JPS6236028A - 光学素子の製造方法 - Google Patents

光学素子の製造方法

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JPS6236028A
JPS6236028A JP60174283A JP17428385A JPS6236028A JP S6236028 A JPS6236028 A JP S6236028A JP 60174283 A JP60174283 A JP 60174283A JP 17428385 A JP17428385 A JP 17428385A JP S6236028 A JPS6236028 A JP S6236028A
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particles
optical element
inorganic particles
dispersion
glass
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JP60174283A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Sugata
裕之 菅田
Kohei Nakada
耕平 中田
Nobutoshi Mizusawa
水澤 伸俊
Satoshi Yuasa
聡 湯浅
Masahiro Haruta
春田 昌宏
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B19/00Other methods of shaping glass
    • C03B19/06Other methods of shaping glass by sintering, e.g. by cold isostatic pressing of powders and subsequent sintering, by hot pressing of powders, by sintering slurries or dispersions not undergoing a liquid phase reaction

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  • Organic Chemistry (AREA)
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  • Lenses (AREA)
  • Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、内部に屈折率分布を有する光学素子を高品質
且つ安価に製造する方法に関する。
(従来の技術) 従来、屈折率分布を有する光学素子の製造方法としては
、主として次のものがある。
(1)ガラス中のイオンを別のイオンで変換するイオン
交換法 (2)ガラスの気相合成法 (発明が解決しようとしている問題点)上記のイオン交
換法は、ガラス自身が変形しない温度条件でイオン交換
を行わなければならないという本質的な制約がある。す
なわち、実用的な時間内でイオン交換を行うためには、
拡散速度の+        +        +速
い1価の陽イオン、例えばTl、Cs、Rb等しか拡散
種として用いることができない、特に大きな屈折率分布
を得ようとする場合には1文イオンを用いる必要がある
が、この場合には屈折率の波長分散が大きくなることが
避けられない、また上記のような拡散速度の大きな1価
の陽イオンを用いたとしても、直径20mm以上の太い
ロッドレンズをイオン交換を応用した方法で作るとすれ
ば所要時間が長くなり工業的には実施不可能である。
また、気相合成法としては、VAD (Vapour−
Axis Deposition)法や、 CVD (
Chesical Vapour pepositio
n)法などがある。しかし、これらの方法は、生産性が
低く、大きな光学素子は簡単には得られない。
また、最近屈折率の異なるガラス材料粒子の混合物を容
