JPS6236866B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、デイジーホイール（daisy
Wheel）プリンタ、すなわちエンボスされた文字
を支持する複数個の放射状の軸部（stalk、以下
ストークと称す）を有する平らなホイールを結合
したプリンテイグヘツドを有するプリンタに関す
る。

デイジーホイールプリンタにおいては、キーボ
ード、コンピユータまたは他の文字選択手段によ
る文字選択に従つて、ハンマなどのような衝撃機
構による前記文字の押印の操作位置へ選択された
文字を移動させることが必要である。このため、
デイジーホイールの位置は、それが回転するとき
正確にモニタされなければならない。普通、エン
コーダの態様の位置変換器はデイジーホイールシ
ヤフトまたは、モータすなわちサーボモータもし
くはステツパモータであつて選択された文字を操
作位置にもたらすためデイジーホイールを回転さ
せるために用いられるモータの出力シヤフトに取
り付けられる。位置情報を与えるための代わりの
安価な手段は、デイジーホイールが回転するとき
移動しているストークにより遮断される光線ビー
ムまたは他の非接触手段でデイジーホイールのス
トークを監視することである。その監視センサ
は、デイジーホイールの（基準点または基本位置
に対する）回転位置に関する量子化された位置情
報を表すパルスを発生する。しかしながら、その
センサを通過する各ストークは１つのパルスしか
生じないので、位置情報の分解能は乏しく、かつ
デイジーホイールの正確な位置に関してある程度
の不確定性がある。

この発明の目的は、増加した分解能の位置情報
が非接触センサで得られることを可能にすること
である。

この発明によれば、デイジーホイールを結合し
たプリンテイグヘツドと、デイジーホイールの回
転の間デイジーホイールのストークの遮断動作に
よりそのデイジーホイールに関する量子化された
情報を表すパルス列を生じる非接触センサとを有
するプリンタを提供し、そこではセンサにより検
出される共通の放射状範囲のデイジーホイールの
ストークは遮断動作の回数を増加し、それにより
デイジーホイールの与えられた回転の間センサを
通過するストークの数の倍数である多数のパルス
を含むパルス列を生じるために、各々に開口部が
設けられる。

好ましくは、各ストークは前記放射状範囲にお
いてそのストークを２つまたはその以上の枝部に
分割する１つまたはそれ以上の縦のスリツト状開
口部により分枝される。もし各ストークに１つの
スリツトが設けられるならば、与えられたホイー
ルの回転に関するパルスの数は分割されないスト
ークにより生じたパルスの数の２倍である。その
ホイールの任意の角度の移動に対し、センサを通
過するアームの数より多いパルスを生じるこの程
度の増大した分解はほとんどの目的に十分であ
る。しかしながら、その分解能は各ストークに２
つまたはそれ以上の平行なスリツトを設けること
によりさらに増加できる。

好ましくは、前記枝部の幅は等しく、かつさら
に前記幅はスリツトの幅が前記放射状範囲の直径
において隣接したデイジーホイールストーク間の
間隔と等しくなるよう好ましく選択される。これ
により、スリツトがない場合に得られるのと等価
の、しかし２またはそれ以上の整数倍のパルス周
波数の規則正しいパルス列が得られる。しかしな
がら、この発明は規則正しいパルス列を提供する
ことに制限されるものではない。なぜならば、寸
法的にコード化されたスリツトを採用することに
より、デイジーホイールの位置に関する絶対的か
つ相対的な情報を与えることが可能だからであ
る。

各ストークは開口部を収容するため花弁状部
（petal、以下ペタルと称す）の形式で広くされて
もよく、かつ適宜に各デイジーホイールストーク
の端部に設けられる文字ペタルの内部へ放射状に
その開口したペタルが設けられてもよい。

それに限定されないが、この発明は遮断された
光ビームを受ける光電検出器の態様のセンサに特
に適切である。代わりの非接触センサは磁気的に
または容量的に作動してもよい。

第１図においては、端部に、エンボスされた文
字ペタルを支持する放射状のストークが設けられ
るデイジーホイール１０の一部が示される。２つ
の隣接するストーク１２および１４が、それぞれ
に文字ペタル１６および１８を有して図解され
る。

文字ペタル１６，１８の放射状内部に、ストー
ク１２，１４が開口したセンサペタル２０および
２２を有して設けられる。これらのペタル２０お
よび２２は、たとえばデイジーホイールのストー
ク上の開口されたペタルにより遮断される光ビー
ムを受ける光電検出器のようなセンサ２４の放射
状位置に対応するデイジーホイールの放射状範囲
に設けられる。

