JPS6236180Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は道路工事現場において、工事箇所を表
示し、又はその箇所への立ち入りを規制するため
の保安灯に関し、特に連続点灯ランプに点滅ラン
プと夜間蛍光テープを加えて、確認し易いものと
したのである。

（従来の技術） 道路では、工事の状態が夜間にまで持続される
ときは、その箇所の周囲に保安灯を設置して、通
行者の注意を促し、或いは工事箇所への立ち入り
を規制して事故の発生を防ぐ手段が採られてい
る。

ところで従来の保安灯は赤色の光を発するもの
で、このもの自体は見易いものではあるが、云わ
ば単なる電灯であつたから、周囲の街路灯や広告
灯と紛らわしいため、保安灯としての効果は低い
ものであつた。

しかも、保安灯は夕方点灯する時間が遅れた
り、或いは使用中に配電線が断線したりすること
により、点灯されないことがあるが、この場合に
は保安灯は保安灯としての機能を全く発揮しない
ので、極めて危険であつて事故発生の要因となつ
ていたのである。

そのため、従来から、確実に機能を発揮する安
全効果の高い保安灯の開発が望まれたのである。

（問題点を解決するための手段） 本考案は上記した点に鑑みてなされたものであ
つて、上記した連続点灯ランプのみから成る保安
灯に点滅ランプを加え、これによつて保安灯を周
囲の環境に埋没することなく確実に認識すること
ができるようにし、併せて、これに夜間蛍光テー
プを取付けて、たとえランプが点灯しなくても自
動車等の運転手に確認することができるようにし
たものである。

（実施例） 以下本考案を図示の実施例に基づいて具体的に
説明する。

図中符号５はキヤツプ、６はランプケースであ
る。キヤツプ５は通常のこの種のものと同様、ラ
ンプケースを固定し、電球を支持し、セフテイー
フラツシユコードを適宜な場所に取付ける際の取
付具として機能するものである。

尚、図示はしないがこのものには配電コードが
接続されていることは云うまでもない。

ランプケース６は云わばランプの火屋であつ
て、電球を包持してこれを保護すると共にこの電
球から発せられる光をより見易いものとするもの
で、例えば赤色或いは橙色に着色された透明又は
半透明の合成樹脂を用いて形成されている。殊に
このものは、中間部にランプ光遮断片４が内設さ
れていてこれによつて上下二つの火屋に区画され
ており、上部には連続的に点灯される電球１が具
えられていて連続点灯ランプ８となつており、下
部には断続的に点灯される電球２が具えられてい
て点滅点灯ランプ９となつている。電球１と電球
２に通電するための回路については特に限定はし
ない。第３図はその一例であつて、電球２に通電
する電流を制御器７によつて断続的な電流に変え
るようにすれば充分である。

ランプケース６にはまた、中央部の外周に夜間
蛍光テープ３が取付けられている。このテープ３
は夜間に自動車の前照灯等の光を照射されるとそ
の光を反射して光るものであつて、夜間に電灯１
及び２が点灯されないときに、これに代つてセフ
テイーフラツシユコードが確認されるようにし、
以つて通行の安全を確保するものである。そし
て、それと同時にこのものは、ランプ光遮断片４
によつて区画される連続点灯ランプ８と点滅点灯
ランプ９とを更に確実に区画し、点滅点灯ランプ
９の点滅が一層明確に確認されるようにして、セ
フテイーフラツシユコードの保安効果をより高め
るのである。

（効 果） 以上詳述した様に本考案は連続点灯ランプに点
滅点灯ランプを一体的に連結させて形成し、更に
その中間に夜間蛍光テープを介在させたものであ
つて、連続点灯ランプと点滅点灯ランプとが点灯
されることによつて、街灯等の連続的な光や、広
告灯等の断続的な光とは明確に区別され、確実に
認識されるのである。しかも両点灯ランプの間に
夜間蛍光テープを取付けたので、点滅点灯ランプ
の点滅が一層明確になり、セフテイーフラツシユ
コードの保安効果が一段と高められるのである。

しかも夜間蛍光テープは自動車の前照灯を照射
されることにより光るので、電球１及び２が点灯
されないときにも、保安効果を発揮する利点を有
するのである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す正面図、第２
図は同上断面図、第３図は配線図である。 １……電球、２……電球、３……夜間蛍光テー
プ、４……ランプ光遮断片、５……キヤツプ、６
……ランプケース、７……制御器、８……連続点
灯ランプ、９……点滅点灯ランプ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 道路工事現場等の工事箇所の周囲に設置する保
   安灯であつて、ランプケースの中間部にランプ光
   遮断片を内設して該ケースを上下二つの火屋に区
   画し、上部の火屋には連続的に点灯する電球１を
   取付けてこれを連続点灯ランプとし、下部の火屋
   には断続的に点灯する電球２を取付けてこれを点
   滅点灯ランプとし、更にランプケースの中間部の
   外周には夜間蛍光テープを取付けたことを特徴と
   するセフテイーフラツシユコード。