器に入れておき、該容器に作用力を用いて材料別の濃度
分布を作り出す方法が提案されているが、この方法は使
用する材料の粒径などによって、濃度分布が決定され、
使用する原料のガラス材料が限定され1粒径の選択も難
しい。
従って、本発明の目的は使用する材料に特に制限がなく
、任意の屈折率分布を有する任意のサイズの光学素子を
高品位且つ安価に提供することである。
本発明者は、上述の如き従来技術の問題点を解決して本
発明の目的を達成すべく鋭意研究の結果、2種以上の無
機粒子分散液を用意し、これらを混合比を変化させつつ
混合、供給および成形して光学素子を製造することによ
って、上記の従来技術の問題点が解決されることを知見
して本発明を完成した。
(発明の開示) すなわち、本発明は、2種以上の無機粒子をそれぞれ含
有する分散液を使用し、その混合比を変化させた混合分
散液を、成形器に供給して、半径方向に混合比変化を有
する成形物とし、必要に応じて固化および透明化するこ
とを特徴とする光学素子の製造方法である。
次に本発明の原理を、本発明の好ましい一実施態様を図
解的に説明する添付図面を参照して更に詳しく説明する
第1図は、2種の無機粒子をそれぞれ含有する分散液を
、混合比を変化させつつ混合し、且つ成形器に供給する
ための好ましい1例の方法を示すものであり、図中の1
は、容器4中に存在するある特定の無機粒子を表わし、
2は容器5中に存在し、上記無機粒子1とは異なる他の
無機粒子を表わし、3.3′は撹拌手段を表わしている
容器4中の撹拌手段3は、無機粒子lの均一分散性を確
保するために設置したものであるが、その分散状態が安
定であれば必要ではない。
また、6は無機粒子lを含む分散液1′を容器5中に供
給するための手段であり、7は混合された分散液を第2
図に例示する成形器lOに供給するための供給路であり
、8は供給路7の開閉および混合分散液の供給速度を調
整する手段例えばコックである。
説明の都合上、最も理解し易い例として、互いに異なる
無機粒子1および2を任意の液媒体中に分散させた分散
液1′および2′(勿論、本発明はこれらの分散液に限
定されるものではない。)とし、また最も簡単な供給方
法として単に重力を使用するサイホン方式(勿論、本発
明はこれらの方法に限定されるものではない、)を採用
し、更に容器4および5が同−容量且つ同形状(勿論、
本発明はこれらの条件に限定されるものではない、)で
ある例により説明する。
供給路6および7中に分散液1′および2′を満たし、
内部の空気を無くした状態で、コック8を適当な流速に
なるように開く。
供給路7の先端から混合分散液を成形器lOに注入する
。最初に分散液2′が流出するに従って流出した量に相
当する量の分散液1′が供給路6を通って容器5中に流
入し、撹拌手段3′によって容器5中で分散液1′と分
散液2′とが均一に混合される。このようにすると混合
分散液の累積流出量が多くなるに従い、例えば第3図に
示す如く容器5中における無機粒子lの混合比率は、実
線aで示す如く上昇する。一方、無機粒子2の混金地率
は、破I1.bで示す如く低下する。尚、第3図の横軸
は混合物の累積放出量を、縦軸は粒子混合物中の成分の
存在比を示す。
供給路7かも流出する混合分散液は、第2a図に示すよ
うに適当な速度で回転している任意の形状の成形器IO
にその供給口から連続的に供給され、成形器10の回転
によって生じる遠心力によって、無機粒子が成形器10
の側壁面上に沈降分離して液媒体が分離する。この分離
した液媒体を適当な手段で除去することにより、成形物
12が形成される。
この第2a図の如き成形器10を使用するのは、分散体
中の無機粒子が極めて微細で一般的な濾材では液媒体か
ら分離が困難である場合に適している。すなわち、この
ような場合には、分散媒体として比較的揮発性の媒体を
使用して成形中あるいは成形後に液媒体を蒸発により除
去したり、揮発性でない液媒体を使用した場合には成形
後に無機粒子から分離した液媒体を他の手段で除去すれ
ばよい。
また第2a図に示した成形器に代えて第2b図に示した
如きフィルター形式の成形器を使用することもできる。
この場合には、供給路7の先端から流出した混合分散液
