JPS6236411Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、天然又は合成皮革材等から成り、
芯片に表片と裏片を接着して成る時計バンドに関
するものである。

芯片に表片と裏片を接着してから、バンド外周
をカツト（抜き又は切断）して製作される時計バ
ンドは、ウエルダー、カツトにて容易に製作する
ことができるが、外周のカツトによつて、芯片の
周壁が露出して、バンド外周の体裁を悪くする欠
点がある。

上記の欠点を改良するために、表片の周縁に、
芯片の周壁に接着させるための周縁片を形成さ
せ、前記周縁片の接着にて、芯片の周壁を包囲す
る時計バンドも知られているが、周縁片は単に周
壁に接着させるだけのため、不慮に剥離する恐れ
がある。

この考案は、上記の欠点を解決するとともに、
バンド裏面及び折返し部の改良も行なつて、良好
なバンドを得ることを目的としたものである。

考案を、一実施例を示す図面に基づいて説明す
ると、この考案の時計バンドは、バンド形状に形
成された芯片１と、前記芯片１の表面に接着され
た表片２と、前記芯片１の裏面に接着された裏片
３と、前記裏片３の先端周縁間に形成された開口
４と、前記表片２の先端を折返して形成され、か
つ折返した先端を前記開口４内に挿着させた折返
し表片５と、前記表片２の周縁に形成された周縁
片６とから成り、前記周縁片６は、前記芯片１の
周壁を包囲して接着され、更に、前記裏片３の周
縁に突合せて接着された時計バンドである。

実施例において、折返し部９は、折返し表片５
の他に、折返し芯片７と、折返し裏片８の重合接
着にてなつており、折返し部９は本体部分１０と
同じに、本体部分１０と一体に製作されている。

１１は、掛止用の小穴。１２は、時計ケースに
取付けるための取付ピンである。

この考案は、上記の構成により、芯片１の周壁
は、周縁片６にて包囲されるため、バンド外周の
体裁を良好にすることができる。

周縁片６は、芯片１の周壁に接着されるととも
に、裏片３の周縁にも接着されるため、接着を強
固にして、テープ外周の強度を確実にすることが
できる。

裏片３は、開口４を形成させることによつて、
周縁を完全に周縁片６と接着できるため、接着を
強固にし、更に、開口４内には、折返し片５の先
端を挿着することによつて、折返し片５をバンド
裏面に露出させないで、折返し部９の強度と、バ
ンド裏面の体裁と、バンドの装着感を良好にする
ことができる。

周縁片６の接着は、バンド外周に合わせたウエ
ルダーカツト型１３にて、第４図に例示したよう
に、周縁片６を、芯片１の周壁に押当て、裏片３
の周縁に突合せた状態で、接着するため、容易に
接着できる。開口４は、裏片３の先端部分を、第
５図に示すように、芯片１に接着させない状態
で、上記したウエルダーカツト型１３による接着
を行なえば、裏片３の先端部分は、周縁のみを周
縁片６と接着させることができて、従つて、裏片
３先端の周縁間を開放することができ、開口４を
形成させることができる。更に、周縁片６と裏片
３の余り片６′と３′は、接着後に、型１３にてカ
ツトされるため、バンド形状に容易にカツトする
ことができる。

従つて、この考案は、上記したように、強度を
確実にし、体裁と装着感を良好にした時計バンド
を、容易かつ確実に得ることができるものであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は時計バンドの表面図、第２図は時計バ
ンドの裏面図、第３図は第１図のＸ−Ｘ線拡大断
面図、第４図は製作途中を示す第１図のＸ−Ｘ線
断面図、第５図は第１図のＹ−Ｙ線拡大断面図。 １は芯片、２は表片、３は裏片、４は開口、５
は折返し表片、６は周縁片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. バンド形状に形成された芯片１と、前記芯片１
   の表面に接着された表片２と、前記芯片１の裏面
   に接着された裏片３と、前記裏片３の先端周縁間
   に形成された開口４と、前記表片２の先端を折返
   して形成され、かつ折返した先端を前記開口４内
   に挿着させた折返し表片５と、前記表片２の周縁
   に形成された周縁片６とから成り、前記周縁片６
   は、前記芯片１の周壁を包囲して接着され、更に
   前記裏片３の全周縁に突合せて接着された時計バ
   ンド。