波電力が約40〜70Wで、約30〜120秒
間低温プラズマ重合処理し、シリコーン樹脂製コ
ンタクトレンズ表面に約十〜数百Å厚ポリビニル
ピロリドンの膜を形成する。 このようにして得られる、すなわち第1段階の
低温プラズマ処理条件及び第2段階の低温プラズ
マ重合処理条件を変えて、シリコーン樹脂製コン
タクトレンズに形成した皮膜によるコンタクトレ
ンズの特性を測定すると表1に示す通りである。
【表】
【表】
この結果によれば、第1段階の低温プラズマ処
理条件と第2段階の低温プラズマ重合処理条件に
よつて、シリコーン樹脂製コンタクトレンズ表面
に形成されるポリビニルピロリドンの皮膜具合が
コンタクトレンズに大きな影響を及ぼし、第1段
階の低温プラズマ処理条件が、真空度は約0.1〜
5torrでかつ処理時間が約10〜60秒、しかも第2
段階の低温プラズマ重合処理条件が、真空度は約
0.5〜5torrでかつ処理時間が約30〜120秒のもの
でない場合には、コンタクトレンズの水濡れ性が
劣つたり、処理終了時点においては水濡れ性があ
つてもその耐久性に劣り、あるいは水濡れ及びそ
の耐久性があつても表面に白濁が生じたりする
等、良好な特性のコンタクトレンズとならないの
に対し、シリコーン樹脂製コンタクトレンズに対
する低温プラズマ処理及び低温プラズマ重合処理
の条件を本発明の如くすることにより、親水性、
水濡れの耐久性共に良好なものであり、かつ処理
によつてレンズ表面に白濁が生じるといつたこと
もなく、光学性にも優れたものであつた。さらに
は、本発明の処理によつて得られる親水性の皮膜
による酸素透過性の低下もほとんどなく、長期間
の連続装用ができ、シリコーン樹脂をコンタクト
レンズに用いるメリツトを損なうことなく、すな
わち角膜に充分な酸素を供給できるものであつ
た。 又、本発明による表面処理方法と他の手段によ
る表面処理方法によつて得たコンタクトレンズの
特性を測定すると、表2及び図面に示す通りであ
る。
理条件と第2段階の低温プラズマ重合処理条件に
よつて、シリコーン樹脂製コンタクトレンズ表面
に形成されるポリビニルピロリドンの皮膜具合が
コンタクトレンズに大きな影響を及ぼし、第1段
階の低温プラズマ処理条件が、真空度は約0.1〜
5torrでかつ処理時間が約10〜60秒、しかも第2
段階の低温プラズマ重合処理条件が、真空度は約
0.5〜5torrでかつ処理時間が約30〜120秒のもの
でない場合には、コンタクトレンズの水濡れ性が
劣つたり、処理終了時点においては水濡れ性があ
つてもその耐久性に劣り、あるいは水濡れ及びそ
の耐久性があつても表面に白濁が生じたりする
等、良好な特性のコンタクトレンズとならないの
に対し、シリコーン樹脂製コンタクトレンズに対
する低温プラズマ処理及び低温プラズマ重合処理
の条件を本発明の如くすることにより、親水性、
水濡れの耐久性共に良好なものであり、かつ処理
によつてレンズ表面に白濁が生じるといつたこと
もなく、光学性にも優れたものであつた。さらに
は、本発明の処理によつて得られる親水性の皮膜
による酸素透過性の低下もほとんどなく、長期間
の連続装用ができ、シリコーン樹脂をコンタクト
レンズに用いるメリツトを損なうことなく、すな
わち角膜に充分な酸素を供給できるものであつ
た。 又、本発明による表面処理方法と他の手段によ
る表面処理方法によつて得たコンタクトレンズの
特性を測定すると、表2及び図面に示す通りであ
る。
【表】
この結果によれば、本発明の処理法によるコン
タクトレンズは、第1段階の低温プラズマ処理に
よつて、表面にクラツクが生じても、第2段階の
低温プラズマ重合処理によつてクラツク等はなく
なり、理想的なコンタクトレンズが出来るのに対
し、同じ2段階の低温プラズマ処理であつても、
例えばまず低温プラズマ処理した後、シクロペン
タノールの雰囲気中で低温プラズマ重合処理し、
表面に親水性の皮膜形成、あるいはまず低温プラ
ズマ処理した後、PVAをコーテイングして表面
に親水性の皮膜を形成といつた手段では、表面ク
ラツクが認められ、コンタクトレンズとしては欠
陥のあるものとなる。又、図面からも本発明の処
理法によつて得たコンタクトレンズは、コンタク
トレンズを室温状態で放置して乾燥させていて
も、その接触角はあまり大きくならず、水濡れの
耐久性に富んだものである。尚、図面中、・印は
本発明に係るものを示し、口印は比較例1に係る