は、ft5Zb図に示すようにローター形状の回転して
いる成形器10の中のフィルター13上に遠心力によっ
て堆積する0分散媒体である液体16はフィルター13
を通過し、排出口14を経て系外のタンク15にたまる
。フィルター13上に残った混合粒子は堆積層すなわち
成形物12を形成する。続いて供給路7より流出した混
合分散液は堆積層12の上に移行し、まず混合分散液層
11を形成するが、この層は形成されないかあるいはで
きるだけ薄い層となるように混合分散液の供給量および
濾過速度を調整するのが好ましい。
以上の如く形成された成形物12は、半径方向(すなわ
ち、光学素子の半径方向)において外周から中心に向け
て無機粒子1の混合比が上昇している成形物12となる
。この成形物12中の無機粒子lと無機粒子2の存在比
は、第4図に示す如くに変化している。第4図において
縦軸は回転中心からの距離を表わし、横軸は無機粒子l
と無機粒子2の存在比を示しており、破線Cは無機粒子
2の存在比を、実線dは無機粒子1の存在比を示してい
る。
上記の如き方法においては、いずれかあるいはすべての
分散液中に、例えば、各種ポリマー等の有機バインダー
、コロイダルシリカ等の無機バインダー、金属塩等を溶
解しておいたり、あるいは成形中または成形後にこれら
のバインダー等を用いて成形物の強度を向上させること
ができる。これらのバインダーは、=a粒子の種類によ
って不要である場合もある。また使用したバインダーが
有機物であるときは、後に必要に応じて行う透明化処理
等によって揮発あるいは燃焼等によって除去するのが好
ましい。
尚、第2b図の如き成形器を使用して、フィルター13
の下部から排気口17を通じて吸引排気する場合には、
成形器の内外の圧力差は大きいので、フィルター13は
剛性の高いステンレス焼結体のようなものを使用するか
、あるいは剛性の高い支持体により支持するのが好まし
い。
以上の如き原理によって、使用する無機粒子1と無機粒
子2とは、その種類を問わず、極めて容易に成分量が任
意に変化した成形物となる。このように成形された成形
物は、場合によってはそのまま使用し得るが、多くの場
合には常法に従い、更に固化および透明化処理を施すこ
とによって、半径方向に屈折率分布を有する光学素子と
なる。
以上が本発明の原理であるが、本発明においては上記の
原理において使用する無機粒子は2種以上であり、且つ
最終的に固化でき、場合によっては透明化し得る種類の
異なる無機粒子であればいずれも使用できる。このよう
な異なる無機粒子は、最初からあるいは最終的には、互
いに異なる屈折率を与える無機粒子であることが好まし
い。
本発明において有用な典型的な例としては、ガラス質を
形成し得る各種金属酸化物、例えば、S t02 、T
iO2,5n02 、ZrO2、B203 、As20
3 、Sb203 、V205 、P2 03  、U
O3、MoO3、A12 03  、Fe2 03 、
Cr203 、Mn203 、に2 0、Na2O、L
i2 0.Cu2 0、Cs2O、Ti2 0、PbO
Pb01CaO1,BaO1ZnO,Fe01Mn0.
CdO,CuO1Coo、Ni01SrO等あるいはこ
れらの金属酸化物を生じ得る金属塩、またLi PO3
、AIL(PO3)3 、AgPO3等の如きIJ 7
酸塩、Mg (NO3)2 、LiNO3、NaNO3
Ca (NO3)2、Cs NO3、Cd(N03)2
等の如き硝酸塩、Na2 B407等の如きホウ酸塩、
Na2 CO3、BaCO3、CaCO3等の如き炭酸
塩、BeF、AlF2、CaF2、BaF2 、PbF
2、NaF等の如きハロゲン化物、その他の無機塩の如
きそのままガラス用原料として使用し得る無機塩等が挙
げられる。このような各種のガラス原料は、各種ミルに
より微細に磨砕したものを使用するのが好ましい。
また、本発明において使用する好ましい無機粒子は、ガ
ラスの粒子である。前記の如き種々の金属酸化物を組合
せて溶融し、過冷却液体を形成してガラス体とすること
は周知であり、また無機粒子の組合せによって種々の屈
折率を有するガラスが得られることも良く知られている
