JPS62346A

JPS62346A - 成人用おむつ

Info

Publication number: JPS62346A
Application number: JP60137783A
Authority: JP
Inventors: 山下　伸典; 柴垣　とよ; 佐野　禎則
Original assignee: Nippon Shokubai Co Ltd
Current assignee: Nippon Shokubai Co Ltd
Priority date: 1985-06-26
Filing date: 1985-06-26
Publication date: 1987-01-06
Also published as: JPH0515460B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は内部おむつと外部おむつとからなるする内部お
むつと、内部おむつを支持固定するとともに大便の外部
への散逸を防止する外部おむつとからなる成人用おむつ
に関する。

（従来の技術および発明が解決しようとする問題点）従
来、排尿排便処理用のおむつとしては小人用のみが注目
されていた。しかし、老令化現象に伴う老人問題の一環
として老人の排尿排便処ゑ理が重要な問題となってきた。央近この問題に対応すべ
く、成人用おむつが種々開発されている。しかし、開発
の根本理念は小人用おむつの延長であシ、両者の身体的
、生理的、精神的差違には何ら考慮が払われていない。

即ち、従来の成人用おむつは全て一重構造であシ、おむ
つの面積と排便量についてのみ考慮されているにすぎな
い。例えば、小人用に比べて面積を約３倍、吸収材料を
約３倍に増加させているにすぎず、このことは成人の尿
量が小人に比べて約３倍であると計算した結果にすぎな
い。

更に、成人は小人に比べて運動量、水掻取量および着用
姿勢は全く異なる。特に薬物使用の場合あるいはある種
の疾病患者では尿量は非常に増加する。このため、従来
の成人用おむつを使用したとき、昼間では最低３回、夜
間では最低２回の交換を要し、このことは使用者に不便
を与えるだけでなく不快感を与える。一方、看護人や介
添え人にも精神的、肉体的な苦痛を与える。特に長期療
養者への夜間看護の場合にはその極に達する。このこと
は従来の成人用おむつが全く不適当であることを如実に
示している。

また、従来の成人用おむつでは尿と大便が混在するため
、使用後の廃棄処理に不都合が生じたシ、尿または大便
を臨床検査試料として利用することも不可能であった。

（問題点を解決するための手段および作用）本発明者ら
は、これらの従来の一重式成人用おむつとは異なって、
より完全な防水能力をもる成人用おむつについて鋭意研
究した結果、内部おむつと外部おむつを組み合わせた二
重構造式成人用おむつが上述した如き目的を達成し得る
ことを見出し、本発明に到達したものである。

すなわち、本発明は、身体部分と密着一体化して尿を吸
収、保持する内部おむつと、内部おむつを支持固定する
とともに大便の外部への散逸を防止する外部おむつとか
らなる、それぞれに機能分担させた成人用おむつに関す
る。

内部おむつは、身体部分と密着一体化する構造で尿を吸
収、保持する機能を有するものであシ、例えば男子用で
は陰茎あるいは陰茎と陰嚢両者を伸縮自在の挿入口よ多
連結しうる袋状あるいはカップ状のものかあシ、女子用
ではカップ状あるいは望ましい形状と大きさを有するシ
ート状のものが挙げられる。中でも、第１図および第２
図に示す如く、伸縮性材料１により伸縮自在の開口部２
を有する袋状物３の男子用内部おむつ７が、本−発明の
目的を達成するために好ましい。

袋状物３の有効内容積には特に限定を加えないが、８０
０ｓ＋ｊ以上が好ましい。袋状物３は、一般には防水性
フィルム４、吸水性シート５および尿逆流防止ネット６
から構成されるものである。すなわち、袋状物３の最外
層部は尿の外部への漏出を防止するための袋状の防水性
フィルム４で構成され、袋状物３の中層部に尿。吸収、
分散、保持作用を有する吸水性シート５が置かれ、袋状
物３の最内層部は吸水性シート５を袋状となるように防
水性フィルム４に固定し且つ皮膚粘膜と吸水性シート５
の接触を最小面積とするとともに尿の逆流を防止する作
用を有する尿逆流防止ネット６から構成されるものであ
る。もちろん吸水性シート５の材料としては特に制限は
々く、吸水性ポリマーシート、吸収紙あるいはバルブシ
ート等自由に選択使用できる。