ものを示し、×印は比較例3に係るものを示し、
△印は比較例4に係るものを示し、〇印は比較例
5に係るものを示す。 上述の如く、本発明に係る透明性及び親水性に
優れたコンタクトレンズの製造法は、シリコーン
樹脂製コンタクトレンズを真空度が約0.1〜5torr
の空気雰囲気中で約10〜60秒間低温プラズマ処理
し、この低温プラズマ処理の施されたシリコーン
樹脂製コンタクトレンズを真空度が約0.5〜5torr
の1−ビニル−2−ピロリドン雰囲気中で約30〜
120秒間低温プラズマ重合処理し、シリコーン樹
脂製コンタクトレンズ表面に耐久性に優れかつ透
明性に優れた親水性重合体膜を形成するものであ
るので、二段階の低温プラズマ処理によつて親水
性膜を効率よくスピーデイに形成でき、しかもこ
の親水性膜は耐久性に富んでいるのでコンタクト
レンズの取り扱いが簡単なものとなり、さらには
低温プラズマ処理条件を上述の如く設定している
ので低温プラズマ処理に際してコンタクトレンズ
が白濁したり表面クラツクが生じるといつた欠陥
は起きず、コンタクトレンズとしての機能が全く
低下することなく、水濡れの耐久性に富み、かつ
酸素透過性の機能も低下しないものを提供できる
等の特長を有する。
タクトレンズは、第1段階の低温プラズマ処理に
よつて、表面にクラツクが生じても、第2段階の
低温プラズマ重合処理によつてクラツク等はなく
なり、理想的なコンタクトレンズが出来るのに対
し、同じ2段階の低温プラズマ処理であつても、
例えばまず低温プラズマ処理した後、シクロペン
タノールの雰囲気中で低温プラズマ重合処理し、
表面に親水性の皮膜形成、あるいはまず低温プラ
ズマ処理した後、PVAをコーテイングして表面
に親水性の皮膜を形成といつた手段では、表面ク
ラツクが認められ、コンタクトレンズとしては欠
陥のあるものとなる。又、図面からも本発明の処
理法によつて得たコンタクトレンズは、コンタク
トレンズを室温状態で放置して乾燥させていて
も、その接触角はあまり大きくならず、水濡れの
耐久性に富んだものである。尚、図面中、・印は
本発明に係るものを示し、口印は比較例1に係る
ものを示し、×印は比較例3に係るものを示し、
△印は比較例4に係るものを示し、〇印は比較例
5に係るものを示す。 上述の如く、本発明に係る透明性及び親水性に
優れたコンタクトレンズの製造法は、シリコーン
樹脂製コンタクトレンズを真空度が約0.1〜5torr
の空気雰囲気中で約10〜60秒間低温プラズマ処理
し、この低温プラズマ処理の施されたシリコーン
樹脂製コンタクトレンズを真空度が約0.5〜5torr
の1−ビニル−2−ピロリドン雰囲気中で約30〜
120秒間低温プラズマ重合処理し、シリコーン樹
脂製コンタクトレンズ表面に耐久性に優れかつ透
明性に優れた親水性重合体膜を形成するものであ
るので、二段階の低温プラズマ処理によつて親水
性膜を効率よくスピーデイに形成でき、しかもこ
の親水性膜は耐久性に富んでいるのでコンタクト
レンズの取り扱いが簡単なものとなり、さらには
低温プラズマ処理条件を上述の如く設定している
ので低温プラズマ処理に際してコンタクトレンズ
が白濁したり表面クラツクが生じるといつた欠陥
は起きず、コンタクトレンズとしての機能が全く
低下することなく、水濡れの耐久性に富み、かつ
酸素透過性の機能も低下しないものを提供できる
等の特長を有する。
図面は、表面処理して得られたコンタクトレン
ズを室温状態で放置してコンタクトレンズを乾燥
させた場合に、時間の経過によつて接触角がどの
程度低下するかを示すグラフである。
ズを室温状態で放置してコンタクトレンズを乾燥
させた場合に、時間の経過によつて接触角がどの
程度低下するかを示すグラフである。
Claims (1)
- 1 シリコーン樹脂製コンタクトレンズを真空度
が約0.1〜5torrの空気雰囲気中で約10〜60秒間低
温プラズマ処理し、この低温プラズマ処理の施さ
れたシリコーン樹脂製コンタクトレンズを真空度
が約0.5〜5torrの1−ビニル−2−ピロリドン雰
囲気中で約30〜120秒間低温プラズマ重合処理
し、シリコーン樹脂製コンタクトレンズ表面に耐
久性に優れかつ透明性に優れた親水性重合体膜を
形成することを特徴とする透明性及び親水性に優