本発明はこれら周知の種々のガラスを粒子化し、それら
の互いに屈折率の異なる粒子として少なくとも2種以上
使用する。これらのガラス粒子は当然の事ながら既にガ
ラス化されているので、前記原理によって成形物とした
後の固化および透明化を、前記の金FA酸化物を用いた
例に比してより低温且つ短時間で実現することができる
。更に、前記の如きガラス形成性金属酸化物や金属塩と
上記の如きガラス粒子を混合して使用することもでき、
これらの混合物を使用することによって得られる光学素
子の屈折率とともにガラス自体の性質も自由に変化させ
ることができる。
また、本発明においては、カルコゲナイドガラスの原料
となる無機物粒子、例えば、硫黄、セレン、テルルまた
はこれらの化合物の如き酸素以外のカルコゲンまたはカ
ルコゲナイド、ヒ素、ゲルマニウム、鉛、錫、銀、カド
ミウム等の如き金属等の粒子も使用することができる。
以上の例は本発明で使用する無機粒子の好ましい例であ
る。このような無機粒子は、分散媒体中の分散液として
使用する。その分散液の濃度は分散液が流動性である濃
度であればよい、また使用する分散液媒体は、特に限定
されないが、プロセス上比較的除去し易い液体(例えば
揮発性液体)が好適である。無機粒子の分散にあたって
は、その分散安定性を良くするために、後で容易に除去
し得る前記の如きバインダー、界面活性剤、分散剤、保
護コロイド等を用いてもよいのは当然である。また無機
粒子の沈降を防止するために無機粒子の比重に近い比重
を有する分散媒体を使用するのも好ましい方法である。
以上の例は、本発明において特に好ましい例であり、こ
れらの無機粒子に対して副成分として他の任意の無機粒
子も当然使用し得るものである。
例えば、これらの副成分が無機粒子であれば、上記無機
粒子の1種として使用でき、水溶液等の液状であれば、
バインダー等の1種として使用してもよいし、成形後に
成形物に含浸させてもよい如くである。
以上の如き本発明で使用する無機粒子は、いずれの粒径
のものでも、またいずれの形状のものでもよいが、分散
および混合の容易性および得られる成形物の均質性を考
慮すれば、約1〜300ILm、好ましくは約1〜5ル
m程度の平均粒度を有するものが好適である。
以上の如き本発明で使用する無機粒子は、2種以上の混
合物として使用する必要があり、2種以上であればその
成分数は問わない0例えば、2種の成分を使用し、前記
の原理において説明した如く、両成分とも混合比を変化
させてもよいし、3成分であれば、そのうち1成分は常
に一定の混合比で、他の2成分の混合比を変化させても
よく、また4成分とも混合比を変化させる等いずれでも
よい。
前記原理においては、使用する無機粒子の好ましい混合
方法の一方法を例示したが、2種以上の無機粒子の混合
比を変化させ得る限りその他の方法も随時利用できるも
のであって、本発明は前記例示の方法に限定されるもの
ではない。
例えば、第1図の方法においては供給路6および7はで
きるだけ容積を小さくした方が好ましく、従って供給路
7の代わりに第5図に示すように容器5の底部に供給路
7を設置するのも有効である。また、第1図の容器4お
よび5は前記の例示において同一容量で且つ同形状とし
たが、いずれか一方の容器の断面積が異るようにすれば
、容器5からの流出量と容器4から容器5への供給量の
関係を変えることができ、このように容器の形状を変え
ることによっても混合比の変化を自由に変えることがで
きる。従って成形物中の材料の混合比および光学素子中
の屈折率分布を自由に変えることができる。また、第6
図に示したように密閉した混合室18を設け、そこから
混合分散液を流出させる方法でもよい、この場合には、
流出量に相当する量の分散液が容器4および5から供給
される。この過程で供給路6および7に設けたバルブ1
9および/または20を利用して混合分散液の混合比や
流出量を調節することができる。
尚、混合室18は目的によって密閉系でなくてもよく、
場合によっては無くてもよい。
第7図に示した例は、ポンプ21および22を用いて分
散液の流量を調節し、混合室18中での混合分散液の混
合比を変化させる方法である。この例でも混合室18は
