JPS6236507Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は異種繰出物の混合装置に関し、特に
複数種の肥料等を同時に並行して繰出すように構
成したものにおいて、それら繰出物を各別に落下
させるのでなく強制的に混合して落下させるべく
構成したものである。

例えば施肥機においては２種以上の肥料を取扱
いそれらを同時に繰出落下する必要があり、この
場合各ホツパーに肥料を収容しておき、それらを
個別的に繰出落下させるものが一般的であり、こ
の自然落下方式によるときには最終的に落下口で
双方の肥料は混合させるも今一つ作物成育上好適
でなく、特に混合に不均一を生じ易い問題があつ
た。

この考案はこうした問題を解消するためになさ
れたものであつて、その特徴とする処は、収納ホ
ツパー８内に異種の繰出物が分かれて収納され、
該収納ホツパー８の下部に繰出物を繰出すための
繰出しロール１１が設けられ、繰出しロール１１
の下方に、繰出しロール１１から繰出された異種
繰出物を通過せしめる先細状の落下ホツパー７が
設けられたものにおいて、 前記落下ホツパー７の中途部に、互いに反対方
向に下降傾斜する拡散板１７ａ，１７ｂを有する
ように頂部２０を介してへの字形に屈曲した拡散
促進制御板１７が設けられ、該拡散促進制御板１
７はその頂部２０が繰出しロール１１の繰出し位
置に対応するように配置され、拡散促進制御板１
７には、頂部２０から各拡散板１７ａ，１７ｂの
下端に亘つて下方に凹んだ混合助長溝１８が、各
拡散板１７ａ，１７ｂの下降傾斜に従つて幅方向
中央に向けて徐々に窄まるように先細り状に形成
されている点にある。

以下、図示した実施例に基いてこの考案を説明
する。

第１図に例示したものはトラクタ後部に複連式
に索引装備された施肥機１つき播種機２について
のものである。

３は左右一対をなして前方張出状とされた取付
フレームでその前端にはトラクタからのロアリン
クを枢結でき、また後端に固着した角筒ブラケツ
ト４……を介して水平横方向の機枠５を備える。
この機枠５と取付フレーム３前端間を介してトツ
プマストを立設し３点リンクのトツプリンクに接
結してある。

６は角筒ブラケツト４を介して機枠５の後部に
張出状に装着した施肥機台で、その機台６を介し
て落下ホツパー７とその上部の肥料収納ホツパー
８とを連装して成る。これら両ホツパー７，８は
次のように構成されている。

即ち、肥料収納ホツパー８は内部にアジテータ
９を可回動に備えその出口１０下端に横軸型の繰
出ロール１１を強制回転自在に左右一対備えてお
り、該ロール１１外周には多数の繰出溝１２……
が周設されている。

一方落下ホツパー７はその下部に位置されその
中心を繰出ロール１１による落下点に対応させて
配置し、略直胴型の上部筒１４と下細り型の集束
筒１５並びに下部筒１６とを一体に有して形成さ
れており、この場合上部筒１４の下部から集束筒
１５の上部付近にかけてへの字型の拡散促進制御
板１７が内部横架式に固定されている。

この制御板１７は一方の第１拡散板１７ａと他
方の長い第２拡散板１７ｂとにより形成され、そ
の頂部２０が繰出落下点下方に位置することから
第２図のように前後に分散しその拡散と共に集束
筒１５の傾斜面が反発作用を呈することにより左
右肥料が効果的に予め混合される訳である。

そして、第４図にも示す如く拡散促進制御板１
７には、頂部２０から各拡散板１７ａ，１７ｂの
下端に亘つて下方に凹んだ混合助長溝１８が、各
拡散板１７ａ，１７ｂの下降傾斜に従つて幅方向
中央に向けて除々に窄まるように先細り状に形成
されている。なお、各拡散板１７ａ，１７ｂは等
長としてもよい。

本考案によれば、落下ホツパー７の中途部に、
互いに反対方向に下降傾斜する拡散板１７ａ，１
７ｂを有するように頂部２０を介してへの字形に
屈曲した拡散促進制御板１７が設けられ、該拡散
促進制御板１７はその頂部２０が繰出しロール１
１の繰出し位置に対応するように配置されている
ので、落下ホツパー７から繰出される異種の繰出
物を、拡散促進制御板１７の拡散板１７ａ，１７
ｂにより、その下降傾斜に沿つて夫々分散した
後、落下ホツパー７の下部で集められるため、拡
散板１７ａ，１７ｂの傾斜にて異種繰出部の混合
が促進され、混合が均一化される。しかも、拡散
促進制御板１７には、頂部２０から各拡散板１７
ａ，１７ｂの下端に亘つて下方に凹んだ混合助長
溝１８が、各拡散板１７ａ，１７ｂの下降傾斜に
従つて幅方向中央に向けて徐々に窄まるように先
細り状に形成されているので、上記の如く異種繰
出物を拡散板１７ａ，１７ｂの下降傾斜に沿つて
分散させながら、混合助長溝１８に入つた異種繰
出物を拡散板１７ａ，１７ｂの下降傾斜に従つて
中央に集めることができ、さらに混合助長溝１８
に入つた繰出物と入らなかつた繰出物とを分散さ
せることができる。従つて一枚の拡散促進制御板
１７にて極めて効果的に異種繰出物を混合し得、
非常に簡単な構成で異種繰出物の混合を均一化で
き、その実用的効果は著大である。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一例を示した施肥機つき播
種機の側面外観図、第２図はその要部拡大による
右側縦断面図、第３図はその縦断面図、第４図は
その拡散促進制御板の斜視図である。 １……施肥機、２……播種機、７……落下ホツ
パー、８……肥料収納ホツパー、１７……拡散促
進制御板。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 収納ホツパー８内に異種の繰出物が分かれて収
   納され、該収納ホツパー８の下部に繰出物を繰出
   すための繰出しロール１１が設けられ、繰出しロ
   ール１１の下方に、繰出しロール１１から繰出さ
   れた異種繰出物を通過せしめる先細状の落下ホツ
   パー７が設けられたものにおいて、 前記落下ホツパー７の中途部に、互いに反対方
   向に下降傾斜する拡散板１７ａ，１７ｂを有する
   ように頂部２０を介してへの字形に屈曲した拡散
   促進制御板１７が設けられ、該拡散促進制御板１
   ７はその頂部２０が繰出しロール１１の繰出し位
   置に対応するように配置され、拡散促進制御板１
   ７には、頂部２０から各拡散板１７ａ，１７ｂの
   下端に亘つて下方に凹んだ混合助長溝１８が、各
   拡散板１７ａ，１７ｂの下降傾斜に従つて幅方向
   中央に向けて徐々に窄まるように先細り状に形成
   されていることを特徴とする異種繰出物の混合装
   置。