JPS6236177Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は、緊急自動車、道路作業車、レツカ
ー車等の車両（以下「車両」という。）の屋根上
に設置し、所望により他の車両、歩行者等に対し
て警告照射をする回転標織灯に関するものであ
る。

（従来の技術） 従来から回転標識灯の散光効果を増大させるた
めに第３図に示すように回転灯１の投光軸線上
に、該回転灯１から投射される光を所定方向側、
例えば車両の前方側へ反射する複数の反射面を階
段状に配列させて成る２次反射板２を並置し、前
方から見たときあたかも光源が複数個並置されて
いるような視認効果を持たせ、また反対方向側、
例えば車両の後方側に対しては、回転灯１の光を
補うために上記２次反射板２の背面スペースに点
滅灯３を付設したものが知られている。

（考案が解決しようとする問題点） しかし上記従来の回転標識灯は、回転灯１のユ
ニツトと２次反射板２の他に、該２次反射板２の
反射方向とは逆の方向に対する散光効果を向上さ
せるための点滅灯３が必要であり、必ずしも省電
力とは言えないばかりでなく、またその分だけ保
守点検の手間がかかるというような欠点があつ
た。

そこでこの考案は、前記従来の欠点を除くため
に回転灯１以外の光源を排し、２次反射板２の組
み合わせのみで従来の回転標識灯と同様な前後方
向側に対する散光効果を得ることができると共
に、省電力でかつ保守点検の手間を少なくするこ
とができる回転標識灯を提供することを目的とし
ている。

（問題点を解決するための手段） 上記の目的を達成するためのこの考案の構成
を、実施例に対応する図面を用いて説明すると、
この考案は、所定方向側、例えば前方側に対する
１又は２以上の反射面を有する複数枚の２次反射
板１２を相互間に隙間を形成すべく設置間隔を置
いて回転灯１１の投光軸線上に配列並置し、それ
ぞれの反射面を階段状に配列すると共に、上記回
転灯１１に対して１の２次反射板１２よりも先方
にある他の２次反射板１２の背面スペースに、上
記隙間を透過して投射される回転灯１１の光をこ
れ等２次反射板１２の反射方向とは反対方向側へ
反射させる２次反射板１３を付設するという技術
手段を講じている。

（作 用） 而してこの考案において、それ自体回転する回
転等１１から投射される光は、階段状に配列され
た複数の２次反射板１２の反射面から順次所定方
向、例えば車両の前方側へ反射され、その前方か
ら見ると２次反射板１２の反射面の数と回転等１
１の数だけ、例えば図示実施例のように２次反射
板１２が３つの反射面を具えるときは、あたかも
光源が４つあるように視認される。また反対方向
側に対しては、複数の２次反射板１２相互間に形
成された隙間から透過される回転灯の光を上記２
次反射板１２の背面スペースに付設された２次反
射板１３によつて反射し、あたかも点滅灯が付設
されたのと同様の作用をする。

（実施例） 以下にこの考案の好適な一実施例を図面に基づ
いて説明する。

１４は回転標識灯の基台、１５は基台１４の上
部を覆うグローブである。この基台１４上におい
て、その一側に回転灯１１を配置すると共に、他
側にこの回転灯１１と並べ、基台１４の長手方向
中心線に添つて回転灯１１から投射される光を所
定方向側、例えば車両の前方側へ水平に反射させ
る複数の２次反射板１２を並置固定する。これ等
の２次反射板１２は、相互に横方向へ順次連続
し、それぞれの傾斜角度を順次異ならせた複数段
の反射面を具備しており、それぞれの反射面上に
おいて回転灯１１から投射される光を所定方向
側、即ち車両の前方側へ順次反射させ得るように
なつている。これ等の２次反射板１２において、
１の２次反射板１２と他の２次反射板１２の間に
設置間隔を置いて隙間Ａを形成し、回転灯１１か
ら投射される光がこの隙間を透過し、回転灯１１
に対して１の２次反射板１２よりも先方にある２
次反射板１２の背面側へ到達し得るように構成す
ると共に、この２次反射板１２の背面スペースに
回転灯１１の光を反対方向側、即ち車両の後方側
へ反射させる２次反射板１３を付設する。この２
次反射板１３と先方にある２次反射板１２とは、
一体的に形成されていても、また別体に形成され
ていてもよい。図示実施例において、先方にある
２次反射板１２は、２段の反射面を一体的に形成
して成るものが示されているが、単純に２枚の２
次反射板１２を並置することも可能である。また
２次反射板１２の反射面は、必ずしも３段である
必要はなく、設計条件その他の所望条件によつて
２段又は４段等その段部を増減させることが可能
であり、反射面そのものも平面又は曲面等散光効
果を考慮して任意に設計変更することができる。

（考案の効果） この考案は、以上のように構成したから回転灯
のユニツト以外に点滅灯等別の光源を付設するこ
となく、２次反射板の組み合わせだけで従来の回
転標識灯と同様な散光効果を得ることができるば
かりでなく、省電力で保守点検の作業性に優れた
回転標識灯を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に係る回転標識灯の概略構成
を示す平面図、第２図は同じく背面図、第３図は
従来の回転標識灯の概略構成を示す平面図であ
る。 １１……回転灯、１２，１３……２次反射板、
１４……基台、１５……グローブ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 回転灯の投光軸線上において、それぞれ所定方
   向側に向う１又は２以上の反射面を有する複数枚
   の２次反射板を相互間に隙間を形成すべく設置間
   隔を置くと共に、それぞれの反射面が階段状にな
   るように配列並置し、かつ回転灯に対して１の２
   次反射板よりも先方にある他の２次反射板の後部
   に上記隙間を透過する該回転灯の光を上記複数の
   ２次反射板の反射方向とは反対方向側へ反射させ
   る２次反射板を付設したことを特徴とする回転標
   識灯。