防水性フィルム４としては、例えばポリエチレンのフィ
ルム、ポリプロピレンのフィルム、ポリブタジェンのフ
ィルム、ポリ塩化ビニルのフィルム、ポリ塩化ビニリデ
ンのフィルム、各種ナイロンのフィルム、ポリエチレン
テレフタレートのフィルムおよび発泡体、ポリスチレン
の発泡体、ウレタンのフィルムおよび発泡体などの合成
高分子、また、天然ゴムのフィルム、動物の皮膚などの
天然高分子などが使用できる。

また、防水加工を施した紙、不織布、布なども使用可能
である。フィルムの厚さは特に定める必要はないが、望
ましくは２０〜１００　ｐｍの厚さである。

吸水性シート５は、尿の急速吸収と分散にすぐれた吸収
紙やバルブシートと尿の高吸収と保持にすぐれた吸水性
ポリマーシート等を適宜組み合わせるのが好ましく、特
に好ましくは吸水性ポリマーシートは防水性フィルム４
側に、吸Φ 収紙やバルブシートは尿逆流防止ネット側になるよう配
置する。しかしながら、吸収性材料やその配置の順序に
は特に制限はない。

吸水性ポリマーシートは、吸水性ポリマー８を紙、不織
布、布などの中に分散あるいはそれの間にはさみ込んだ
状態、または水不溶性接着材により固定させて得られる
ものである。吸水性ポリマーとしては、例えば親水性ナ
イロン、変性ポリビニルアルコール、ポリエチレンオキ
シド、ポリアクリル酸およびその塩、架橋ボリアクリル
酸およびその塩、ポリスチレンスルホン酸の塩、ポリビ
ニルピリジンおよびその塩、ヒ　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヒー
ス、麿イドロキシエチルセルロース、　＋　）’ロキシ
グロビルセルロース、グラフト化デンプンなどの天然お
よびその誘導体高分子がある。

尿逆流防止ネット６は、１〜３枚の目の粗い織物あるい
は不織布よシなる。素材としてはポリエチレン、ポリプ
ロピレン、各種ナイロン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレ
ンテレフタレートなどの合成高分子、麻、綿などの天然
高分子、表面処理した鉄、銅などの金属繊維、ガラス繊
維、炭素繊維などの単独または複合したものである。

袋状物３の開口部２は、伸縮自在となるように開口部周
辺に伸縮性材料１が取シ付けられてシ内部おむつ７を身
体部分と密着一体化することにより尿の外部への漏出を
効果的に防止することが可能となる。伸縮性材料１とし
ては、天然および合成ゴム、金属あるいはプラスチック
製の各種スプリングまたはファスナーなどでおる。また
、開口部２の大きさは挿入する身体部分により適宜決定
されるが、身体部分が陰茎のみの場合は開口部周囲長さ
として通常５〜３０αで充分であシ、陰茎と陰嚢両者の
場合は少なくとも３０ｃｍ以上の伸びがある伸縮性材料
１と開口部構造が必要となる。

外部おむつは、その機能の大部分が内部おむつの固定と
大便の保持および内部おむつの着用不完全によって内部
おむつよ・シ漏出した少量の尿の外部への漏出防止であ
シ、紙、不織布、布などのみでもその機能は充分果たせ
る。しかし、より望ましくは、一般市販の成人用おむつ
と同様の構成のものが有効に使用できる。また、外部お
むつの形状は上記機能を果たせるものならば、シート状
、パンツ状など特に限定しない。