れたコンタクトレンズの製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP57099267A JPS58216222A (ja) | 1982-06-11 | 1982-06-11 | 透明性及び親水性に優れたコンタクトレンズの製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP57099267A JPS58216222A (ja) | 1982-06-11 | 1982-06-11 | 透明性及び親水性に優れたコンタクトレンズの製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS58216222A JPS58216222A (ja) | 1983-12-15 |
JPS6237370B2 true JPS6237370B2 (ja) | 1987-08-12 |
Family
ID=14242910
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP57099267A Granted JPS58216222A (ja) | 1982-06-11 | 1982-06-11 | 透明性及び親水性に優れたコンタクトレンズの製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS58216222A (ja) |
Families Citing this family (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6210616A (ja) * | 1985-07-09 | 1987-01-19 | Seiko Epson Corp | コンタクトレンズ |
JPS63305875A (ja) * | 1987-05-29 | 1988-12-13 | エス・エフ・メディカル | ポリビニルピロリドン接着被膜形成方法および被覆物 |
US5080924A (en) * | 1989-04-24 | 1992-01-14 | Drexel University | Method of making biocompatible, surface modified materials |
JP2565036B2 (ja) * | 1991-11-06 | 1996-12-18 | 東レ株式会社 | プラスチック成形品およびその製造方法 |
US5760100B1 (en) * | 1994-09-06 | 2000-11-14 | Ciba Vision Corp | Extended wear ophthalmic lens |
JP2003517503A (ja) * | 2000-05-12 | 2003-05-27 | ボシュ・アンド・ロム・インコーポレイテッド | 可撓性カーボンコーティングを有するシリコーンヒドロゲルコンタクトレンズのプラズマ表面処理 |
KR101389301B1 (ko) | 2005-02-14 | 2014-04-25 | 존슨 앤드 존슨 비젼 케어, 인코포레이티드 | 안과용 렌즈의 제조방법 및 안과용 장치 |
US9052529B2 (en) | 2006-02-10 | 2015-06-09 | Johnson & Johnson Vision Care, Inc. | Comfortable ophthalmic device and methods of its production |
KR101023401B1 (ko) | 2006-07-14 | 2011-03-21 | 유겐가이샤 세라짓쿠스 | 콘택트 렌즈용 액제 및 이것을 사용한 콘택트 렌즈의 친수화 처리 방법 |
CN110396211A (zh) * | 2018-04-25 | 2019-11-01 | 亨泰光学股份有限公司 | 应用电浆诱导聚合接枝制备具薄膜的隐形眼镜加工方法 |
-
1982
- 1982-06-11 JP JP57099267A patent/JPS58216222A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS58216222A (ja) | 1983-12-15 |
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