場合によって無イでもよいし、また密閉系でなくてもよ
い。
また第8図に示した例のように混合室を設けず、各分散
液の流出口を近づけ、ノズル等の噴出手段9を用いて分
散液を噴出させて混合する方法でもよい。第1図、第5
図、第6図、第7図、第8図に示す方法を組合せること
も可能であり、混合方法は前記例示の方法に限定される
ものではない。
また、以上の如くして得られた混合分散液を成形する方
法として、前記原理の説明部分において第2図に例示の
1例を述べたが、本発明はこのような例示の方法に限定
されるものではない。
すなわち1本発明方法は混合無機粒子を半径方向に連続
的に堆積して成形できる成形方法はいずれも採用し得る
ものである。
また、成形器を成形中あるいは成形後に適度の温度に加
熱しておくことにより、成形物を似焼させたり、バイン
ダー等中の溶媒を除去させたりして成形物の強度を高め
、後の工程を容易にすることもできる。
以上の如くして、2種以上の無機粒子の存在比の変化が
半径方向に層状に存在する成形物が得られるが、該成形
物がそのままで光学素子の無機粒子として使用し得るも
のは、そのまま成形物から取り出して使用する。一方、
無機粒子を用いているので、多くの場合には、成形物の
強度を向上させるために、また透明性が不十分であると
きは、その透明性を向上させるために固化および透明化
の処理を行うことが好ましい0例えば、使用した無機粒
子が、ガラス形成性無機粒子やガラス粒子である場合に
は、成形物を例えば500〜1.600℃程度の適当な
温度で熱処理して無機粒子を焼結させるとともに全体を
透明化させる等の従来公知の固化および透明化処理を施
せばよい。
以上の如き本発明によれば、従来技術における如き種々
の材料の制限、得られる光学素子のサイズの制限、高価
な設備、長時間を要する欠点、それにも関わらず所望の
屈折率分布を有する目的物    −が得られない、製
品が著しく高価である等、種々の問題点が容易に解決さ
れた。
すなわち、本発明によれば使用する無機粒子は、いずれ
の無機粒子でもよく、更に混合する成分数も何ら制限さ
れることなく、それらの混合成分の混合比が変化(直線
状、曲線状、段階状を問わず)している成形物を提供で
きることが明らかである。
従って、このような成形物を必要に応じて固化および透
明化することにより、半径方向に任意の屈折率分布を有
する光学素子芝様めて簡単且つ安価に提供することがで
きる。そして、本発明により得られる光学素子は、光フ
アイバー用材、ロンドレンズ等種々の光学素子の製造に
有用である。
次に実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明する。尚
、文中、部または%とあるのは特に断りの無い限り重量
基準である。
実施例1 この実施例では、原料を5i02とGeO2の微粒子と
する。第1図に示す如き、同形状、同容量の容器を2個
用意する。一方の容器に5i02の微粒子分散液を、も
う一方の容器に5i02とGeO2の微粒子混合物(混
合比1:l)分散液を同体植入れる。前述の方法に従い
、2個の容器に供給路を設け、取り出し管を5i02分
散液中に連結して混合分散液を流出させる。第2b図に
示す如き成形器を毎分4.500回転の速度で回転させ
、その中心から混合分散液を流入させる。
フィルターの外部は、ポンプにより減圧化し、濾過を促
進させる。こうして成形器内で円板状の成形物を得る。
これは外周方向に順次5i02濃度が高く、中心方向に
順次GeO2濃度が高い分布を持つ、GeO2の存在比
は外周から中心に向って0〜50%となっている。
この成形物を以下に示すような加熱プログラムで、所望
の焼成炉中で、真空ポンプで脱気操作を行いながら焼結
し、本発明の光学素子を得た。
(1)昇温速度2℃/分で400℃まで加熱し、この間
脱気を続ける。
(2)400℃で50時間、脱気状態に保持する。
(3)昇温速度2℃/分で800℃まで加熱し、脱気を
続ける。
(4)800℃で4時間、脱気状態に保持する。
(5)昇温速度2℃/分で1.000℃まで脱気しなが
ら加熱する。
(6)1.000℃で5時間、脱気状態に保持する。