各開口付ペタル２０，２２は、そのペタルを２
つの枝部２８および３０に分割する中央の縦スリ
ツト２６を有する。その枝部２８，３０は、その
間のスリツトの幅がペタル２０および２２間の間
隔に等しくなるように等しい幅からなる。

デイジーホイール１０が回転するとき、光ビー
ムはペタル２０，２２の個々の枝部２８，３０に
より遮断される。それによりセンサ２４は各デイ
ジーホイールストークに対し２つのパルスを生じ
る。出力パルス３２とストーク１２および１４と
の関係は第２図に示される。

第３図の変形例は詳細な設明をしなくても理解
できよう。この変形例においては各ストーク３８
の１対の縦スリツト３４および３６によりセンサ
はストークにつき３つのパルスを生じ得る。枝部
およびスリツトの幅は規則正しいパルス列を生じ
させるため再度選択されてもよい。

両方の場合に、位置情報の分解能は分割されな
いストークの遮断動作に応答して非接触センサで
得られる分解能と比較するとかなり改良される。
したがつて結果としてデイジーホイールの位置は
多種の従来の方法で検出される基準点または基本
位置に対して正確に規定される。

ステツパモータまたはその類するもので回転さ
れ好ましくは一方方向に動作するデイジーホイー
ル１０は、タイプライタの場合にはキーボードで
情報伝送の場合にはコンピユータでなされてもよ
い文字選択に従つて、デイジーホイールの回転を
開始および停止するためセンサ２４から得られる
位置情報を用いてマイクロコンビユータにより制
御される。この発明は特に玩具のタイプライタの
ような安価なタイプライタに向けられ、かつこの
ような環境において比較的安価にてデイジーホイ
ールの位置の正確なモニタを行なうことができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この発明によるプリンタのためのデ
イジーホイールの一部を示す。第２図は、センサ
を通過するストークの数に関してセンサの出力を
示す。第３図は、他の実施例を示す。 図において、１０はデイジーホイール、１２，
１４，３８はストーク、２６，３４，３６はスリ
ツト、２８，３０は枝部、２４はセンサを示す。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ デイジーホイール１０を結合したプリンテイ
   グヘツドと前記デイジーホイール１０の回転の間
   前記デイジーホイール１０のストーク１２，１
   ４；３８の遮断動作により前記デイジーホイール
   １０の位置に関する量子化された情報を表わすパ
   ルス列を生じる非接触センサ２４とを有するプリ
   ンタであつて、前記センサ２４により検出される
   共通の放射状範囲において前記デイジーホイール
   １０の前記ストーク１２，１４；３８は前記遮断
   動作の回数を増加するため各々開口部２６；３
   ４，３６が設けられ、かつそれにより前記デイジ
   ーホイール１０の与えられた回転の間前記センサ
   ２４を通過するストーク１２，１４；３８の数の
   倍数である多数のパルスを含むパルス列３２を生
   じることを特徴とする、プリンタ。 ２ 各ストーク１２，１４；３８は、前記放射状
   範囲において、前記ストーク１２，１４；３８を
   ２つまたはそれ以上の枝部２８，３０に分割する
   １つまたはそれ以上の縦のスリツト状開口部２
   ６；３４，３６により分枝されることを特徴とす
   る、特許請求の範囲第１項記載のプリンタ。 ３ 前記枝部２８，３０の幅が等しいことを特徴
   とする、特許請求の範囲第２項記載のプリンタ。 ４ 前記枝部２８，３０の幅は、前記スリツト２
   ６；３４，３６が前記放射状範囲の直径において
   隣接するデイジーホイールのストーク１２，１
   ４；３８間の間隔に等しくなるように選択される
   ことを特徴とする、特許請求の範囲第３項記載の
   プリンタ。 ５ 前記放射状範囲において、各ストーク１２，
   １４；３８は開口部２６；３４，３６を収容する
   ためペタル２０，２２の態様で広くされることを
   特徴とする、特許請求の範囲第１項ないし第４項
   のいずれかに記載のプリンタ。 ６ 前記開口したペタル２０，２２は各デイジー
   ホイールストーク１２，１４；３８の端部に設け
   られる文字ペタル１６，１８の放射状内部に設け
   られることを特徴とする、特許請求の範囲第５項
   に記載のプリンタ。 ７ 前記センサは、前記回転しているデイジーホ
   イールの前記開口したストークにより遮断される
   光線ビームを受ける光電検出器であることを特徴
   とする、特許請求の範囲第１項ないし第６項のい
   ずれかに記載のプリンタ。