JPS6235292A - 中空糸膜型復水濾過装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は、ＢＷＲ原子力プラントにおける復水浄化系の
非助材型濾過手段として用いる中空糸膜を用いた復水か
過装置に係り、特に中空糸膜モジユール構造体およびそ
の保護管の据付構造の改良に関する。

〔発明の技術的背景とその問題点） ＢＷＲ原子力ブラン１〜においては、被曝低減および燃
料の健全性向上を図るため、各種炉内持込みクラッド低
減対策が採られており、その−環として最近のプランｌ
〜では、復水浄化系のクラッド除去性能向上のために、
混床式イオン交換塔に加え粉末イオン交換樹脂プリコー
ト方のｉ濾過器を前置ろ過装置として設置している。

ところがこの種の前置ｉ濾過装置からは、多量の使用洛
イオン交換樹脂が光ルするため、その貯蔵、処理および
運転コスト等について改善の余地があり、二次廃棄物発
生量および所要スペースが少なく、かつランニングコス
トが安い非助材型前置濾過装置の開発が要求されるよう
になってきている。

こうした要求に応じて最近ぐは、放射性廃棄物処Ｌ！［
！設備に適用されている中空糸膜フィルタを、復水浄化
用の非助材型濾過装置として用いる試みがなされている
。

第６図および第７図は従来のこの種の中空糸膜型復水ろ
過装置を示すもので、以下これについて説明する。

第６図において符号１は、蓋２との間が支持板３により
仕切られた容器であり、この容器１には、廃液人口４、
ドレン管５、およびベント管６がそれぞれ設けられ、ま
た前記蓋２には、逆洗空気入口を兼ねる処理液出ロアが
設けられている。

また前記容器１内には、第６図に示すように上端が前記
支持板３に押え板８を介し固定された状態で多数のモジ
ュール構造体９が配置され、各モジュール構造体９の外
周部には、第６図に示ずように、下端が連結部１０を介
して相互に連結された保護管１１が配されている。また
前記容器１の下端内部には、第６図に示すように多数の
ノズル１２ａを有する空気配管１２が配されている。

前記モジュール構造体９は、第７図に示すように集水管
１３の外周部に中空糸膜１４を軸方向に多数配置し、そ
の上下端を充填材１５で固定したものを継ぎ具１６を介
し軸方向に複数連結して構成されており、このモジュー
ル構造体９の下端には支え具１７が、またモジュール構
造体９の上端にはつかみ具１８がそれぞれ固設されてい
る。そしてこのモジュール構造体９は、第７図に示すよ
うに前記支持板３に設番プた孔部３ａに挿入係止され、
支持板３上にポル１−１９を介して固定される押え板８
により上方への抜は止めがなされるとともに、つかみ具
１８と孔部３ａとの間は、Ｏリング２０によりシールさ
れている。

一方前記保護管１１は、第７図に示すようにその上端が
支持板３の下面に例えば溶接部２１を介して固定されて
おり、この保護管１１の上端部には、空気抜ぎ用の孔２
２が穿設されている。

以上の構成において、廃液は、廃液人口４から容器１内
に取入れられ、各保護管１１内にほぼ均等に分布して流
れ込む。すると、中空糸膜１４は一種のパイプフィルタ
であるので、廃液のうち水だけを内部に通し、クラッド
等は中空糸膜１４の外表面に付着することになる。

中空糸膜１４内に浸透した水は、継ぎ貝１６あるいは支
え具１７内に集まり、集水管１３およびつかみ具１８の
内部を通り浄化水として支持板３の上側に流れる。そし
てこの浄化水は、蓋２の処理液出ロアから外部に排出さ
れる。

この復水か過を長時間実施すると、中空糸膜１４の外表
面には、ろ過されて残ったクラッド等が多く付着し、中
空糸膜１４のｉ濾過性能が低下することになる。そこで
、逆洗／バブリングの操作を一定期間経過毎に行なう必
要がある。

この操作に際しては、まず処理液出ロアから容器１内に
高圧空気を注入し、蓋２内の浄化水を中空糸１１１４の
内から外に逆流させる。この際、ベント管６を開放し逆
流により増えた水を排出す８とともに、空気配管１２の
ノズル１２ａから空気を流出させ、各保護管１１内に気
泡流を生じさせて中空糸ｇ！１４を振動させる。保護管
１１内の気泡は、保護管１１上部の孔２２から管外に放
出され、管内が空気で満たされることが防止される。

この操作により、中空糸膜１４の外表面に１４着したク
ラッドは除去され、中空糸膜１４は正規の濾過性能を回
復するとともに、容器１内の液はドレン管５から排出さ
れて処理される。

