JPS6235353Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は水産練製品型成機における原料の成
型、特に原料の型孔からの離脱を円滑確実に行う
ようにすることを目的とするものである。

従来の技術 従来の水産練製品成型機における原料の成型
は、回転する型ロールに穿設した型孔にカムで没
入自在の型板を嵌着し、型板の没入時に型孔に充
填した原料を型板の自重とカムによる押出作用で
型孔から押出成型しているのが現状であるが、原
料の粘着性が強いときや、原料中に野菜等混合物
が混入しているときには原料の型孔からの離脱が
円滑に行われず、原料の附着による重量のバラ付
きや形状の変形を生じ原料を所定の形状に正確に
成型できない欠陥がある。

本考案はこのような欠陥を改善するようにした
もので、原料収容筐内の下部に周面に型孔を穿設
した型ロールを回動するように支承し、前記型孔
内に嵌着した型板をカムで型ロール上部で没入せ
しめ下部で突出せしめるように形成すると共に型
板の突出位置には型板を叩打するシリンダーのピ
ストン杆を下方に突出自在に設け、該シリンダー
の作動を型ロールの回動と連動せしめたことを要
旨とするものである。

実施例 本考案の実施例を図面について説明すると、上
部に対向して原料送込ロール１・１を設けた原料
収容筐２の下部には適宜動力で回動できる回転軸
３が支承され、該回転軸３には周面に適数の型孔
４を穿設した型ロール５が固着されると共に前記
型孔４には内側に鍔板６を有する型板７が没入自
在に嵌着されている。

前記型ロール５内部の回転軸３の周囲に設けら
れた固定カム８には前鍔板５の内側に取付けられ
たローラ９が摺接し、型ロール５の上部位置では
型板７を型孔４内に没入せしめ下部位置では型板
７を型孔４表面に突出せしめるように形成されて
いる。

また型ロール５内には一対のエヤーシリンダー
１０・１０がブラケツト１１を介して固着され、
該エヤーシリンダー１０・１０の伸縮自在のピス
トン杆１２・１２は下部位置の型板７に当接自在
に形成されると共に回転軸３の一端部には各型孔
４と対応するように作動突起１３が設けられ、該
作動突起１３によつて作動されるリミツトスイツ
チ１４によつてエヤーシリンダー１０・１０を駆
動せしめてピストン杆１２・１２で下部位置にお
ける鍔板６を押出して型板７を強制的に型孔４表
面に突出せしめるように構成されている。

なお図中１５は原料剥離ワイヤー、１６・１６
は原料送込ロール１・１の回転軸である。

本考案実施例は上記のように構成されているか
ら、型ロール５の型孔４が上部位置にあるとき
は、型板７は型孔４内に没入して原料が充填さ
れ、型ロール５が回動して下部位置に来ると、こ
れと連動している作動突起１３はリミツトスイツ
チ１４を作動してエヤーシリンダー１０・１０を
駆動せしめピストン杆１２・１２は伸長して鍔板
６を介して型板７を叩打して型孔４内の原料Ａを
脱離成型するものである。

考案の効果 本考案は型ロールの型孔に充填された水産練製
品原料をカムで作動される型板で押出成型する水
産練製品形成機において、原料を押出成型時に型
抜をシリンダーのピストン杆で叩打して積極的に
衝撃を与えて押出成型するようにしたので、粘着
性の強い練成原料であつても或は練成原料中に野
菜その他の混合物があるときでも原料を型孔から
円滑確実に脱離成型でき、従来のような原料の附
着による重量のバラ付きや、変形したりすること
を防止することができ、従つて油揚練製品や竹輪
の成型を効率良く行うことができる優れた特徴と
実用性を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の縦断正面図、第２図は同第１
図Ｉ−Ｉ線の断面図である。 ２……原料収容筐、４……型孔、５……型ロー
ル、７……型板、８……固定カム、１０……エヤ
ーシリンダー、１２……ピストン杆、１３……作
動突起、１４……リミツトスイツチ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 原料収容筐内の下部に周面に型孔を穿設した型
   ロールを回動するように支承し、前記型孔内に嵌
   着した型板をカムで型ロール上部で没入せしめ下
   部で突出せしめるように形成すると共に型板の突
   出位置には型板を叩打するシリンダーのピストン
   杆を下方に突出自在に設け、該シリンダーの作動
   を型ロールの回動と連動せしめた水産練製品型成
   機。