(7)1.000℃の状態テ120kg/ cm″の圧
力をかけ、8時間、脱気状態に保持する。
(8)圧力をかけるのをやめ、降温速度2℃/分で90
0℃まで脱気しながら冷却する。
(9)900℃から700℃まで降温速度0.1℃/分
で脱気しながら冷却する。
(lO)真空ポンプによる脱気操作をやめ、そのまま炉
中で自然放冷する。
上記の工程で得られた本発明の光学素子の屈折率分布を
測定した所、中心部分の屈折率が大きく外周に向って小
さくなる円板状の光学素子であり、これは光学素子とし
て有用である。
実施例2 この実施例では、一方の無機粒子として組成がNa2O
5%、K2O10%、5i0270%およびPbO15
%のフリット系ガラス粉末を使用し、他の無機粒子とし
てPbOの粉末を使用する。
肉粉末をアセトン中に分散させて分散液とし、両分散液
を第8図に示した如き混合装置のそれぞれの容器にそれ
ぞれ同容積づつ入れ、2個の供給管の先端に設けた噴出
装置を作動させ、両分散液の時間当りの噴出量を一定に
し1両分散液の相対噴出量を変化させながら、第2a図
に示した如き回転している成形器に供給する0両分散液
の相対噴出量は、その合計量を一定に保持しつつ、最初
はガラス粉末分散液のみを噴出させ、次いで徐々にPb
O粉末分散液の噴出量を増加させ、成形終了時には、ガ
ラス粉末とPbO粉末の噴出量の合端比を25=8とす
る。その間、分散媒体であるアセトンを成形器から蒸発
させて除去し平面円板状の成形物を得た。
この成形物は、外周から中心方向に向かって順次PbO
粉末の相対存在比が高くなり、中心から外周方向に向か
って順次ガラス粉末の相対存在比が高くなっている。成
分比は、PbOが15%〜36%となっている。
この成形物を以下に示すような加熱プログラムで、所望
の焼成炉中で、真空ポンプで脱気操作を行いながら焼結
し、本発明の光学素子を得た。
(1)昇温速度2℃/分で200℃まで加熱し。
この間脱気を続ける。
(2)200℃で10時間、脱気状態に保持する。
(3)昇温速度2℃/分で500℃まで加熱し、脱気を
続ける。
(4)500℃で25時間、脱気状態に保持する。
(5)昇温速度2℃/分で900℃まで加熱し、1時間
脱気を続ける。
(6)900℃の状態〒120kg/ cゴの圧力をか
け、2時間、脱気状態に保持する。
(7)圧力をかけるのをやめ、降温速度2℃/分で70
0℃まで脱気しながら冷却する。
(8)700℃から400℃まで、0.1℃/分の降温
速度で脱気しながら冷却する。
(9)真空ポンプによる脱気操作をやめ、そのまま炉中
で自然放冷する。
上記の工程で得られた本発明の光学素子の屈折率分布を
測定した所、中心部分の屈折率が1.57と大きく外周
付近では1.51と小さくなっている円板状の光学素子
であり、これは光学素子として有用である。
実施例3 この実施例では、無機粒子として屈折率が異なり、粒径
が1〜10JLmの2種のガラス粉末を使用する。一方
は、高屈折率のフリット系ガラス(F−2)であり、他
方は低屈折率のクラウン系ガラス(K−3)である。
第7図に示した如き混合装置の一方の容器にF−2ガラ
ス粉末とに一3ガラス粉末とを1=1に混合したものを
アセトン中に分散させて入れ、他方の容器にはに一3ガ
ラス粉末のみをアセトン中に分散させて入れる1両分散
液の容積は同一とする。供給管の途中に設けであるポン
プを作動させ、両者の分散液を混合槽で混合しつつ、第
2a図に示した如き回転している成形器に供給する。
両分散液の時間あたりの流出量の合計を一定に保持しつ
つ、最初はに−3ガラス粉末分散液のみを流出させ、次
いで徐々にF−2とに−3の混合ガラス粉末分散液の流
出量を増加させ、成形終了時には、F−2とに−3の混
合ガラス粉末分散液だけを流出させるようにする。その
間、分散媒体であるアセトンを成形器から蒸発させて除
去し、平面円板状の成形物を得た。
この成形物は、中心から外周方向に向かって順次に一3
ガラス粉末の相対存在比が高くなり、外周から中心方向
に向かってF−2ガラス粉末の存在比が0〜50%とな
っている。
この成形物を以下に示すような加熱プログラムで、所望
の焼成炉中で、真空ポンプで脱気操作を行いながら焼結