以上の構成を有する従来の中空糸膜型復水ろ過装置にお
いては、保護管１１の下端が連結部１０により相Ｈに連
結され、しかも各保護管１１の上端は支持板３に固定さ
れ一体となっているため、モジュール構造体９の装着、
取出は、容器１外のプール等水が満Ｉこされた場所に保
護管１１おにび支持板３を一体品として搬出し行なう必
要がある。

ここでプール等に水を満た１のは、中空糸１１１３１４
は一旦乾燥してしまうと透過性能が著しく低下するため
、常時水中に保管しておく必要があるためである。

ところで前記モジュール構造体９の装着、取出作業は、
各［ジュール構造体９が約３ＴｒＬ程度の長大な・ｂの
で、継ぎ具１６を節とした柔構造をなしており、しかも
中空糸膜１４に疵を付けないよう注意して行なう必要が
あるため、１木のモジュール構造体９の装着、取出にも
かなりの注意と時間とを要し、これを容器１内に約２０
０本捏度配されるすべてのモジュール構造体９について
行なうことは容易でない。特に、継ぎ具１６を支持板３
の孔部３ａに通り際、およびつかみ具１８を支持板３の
孔部３ａに押し込む際には、他の人の助ｔプを必要とす
るという問題がある。

また、モジ」−ル構造体９は、前述のように柔構造をな
す長大なしので、しかも中空糸膜１４を水中に保管する
必要があることから、数個に分割してプラントまで運搬
、保管し、据付は時に組立てざるを得ず、現場作業が多
くなるという問題もある。

また、万一の事故で多数のモジュール構造体９のうちの
数個が破損した場合にも、その修復にはずべてのモジュ
ール構造体９と保護管１１とを支持板３ごと取出さなけ
ればならず、修復作業が容易でないという問題もある。

〔発明の概要〕

本発明は、集水管の外周部に、その軸方向に多数の中空
糸膜を配置するとともに、その上下端部を充填材で固定
し、これを継ぎ具を介して軸方向に複数連設し、その下
端に支え具を上端につかみ臭をそれぞれ固定してモジュ
ール構造体を構成し、このモジュール構造体のつかみ具
を、容器内に配された支持板の多数の孔部にそれぞれ取
付けるとともに、各モジュール構造体の外周部に保護管
を配置し、ＢＷＲ原子力プラントの復水浄化系の非助材
型ろ過手段として用いる中空糸膜型復水か過装置であっ
て、モジュール構造体のつかみ具および保護管の上端を
、筒状の連結部材にそれぞれ取付け、かつこの連結部材
を、支持板の各孔部に着脱可能に取付けて、各モジュー
ル構造体および保護管を１本ずつ支持板に装着、取出し
できるようにしたことを特徴とする。

〔発明の実施例〕

以下本発明の一実施例を第１図ないし第４図を参照して
説明する。

第１図において符号９はモジュール構造体であり、この
モジュール構造体９は、前記従来のものと同様、集水管
１３の外周部に中空糸膜１４を軸方向に多数配置し、そ
の上下端を充填材１５で固定したものを、継ぎ具１６を
介し軸方向に複数連結して構成されており、このモジュ
ール構造体９の下端には支え具１７が、またモジュール
構造体９の上端にはつかみ具１８がそれぞれ固設されて
いる。

このモジュール構造体９のつかみ具１８は、第１図に示
すように上端に鍔部を有する筒状に形成されており、こ
のつかみ貝１８は、第１図に示すように段付筒状をなす
連結部材２３に上方から挿入係止され、連結部材２３の
上端に螺装される筒状の固定部材２４により位置固定さ
れている。そして連結部材２３と固定部材２４との間は
、０リング２５によりシールされている。

前記連結部材２３の下端外周部には、第１図に示すよう
に保護管１１の上端部が装着され、内周面側から施され
る溶接部２１を介して連結部材２３に固定されている。

この保護管１１の下端内部には、第１図および第２図に
示すＪ：うに十字状をなすモジコール構造体９の落下防
止部材２６が組込まれているとともに、その下方位置に
は雌ねじ２７が設けられている。また保護管１１の上端
部に設Ｇノられる空気抜き用の孔２２にもねじ加工が施
されている。

このようにモジュール構造体９　Ｊ３　Ｊ：び保護管１
１が固定された連結部４４２３は、第１図に示すように
、支持板３に多数設けられた各孔部３　ａに上方から挿
入係止され、支持板３．トにボルト１９を介して固定さ
れる押え板８により上方への抜は止めがなされている。