（実施例）以下、実施例によυ本発明を詳述するが、本発明はこれ
らに何ら限定されるものではない。

実施例１ポリエチレンのフィルム上に通常の吸水紙１０枚、レー
ヨン製不織布１枚を重ねて一体となした市販のおむつ（
６５ｃＩＩＬＸ　３０ａｎ、重さ６８１）を外部おむつ
とした。また、内容積１３００ｍのポリエチレンの袋状
フィルムを最外層部とし、１８１．１５１１および１０
．９の吸水性ポリマー（日本触媒化学工業（−製、アク
アリック■ＣＡ）を吸水紙２枚に分散させて得たそれぞ
れの吸水シートを中間層とし、レーヨン製不織布１枚を
最内層部とした第１図および第２図に示された形状の袋
状物のそれぞれを内部おむつとした。内部おむつの開口
部周辺には通常時長さ８〜１２ｃＩＬのゴム糸を取シ付
けて、開口部を伸縮自在とした。

上記内部おむつと外部おむつからなる本発明の二重構造
式成人用おむつを男子被験者（６３才）に試着させた。

夜間（２１時〜翌日６時）着用による内部おむつと外部
おむつの重量変化測定の結果を第１表に示した。

また箋対照例として従来の成人用おむつ（６５ｃＲＸ３
０ｃＩＩｔ、重さ６２ｇ）を２枚（内部おむつと外部お
むつに相当。）重ねした場合の結果も第１表に併記した
。なお、外部への漏出量は、外部おむつの外側に着用し
たパンツ状の市販おむつの重量変化により求めた。

本発明の二重構造式成人用おむつでは外部への尿の漏出
は全く認められなかった。一方、従来の成人用おむつで
は全尿量の３４チが外部に漏出していた。

また、吸水性ポリマーを１８１用いた本発明の二重構造
式成人用おむつの場合には、外部おむつへの尿の漏出は
全く認められなかった。即ち、吸水性ポリマーを１８ｇ
用いることにより尿は内部おむつのみで充分吸収される
ことがわかった。

実施例２実施例１０男子被験者は、尿中蛋白質検出用テープを用
いて、常時３０１’９／ｄｉの尿中蛋白質を検出してい
た。実施例１の吸水性ポリマー１８ｇを用いた内部おむ
つ中の尿について、同一のテープを用いて検査した結果
、全く同じ量の尿中蛋白質を検出できた。同様の結果は
、尿中の糖、ウロビリノーゲンの量についても得られた
。また、蛋白質、糖、ウロビリノーゲン陰性の場合には
、内部おむつ中の吸水性ポリマーに含まれた尿でも陰性
であった。

（発明の効果）本発明の成人用おむつは、身体部分と密着一体化して尿
を吸収、保持する特定形状の内部おむつと、内部おむつ
を支持固定するとともに大便の外部への散逸を防止する
外部おむつとからなる二重構造式であるため、尿の外部
への漏出の完全な防止だけでなく、おむつの使用前後の
脱着を容易にし、使用後のおむつの分類分けと廃棄処理
の簡便性および尿、大便の臨床検査用試料採取の容易さ
に貢献するものである。

このように、本発明の成人用おむつは身体によく適合し
、使用者に異和感を与えず、尿の漏出を完全に防止する
ものであシ、漏尿を原因とする体のかぶれなどを防止す
ることが可能となった。また、尿と大便の完全な分離、
尿と大便の量の経時変化の測定、尿と大便の完全な分離
による臨床検査試料としての利用と簡便化が可能とまっ
た。更に、内部おむつの内容積と尿吸収材の量を調節す
ることにより、２４時間で２回の交換を可能セするもの
である。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の成人用おむつに使用される内部おむ
つの一態様の平面図であり、第２図は、第１図のＡ、Ａ
’線矢視断面図である。１　伸縮性材料　　　　２　開口部３　袋状物　　　　　　　　４　防水性フィルム５　　
吸水性シート　　　　　６　　尿逆流防止ネット７　内
部おむつ　　　　　　８　　吸水性ポリマー特許出願人
　　　　　医療設備法人小豆島純幸社第ｉｌｌ

Claims

【特許請求の範囲】１、身体部分と密着一体化して尿を吸収、保持する内部
おむつと、内部おむつを支持固定するとともに大便の外
部への散逸を防止する外部おむつとからなる成人用おむ
つ。２、内部おむつが伸縮性材料（１）により伸縮自在の開
口部（２）を有する袋状物（３）である特許請求の範囲
第１項記載の成人用おむつ。