し、本発明の光学素子を得た。
(1)昇温速度2℃/分で400℃まで加熱し、この間
脱気を続ける。
(2)400℃で30時間、脱気状態に保持する。
(3)昇温速度2℃/分で900℃まで加熱し、脱気を
続ける。
(4)900℃の状態で120kg/ cm″の圧力を
かけ、2時間、脱気状態に保持する。
(5)圧力をかけるのをやめ、降温速度2℃/分で70
0℃まで脱気しながら冷却する。
(6)400℃まで0.1’C/分の降温速度で脱気し
ながら冷却する。
(7)真空ポンプによる脱気操作をやめ、そのまま炉中
で自゛然放冷する。
上記の工程で得られた本発明の光学素子の屈折率分布を
測定したところ、中心付近の屈折率が1.57と大きく
外周付近が1.52と小さくなっている円板状の光学素
子であり、これは光学素子として有用である。
実施例4 この実施例では、一方の無機粒子(A)として組成がN
a2C036,0%、に2C036,9%、5i024
3.5%、Pb043.O%オヨびAS2030.8%
の粉末混合物とし、他方の無機粒子(B)として組成が
Na2 CO37、8%、K2CO313,5%、5i
0260.2%およびPbO18,5%の粉末混合物を
使用する。
両粉末混合物をそれぞれアセトン中に分散させた分散液
とし、両分散液を第6図に示した如き混合装置の2つの
容器にそれぞれ同容積ずつ入れ、2個の供給管の途中に
設けたバルブを作動させ。
両分散液の時間当りの流出量を一定にし、両分散液の相
対流出量を変化させながら、第2b図に示した如き回転
している成形器に供給する0両分散液の相対流出量は、
その合計量を一定に保持しつつ、最初はA分散液のみを
流出させ、その後A分散液の流出量を減少させ、次いで
徐々に3分散液の流出量を増加させ、成形終了時には、
3分散液のみを流出させる。その間、分散媒体であるア
セトンを成形器から圧力差と遠心力により糸外に除去し
平面円板状の成形物を得た。
この成形物は、中心から外周方向に向かって順次A粉末
混合物の相対存在量が高くなり、外周から中心方向に向
かって順次B粉末混合物の相対存在比が高くなっている
この成形物の各成分濃度は外周から中心方向に向って次
のように変化している。
Na2CO3;5.4%→5.9% に2CO3,4,9%→7.8% 5j02;70.6%→79.7% PbO;18.8%→6.6% AS203.0.3%→0% この成形物を以下に示すような加熱プログラムで、所望
の焼成炉中で、真空ポンプで脱気操作を行いながら焼結
し、本発明の光学素子を得た。
(1)昇温速度2℃/分で200℃まで加熱し、この間
脱気を続ける。
(2)200℃で10時間、脱気状態に保持する。
(3)昇温速度2℃/分で900℃まで加熱し、脱気を
続ける。
(4)900℃の状態テ120kg/ crrfcy)
圧力をかけ、2時間、脱気状態に保持する。
(5)圧力をかけるのをやめ、降温速度2℃/分で45
0℃まで脱気しながら冷却する。
(6)450℃から200℃マチ降温速度0.1℃/分
で脱気しながら冷却する。
(7)真空ポンプにょる脱気操作をやめ、そのまま炉中
で自然放冷する。
上記の工程で得られた本発明の光学素子の屈折率分布を
測定したところ、中心付近の屈折率が1.53と小さく
、外周に向って1.62と大きくなる円板状の光学素子
であり、これは光学素子として有用である。
実施例5 この実施例では、一方の無機粒子として組成がヒ素20
モル%、硫黄60モル%およびセレン20モル%のカル
コゲナイドガラス用混合粉末を使用し、他の無機粒子(
B)として組成がヒ素20モル%、ft黄30モル%お
よびセレン50モル%のカルコゲナイドガラス用混合粉
末を使用する。
両粉末混合物をそれぞれアセトン中に分散させた分散液
とし、両分散液を第8図に示した如き混合装置にそれぞ
れ同容積ずつ入れ、2個の供給管の先端に設けた噴出装
置を作動させ1両分散液の時間当りの噴出量を一定にし
、両分散液の相対噴出量を変化させながら、第2b図に
示した如き回転している成形器に供給する0両分散液の
相対噴出量は、その合計量を一定に保持しつつ、最初は
3分散液のみを噴出させ、次いで徐々にA分散液の噴出