そして連結部材２３と孔部３ａとの間は、Ｏリング２８
によりシールされている。

前記保護管１１の下端部は、第３図おＪ：び第４図に示
すように帯板月２９ａを容器１内に組込／Ｖで構成され
る格子部材２９の各月口内に挿入され、保護管１１相互
の位置設定がなされているとともに、大きな横撮れが防
止されるようになっている。

このように、モジュール構造体９および保護管１１を連
結部材２３に固定し、この連結部材２３を着脱可能に支
持板３の各孔部３ａに取イ４けるようにしており、しか
も保護管１１の下端間口部および孔２２を、雌ねじ２７
および孔２２に図示しない栓材を螺装することで閉止で
きるＷＩ造にしているので、モジュール構造体９おにび
保護管１１を１木ずつ、しかも中空糸膜１４を乾燥させ
ることなく運搬、保管できる。

また、このように構成することにより、モジュール構造
体９の組立てをプラント現場ではなく事前に行ない、保
護管１１内に収めた状態で運搬。

容器１への取（！Ｊ　４Ｊができるので、容器１への装
着の容易化、省力化を図ることが可能となる。また非常
に注意を要する中空糸膜１４をプラント現場で取去う必
要がなくなるので、その健全性が富」こ保たれ信頼性を
向上させることができる。また、定期検査時の取外し、
交換も容易になる。特に、万一の事故で数個のモジュー
ル構造体９の交換が必要な場合にも、当該モジュール構
造体９のみ交換できるので、保全性能がよくなり現場作
業を大幅に省力化できる。

また、保護管１１の下端部に落下防止部材２６を組込ん
でいるので、万一の事故でモジュール構造体９が破損し
ても、容器１の底部にモジュール構造体９が落下するの
を防止でき、その後の作業が容易となる。

なお落下防止部材２６は、前記十字状をなすものに限ら
ず、例えば第５図に示す形状のもの等、下方からの廃液
の流れに対し大きな抵抗とならないものであればどのよ
うな形状のものでもよい。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明は、七シール構造体および保
護管を連結部材を介して一体化し、これを支持板の各孔
部に着脱可能に取付けるようにしているので、モジュー
ル構造体の容器への取付け、取外し作業が容易となり、
現場作業の容易化、省力化を図ることができ、定期検査
作業の省力化も可能となる。また中空糸膜を用いたモジ
ュール構造体の取扱い管理が容易となり、信頼性を大幅
に向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例をポリ断面図、第２図は第１
図の■−■線断面図、第３図は格子部材の構成をポリ説
明図、第４図は第３図の要部拡大斜視図、第５図は本発
明の他の実施例を示す第２図相当図、第６図は従来の中
空糸膜型復水濾過装置を示り断面図、第７図は第６図の
要部拡大図で第１図相当図である。 １・・・容器、３・・・支持板、３ａ・・・孔部、９・
・・モジュール構造体、１１・・・保護管、１３・・・
集水管、１４・・・中空糸膜、１５・・・充填材、１６
・・・継ぎ具、１７・・・支え具、１８・・・つかみ具
、２２・・・孔、２３・・・連結部材、２４・・・固定
部材、２６・・・落下防止部材、２つ・・・格子部材。 出願人代理人　　佐　　藤　　−雄 ６１　図 も　３　図 ６４　図 ６５　図 も６　図 ６７　図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、集水管の外周部に、その軸方向に多数の中空糸膜を
   配置するとともに、その上下端部を充填材で固定し、こ
   れを継ぎ具を介して軸方向に複数連設し、その下端に支
   え具を上端につかみ具をそれぞれ固定してモジュール構
   造体を構成し、このモジュール構造体のつかみ具を、容
   器内に配された支持板の多数の孔部にそれぞれ取付ける
   とともに、各モジュール構造体の外周部に保護管を配置
   し、ＢＷＲ原子力プラントの復水浄化系の非助材型ろ過
   手段として用いる中空糸膜型復水ろ過装置において、前
   記モジュール構造体のつかみ具および保護管の上端部を
   、筒状の連結部材にそれぞれ取付け、かつこの連結部材
   を、前記支持板の各孔部に着脱可能に取付けたことを特
   徴とする中空糸膜型復水ろ過装置。 ２、保護管の下端開口部および保護管上部の空気抜き孔
   をそれぞれ閉止可能としたことを特徴とする特許請求の
   範囲第１項記載の中空糸膜型復水ろ過装置。 ３、保護管の下端内部に、モジュール構造体の落下防止
   部材を配したことを特徴とする特許請求の範囲第１項ま
   たは第２項記載の中空糸膜型復水ろ過装置。 ４、容器の内部に、各保護管の下部を支持する格子材を
   配置したことを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の
   中空糸膜型復水ろ過装置。