量を増加させ、成形終了時には、A分散液のみを噴出さ
せる。その間、分散媒体であるアセトンを成形器から遠
心力および真空ポンプを用いて除去し、平面円板状の成
形物を得た。
この成形物は、外周から中心方向に向かって順次セレン
粉末の相対存在比が高くなり、中心から外周方向に向か
って順次硫黄粉末の相対存在比が高くなっている。セレ
ンの濃度変化は20モル%から50モル%であり、成形
物中の硫黄の濃度変化は30モル%から60モル%であ
る。
この成形物を以下に示すような加熱プログラムで焼結し
、本発明の光学素子を得た。
(1)成形物を真空容器中に入れ、真空状態にする。
(2)2℃/分で400℃まで加熱する。
(3)400℃で1時間保持する。
(4)放冷する。
上記の工程で得られた本発明の光学素子の赤外線屈折率
分布を測定した所、外周付近の屈折率が大きく、中心に
向って小さくなる円板状の光学素子であり、これは光学
素子として有用である。
【図面の簡単な説明】
第1〜8図は、本発明方法を説明するための図である。 l:無機粒子     2;無機粒子 1′;分散液     2′;分散液 3.3′、3″;撹拌手段 4.5;容器6.7;供給
路    8;コック 9;噴出装置    lO;成形器 11;分散液層    12;成形物(堆積層)13、
フィルター   14;排出口 15:排水タンク   16;溶媒(分散媒)17、排
気口     18:混合室 19.20;バルブ  21.22;ポンプ特許出願人
   キャノン株式会社 第1図 第3図     第4図 第5図 第6図 第7図

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)2種以上の無機粒子をそれぞれ含有する分散液を
    使用し、その混合比を変化させた混合分散液を、成形器
    に供給して、半径方向に混合比変化を有する成形物とし
    、必要に応じて固化および透明化することを特徴とする
    光学素子の製造方法。
  2. (2)無機粒子が、ガラス形成性金属酸化物粒子である
    特許請求の範囲第(1)項に記載の光学素子の製造方法
  3. (3)無機粒子が、ガラス粒子である特許請求の範囲第
    (1)項に記載の光学素子の製造方法。
  4. (4)無機粒子が、ガラス原料となる無機塩の粒子であ
    る特許請求の範囲第(1)項に記載の光学素子の製造方
    法。
  5. (5)無機粒子が、カルコゲナイドガラスの原料となる
    カルコゲン、カルコゲナイドまたは金属の粒子である特
    許請求の範囲第(1)項に記載の光学素子の製造方法。
  6. (6)成形器が、回転式成形器である特許請求の範囲第
    (1)項に記載の光学素子の製造方法。
JP60174283A 1985-08-09 1985-08-09 光学素子の製造方法 Pending JPS6236028A (ja)

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US06/893,815 US4798694A (en) 1985-08-09 1986-08-06 Method for producing composite materials

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013125179A1 (ja) * 2012-02-21 2013-08-29 パナソニック株式会社 光学素子、複合光学素子、交換レンズおよび撮像装置
WO2013125180A1 (ja) * 2012-02-23 2013-08-29 パナソニック株式会社 光学素子、複合光学素子、交換レンズおよび撮像装置

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WO2013125179A1 (ja) * 2012-02-21 2013-08-29 パナソニック株式会社 光学素子、複合光学素子、交換レンズおよび撮像装置
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